トーホー
TOHO Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月29日
食のプロを支える、西日本発の業務用食品卸トップランナー
業務用食品卸のリーディングカンパニーとして、国内での盤石な基盤を活かし、将来的にはアジア市場へも食のソリューションを提供することで、世界の食文化に貢献する企業を目指します。
この会社ってなに?
あなたが週末に家族とレストランで食事をしたり、友人と居酒屋で楽しんだりするとき、そのお店のキッチンを裏側で支えているのがトーホーです。お店のシェフが使うプロ向けの食材や調味料を全国に届ける「食のインフラ」を担っています。また、「A-プライス」という名前の業務用スーパーを見かけたことはありませんか?実はあれもトーホーが運営しており、プロだけでなく一般のお客さんも大容量でお得な商品を購入できます。あなたが外で美味しい食事を楽しむ、そのほとんどの場面でトーホーが活躍しているのです。
業務用食品卸の最大手で、コロナ禍からの外食需要回復を追い風に業績を急回復させています。直近のFY2026決算では売上高2,597.5億円、営業利益78.53億円と増収増益を達成。不採算だった食品スーパー事業を売却し、経営資源を主力のディストリビューター事業と現金卸売の「A-プライス」事業に集中させています。積極的なM&Aも奏功し、6期連続の増配を発表するなど株主還元にも積極的な姿勢が評価されています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 1月
- 本社
- 兵庫県神戸市東灘区向洋町西5丁目9番
- 公式
- www.to-ho.co.jp
社長プロフィール

私たちは、外食産業を支える食のプロフェッショナルとして、お客様の多様なニーズに応えることを使命としています。食品スーパー事業からの撤退という大きな決断を経て、今後は強みである業務用食品卸事業に経営資源を集中させ、持続的な成長と企業価値の向上を目指してまいります。
この会社のストーリー
神戸市にて創業。戦後の復興期から、日本の食文化を支える事業をスタートさせる。
着実な成長を背景に証券取引所に上場。企業としての信頼性を高め、さらなる飛躍への基盤を築く。
プロの料理人向けに現金卸売を行う「A-プライス」事業を開始。新たなビジネスモデルで顧客層を拡大する。
共栄フーヅの買収などを通じて関東への進出を加速。西日本地盤から全国展開へと舵を切る。
主要顧客である外食産業が新型コロナウイルス感染症の拡大により大きな打撃を受け、厳しい経営状況に直面する。
競争が激化する食品スーパー事業から撤退を決定。経営資源を中核事業である業務用食品卸に集中させる大きな転換点を迎える。
2027年1月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画を発表。インバウンド需要の回復も追い風に、過去最高益更新を目指す。
注目ポイント
食品スーパー事業から撤退し、強みである業務用食品卸事業に経営資源を集中。インバウンド需要の回復も追い風に、新中期経営計画では過去最高益を目指しています。
業績好調を背景に、6期連続の増配を発表。安定した配当と、グループ店舗で使える優待買物割引券などの株主優待制度で、株主への還元意欲が高い企業です。
フェアトレード認証コーヒーの取り扱い拡大や、持続可能な調達を目指すなど、SDGsにも積極的に取り組んでいます。食の未来を見据えた事業展開が魅力です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2022/3 | 0.17円 | 16.0% |
| FY2023/3 | 0.17円 | 16.0% |
| FY2024/3 | 2.73円 | 26.9% |
| FY2025/3 | 3.8円 | 30.0% |
| FY2026/3 | 4.53円 | 104.9% |
| 権利確定月 | 1月 |
配当方針として配当性向30%を目標に掲げており、成長利益を株主へ積極的に還元する姿勢が明確です。業績連動型の配当を基本としつつ、安定した配当の継続にも注力しています。株主優待と合わせたトータルリターンを重視し、中長期的な投資魅力の向上に取り組んでいます。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
トーホーの業績は、業務用食品卸売事業の回復とインバウンド需要の取り込みにより、2024年3月期以降、売上高・利益ともに大幅に成長しています。食品スーパー事業からの撤退による構造改革を経て、外食産業向けの供給体制を強化したことが収益基盤の安定に寄与しました。2027年3月期には売上高2,740億円、純利益48億円を見込んでおり、強固な事業ポートフォリオへの転換が業績拡大を牽引しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 1.7% | 0.4% | -0.2% |
| FY2023/3 | 1.7% | 0.4% | -0.2% |
| FY2024/3 | 13.1% | 4.1% | 3.2% |
| FY2025/3 | 14.4% | 5.1% | 3.0% |
| FY2026/3 | 13.2% | 4.7% | 3.0% |
収益性は、コロナ禍での苦戦から一転して営業利益率が3%台で安定し、ROE(自己資本利益率)も13%〜14%台の高水準を維持しています。売上総利益率の改善と高収益な業務用食品卸事業へのリソース集中が、効率的な経営を実現しました。資本効率を重視した経営方針が奏功しており、健全な収益体質が定着しています。
財務は安全?
財務健全性は、利益剰余金の積み上げにより自己資本比率が24.1%から35.7%まで着実に向上しており、長期的な安定性を確保しています。有利子負債については、実質無借金経営を維持しており、強固な財務体質が不透明な経済環境下での経営柔軟性を支えています。純資産の積み増しが続いており、中長期的な企業価値向上に向けた投資余力も十分に備わっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 35.5億円 | 20.8億円 | -40.0億円 | 56.3億円 |
| FY2023/3 | 35.5億円 | 20.8億円 | -40.0億円 | 56.3億円 |
| FY2024/3 | 93.0億円 | -12.5億円 | -65.2億円 | 80.5億円 |
| FY2025/3 | 64.9億円 | -21.6億円 | -46.3億円 | 43.3億円 |
| FY2026/3 | 79.3億円 | -5.0億円 | -54.8億円 | 74.3億円 |
本業で稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは、外食産業の回復により年間60億円から90億円規模の創出能力を確立しています。投資活動には戦略的なM&Aや物流網強化を継続していますが、潤沢な営業キャッシュフローによってフリー・キャッシュフローは常にプラスを維持しています。この余剰資金を配当原資や事業投資へ効率的に配分する、好循環な資金サイクルが構築されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 1.8億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 1.8億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 79.7億円 | 43.7億円 | 54.8% |
| FY2025/3 | 76.9億円 | 32.1億円 | 41.7% |
| FY2026/3 | 79.3億円 | 33.5億円 | 42.3% |
2024年3月期以降、業績の急回復に伴い法人税等の納税額も増加しています。過去の欠損金解消や税務上の調整により実効税率が一時的に変動していますが、現在は安定的な水準で推移しています。適切な税務処理を通じて、企業活動の成長を裏付ける形で社会貢献を果たしています。
会社の公式開示情報
業務用食品の卸売事業を主軸とし、外食産業向けの食材提供やキャッシュアンドキャリー事業「A-プライス」を全国展開しています。食品スーパー事業からの撤退による構造改革を断行し、収益性の高い業務用食品流通にリソースを集中させている点が特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 2,460億円 | — | 2,465億円 | +0.2% |
| FY2026 | 2,530億円 | — | 2,598億円 | +2.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 73億円 | — | 75億円 | +2.7% |
| FY2026 | 82億円 | — | 79億円 | -4.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2027年1月期を最終年度とする新中期経営計画では、売上高2,740億円、営業利益82億円を目標に掲げています。これは不採算事業であった食品スーパー事業からの撤退を完了し、主力の業務用食品卸売事業(ディストリビューター事業)と業務用スーパー「A-プライス」の収益性向上に注力する戦略を反映したものです。直近のFY2026実績は営業利益が会社予想をやや下回ったものの、売上高は上振れており、外食需要の回復やインバウンド需要の増加を追い風に、計画達成への確度は高いと評価できます。
株の売買状況と今後の予定
PERは9.0倍と、卸売業の業界平均12.1倍と比較して割安な水準にあります。一方、PBRは1.25倍と業界平均をやや上回っており、資産価値に対しては一定の評価を受けていることが伺えます。信用買い残が売り残を大幅に上回る16.81倍となっており、短期的な需給面では上値が重くなる可能性に注意が必要です。高配当利回りも魅力ですが、将来の業績成長を株価がどこまで織り込んでいくかが焦点となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
三協流通グループを傘下に収め、販売網の拡充とシナジー効果を創出。
競争激化を背景に、食品スーパー事業の一部をバローHDへ譲渡する契約を締結。
直営コーヒーショップを神戸元町に新設し、外食向けソリューション事業を強化。
最新ニュース
トーホー まとめ
ひとめ診断
「不採算のスーパー事業を売却し、本業の『業務用食品卸』に経営資源を集中投下する選択と集中の鬼」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「卸売業」に分類される他の企業
『キヤノンの国内販社』の看板を脱ぎ捨て、M&Aを駆使してITソリューション企業へと突き進む高配当株
自動車の高性能ゴムからEV分解まで、技術力でニッチ市場を深耕する老舗の化学品専門商社
創業100年超の老舗機械専門商社、足元の業績は赤字だが黒字転換と中長期ビジョンで再起を図る
スマホ部品から食卓のうなぎまで、130年の歴史を持つ老舗化学商社のアジア展開とM&Aによる挑戦
工場の『自動化』を支える、トヨタも頼る縁の下の力持ち技術商社
独立系の自動車部品サプライヤーが、グローバル供給網を武器にEVシフトの波に乗ろうとしている堅実企業
資源×非資源の二刀流で攻め、時価総額10兆円を前倒し達成した挑戦者型総合商社
100年企業の機械商社が、半導体向け『超精密な洗濯機』と高配当を武器にAI時代の勝ち組を狙う