サンリオ
Sanrio Company,Ltd.
最終更新日: 2026年3月20日
世界中に笑顔と「カワイイ」を届ける、日本発のグローバルエンターテインメント企業
One World, Connecting Smiles. (一人でも多くの人を笑顔にし、世界中に幸せの輪を広げていく)
この会社ってなに?
あなたが日常で目にするキャラクターグッズ、テーマパーク、コラボカフェ、さらにはスマホの壁紙やLINEスタンプまで――サンリオのキャラクターは生活のあらゆる場面に溶け込んでいます。推し活ブームの追い風を受け、ファン層は子どもから大人まで急速に拡大中。ピューロランドへの来場やグッズ購入がそのまま企業の収益に直結する、身近さと投資テーマが両立した銘柄です。
サンリオは物販中心のビジネスモデルから、クロミ・シナモロールなど複数キャラクターのグローバルIPライセンス事業へ転換し、FY2025の売上高は1,449億円(前期比+44.9%)、営業利益518億円(同+92.2%)と過去最高を更新しました。FY2026は売上高1,906億円・営業利益751億円を計画し、さらなる成長を見込みます。最大1,000億円規模のM&A予算のもと、IGポートへの出資やGugenka子会社化などXR・アニメ領域への投資を加速。海外売上比率は約40%まで拡大し、ROE49%を記録するなど資本効率でも際立つ存在です。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎(ウエストタワー14F)
- 公式
- corporate.sanrio.co.jp
社長プロフィール
「不確実な成長から、安定・永続成長へ」を掲げ、強固なIP力とデジタル領域への積極投資を通じて、世界中の人々に笑顔を届けるグローバルエンターテインメント企業を目指します。
この会社のストーリー
東京都品川区にて創業。絹製品の販売からスタートし、のちに雑貨企画販売へと事業を拡大しました。
ソーシャル・コミュニケーション・ギフト商品の企画・販売を本格化し、現在の社名に変更しました。
サンリオを代表するキャラクターであるハローキティやパティ&ジミーなどが誕生し、キャラクタービジネスの基盤を築きました。
東京都多摩市に屋内型テーマパーク「サンリオピューロランド」をオープン。リアルなエンターテインメント体験の提供を開始しました。
ハローキティを中心に海外でのライセンス展開を強化し、グローバル企業への成長を加速させました。
創業者の辻信太郎氏からバトンを引き継ぎ、若返りを図る新体制が発足。組織改革とデジタル化を推進しました。
Brave groupとの資本業務提携やGugenkaの子会社化など、バーチャル領域やVTuber事業への投資を本格化させました。
注目ポイント
「ハローキティ」をはじめとする多数の人気キャラクターを擁し、世界中でライセンスビジネスを展開する確固たるブランド力があります。
複数キャラクター戦略やグローバル展開が奏功し、業績はV字回復。ROE30%を目標に掲げ、配当などの株主還元にも積極的です。
VTuber事業やメタバース空間でのイベントなど、次世代のエンターテインメント領域への積極投資で新たなファン層を開拓しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 80円 | 71.4% |
| FY2017/3 | 80円 | 104.8% |
| FY2018/3 | 19.2円 | 94.8% |
| FY2019/3 | 30円 | 65.6% |
| FY2020/3 | 12.2円 | 1548.0% |
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 16円 | 37.7% |
| FY2023/3 | 35円 | 34.6% |
| FY2024/3 | 66円 | 90.3% |
| FY2025/3 | 53円 | 30.0% |
| 必要株数 | 100株以上(約54万円) |
| 金額相当 | 約5,000円相当(100株・入場券1枚+割引券1枚) |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
| 長期特典 | 300株以上×3年以上で限定アクリルスタンド、3,000株以上で限定ぬいぐるみ追加 |
サンリオは株主還元を重視しており、安定した配当の維持と成長による株主価値の向上を基本方針としています。配当性向を30%程度に設定し、業績成長に合わせて持続的な増配を目指す姿勢です。株主優待はテーマパーク共通優待券(年2回)とショップ割引クーポンを贈呈。保有株数に応じて入場券の枚数が増え、300株以上×3年以上の長期保有で限定グッズがもらえます。2026年4月の1→5分割後も優待制度は継続予定。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
サンリオはコロナ禍で赤字に陥ったFY2021から驚異的なV字回復を遂げ、FY2025の売上高は1,449億円(FY2021比3.5倍)、営業利益は518億円と4期連続で過去最高を更新しました。複数キャラクター戦略とグローバルライセンスの拡大が収益構造を根本から変え、営業利益率は35.8%と高収益体質が定着しています。FY2026も増収増益を計画しており、上方修正を繰り返してきた実績から会社予想は保守的との見方が多いです。 【3Q FY2026/3実績】売上1432億円(通期予想比88%)、営業利益624億円(同104%)、純利益437億円(同104%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
事業ごとの売上・利益
ライセンス・物販・テーマパーク事業を含む国内全事業
ライセンス事業中心。複数キャラクター戦略が奏功し前年比128%増
中国・東南アジアでのライセンス拡大が成長を牽引
北米でのキャラクターライセンス事業が好調に推移
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -10.6% | -4.7% | - |
| FY2022/3 | 8.4% | 4.1% | - |
| FY2023/3 | 16.3% | 8.8% | - |
| FY2024/3 | 29.0% | 13.7% | 27.0% |
| FY2025/3 | 48.4% | 23.3% | 35.8% |
| 3Q FY2026/3 | 40.8%(累計) | 21.2%(累計) | 43.6% |
FY2021の赤字からわずか4年でROE38.8%、営業利益率35.8%という驚異的な収益性を達成しました。ライセンスビジネスは原価がほぼ発生しないため、売上拡大が直接利益増に直結する構造です。ROAも20.6%と全上場企業でトップクラスの水準にあり、資産効率・資本効率ともに極めて優れた経営を実現しています。
財務は安全?
総資産はFY2021の850億円からFY2025には2,024億円へと2.4倍に拡大しました。FY2024にM&A資金として約481億円の有利子負債を調達しましたが、好調な業績により急速に返済が進み、FY2025末には239億円まで減少。自己資本比率も52.9%と健全な水準を維持しています。BPSは業績好調に伴い451円まで回復しており、財務の安全性と成長投資を両立した経営が評価されています。 【3Q FY2026/3】総資産2101億円、純資産1379億円、自己資本比率58.9%、有利子負債81億円。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -22.9億円 | 70.1億円 | -8.6億円 | 47.2億円 |
| FY2022/3 | 50.6億円 | 23.0億円 | -91.1億円 | 73.6億円 |
| FY2023/3 | 115億円 | -20.8億円 | -27.2億円 | 94.5億円 |
| FY2024/3 | 222億円 | -34.6億円 | 157億円 | 187億円 |
| FY2025/3 | 408億円 | 82.8億円 | -169億円 | 491億円 |
営業CFはFY2021のマイナスからFY2025には408億円へと劇的に改善し、本業の稼ぐ力が飛躍的に向上しました。FY2024にはM&A資金として157億円の財務CFを調達しましたが、FY2025には有利子負債の返済に充当。フリーキャッシュフローは491億円と潤沢で、今後の戦略投資(最大1,000億円M&A枠)や株主還元(追加還元300億円計画)の原資として十分な余力があります。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -17.3億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | 33.2億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 137億円 | 55.7億円 | 40.6% |
| FY2024/3 | 283億円 | 107億円 | 37.8% |
| FY2025/3 | 535億円 | 117億円 | 21.9% |
FY2021・FY2022は赤字または繰越欠損金の活用により法人税負担がゼロでした。FY2023以降は利益拡大に伴い納税額も増加し、FY2025は117億円を納付。実効税率が21.9%に低下したのは海外子会社の税率差異や税効果会計の影響によるもので、FY2026は通常水準の30%程度に回帰する見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 943万円 | 1,445人 | - |
平均年収は4年間で約193万円上昇(+25.7%)と業績好調に伴い大幅な処遇改善を実施。特にFY2024に+107万円の大幅昇給がありました。FY2025は連結ベースでの開示に変更され従業員数が1,445名に拡大。平均年齢は44.7歳から41歳へ若返り、グローバル人材の積極採用と組織の若返りが進んでいます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主は日本生命保険相互会社。
筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(11.1%)で、国内外の機関投資家が信託口を通じて保有しています。清川商事・光南商事は創業家(辻家)関連の資産管理会社で合計約11.5%を保有し、辻友子氏(2.2%)と合わせて創業家が約14%の影響力を維持。バンダイナムコHD(4.7%)との資本関係はIP事業での戦略的協業の基盤となっています。海外機関投資家の保有比率も高く、グローバルな投資対象として注目されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 日本 | 約876億円 | 約391億円 | 44.6% |
| 欧州 | 約79億円 | 約23億円 | 29.1% |
| アジア | 約200億円 | 約80億円 | 40.0% |
| 北米・中南米 | 約294億円 | 約130億円 | 44.2% |
有価証券報告書によると、役員報酬は6名に対し総額4億1,900万円(1人当たり約6,983万円)。事業リスクとしてはキャラクター人気の変動と競合激化を最も重視しており、複数キャラクター戦略でリスク分散を図っています。地域別では日本・北米が高い利益率を維持し、欧州は急成長フェーズにあります。
この会社のガバナンスは?
サンリオは女性役員比率が30.7%と高く、多様性を重視したガバナンス体制を構築しています。監査報酬として6,400万円を拠出し、連結子会社17社を統括する管理体制を敷くことで、世界的なIP戦略を支える透明性と経営の規律が両立された企業規模を形成しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 45億円 | 129億円 | 132億円 | +194.0% |
| FY2024 | 170億円 | 268億円 | 270億円 | +58.5% |
| FY2025 | 300億円 | 410億円 | 518億円 | +72.6% |
| FY2026(予) | 600億円 | 751億円 | 623.9億円(3Q累計) | +25.2%(修正後751億円) |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
サンリオは「複数キャラクター戦略」が奏功し、ライセンスビジネスの高収益化に成功しています。FY2024の営業利益は期初予想を大きく上回る269億円で着地し、FY2025も前期比92.2%増の518億円と驚異的な上方修正を繰り返しています。FY2026も3Q累計で営業利益624億円と通期計画600億円を既に上回っており、再度の上方修正が見込まれます。直近では売上高1,906億円・営業利益751億円に通期予想を引き上げました。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
FY2021以降のTSRは一貫してTOPIXを凌駕しており、FY2025の自社TSRは1453.4%とTOPIX(213.4%)を圧倒的にアウトパフォームしています。これは、ハローキティへの依存から脱却し、クロミやシナモロールなど複数キャラクターのグローバルでの収益化に成功し、利益率が劇的に改善したことが資本市場で高く評価されたためです。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 122.1万円 | +22.1万円 | 22.1% |
| FY2022 | 175.6万円 | +75.6万円 | 75.6% |
| FY2023 | 416.2万円 | +316.2万円 | 316.2% |
| FY2024 | 644.9万円 | +544.9万円 | 544.9% |
| FY2025 | 1453.4万円 | +1353.4万円 | 1353.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
卸売業セクターに分類されていますが、実態は高収益なIPライセンス企業であるため、PER30.6倍、PBR12.00倍とセクター平均を大きく上回るプレミアム評価を受けています。PBR12倍はROE38.8%の超高収益体質を反映した水準であり、成長株として妥当な範囲です。信用倍率18.85倍と個人投資家の強い買い意欲が継続しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2025の上期経常を一転39%増益に上方修正し、成長期待が高まる。
デジタル領域強化に向け1000億円規模のM&Aを検討中であることを公表。
エイベックスとの東南アジア合弁会社の事業拡大など戦略的パートナーシップを推進。
FY2026の経常利益を上方修正し、あわせて配当金の増額を決定。
最新ニュース
サンリオ まとめ
ひとめ診断
ハローキティ依存から脱却し、複数キャラクター×グローバルライセンス戦略で営業利益5倍超を達成した日本発IPプラットフォーム企業
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「卸売業」に分類される他の企業
老舗の技術専門商社が、M&Aを駆使してEV・量子コンピュータ時代の『最先端のものさし』を再発明中
コーヒー生豆の国内シェア首位、1906年創業の老舗輸入商社がグリーン焙煎と海外展開で新成長へ
葬儀生花祭壇企画+花卸の熊本本社企業、2024年に持株会社化。FY2026/6期は黒字回帰計画
医薬品卸No.1の座を固めつつ、バイオシミラー国内製造・再生医療・DXで次の成長を創る総合ヘルスケア企業
九州の食品卸が、M&Aを爆食いして全国区の1兆円企業へと変貌中
『半導体製造装置を支える金属のコンビニ』が、DXと海外M&Aで成長エンジンを再点火
100年企業の機械商社が、半導体向け『超精密な洗濯機』と高配当を武器にAI時代の勝ち組を狙う
老舗の機械商社が、EV・半導体・脱炭素という成長テーマを総取りし、高収益エンジニアリング企業へ脱皮中