カメイ
KAMEI CORPORATION
最終更新日: 2026年3月29日
創業120年超、東北から世界へ。エネルギーを軸に暮らしの全てを支える総合商社
社会環境の変化に適応し、常に新しい価値を創造・提供することにより、お客様と地域社会のより豊かな未来づくりに貢献する。
この会社ってなに?
あなたがドライブでガソリンスタンドに立ち寄るとき、その運営会社がカメイかもしれません。また、ご家庭で使っているLPガスや、スーパーマーケットで見かける輸入食品やお酒も、カメイが関わっています。実は、トヨタのカーディーラーも運営しており、新車を購入する際にカメイのグループ会社でお世話になったことがあるかもしれません。このように、カメイはエネルギー供給から日々の食事、カーライフまで、私たちの生活に欠かせない様々なサービスを東北地方を中心に全国で提供している会社です。
東北を基盤とする総合商社カメイは、エネルギー事業を安定収益源としながら、食料品や自動車関連など多角化を推進し、着実な成長を遂げています。2025年3月期決算では売上高5,742.8億円、営業利益は過去最高の159.12億円を達成しました。積極的な株主還元も特徴で、14期連続の増配を予定しており、新たに株主優待制度も導入するなど、資本効率と株主価値向上への意識が高まっています。PBRは0.65倍と依然として割安水準にあり、今後の事業ポートフォリオ変革による企業価値向上が期待されます。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 宮城県仙台市青葉区国分町3丁目1番18号
- 公式
- www.kamei.co.jp
社長プロフィール

1903年の創業以来、地域社会の皆さまと共に歩み、エネルギーを主軸に多角的な事業を展開してまいりました。これからもグループの総合力を発揮し、時代の変化と社会の要請に柔軟に対応することで、皆さまの期待に応え、社会に貢献してまいります。
この会社のストーリー
亀井商店として創業し、石油製品の販売をスタート。東北のエネルギー供給の礎を築き始める。
創業30周年を機に法人化。組織的な経営体制を確立し、事業拡大への基盤を固める。
事業の多角化と全国展開を見据え、商号を「カメイ株式会社」に変更。総合商社への飛躍を誓う。
さらなる成長と社会的信用の向上を目指し、東京証券取引所への上場を果たす。
食品輸入のコダマなどを子会社化。製造から卸売・小売までを一貫して手がける体制を構築し、食料事業の領域を拡大する。
創業120周年を迎え、次の成長ステージへ。ROE8%以上を目標とする長期経営方針を策定し、資本効率を意識した経営へ舵を切る。
株主への還元を強化するため、QUOカードやカタログギフトがもらえる株主優待制度を新たに導入。投資家からの注目を集める。
AIを活用した次世代アスパラガス産地づくりで三者連携協定を締結。未来の食と農業の課題解決に貢献する。
注目ポイント
東北最大の石油・LPガス卸という安定基盤を持ちつつ、食料や自動車、ヘルスケア分野へもM&Aを駆使して積極的に事業を拡大。安定と成長を両立しています。
安定配当と増配を継続しており、2026年からはQUOカードなどがもらえる株主優待制度も導入。株主を大切にする姿勢が明確です。
太陽光発電所の再生事業や、AIを活用したスマート農業など、サステナブルな社会の実現に貢献する次世代事業にも果敢に挑戦しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 32.5円 | 13.9% |
| FY2022/3 | 36円 | 14.2% |
| FY2023/3 | 40.5円 | 15.9% |
| FY2024/3 | 48円 | 16.0% |
| FY2025/3 | 73円 | 22.4% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当については安定的な維持と増配を継続しており、株主への利益還元を積極的に進めています。配当性向を意識しつつ利益成長に応じた還元強化を方針として掲げています。また、株主優待制度の導入により、中長期的な保有を推奨する姿勢を明確にしています。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
カメイは東北地方を地盤とする総合商社であり、エネルギー事業を中核に食料や建設関連など多角的な収益基盤を構築しています。FY2025/3には当期純利益が約107億円に達し過去最高を更新するなど、強固な経営体制を維持しています。今期は主要事業が堅調に推移し、増収増益のトレンドを継続する見通しです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.5% | 3.1% | 2.8% |
| FY2022/3 | 6.4% | 3.0% | 2.6% |
| FY2023/3 | 5.9% | 2.8% | 2.8% |
| FY2024/3 | 6.4% | 3.1% | 2.7% |
| FY2025/3 | 6.4% | 3.3% | 2.8% |
売上高営業利益率は2%台後半で安定的に推移しており、卸売業としての着実な利益確保能力を示しています。ROE(自己資本利益率)は6%台を安定して維持しており、資本効率を意識した経営が定着しています。今後は事業ポートフォリオの最適化を通じて、さらなる収益性の向上を目指す方針です。
財務は安全?
自己資本比率はFY2025/3時点で49.3%と高水準であり、財務の健全性は極めて強固です。近年は有利子負債をコントロールしつつ積極的な成長投資を並行しており、効率的な資産運用が進められています。強固な資産背景を活かして、エネルギー分野の新事業や海外展開などへの再投資を加速させています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 213億円 | -108億円 | -33.3億円 | 104億円 |
| FY2022/3 | 184億円 | -178億円 | -45.3億円 | 5.3億円 |
| FY2023/3 | 137億円 | -97.2億円 | -18.7億円 | 39.3億円 |
| FY2024/3 | 250億円 | -117億円 | -65.0億円 | 134億円 |
| FY2025/3 | 384億円 | -136億円 | -213億円 | 247億円 |
FY2025/3には営業キャッシュフローが約384億円まで急増し、事業による稼ぐ力が大幅に向上しました。これによりFCF(フリー・キャッシュフロー)は約247億円という潤沢な資金を確保しており、成長投資と株主還元を両立できる環境が整っています。財務CFのマイナスは、将来を見据えた積極的な負債返済や株主還元を優先した結果です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 130億円 | 51.3億円 | 39.5% |
| FY2022/3 | 147億円 | 62.1億円 | 42.2% |
| FY2023/3 | 167億円 | 81.1億円 | 48.6% |
| FY2024/3 | 171億円 | 69.4億円 | 40.7% |
| FY2025/3 | 177億円 | 70.6億円 | 39.8% |
法人税等の支払額は税引前利益の伸びに連動して推移しており、適切な納税が行われています。実効税率は概ね30%から40%台で推移していますが、FY2023/3などの一部期間では一時的な税務処理の影響で変動が見られます。今期は業績予想に基づき、標準的な税率水準へ戻る見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 661万円 | 4,894人 | - |
従業員平均年収は661万円であり、東北エリアを地盤とする地域密着型商社としては比較的安定した給与水準を維持しています。エネルギー事業や食品事業といった景気に左右されにくい事業ポートフォリオが、安定的な雇用と待遇を支える要因となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は公益財団法人亀井記念財団・カメイ不動産・光通信。
同社の株主構成は、亀井興産および亀井家関連が上位を占めるオーナー色が強い構造です。機関投資家である信託銀行や大手金融機関が安定株主として名を連ねつつも、創業家による経営への強い影響力が継続している点が特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によれば、連結子会社51社を擁し、エネルギー・食品・建設・自動車など多角的な事業を展開しています。主力のエネルギー事業における原油価格変動リスクを、多角化とM&A戦略によって補完する経営体制が、有価証券報告書の事業リスク管理に色濃く反映されています。
この会社のガバナンスは?
ガバナンス体制については、女性役員比率が9.1%と改善の余地があるものの、監査体制の強化や積極的なM&Aを通じた企業規模の拡大を経営戦略の中核に据えています。安定した事業基盤と規律あるガバナンスにより、地域社会のインフラを支える企業としての信頼性を高めています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 5,690億円 | 5,740億円 | 5,743億円 | +0.9% |
| FY2024 | 5,510億円 | — | 5,722億円 | +3.8% |
| FY2023 | 5,360億円 | — | 5,512億円 | +2.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 147億円 | 156億円 | 159億円 | +8.2% |
| FY2024 | 140億円 | — | 157億円 | +11.9% |
| FY2023 | 136億円 | — | 156億円 | +14.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
カメイは具体的な数値目標を掲げた中期経営計画は公表していませんが、ROE8%以上を目標とする「長期経営方針」を掲げています。業績予想の精度を見ると、過去3期連続で期初予想を上回る増収増益を達成しており、堅実な経営手腕がうかがえます。特に利益面での上振れが目立ち、FY2024は営業利益で11.9%、FY2023は14.8%も期初予想を上回りました。この実績は、保守的な予想を立てつつも着実に成果を出す企業体質を示していると評価できます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。カメイはFY2021、FY2022とTOPIXをアンダーパフォームしていましたが、FY2023以降は3期連続でTOPIXを上回る高いリターンを実現しています。これは、安定した業績成長と積極的な増配、そして新たに導入された株主優待などが市場で評価され、株価が大きく上昇したことが主な要因です。特にFY2024は自社TSRが226%に達し、TOPIXを9.2ポイント上回るなど、株主価値創造への取り組みが明確な成果として表れています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 125.6万円 | +25.6万円 | 25.6% |
| FY2022 | 106.1万円 | +6.1万円 | 6.1% |
| FY2023 | 155.7万円 | +55.7万円 | 55.7% |
| FY2024 | 226.0万円 | +126.0万円 | 126.0% |
| FY2025 | 217.4万円 | +117.4万円 | 117.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
市場の評価を見ると、PER9.3倍、PBR0.65倍といずれも卸売業の業界平均を下回っており、株価は依然として割安な水準にあると考えられます。特にPBRが1倍を大きく割り込んでいる点は、資産価値に対して株価が低いことを示唆しています。信用取引の買い残が売り残を大幅に上回る「140.6倍」となっており、短期的な上昇を期待する個人投資家が多い一方、将来的な売り圧力への警戒も必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
株主還元強化を目的としたQUOカード等の株主優待制度を新たに導入し、市場から高い評価を獲得しました。
AIを活用した次世代アグリ事業や、太陽光発電の再運用を行う「百年ソーラー」事業に着手し、多角化を加速しています。
資本効率性を意識したROE8%以上の目標を掲げ、今後の長期経営方針を策定しました。
最新ニュース
カメイ まとめ
ひとめ診断
「東北地盤のエネルギー商社が、M&Aを駆使して食料品からカーディーラーまで手掛ける『生活総合インフラ企業』へ変貌中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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