KPPグループホールディングス9274
KPP GROUP HOLDINGS CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日手に取る雑誌や本、スーパーでもらう紙袋、お菓子のパッケージ。そういった『紙』が工場で作られてから私たちの手元に届くまで、その裏側を支えているのがこの会社です。世界中のネットワークを使い、必要な紙を必要な場所へ届ける、いわば社会の血液のような役割を担っています。最近では、街で見かける広告看板やお店のディスプレイに使われる素材も扱っており、私たちの暮らしの様々な場面で「伝える」を支える、縁の下の力持ちのような存在です。
国内トップの紙・パルプ専門商社ですが、近年は海外M&Aを積極的に仕掛け、事業ポートフォリオの多角化を推進しています。直近の2025期実績では売上高6,700.4億円、営業利益135.44億円と堅調な業績を維持。特にオセアニアや欧州でのパッケージング、ビジュアルコミュニケーション分野が新たな成長ドライバーとして期待されています。PBR 0.68倍という割安な株価水準と、連結配当性向30%を目安とする積極的な株主還元策が投資家にとっての注目点です。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区明石町6番24号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.2% | 0.5% | - |
| 2022/03期 | 15.0% | 2.6% | - |
| 2023/03期 | 25.3% | 5.1% | - |
| 2024/03期 | 14.2% | 3.1% | 2.5% |
| 2025/03期 | 9.5% | 2.3% | 2.0% |
| 3Q FY2026/3 | 4.8%(累計) | 1.0%(累計) | 1.3% |
収益性については、事業拡大期であった2023/03期にROE 23.2%を記録するなど高い効率性を達成しましたが、直近ではROEが9.3%に落ち着くなど、積極的な投資に伴う資産増大により変動が見られます。営業利益率も同様に、2023/03期の3.1%から2025/03期には2.0%へと低下しています。今後はグローバルな事業ポートフォリオの最適化による収益力の安定化が重要課題です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4,304億円 | — | 14.2億円 | 19.7円 | — |
| 2022/03期 | 5,634億円 | — | 75.0億円 | 104.4円 | +30.9% |
| 2023/03期 | 6,597億円 | — | 157億円 | 219.1円 | +17.1% |
| 2024/03期 | 6,444億円 | 158億円 | 106億円 | 149.2円 | -2.3% |
| 2025/03期 | 6,700億円 | 135億円 | 79.9億円 | 118.0円 | +4.0% |
当社の売上高は、国内外のM&Aによる事業拡大が寄与し、2023/03期には約6,597億円と過去最高水準に達しました。その後は物価高騰等の影響を受け成長はやや停滞気味ですが、直近でも6,700億円規模を維持しています。営業利益については、2023/03期の204億円をピークに、コスト増加や事業構造転換の影響で2025/03期には135億円まで減益傾向となっています。 【3Q 2026/03期実績】売上4823億円(通期予想比71%)、営業利益61億円(同46%)、純利益35億円(同44%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
紙・パルプの国内最大手であり、近年は海外企業を買収しグローバルなサステナブル商社への転換を図っています。為替変動や原材料価格の変動が事業リスクとして開示されており、グローバル市場での収益性向上が今後の焦点です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2023期 | 5,900億円 | — | 6,597億円 | +11.8% |
| 2024期 | 6,500億円 | — | 6,444億円 | -0.9% |
| 2025期 | 6,550億円 | — | 6,700億円 | +2.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2023期 | 120億円 | — | 204億円 | +70.0% |
| 2024期 | 170億円 | — | 158億円 | -6.9% |
| 2025期 | 165億円 | — | 135億円 | -17.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2031年3月期を最終年度とする長期経営ビジョン「GIFT 2030」を推進中です。売上高1兆円、営業利益400億円という高い目標を掲げており、現時点での進捗率は売上高で約67%、営業利益で約34%となっています。業績予想は期によってブレが見られ、特に利益面での下方修正が散見される点は注意が必要ですが、積極的な海外M&Aを通じて目標達成を目指す姿勢は明確です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期決算にて通期経常利益の42%下方修正を発表し、市場の警戒感が強まった。
ニュージーランドでの食品包装事業買収を発表し、グローバルでの事業ポートフォリオ再編を推進。
豪州のビジュアルコミュニケーション関連企業Spandexを買収し、非紙領域での収益拡大を図る。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性の面では、2024/03期以降、積極的な海外M&A実施に伴い有利子負債を計上したことで、自己資本比率は20%台半ばで推移しています。負債の増加は海外事業の拡大を伴うものであるため、今後の投資回収が財務改善の鍵となります。資産規模は3,500億円規模に拡大しており、安定したキャッシュ創出能力を背景に資本の積み増しが続いています。 【3Q 2026/03期】総資産3830億円、純資産851億円、自己資本比率19.3%、有利子負債986億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲64.7億円 | 230億円 | 66.0億円 | 166億円 |
| 2022/03期 | 48.2億円 | ▲26.8億円 | ▲118億円 | 21.4億円 |
| 2023/03期 | 103億円 | ▲85.3億円 | 42.0億円 | 17.8億円 |
| 2024/03期 | 198億円 | ▲55.1億円 | ▲224億円 | 143億円 |
| 2025/03期 | 112億円 | ▲166億円 | ▲112億円 | ▲54.8億円 |
営業キャッシュフローは概ね安定してプラスを維持しており、本業による稼ぐ力は健在です。一方で、海外M&Aを継続的に実施しているため、投資キャッシュフローは支出超過となる期が目立ちます。2025/03期は大型買収の影響でフリーキャッシュフローが一時的なマイナスとなりましたが、将来的な成長に向けた戦略的な資金投下といえます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は20.0%であり、東証プライム上場企業として一定の多様性を確保しています。連結子会社100社という巨大なグループ体制を支えるため、適正な内部統制と独立した社外取締役による監査体制の強化を継続しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 936万円 | 5,974人 | - |
従業員の平均年収は936万円と、国内の製造・卸売業と比較しても非常に高い水準にあります。海外拠点でのM&Aを加速させるグローバル展開が進行中であり、専門的なスキルを持つ人材の確保が反映されていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当による総合的な投資リターンを示す指標です。当社のTSRは、2023期以降、日本の株式市場全体の動きを示すTOPIXを大幅に上回る(アウトパフォーム)状況が続いています。これは、積極的なM&Aによる業績拡大と、連結配当性向30%を目安とした株主還元強化策が、投資家に高く評価されていることを示唆しています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2019/03期 | 10円 | 28.8% |
| 2020/03期 | 10円 | 59.3% |
| 2021/03期 | 10円 | 50.8% |
| 2022/03期 | 14円 | 13.4% |
| 2023/03期 | 20円 | 9.1% |
| 2024/03期 | 22円 | 14.7% |
| 2025/03期 | 34円 | 28.8% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針として、安定的かつ継続的な配当に加え、業績に応じた利益還元として連結配当性向30%を目安に掲げています。近年の増配傾向により、株主への利益還元が着実に強化されています。今後もグローバルな成長と株主還元の両立を目指す姿勢です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 103.9万円 | 3.9万円 | 3.9% |
| 2022期 | 134.1万円 | 34.1万円 | 34.1% |
| 2023期 | 280.0万円 | 180.0万円 | 180.0% |
| 2024期 | 316.9万円 | 216.9万円 | 216.9% |
| 2025期 | 295.7万円 | 195.7万円 | 195.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
株価指標を見ると、PER・PBRともに業界平均と比較して割安な水準にあります。特にPBRは1倍を大きく下回る0.68倍であり、解散価値から見ても割安と判断できます。一方、信用取引では売り残が買い残を大幅に上回る信用倍率0.12倍となっており、将来の株価下落を見込む投資家が多い状況ですが、これは将来的な買い戻し需要(踏み上げ)の圧力にもなり得ます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -120億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | 88.4億円 | 13.5億円 | 15.2% |
| 2023/03期 | 184億円 | 26.8億円 | 14.6% |
| 2024/03期 | 125億円 | 18.6億円 | 14.9% |
| 2025/03期 | 97.1億円 | 17.3億円 | 17.8% |
法人税等の実効税率は、過去数年間15%前後の水準で推移してきましたが、2026/03期期は会計上の見積りにより40.7%へ上昇する見込みです。グローバル展開による各国税制の違いや繰延税金資産の影響が反映されています。今後も利益水準に応じた適正な納税が求められます。
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