タビオ
Tabio Corporation
最終更新日: 2026年3月30日
足元から世界を変える、メイドインジャパンの靴下魂
素材・商品・販売の研究を行い、世界のトップを走る靴下専業の総合企業を目指し、プレミアムブランドを確立します。
この会社ってなに?
あなたが普段、駅ビルやショッピングモールで見かける「靴下屋」や「Tabio」。実はそのお店、タビオという会社が運営しています。多くの商品が安価な海外製になる中で、タビオは「メイドインジャパン」にこだわり、履き心地を追求した高品質な靴下を作り続けています。ちょっとしたプレゼントを選んだり、大切な日に履く一足を探したりするとき、あなたも知らず知らずのうちにタビオの商品を手に取っているかもしれません。次に靴下を買うときは、ぜひタグの裏側を見てみてください。
「靴下屋」ブランドで知られる靴下専業メーカー。コロナ禍の2021年2月期には10.8億円の営業赤字に陥るも、その後は急速に回復。2025年2月期には売上高168.5億円、営業利益7.39億円と過去最高益を更新し、5期連続の増収増益を達成しました。値引き販売の抑制による採算改善に加え、同業のナイガイとの資本業務提携による共同店舗展開など、新たな成長戦略も動き出しています。メンズ商品の強化とEC売上の拡大が今後の成長の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 大阪府大阪市浪速区難波中二丁目10番70号 なんばパークス内パークスタワー16F
- 公式
- tabio.com
社長プロフィール

私たちは創業以来「モノづくり」にこだわり、世界最高水準の品質と技術力を追求してきました。「Made in Japan」のこだわりと職人技が光る履き心地は、国内外で高く評価されています。これからもお客様に本当に喜んでいただける商品を提供し、感動と信頼を得られるよう努力を続けてまいります。
この会社のストーリー
創業者・越智直正が「ダン」(旧社名)を設立。たった一台の靴下編機から、品質へのこだわりを持った靴下づくりが始まった。
卸売業から小売業へ進出。初の直営店「靴下屋」を神戸・三宮高架下にオープンし、消費者へ直接想いを届ける挑戦を開始した。
直営店の成功を受け、フランチャイズシステムを導入。全国へ「靴下屋」ブランドを拡大していく礎を築いた。
創業から約30年、社会的信用を高め、さらなる成長を目指して株式上場を果たす。企業として新たなステージへ。
日本製靴下の品質を世界に問うため、イギリス・ロンドンに海外初出店。グローバル展開への第一歩を踏み出した。
グローバルなブランドイメージを確立するため、社名を「タビオ」に変更。「Tabi」と「Bio」を組み合わせた造語で新たな出発を誓った。
同じく靴下大手のナイガイと資本業務提携を締結。両社の強みを活かし、業界内での競争力強化と持続的な成長を目指す。
中期戦略としてEC事業の強化を掲げ、デジタルと実店舗を融合させた新しい顧客体験の提供を目指し、さらなる成長を追求する。
注目ポイント
創業以来、日本製にこだわり、熟練の職人技による高品質な靴下を製造。「第二の皮膚」と称されるほどの快適な履き心地で、国内外のファンを魅了し続けています。
ロンドンやパリにも店舗を展開し、日本の高い技術力と品質を世界に発信。インバウンド需要の回復も追い風に、グローバルブランドとしての成長が期待されます。
「靴下屋」などで使える優待ポイントがもらえます。1年以上の継続保有で優待額がアップするため、長期的なファン株主を大切にする姿勢がうかがえます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 30円 | 47.5% |
| FY2017/3 | 30円 | 87.4% |
| FY2018/3 | 30円 | 185.1% |
| FY2019/3 | 30円 | 56.1% |
| FY2020/3 | 30円 | 2702.7% |
| FY2021/3 | 20円 | - |
| FY2022/3 | 30円 | 110.9% |
| FY2023/3 | 30円 | 87.8% |
| FY2024/3 | 30円 | 43.4% |
| FY2025/3 | 30円 | 39.2% |
| 必要株数 | 100株以上(約12.6万円) |
| 金額相当 | 1,000円相当~ |
| 権利確定月 | 2月 |
| 長期特典 | 1年以上および3年以上保有でポイント増額 |
タビオは、業績に応じた利益還元を基本方針としており、安定的な配当維持を重視する姿勢を見せています。配当性向は近年の業績改善により40%前後の健全な水準へ収束し、持続可能な還元体制が整いました。株主優待と合わせたトータルリターンで、中長期的な株主価値向上を目指しています。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
タビオは、新型コロナウイルスの影響を受けたFY2021/3の赤字から、直営・FC展開による販売回復と値引き抑制で力強い成長を実現しています。FY2024/3には売上高が約162億円まで拡大し、純利益も約4.7億円を計上するなど収益体制が大幅に改善しました。FY2025/3以降も高単価商品の好調を背景に、売上高は170億円規模へ向かう見通しです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -32.3% | -20.4% | - |
| FY2022/3 | 4.7% | 2.4% | - |
| FY2023/3 | 5.8% | 3.0% | - |
| FY2024/3 | 11.1% | 6.1% | 3.7% |
| FY2025/3 | 11.2% | 6.1% | 4.4% |
収益性の改善が目覚ましく、営業利益率はFY2021/3のマイナス水準からFY2025/3には4.4%まで回復しました。これは、徹底した原価管理とブランド価値向上による粗利益率の維持が功を奏した結果と言えます。その結果、ROEも10.8%まで上昇し、資本効率を重視した経営へ転換しています。
財務は安全?
財務健全性は極めて良好で、自己資本比率は50%台後半という強固な資本基盤を維持しています。FY2025/3にかけて有利子負債は増加しましたが、総資産の拡大に伴う戦略的な投資の一環であり、返済能力に大きな問題はありません。安定した財務体質は、長期的な成長投資を支える重要な土台となっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -6.9億円 | -1.8億円 | 5.9億円 | -8.7億円 |
| FY2022/3 | 8.4億円 | -1,700万円 | -5.0億円 | 8.2億円 |
| FY2023/3 | 6.1億円 | -2.7億円 | -5.8億円 | 3.4億円 |
| FY2024/3 | 3.6億円 | -8.7億円 | -5.6億円 | -5.1億円 |
| FY2025/3 | 9.5億円 | -2.5億円 | -1.8億円 | 7.0億円 |
営業キャッシュフローはFY2022/3以降、安定した本業の利益創出によりプラス水準で推移しており、強固な稼ぐ力を示しています。FY2024/3は投資活動による支出が先行したものの、全体としてフリーキャッシュフローを創出する基盤が確立されています。総じて、キャッシュポジションに余裕があり、安定的な株主還元と成長投資を両立できる構造です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -8.7億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | 2.0億円 | 1,800万円 | 8.9% |
| FY2023/3 | 5.3億円 | 3.0億円 | 56.2% |
| FY2024/3 | 6.2億円 | 1.5億円 | 24.6% |
| FY2025/3 | 7.5億円 | 2.4億円 | 31.1% |
FY2021/3の赤字局面を除き、法人税等は税引前利益の回復に伴い適正に支払われています。FY2023/3は一時的に税負担率が上昇しましたが、近年の実効税率は概ね30%前後で推移しています。将来に向けた業績安定化により、今後は税率が平準化していく見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 556万円 | 274人 | - |
従業員平均年収は556万円(FY2025/3)となっており、アパレル・靴下販売業界の中では安定した水準を維持しています。値引き販売の抑制やメンズ商品の強化といった採算改善策が奏功しており、人件費を含めた労働分配率の適正化と成長投資のバランスが図られている状況です。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はエム・エス・エヌ・越智ホールディングス・タビオ取引先持株会。
大株主構成は、筆頭株主である有限会社越智産業(27.27%)をはじめとする創業者一族関連企業が上位を占めており、創業家による安定的な支配権が維持されています。流通株式比率は相対的に限定的となる可能性がある一方、エム・エス・エヌ株式会社や越智ホールディングス等の安定株主が名を連ねており、長期的な経営の安定性を重視する構造といえます。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によれば、主力事業である靴下の企画・製造・卸・小売において、「靴下屋」等の店舗網と独自の国内生産システムを軸とした強固な収益基盤を確立しています。主な事業リスクとして、原材料価格の高騰や消費動向の変化、またSNS等でのブランド毀損リスクが挙げられており、機動的な経営対応が求められています。
この会社のガバナンスは?
ガバナンス体制においては女性役員比率が9.1%(1名)と、ダイバーシティ推進の余地があります。一方で、年間1,700万円の監査報酬を支払うなど監査体制の強化に努めており、4社の連結子会社を擁するグループとして、資本効率の向上とコーポレート・ガバナンスの充実に継続して取り組んでいます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 166億円 | 166億円 | 169億円 | +1.8% |
| FY2024 | 156億円 | — | 162億円 | +4.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 7億円 | 7億円 | 7億円 | +8.0% |
| FY2024 | 5億円 | — | 6億円 | +32.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
タビオは明確な中期経営計画の数値目標を開示していませんが、毎期の業績予想に対する達成度は高い評価ができます。特に、FY2024は営業利益で期初予想を30%以上も上回る大幅なポジティブサプライズを記録しました。コロナ禍からの回復ペースが想定を上回り、値引き抑制による収益性改善が奏功している形です。FY2026も増収増益を見込んでおり、計画達成への期待は高いと言えます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年で市場平均であるTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、コロナ禍での業績悪化による株価低迷が主な要因です。しかし、FY2023以降は業績のV字回復に伴い、TSRも改善傾向にあります。今後の持続的な成長と株主還元の強化によってTOPIXを上回るパフォーマンスを達成できるかが注目されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 105.5万円 | +5.5万円 | 5.5% |
| FY2022 | 106.7万円 | +6.7万円 | 6.7% |
| FY2023 | 118.9万円 | +18.9万円 | 18.9% |
| FY2024 | 130.9万円 | +30.9万円 | 30.9% |
| FY2025 | 136.3万円 | +36.3万円 | 36.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用取引では売り残がなく、買い残のみが積み上がっている状況で、短期的な需給の重さはありません。PER・PBRともに卸売業の業界平均を上回っており、市場からはそのブランド力と収益性を評価されていることがうかがえます。時価総額は85億円と小規模ですが、安定した配当利回りは投資家にとって魅力的です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
株式会社ナイガイが資本業務提携の一環としてタビオの株式を追加取得し、関係を強化しました。
株主優待制度の一部変更を発表し、長期保有株主への還元強化を行いました。
ニュウマン高輪にて、ナイガイとの初の共同店舗『靴下屋 UPDATE』を開業しました。
最新ニュース
タビオ まとめ
ひとめ診断
「『たかが靴下、されど靴下』を地で行く、メイドインジャパンのプライドでV字回復を遂げた足元の巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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