内田洋行8057
UCHIDA YOKO CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
皆さんが学生時代に使っていた机や椅子、あるいは今オフィスで座っているデスク。それらは内田洋行の製品かもしれません。でも、今の内田洋行の強みはそれだけではありません。お子さんが学校で使っているタブレット端末や、授業で使う電子黒板といったICT環境の裏側では、同社がシステム構築を担っている可能性が高いです。また、最近あなたの会社で導入されたフリーアドレスのオフィスや、快適なWeb会議室も、実は内田洋行がデザインした「働く場」かもしれません。私たちの「学ぶ」と「働く」を、空間とデジタルの両面から支えている会社なのです。
内田洋行は、GIGAスクール構想を追い風に教育現場のICT化で急成長を遂げ、2025年7月期には売上高3370.6億円、営業利益121.74億円と過去最高益を更新しました。続く2026年7月期も学習用端末の更新需要が本格化し、売上高4180億円、営業利益154億円と大幅な増収増益を見込んでいます。祖業であるオフィス構築事業もハイブリッドワーク需要を捉え堅調に推移しており、4期連続の増配を実施するなど株主還元にも積極的です。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 7月
- 本社
- 東京都中央区新川2丁目4番7号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/07期 | 6.6% | 2.5% | 2.5% |
| 2017/07期 | 5.5% | 2.1% | 2.1% |
| 2018/07期 | 4.9% | 2.0% | 1.9% |
| 2019/07期 | 6.3% | 2.5% | 2.3% |
| 2020/07期 | 8.6% | 3.3% | 3.6% |
| 2021/07期 | 13.3% | 5.0% | 3.6% |
| 2022/07期 | 9.3% | 3.5% | 3.6% |
| 2023/07期 | 13.0% | 4.9% | 3.4% |
| 2024/07期 | 12.0% | 4.9% | 3.4% |
| 2025/07期 | 14.5% | 6.0% | 3.6% |
| 2Q FY2025/7 | 7.9%(累計) | 2.5%(累計) | 3.1% |
収益性については、事業の拡大に伴いROE(自己資本利益率)が13.9%まで向上するなど、資本効率の改善が進んでいます。営業利益率は3%台半ばで安定して推移しており、ICTインフラと空間構築の相乗効果による堅実な収益構造を構築しています。ROAも2025/03期には5.6%に上昇しており、資産活用効率も高まっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/07期 | 2,910億円 | 104億円 | 61.6億円 | 125.7円 | +45.3% |
| 2022/07期 | 2,219億円 | 78.9億円 | 44.8億円 | 91.2円 | -23.8% |
| 2023/07期 | 2,465億円 | 84.4億円 | 63.7億円 | 129.5円 | +11.1% |
| 2024/07期 | 2,779億円 | 93.5億円 | 70.0億円 | 142.2円 | +12.7% |
| 2025/07期 | 3,371億円 | 122億円 | 98.3億円 | 199.5円 | +21.3% |
内田洋行は、小中学校向けGIGAスクール構想の更新需要を追い風に、公共関連事業が牽引して売上高・利益ともに成長を続けています。2025/03期には売上高が約3,371億円、純利益が約98億円に達するなど過去最高水準を更新しました。2026/03期も旺盛なICTインフラ需要により、さらなる増収増益を見込んでいます。 【2Q 2025/07期実績】売上1741億円(通期予想比42%)、営業利益55億円(同36%)、純利益49億円(同45%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
EDINET開示情報によれば、公共・教育機関向けICT事業が売上の柱となっており、特にGIGAスクール構想に関連する大型案件の更新・入替需要が業績を大きく牽引しています。リスク要因として、特定市場(教育・公共)への依存度が高いため、政府のICT投資政策や入札環境の変化が連結業績に直接的な影響を及ぼす構造となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 3,000億円 | — | 3,371億円 | +12.4% |
| 2024期 | 2,550億円 | — | 2,779億円 | +9.0% |
| 2023期 | 2,300億円 | — | 2,466億円 | +7.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 100億円 | 111億円 | 122億円 | +21.7% |
| 2024期 | 86億円 | — | 93億円 | +8.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中期経営計画(2024期目標)は、GIGAスクール構想の追い風を最大限に活用し、売上高・営業利益ともに目標を大幅に上回る水準で前倒し達成しました。現在進行中の第17次中期経営計画(2027期まで)では、2026年7月期に売上高4,180億円、営業利益154億円という高い目標を掲げています。業績予想は保守的な傾向があり、期中に上方修正されることが多く、計画達成能力は極めて高いと評価できます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比24.4%増となり、通期業績を上方修正。
世界で普及するCBTプラットフォーム「TAO」の次世代版提供開始を発表。
中間決算で純利益が78%増を達成し、期末配当を66円に増額修正。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、実質無借金経営を継続しつつ、純資産を積み上げることで自己資本比率を40%前後の高水準で維持しています。2025/03期時点での純資産は約708億円に達し、潤沢な財務基盤を背景に戦略的なM&Aや先行投資を可能にしています。高い自己資本比率は、同社の事業継続性と安定した株主還元の強力な裏付けとなっています。 【2Q 2025/07期】総資産2098億円、純資産741億円、自己資本比率30.0%、有利子負債34億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/07期 | 69.0億円 | 22.7億円 | 15.5億円 | 46.4億円 |
| 2017/07期 | 46.1億円 | 19.8億円 | 15.8億円 | 26.3億円 |
| 2018/07期 | 24.8億円 | 20.9億円 | 28.6億円 | 45.7億円 |
| 2019/07期 | 55.4億円 | 22.8億円 | 23.9億円 | 32.6億円 |
| 2020/07期 | 113億円 | 16.0億円 | 12.0億円 | 97.2億円 |
| 2021/07期 | 205億円 | 11.3億円 | 14.8億円 | 193億円 |
| 2022/07期 | 54.1億円 | 22.0億円 | 86.3億円 | 76.1億円 |
| 2023/07期 | 72.7億円 | 48.6億円 | 35.2億円 | 24.1億円 |
| 2024/07期 | 48.5億円 | 18.2億円 | 23.5億円 | 30.3億円 |
| 2025/07期 | 5.5億円 | 10.3億円 | 27.5億円 | 4.8億円 |
営業キャッシュフローは、事業規模の拡大に伴う運転資本の増減の影響を受けて変動していますが、本業を通じた稼ぐ力は健在です。投資活動では、将来の成長を見据えたソフトウェア開発やプラットフォームへの先行投資を継続的に行っています。財務キャッシュフローについては、積極的な配当支払いや自己株式取得を通じて、株主への利益還元を優先的に実行しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/07期 | 14円 | 31.4% |
| 2017/07期 | 75円 | 38.4% |
| 2018/07期 | 75円 | 40.3% |
| 2019/07期 | 90円 | 36.4% |
| 2020/07期 | 120円 | 33.6% |
| 2021/07期 | 140円 | 22.3% |
| 2022/07期 | 140円 | 30.7% |
| 2023/07期 | 190円 | 29.4% |
| 2024/07期 | 220円 | 30.9% |
| 2025/07期 | 60円 | 30.1% |
株主優待制度は現在実施されておりません。
配当については、業績連動と安定配当のバランスを重視した方針を採用しており、4期連続の増配を実施するなど株主還元を強化しています。配当性向は30%程度を目標としており、利益成長がそのまま配当額に反映される仕組みです。今後も持続的な成長と連動した株主還元策を継続していく姿勢を明確にしています。
株の売買状況と今後の予定
PERは卸売業の業界平均(約12.6倍)と比較して割安な水準にあります。一方、PBRは業界平均を上回っており、資本効率の高さが評価されていると考えられます。信用倍率は7倍台とやや高く、短期的な需給の緩みを警戒する声もありますが、GIGAスクール更新需要という明確な成長ストーリーが株価を下支えしています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/07期 | 39.0億円 | 16.5億円 | 42.4% |
| 2017/07期 | 33.8億円 | 14.1億円 | 41.8% |
| 2018/07期 | 32.5億円 | 14.2億円 | 43.7% |
| 2019/07期 | 41.5億円 | 17.4億円 | 41.9% |
| 2020/07期 | 78.3億円 | 43.4億円 | 55.5% |
| 2021/07期 | 110億円 | 48.6億円 | 44.1% |
| 2022/07期 | 78.4億円 | 33.7億円 | 42.9% |
| 2023/07期 | 91.6億円 | 27.9億円 | 30.5% |
| 2024/07期 | 101億円 | 31.4億円 | 31.0% |
| 2025/07期 | 131億円 | 33.0億円 | 25.1% |
法人税等の支払いは、連結業績の拡大に連動して増加傾向にあります。実効税率は、税務上の控除適用や利益構成の変化により変動していますが、直近では概ね30%前後で推移しています。今後の業績拡大に伴い、納税額は増加する見通しですが、適正な税務コントロールによりキャッシュの流出を管理しています。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
内田洋行 まとめ
「創業110年超の老舗オフィス家具メーカーが、GIGAスクール特需をテコに教育DXのインフラ企業へと変貌を遂げた姿」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。