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杉本商事

SUGIMOTO & CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月30日

ROE5.4%
BPS155.8円
自己資本比率83.7%
FY2025/3 有報データ

創業100年超、日本のものづくりを支える堅実経営の機械工具専門商社

変化を先取りし、新たな価値を創造することで、次の100年も社会と産業の発展に貢献し続ける企業となる。

この会社ってなに?

あなたが普段使っているスマートフォンや、毎日乗るかもしれない自動車。これらは巨大な工場で作られていますが、その製造現場の裏側で杉本商事は活躍しています。例えば、製品がミリ単位のズレもなく正確に作られるために使われる「測定器具」や、製造ラインを動かすロボットや機械に必要な「工具」などを工場に届けているのが彼らの仕事です。最先端のものづくりを、縁の下の力持ちとして支えている会社だとイメージしてみてください。

機械工具の専門商社である杉本商事は、FY2025に売上高494.6億円、営業利益23.95億円を達成し、安定的な成長を維持しています。PBRは0.67倍と解散価値を依然として下回っており、資本効率の改善が課題です。近年は株主優待を廃止して配当へ還元を集中させる方針に転換したほか、INDUSTRIAL-Xとの資本業務提携によるDX支援事業など、既存事業の枠を超えた取り組みを始めています。

卸売業プライム市場

会社概要

業種
卸売業
決算期
3月
本社
大阪府大阪市西区立売堀5丁目7番27号
公式
www.sugi-net.co.jp

社長プロフィール

杉本 正行
代表取締役社長執行役員
次世代への挑戦者
100年の歴史を礎に、次の100年に向けて私たちは変化への挑戦を続けます。お客様の課題解決に貢献し、日本のものづくりの未来を支えるパートナーとして、企業価値の向上を目指してまいります。

この会社のストーリー

1921
杉本商店として創業

大阪市で機械工具の販売を目的として個人商店「杉本商店」を創業。日本のものづくりの歴史とともに歩み始める。

1952
杉本商事株式会社設立

株式会社へ改組し、杉本商事株式会社として新たなスタートを切る。事業基盤を固め、全国展開への礎を築く。

1992
大阪証券取引所市場第二部に上場

株式上場を果たし、社会的信用を高めるとともに、さらなる事業拡大のための資金調達力と経営基盤を強化した。

2014
東京証券取引所市場第一部へ

東証一部への指定替えを達成。全国区での知名度と信用を確立し、大手専門商社としての地位を不動のものとした。

2021
創業100周年を迎える

一世紀にわたり事業を継続。長年の信頼と実績を基に、次の100年を見据えた新たなステージへと歩みを進める。

2024
株主還元方針を転換し、増配を発表

株主優待制度を廃止する一方、大幅な増配を発表。資本効率を意識し、より直接的な利益還元で株主価値向上を目指す姿勢を鮮明にした。

2025
DX支援事業への挑戦

INDUSTRIAL-Xとの資本業務提携を発表。従来の工具販売に加え、製造業のDX化を支援するソリューション提供を開始し、新たな収益の柱を育てる。

2026
中期経営計画による未来への挑戦

第4次中期経営計画「Start of the next 100 years」を推進。新事業開発や新市場拡大を通じて、持続的な成長を目指す。

注目ポイント

株主還元重視への大胆な転換

2024年に株主優待を廃止し、その分を配当に上乗せする大幅な増配を発表。株主への利益還元を重視する明確な姿勢を示しており、今後の配当成長にも期待が持てます。

PBR1倍割れの堅実な財務基盤

PBR(株価純資産倍率)が1倍を大きく下回っており、企業の持つ純資産に対して株価が割安な水準にあることを示唆しています。安定した財務内容が魅力です。

老舗商社のDX革命

単なる機械工具商社に留まらず、近年は製造業向けのDXコンサルティング事業にも注力。100年以上の歴史で培った顧客基盤を活かし、新たな成長分野へ果敢に挑戦しています。

サービスの実績は?

6.0%
売上高成長率
FY2025
+1.1ppt YoY
5.0%
営業利益成長率
FY2025
+4.1ppt YoY
70
1株当たり配当金
FY2024実績
+5円 YoY
1.04億円
従業員一人当たり売上高
FY2025
+6.1% YoY
504万円
従業員一人当たり営業利益
FY2025
+5.0% YoY
475
従業員数(連結)
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 35円
安全性
安定
自己資本比率 83.7%
稼ぐ力
普通
ROE 5.4%
話題性
普通
ポジティブ 40%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
35
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2021/34554.8%
FY2022/33037.2%
FY2023/332.531.2%
FY2024/33537.6%
2期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は2024年3月権利分をもって廃止されました。

杉本商事は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけており、安定的な配当の継続を基本方針としています。配当性向は30%から50%前後の範囲で推移しており、業績の成長を適宜配当に反映させる還元姿勢が特徴です。株主優待制度は廃止されましたが、その分を配当による直接還元へシフトさせることで、全株主の公平性を高める方針を示しています。

同業比較(収益性)

卸売業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
5.4%
業界平均
7.8%
営業利益率下回る
この会社
4.8%
業界平均
4.9%
自己資本比率上回る
この会社
83.7%
業界平均
48.4%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3431億円
FY2023/3456億円
FY2024/3466億円
FY2025/3495億円
営業利益
FY2022/320.7億円
FY2023/321.8億円
FY2024/322.8億円
FY2025/323.9億円

杉本商事は機械工具の専門商社として、自動車・鉄鋼業界等の堅調な設備投資需要を背景に、売上高をFY2021/3の約403億円からFY2025/3には約494億円まで着実に拡大させています。純利益も効率的な販管費管理により高い水準を維持しており、FY2023/3には約21億円を記録するなど収益基盤の安定性が際立ちます。今後は工作機械や精密測定器具の販売に加え、DX支援等の新規事業も加わり、FY2026/3予想では売上高が約518億円と更なる成長が見込まれています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
5.4%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.5%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
4.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/35.4%4.6%5.1%
FY2022/35.1%4.3%4.8%
FY2023/36.2%5.3%4.8%
FY2024/35.2%4.4%4.9%
FY2025/35.4%4.5%4.8%

収益性指標であるROE(自己資本利益率)は5%から6%台で安定推移しており、資本効率を重視した経営が行われている点が高く評価できます。営業利益率は5%前後で推移し、専門商社として強固なブランド力と顧客基盤を維持することで、過度な価格競争に巻き込まれにくい構造を築いています。ROA(総資産利益率)も4%台を維持しており、保有資産を効率よく活用して利益を生み出す体制が整っていると言えます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率83.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
355億円

自己資本比率は80%を超える高水準を維持しており、極めて強固な財務体質を有していることが杉本商事の大きな特徴です。有利子負債については実質無借金経営を継続しており、外部環境の変化に対して非常に高い耐久性を備えています。潤沢なネットキャッシュと安定した純資産により、将来のM&Aや新規事業投資に向けた機動的な資金配分が可能な財務基盤が強みです。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+26.7億円
営業CF
投資に使ったお金
-17.3億円
投資CF
借入・返済など
-20.8億円
財務CF
手元に残ったお金
+9.4億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/333.3億円-2.3億円-14.6億円31.0億円
FY2022/310.2億円-8.8億円-13.5億円1.4億円
FY2023/36.9億円-4.5億円-6.0億円2.4億円
FY2024/325.2億円-11.1億円-7.1億円14.1億円
FY2025/326.7億円-17.3億円-20.8億円9.4億円

本業で稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは安定しており、強固なキャッシュ創出能力を背景に積極的な株主還元や事業投資を行っています。投資キャッシュフローは工場の設備増強や戦略的提携に向けた支出が主であり、将来の成長を見据えた投資を継続しています。財務キャッシュフローがマイナスであることは、借入金の返済や自己株式取得などの還元が順調に進んでいることを示唆しており、キャッシュの配分バランスが非常に良好です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1カーボンゼロ・気候変動リスク地球温暖化等の気候変動リスクに対する全世界的な動きに鑑み、カーボンゼロへの積極的かつ早急な対応が企業に対しても求められています

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/325.2億円8.0億円31.8%
FY2022/325.3億円9.0億円35.5%
FY2023/326.8億円5.8億円21.6%
FY2024/328.2億円9.5億円33.6%
FY2025/329.1億円9.9億円34.0%

実効税率は概ね30%台前半で推移しており、通常の法人税負担を適切に反映した結果となっています。FY2023/3やFY2026/3予想で見られる税率の低下は、特定の税務上の優遇措置や一時的な利益調整による影響と考えられます。納税は企業の社会的責任の一環として滞りなく履行されており、利益水準に連動して安定的な税負担が行われています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
662万円
従業員数
574
平均年齢
38.9歳
平均年収従業員数前年比
当期662万円574-

従業員平均年収は662万円であり、機械工具専門商社という業界特性を考慮しても比較的安定した水準を維持しています。精密測定器具における高いシェアや専門性を背景に、着実な収益を確保し、それを人件費という形で従業員に還元できている点が特徴です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主28.7%
浮動株71.3%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関19.1%
事業法人等9.6%
外国法人等3%
個人その他67.2%
証券会社1.1%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(注1)(2,225,000株)11.6%
杉 本 正 広(1,062,000株)5.5%
光通信株式会社(531,000株)2.8%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)      (注2)(511,000株)2.7%
杉 本 直 広(502,000株)2.6%
杉 本 栄 作(420,000株)2.2%
杉本商事従業員持株会(409,000株)2.1%
株式会社Firm(400,000株)2.1%
株式会社あいち銀行(396,000株)2.1%
畑 井 三 雄(334,000株)1.7%

筆頭株主である日本マスタートラスト信託銀行(信託口)が11.6%を保有するほか、創業家関係者や杉本商事従業員持株会が上位に名を連ねており、安定株主による強固な経営基盤が特徴です。一方で、光通信や事業会社が保有する株式も存在し、機関投資家から創業家・従業員まで多層的な株主構成となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億9,271万円
取締役6名の合計

精密測定器具を主力とする機械工具専門商社として強固な地位を築いていますが、事業リスクとして特定の自動車業界や鉄鋼業界への依存や、システム障害・情報セキュリティへの懸念が記載されています。今後はDXコンサルティングへの参画など、既存の商社機能を超えた付加価値提供による収益源の多角化が成長の鍵となります。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 8名)
女性 1名(12.5% 男性 7
13%
88%
監査報酬
3,087万円
連結子会社数
1
設備投資額
17.0億円
平均勤続年数(従業員)
13.4

女性役員比率は13.0%と、日本の製造・卸売業の中では一定の多様性を確保しつつあります。監査報酬として3,087万円を支出し、監査体制の強化を図っており、連結子会社を抱える企業規模に見合った適正なコーポレート・ガバナンス体制が構築されています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
売上は未達傾向だが、利益は堅実に確保。計画達成には成長の加速が不可欠。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

第4次中期経営計画
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 558.3億円 順調 (494.6億円)
88.59%
営業利益: 目標 28.6億円 順調 (23.95億円)
83.74%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025502億円495億円-1.5%
FY2024497億円466億円-6.2%
FY2023452億円456億円+0.9%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202524億円24億円+1.5%
FY202423億円23億円+1.4%
FY202322億円22億円-2.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の「第4次中期経営計画」ではFY2027に売上高558.3億円、営業利益28.6億円を目標としています。FY2025終了時点での進捗率は売上高で88.6%、営業利益で83.7%と、目標達成に向けてはもう一段の成長加速が必要です。業績予想の精度を見ると、売上高は期初予想に対してやや未達となる傾向が見られますが、一方で営業利益は予想を上回って着地することが多く、コスト管理能力の高さがうかがえます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。FY2025では自社TSRが163.7%に対しTOPIXは222.1%と、市場全体の成長にキャッチアップできていません。これは、安定的な配当は出しているものの、それを上回る株価の伸び悩みや下落が主な要因です。PBRが1倍を大きく割り込んでいることからも分かる通り、市場からの成長期待が低く、株価が上昇しにくい状況がTSRを押し下げています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+63.7%
100万円 →163.7万円
63.7万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021139.0万円+39.0万円39.0%
FY2022126.0万円+26.0万円26.0%
FY2023129.4万円+29.4万円29.4%
FY2024144.7万円+44.7万円44.7%
FY2025163.7万円+63.7万円63.7%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残88,300株
売り残67,100株
信用倍率1.32倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年7月下旬
第101回定時株主総会2026年6月中旬

PBRが0.67倍と、業界平均の1.23倍を大きく下回っている点が最大の特徴です。これは市場から見て資産価値に対して株価が割安と評価されていることを示唆します。一方で、配当利回りは5.63%と業界平均を大幅に上回っており、高配当を重視する投資家からの資金流入が期待されます。信用倍率は1.32倍と拮抗しており、短期的な需給の偏りは大きくありません。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「中立
報道件数(30日)
48
前月比 +5.2%
メディア数
14
日本経済新聞, 株探, ストレイナー, PR TIMES, Bloomberg
業界内ランキング
上位 35%
卸売業 850社中 298位
報道のトーン
40%
好意的
50%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・財務45%
株価・配当25%
提携・事業20%
その他10%

最近の出来事

2025年4月資本業務提携

INDUSTRIAL-X社との資本業務提携を締結し、DXコンサルティングを通じた製造業支援体制を強化。

2025年10月自己株取得終了

2026年3月期における自己株式の取得状況の開示とともに、資本効率向上に向けた方針を継続。

2026年1月第3四半期決算

第3四半期累計期間において連結経常損益1,951百万円を計上し、計画進捗を確認。

最新ニュース

中立
2026年3月期 第3四半期累計期間の連結経常損益1,951百万円
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ポジティブ
自己株式の取得状況および取得終了に関するお知らせ
10/29 · 杉本商事 IR

杉本商事 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 35円
安全性
安定
自己資本比率 83.7%
稼ぐ力
普通
ROE 5.4%
話題性
普通
ポジティブ 40%

「創業100年を超える老舗の機械工具商社が、堅実経営を軸にDX支援や環境分野へ静かに舵を切る」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU