あい ホールディングス
Ai Holdings Corporation
最終更新日: 2026年3月27日
巧みなM&Aで事業領域を拡大し続ける、技術商社ホールディングス
多様な技術を持つ企業群のシナジーを創出し、M&Aを通じて新たな価値を創造することで、社会の安全・安心・便利な暮らしに貢献する未来を目指します。
この会社ってなに?
普段、街を歩いているときに見かける防犯カメラ、その多くにこの会社の技術が使われているかもしれません。また、病院の受付で診察券を発行する機械や、お店のポイントカードを作るカードプリンターも、実はあいホールディングスのグループ会社が手掛けています。さらに、ハンドメイドやDIYで人気のカッティングマシン「シルエットカメオ」もこの会社の製品です。このように、私たちの安全や便利な暮らしの裏側で、あいホールディングスの多様な技術が活躍しているのです。
M&Aを成長戦略の核に据える技術系コングロマリット。FY2025は売上高662.0億円、営業利益88.89億円を達成し、積極的な事業買収が規模拡大に寄与しています。特に岩崎通信機やナカヨの連結化が大きく、FY2026には売上高900.0億円、営業利益107.0億円という大幅な成長を見込んでいます。配当性向50%以上を目安とする株主還元方針も明確で、5期連続の増配を実施しており、投資家からの注目度も高まっています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 6月
- 本社
- 東京都中央区日本橋箱崎町19番21号 MSH日本橋箱崎ビル 9階
- 公式
- www.aiholdings.co.jp
社長プロフィール
当社は、ニッチな市場で独自技術を持つ企業をM&Aによってグループに迎え入れ、そのポテンシャルを最大限に引き出すことで成長を続けています。株主の皆様への利益還元を重視し、配当性向50%以上を基準とした安定的な配当を目指し、企業価値の持続的な向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
株式会社ドッドウエル ビー・エム・エスとアイ・シー・アイ株式会社が共同株式移転により設立。設立と同時に東京証券取引所市場第一部に上場し、新たな歴史をスタートさせた。
通信機器メーカーである株式会社ナカヨをTOB(株式公開買付け)により子会社化。M&Aによる事業拡大戦略を本格化させ、通信機器分野での競争力を強化した。
IoT推進室を設置し、技術活用を本格化。IoTプラットフォームを提供するミーク株式会社との資本提携などを通じ、既存事業とのシナジー創出を目指す。
情報通信機器の老舗である岩崎通信機株式会社と資本業務提携を締結し、持分法適用関連会社化。両社の技術力と販売網を融合させ、事業基盤をさらに強化した。
半導体関連技術を持つティエスティや、IoT技術のミーク、フィットネス関連のSpakonaなど、立て続けに資本提携や子会社化を発表。成長領域への投資を積極的に進める。
積極的なM&Aでグループ入りした子会社の黒字化が進み、連結業績が大幅な増収増益を達成。M&A戦略が着実に成果として現れ始める。
M&Aで得た多様な技術と事業基盤を活かし、セキュリティ、IoT、半導体など各分野でのシナジーを最大化。持続的な成長と社会課題の解決を目指す。
注目ポイント
通信機器の「ナカヨ」や「岩崎通信機」など、積極的なM&Aで事業領域を拡大。異なる技術を持つ企業をグループに加え、シナジー効果で成長を加速させています。
「配当性向50%以上」を基準とする明確な株主還元方針を掲げています。実際に5期連続で増配を発表するなど、投資家にとって魅力的な配当実績があります。
従来のセキュリティや情報機器事業に加え、IoTや半導体関連など、将来性の高い分野へもM&Aを通じて進出。時代の変化に対応し、新たな収益の柱を育てています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 30円 | 24.7% |
| FY2017/3 | 36円 | 28.4% |
| FY2018/3 | 38円 | 29.4% |
| FY2019/3 | 40円 | 35.2% |
| FY2020/3 | 45円 | 46.1% |
| FY2021/3 | 45円 | 36.3% |
| FY2022/3 | 60円 | 36.7% |
| FY2023/3 | 80円 | 46.0% |
| FY2024/3 | 90円 | 27.2% |
| FY2025/3 | 100円 | 24.6% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当方針として配当性向50%以上を基準とした利益還元を掲げており、安定かつ積極的な還元を推進しています。業績の拡大とともに増配を続けており、過去5年間で配当額を2倍以上に引き上げるなど高い還元意欲を示しています。今後も強固な財務体質を活かし、持続的な配当成長を目指す方針です。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の業績は、積極的なM&Aによる事業拡大が奏功し、売上高がFY2021/3の約462億円からFY2025/3には約662億円まで順調に成長しています。特に直近では、ナカヨの連結子会社化や岩崎通信機との提携など、通信・セキュリティ分野での技術力強化が寄与しました。2026年3月期はさらなる飛躍を見込み、売上高900億円規模を目指すなど強固な成長トレンドを維持しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 16.9% | 11.7% | 16.7% |
| FY2017/3 | 15.3% | 10.9% | 17.0% |
| FY2018/3 | 14.0% | 10.3% | 16.5% |
| FY2019/3 | 11.5% | 9.0% | 16.5% |
| FY2020/3 | 9.3% | 7.6% | 17.6% |
| FY2021/3 | 10.9% | 8.8% | 20.4% |
| FY2022/3 | 12.6% | 10.3% | 20.9% |
| FY2023/3 | 12.3% | 10.2% | 20.3% |
| FY2024/3 | 19.5% | 16.7% | 19.8% |
| FY2025/3 | 19.0% | 15.1% | 13.4% |
収益性は非常に高く、長年にわたり20%前後の高い営業利益率を維持してきましたが、直近ではM&Aによる一時的なコスト増や事業ポートフォリオの変化から13.4%へと落ち着いています。ROE(自己資本利益率)はFY2024/3以降19%台の高水準で推移しており、資本効率を重視した経営が定着しています。今後もM&A先の収益改善とシナジー創出による利益率の回復が焦点となります。
財務は安全?
当社は実質無借金経営を継続しており、自己資本比率が80%前後の極めて高い財務健全性を保っています。総資産はM&Aの加速によりFY2021/3の約666億円からFY2025/3には約1,409億円へと拡大し、投資余力は潤沢です。強固なバランスシートを背景に、成長投資と株主還元を両立させる盤石な体制を構築しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 40.8億円 | -12.9億円 | -23.2億円 | 27.8億円 |
| FY2017/3 | 65.0億円 | -19.4億円 | -20.4億円 | 45.6億円 |
| FY2018/3 | 68.5億円 | -25.3億円 | -23.0億円 | 43.1億円 |
| FY2019/3 | 72.1億円 | -31.4億円 | -25.8億円 | 40.8億円 |
| FY2020/3 | 55.8億円 | 9.6億円 | -23.2億円 | 65.4億円 |
| FY2021/3 | 93.7億円 | -6.6億円 | -24.6億円 | 87.2億円 |
| FY2022/3 | 81.0億円 | -22.1億円 | -28.5億円 | 58.9億円 |
| FY2023/3 | 45.4億円 | -13.1億円 | -31.8億円 | 32.3億円 |
| FY2024/3 | 84.3億円 | -64.3億円 | -46.8億円 | 20.0億円 |
| FY2025/3 | 76.5億円 | 70.8億円 | -53.8億円 | 147億円 |
営業活動によるキャッシュフローは、本業の堅調な収益を背景に常にプラスを維持しており、潤沢なキャッシュ創出能力を有しています。投資CFの変動はM&Aに伴う支出によるものですが、FY2025/3には資産売却等により一時的なキャッシュインが発生しました。強固なFCF(フリー・キャッシュ・フロー)は、配当の原資や将来の成長投資へ柔軟に配分されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 83.6億円 | 26.0億円 | 31.1% |
| FY2017/3 | 89.0億円 | 29.1億円 | 32.6% |
| FY2018/3 | 92.9億円 | 31.7億円 | 34.1% |
| FY2019/3 | 86.4億円 | 32.5億円 | 37.7% |
| FY2020/3 | 79.3億円 | 33.1億円 | 41.8% |
| FY2021/3 | 98.8億円 | 40.2億円 | 40.7% |
| FY2022/3 | 108億円 | 31.1億円 | 28.7% |
| FY2023/3 | 105億円 | 22.8億円 | 21.6% |
| FY2024/3 | 199億円 | 41.8億円 | 21.0% |
| FY2025/3 | 90.1億円 | 0円 | 0.0% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動や税効果会計の適用により毎期変動しています。FY2025/3は特定の税務処理や税引前利益の構成要素により納税額が大幅に抑制されました。今後は業績拡大に伴い、標準的な法人税率に回帰する見込みですが、引き続き税務コストの適正化に取り組んでいます。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報では、セキュリティ・情報機器・事務機器などのセグメントが収益の柱となっており、積極的なM&A戦略による事業拡大とグループ再編が主要なリスクおよび成長要因として記載されています。特に岩崎通信機やナカヨなどの子会社化により、グループ全体のシナジー効果の創出に注力している点が特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 680億円 | — | 662億円 | -2.6% |
| FY2024 | 530億円 | — | 498億円 | -6.0% |
| FY2023 | 480億円 | — | 464億円 | -3.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 105億円 | — | 89億円 | -15.3% |
| FY2024 | 107億円 | — | 99億円 | -7.9% |
| FY2023 | 103億円 | — | 94億円 | -8.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は定量的な中期経営計画を策定しておらず、年間の業績予想を目標としています。M&Aを積極的に行うため、売上高は拡大傾向にありますが、過去3期連続で期初予想を下回って着地しており、ガイダンスの精度には課題が見られます。一方で、FY2026に向けては岩崎通信機やナカヨといった大型買収の効果が本格的に寄与し、売上高900億円、営業利益107億円という過去最高の業績を目指す強気の計画を掲げています。
株の売買状況と今後の予定
PERは業界平均並みですが、PBRはやや割高、一方で配当利回りは業界平均を大きく上回っており、株主還元への積極性が評価されています。信用倍率は5.30倍と標準的な水準で、将来の株価上昇を期待した買いが多い状況です。今後の決算でM&Aによる業績拡大が確認されれば、株価のさらなる上昇も期待されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
ミーク株式会社との資本提携により、IoTデバイス事業の技術力と市場シェアの拡大を推進。
株式会社Spakonaとの資本業務提携を発表し、監視カメラ等の防犯・セキュリティ事業を強化。
2026年6月期第2四半期において連結経常利益が前年同期比44.9%増となるなど、M&A子会社の黒字化が大きく寄与。
最新ニュース
あい ホールディングス まとめ
ひとめ診断
「M&Aを重ねて防犯カメラから半導体まで手掛ける、ニッチ市場の集合体」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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