内田洋行
UCHIDA YOKO CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月29日
ICTと空間デザインで、未来の学びと働き方を創造する企業
「情報の価値化と知の協創をデザインする」をビジョンに掲げ、人と組織が生み出すデータに価値を見出し、人の創造性を引き出すことを目指します。
この会社ってなに?
皆さんが学生時代に使っていた机や椅子、あるいは今オフィスで座っているデスク。それらは内田洋行の製品かもしれません。でも、今の内田洋行の強みはそれだけではありません。お子さんが学校で使っているタブレット端末や、授業で使う電子黒板といったICT環境の裏側では、同社がシステム構築を担っている可能性が高いです。また、最近あなたの会社で導入されたフリーアドレスのオフィスや、快適なWeb会議室も、実は内田洋行がデザインした「働く場」かもしれません。私たちの「学ぶ」と「働く」を、空間とデジタルの両面から支えている会社なのです。
内田洋行は、GIGAスクール構想を追い風に教育現場のICT化で急成長を遂げ、2025年7月期には売上高3370.6億円、営業利益121.74億円と過去最高益を更新しました。続く2026年7月期も学習用端末の更新需要が本格化し、売上高4180億円、営業利益154億円と大幅な増収増益を見込んでいます。祖業であるオフィス構築事業もハイブリッドワーク需要を捉え堅調に推移しており、4期連続の増配を実施するなど株主還元にも積極的です。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 7月
- 本社
- 東京都中央区新川2丁目4番7号
- 公式
- www.uchida.co.jp
社長プロフィール

「情報の価値化と知の協創をデザインする」というビジョンのもと、ICTと空間デザインの力で教育や働き方の分野で新たな価値創造を目指しています。特に教育分野では、グローバルなCBTプラットフォームの展開を推進し、未来の学びに貢献していきます。
この会社のストーリー
満州(現中国東北部)大連にて測量製図器械・文房具の販売を目的として「内田洋行」を創業。社会への貢献を目指す旅が始まる。
事業の拡大に伴い、株式会社内田洋行を設立。組織としての基盤を固め、さらなる成長への一歩を踏み出す。
東京証券取引所市場第二部に上場(後に第一部、現プライム市場へ)。社会的な信用を獲得し、事業展開を加速させる。
創業100周年を迎える。オフィス家具の知見を活かしつつ、ICTソリューション事業を本格化させ、時代の変化に対応する。
国のGIGAスクール構想を追い風に、教育機関向けのICTシステム構築事業が大きく伸長。教育分野でのプレゼンスを不動のものとする。
CBTプラットフォーム「TAO」を開発するルクセンブルクのOAT社を完全子会社化。教育ICT事業のグローバル展開を本格化させる。
2027年7月期を最終年度とする新中期経営計画を発表。「働く場」「学ぶ場」の変革をリードし、持続的な成長を目指す。
注目ポイント
GIGAスクール構想で全国の小中学校に学習用端末やシステムを導入した実績が強み。今後は端末更新需要や、海外企業の買収によるグローバルな教育プラットフォーム展開で更なる成長が期待されます。
オフィス家具で培った空間デザイン力と、先進のICT技術を融合。ハイブリッドワークに対応したオフィス空間や、次世代の学習環境など、ユニークな「場づくり」で企業の課題を解決します。
業績は好調で、最高益を更新し続けています。それに伴い4期連続で増配を発表するなど、株主への利益還元にも積極的で、長期的な資産形成を目指す投資家にとって魅力的な企業です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 1.76円 | 22.3% |
| FY2022/3 | 1.76円 | 30.7% |
| FY2023/3 | 2.38円 | 29.4% |
| FY2024/3 | 2.76円 | 30.9% |
| FY2025/3 | 3.76円 | 30.1% |
株主優待制度は現在実施されておりません。
配当については、業績連動と安定配当のバランスを重視した方針を採用しており、4期連続の増配を実施するなど株主還元を強化しています。配当性向は30%程度を目標としており、利益成長がそのまま配当額に反映される仕組みです。今後も持続的な成長と連動した株主還元策を継続していく姿勢を明確にしています。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
内田洋行は、小中学校向けGIGAスクール構想の更新需要を追い風に、公共関連事業が牽引して売上高・利益ともに成長を続けています。FY2025/3には売上高が約3,371億円、純利益が約98億円に達するなど過去最高水準を更新しました。FY2026/3も旺盛なICTインフラ需要により、さらなる増収増益を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.3% | 4.6% | 3.6% |
| FY2022/3 | 9.7% | 3.6% | 3.6% |
| FY2023/3 | 12.2% | 4.8% | 3.4% |
| FY2024/3 | 10.9% | 4.6% | 3.4% |
| FY2025/3 | 13.9% | 5.6% | 3.6% |
収益性については、事業の拡大に伴いROE(自己資本利益率)が13.9%まで向上するなど、資本効率の改善が進んでいます。営業利益率は3%台半ばで安定して推移しており、ICTインフラと空間構築の相乗効果による堅実な収益構造を構築しています。ROAもFY2025/3には5.6%に上昇しており、資産活用効率も高まっています。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、実質無借金経営を継続しつつ、純資産を積み上げることで自己資本比率を40%前後の高水準で維持しています。FY2025/3時点での純資産は約708億円に達し、潤沢な財務基盤を背景に戦略的なM&Aや先行投資を可能にしています。高い自己資本比率は、同社の事業継続性と安定した株主還元の強力な裏付けとなっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 205億円 | -11.3億円 | -14.8億円 | 193億円 |
| FY2022/3 | -54.1億円 | -22.0億円 | -86.3億円 | -76.1億円 |
| FY2023/3 | 72.7億円 | -48.6億円 | -35.2億円 | 24.1億円 |
| FY2024/3 | 48.5億円 | -18.2億円 | -23.5億円 | 30.3億円 |
| FY2025/3 | 5.5億円 | -10.3億円 | -27.5億円 | -4.8億円 |
営業キャッシュフローは、事業規模の拡大に伴う運転資本の増減の影響を受けて変動していますが、本業を通じた稼ぐ力は健在です。投資活動では、将来の成長を見据えたソフトウェア開発やプラットフォームへの先行投資を継続的に行っています。財務キャッシュフローについては、積極的な配当支払いや自己株式取得を通じて、株主への利益還元を優先的に実行しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 110億円 | 48.6億円 | 44.1% |
| FY2022/3 | 78.4億円 | 33.7億円 | 42.9% |
| FY2023/3 | 91.6億円 | 27.9億円 | 30.5% |
| FY2024/3 | 101億円 | 31.4億円 | 31.0% |
| FY2025/3 | 131億円 | 33.0億円 | 25.1% |
法人税等の支払いは、連結業績の拡大に連動して増加傾向にあります。実効税率は、税務上の控除適用や利益構成の変化により変動していますが、直近では概ね30%前後で推移しています。今後の業績拡大に伴い、納税額は増加する見通しですが、適正な税務コントロールによりキャッシュの流出を管理しています。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報によれば、公共・教育機関向けICT事業が売上の柱となっており、特にGIGAスクール構想に関連する大型案件の更新・入替需要が業績を大きく牽引しています。リスク要因として、特定市場(教育・公共)への依存度が高いため、政府のICT投資政策や入札環境の変化が連結業績に直接的な影響を及ぼす構造となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 3,000億円 | — | 3,371億円 | +12.4% |
| FY2024 | 2,550億円 | — | 2,779億円 | +9.0% |
| FY2023 | 2,300億円 | — | 2,466億円 | +7.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 100億円 | 111億円 | 122億円 | +21.7% |
| FY2024 | 86億円 | — | 93億円 | +8.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中期経営計画(FY2024目標)は、GIGAスクール構想の追い風を最大限に活用し、売上高・営業利益ともに目標を大幅に上回る水準で前倒し達成しました。現在進行中の第17次中期経営計画(FY2027まで)では、2026年7月期に売上高4,180億円、営業利益154億円という高い目標を掲げています。業績予想は保守的な傾向があり、期中に上方修正されることが多く、計画達成能力は極めて高いと評価できます。
株の売買状況と今後の予定
PERは卸売業の業界平均(約12.6倍)と比較して割安な水準にあります。一方、PBRは業界平均を上回っており、資本効率の高さが評価されていると考えられます。信用倍率は7倍台とやや高く、短期的な需給の緩みを警戒する声もありますが、GIGAスクール更新需要という明確な成長ストーリーが株価を下支えしています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比24.4%増となり、通期業績を上方修正。
世界で普及するCBTプラットフォーム「TAO」の次世代版提供開始を発表。
中間決算で純利益が78%増を達成し、期末配当を66円に増額修正。
最新ニュース
内田洋行 まとめ
ひとめ診断
「創業110年超の老舗オフィス家具メーカーが、GIGAスクール特需をテコに教育DXのインフラ企業へと変貌を遂げた姿」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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