ゴールドウイン8111
Goldwin Inc.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段街で見かける「THE NORTH FACE」のダウンジャケットやリュック、実はその多くを日本で企画・販売しているのがゴールドウインです。同社の製品は、本格的な登山やスキーなどのアウトドアシーンから、雨の日の通勤や休日の公園まで、様々な場面で私たちの活動を快適にサポートしてくれます。最近では、環境にやさしい素材を使ったスニーカー「Allbirds」の国内販売を手掛けたり、山登りツアーを企画したりと、単に服を売るだけでなく、自然を楽しむ体験そのものを提供する会社へと進化しています。
ゴールドウインは、主力ブランド「ザ・ノース・フェイス」の国内展開で圧倒的な収益力を誇るスポーツアパレルメーカーです。2025期は売上高1,323.0億円、営業利益219.05億円を記録し、高水準の利益を維持しています。2026期は売上高1,405億円、営業利益259億円とV字回復を見込んでおり、安定した収益基盤を元にした成長投資が加速しています。今後は自社ブランド「Goldwin」のグローバル展開や、M&Aによる「コト消費」領域への進出が成長の鍵となります。
会社概要
- 業種
- 繊維製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区北青山3-5-6 青朋ビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 20.3% | 11.7% | - |
| 2022/03期 | 24.7% | 15.1% | - |
| 2023/03期 | 29.2% | 19.3% | - |
| 2024/03期 | 26.9% | 18.7% | 18.8% |
| 2025/03期 | 23.1% | 16.8% | 16.6% |
| 3Q FY2026/3 | 13.8%(累計) | 9.6%(累計) | 18.8% |
ROEは20%を超える高い水準を維持しており、資本効率を極めて重視した経営を実現しています。営業利益率は16%〜19%と高水準で推移しており、プレミアムスポーツブランドとしての確固たる地位と価格支配力があることを示しています。効率的な在庫管理と高付加価値製品への注力により、極めて優れた収益性を達成しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 905億円 | — | 107億円 | 236.6円 | - |
| 2022/03期 | 982億円 | — | 144億円 | 316.3円 | +8.6% |
| 2023/03期 | 1,151億円 | — | 210億円 | 465.7円 | +17.1% |
| 2024/03期 | 1,269億円 | 238億円 | 243億円 | 539.1円 | +10.3% |
| 2025/03期 | 1,323億円 | 219億円 | 244億円 | 546.0円 | +4.3% |
当社は「ザ・ノース・フェイス」を中心とした好調なブランド展開により、売上高は直近5年間で約904億円から1,323億円へと着実に拡大しています。高いブランド力と直営店運営の強化が奏功し、営業利益も堅調に推移しており、成長基調を維持しています。2026年3月期も増収増益を見込んでおり、グローバル市場への進出を含めた持続的な成長戦略が功を奏しています。 【3Q 2026/03期実績】売上995億円(通期予想比71%)、営業利益187億円(同72%)、純利益153億円(同60%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
繊維製品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力のスポーツ・アウトドアウェアの製造販売を中心に、高付加価値ブランドの展開による利益率の高さが特徴です。一方で、気候変動や原材料価格の高騰、消費者の嗜好変化などの外部環境が主要な事業リスクとして開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 181億円 | — | 219億円 | +21.0% |
| 2024期 | 226億円 | — | 238億円 | +5.5% |
| 2023期 | 170億円 | — | 219億円 | +28.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,332億円 | — | 1,323億円 | -0.7% |
| 2024期 | 1,230億円 | — | 1,269億円 | +3.2% |
| 2023期 | 1,060億円 | — | 1,151億円 | +8.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な数値目標を掲げた中期経営計画を開示していませんが、毎期の業績予想に対する達成度は高い傾向にあります。特に営業利益は期初予想を大幅に上回ることが多く、主力ブランド「ザ・ノース・フェイス」の好調さが予想以上の収益貢献を果たしています。2026期に向けては、売上高1,405億円、営業利益259億円というV字回復のガイダンスを提示しており、この達成が市場の信頼をさらに高める鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
英ロンドンにグローバルブランドの旗艦店「Goldwin London」をオープンし欧州展開を本格化。
韓国にて世界最大規模となる旗艦店「Goldwin Seoul」を開業し、アジア圏でのプレミアムブランド認知を強化。
アクティビティ・ツアー事業強化のため、アルパインツアーサービス株式会社の株式を取得し子会社化。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は70%を超え、極めて強固な財務体質を維持しています。有利子負債をほとんど持たない無借金に近い状態を継続しており、潤沢な内部留保によって戦略的な投資を自己資金で賄うことが可能です。財務上の安全性は非常に高く、不況期においても盤石な経営基盤を備えています。 【3Q 2026/03期】総資産1657億円、純資産1193億円、自己資本比率68.8%、有利子負債20億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 74.0億円 | 32.6億円 | 1.6億円 | 41.4億円 |
| 2022/03期 | 180億円 | 15.7億円 | 119億円 | 165億円 |
| 2023/03期 | 202億円 | 33.8億円 | 77.3億円 | 168億円 |
| 2024/03期 | 186億円 | 14.9億円 | 93.7億円 | 171億円 |
| 2025/03期 | 244億円 | 2.1億円 | 148億円 | 246億円 |
営業キャッシュフローは堅調な利益成長を背景に増加傾向にあり、安定的な稼ぐ力を備えています。投資活動には規律ある支出を行いつつ、フリーキャッシュフローは高い水準でプラスを維持しています。財務キャッシュフローについては配当や自社株買いといった株主還元を積極的に実施しており、強固な現金を活用した経営を行っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は12.5%と向上途上にありますが、社外取締役を積極的に登用することで経営の透明性と客観的な監視体制を強化しています。16社の連結子会社を統括し、グローバル展開を加速させるための強固な内部統制と監査体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 714万円 | 1,460人 | - |
従業員の平均年収は714万円であり、アパレル・繊維業界の中でも高水準に位置しています。「ザ・ノース・フェイス」等の人気ブランドを擁する好調な業績が、従業員の給与へ安定的に還元されている背景があります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。過去5年間において、同社のTSRは2023期にTOPIXを上回ったものの、他の年度では劣後(アンダーパフォーム)しています。これは、高成長を背景に株価が先行して上昇した反動で、近年は調整局面にあったことが主な要因です。株価が再び上昇トレンドに転じ、増配が継続されれば、今後はTOPIXを上回るリターンも期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 55円 | 18.7% |
| 2017/03期 | 65円 | 21.8% |
| 2018/03期 | 85円 | 18.6% |
| 2019/03期 | 42.7円 | 20.9% |
| 2021/03期 | 70円 | 29.6% |
| 2022/03期 | 85円 | 26.9% |
| 2023/03期 | 110円 | 23.6% |
| 2024/03期 | 162円 | 30.1% |
| 2025/03期 | 163円 | 29.9% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
当社は成長と株主還元の両立を掲げ、配当性向30%程度を目安とした利益配分を方針としています。近年の業績拡大に伴い配当金も継続的に増額しており、株主還元への意識が極めて高い企業です。今後も堅調なキャッシュフローを背景に、安定的な配当と適切な株主還元が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 118.8万円 | 18.8万円 | 18.8% |
| 2022期 | 105.7万円 | 5.7万円 | 5.7% |
| 2023期 | 213.7万円 | 113.7万円 | 113.7% |
| 2024期 | 170.9万円 | 70.9万円 | 70.9% |
| 2025期 | 147.0万円 | 47.0万円 | 47.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PER(株価収益率)は割安な水準ですが、PBR(株価純資産倍率)は大幅に高い評価を受けています。これは、同社の持つ強力なブランド価値や高い収益性が資本市場で高く評価されていることを示唆しています。信用倍率は2.41倍と比較的落ち着いており、需給バランスは安定しています。今後の決算発表で2026期のV字回復に向けた進捗が示せるかが、株価の次のトレンドを左右するでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 160億円 | 52.5億円 | 32.8% |
| 2022/03期 | 203億円 | 59.4億円 | 29.3% |
| 2023/03期 | 281億円 | 71.1億円 | 25.3% |
| 2024/03期 | 326億円 | 83.2億円 | 25.5% |
| 2025/03期 | 308億円 | 63.6億円 | 20.7% |
法人税等の実効税率は、税務上の控除や税額控除の適用などにより、一般的な法定実効税率から変動するケースがあります。2025/03期期までは標準的な範囲内で納税が行われていますが、2026/03期期の予想値は会計上の見積りや特定の税務処理を考慮した暫定的な数値である可能性があります。企業の納税状況は各期の利益水準と税務政策に連動しており、今後も安定的なキャッシュフローに基づく適正な納税が期待されます。
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「『ザ・ノース・フェイス』の国内独占権益をテコに、自社ブランドのグローバル展開に賭ける高収益アパレル企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。