グンゼ3002
GUNZE LIMITED
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段身につけている快適なインナーウェア、実はグンゼの製品かもしれません。それだけではありません。スーパーで手に取るお惣菜のパッケージフィルムや、スマートフォンのタッチパネルをスムーズに動かすための透明なフィルムなど、私たちの生活の様々な場面でグンゼの技術が活躍しています。さらに、病院で手術に使われる身体に吸収される縫合糸や骨の接合材といった、命を支える医療分野でも重要な役割を担っている、実はとても身近な会社なのです。
紳士肌着で国内首位を誇るグンゼは、アパレル事業の構造改革を進めつつ、高収益な機能ソリューション事業(プラスチックフィルム等)とメディカル事業を成長の柱に据える事業ポートフォリオ改革を加速させています。2025年3月期は売上高1,371億円、営業利益79億円を達成。来期は売上高1,400億円、営業利益85億円と増収増益を見込んでおり、特に利益率の高い非繊維事業の伸長が株価を左右する鍵となります。
会社概要
- 業種
- 繊維製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市北区梅田二丁目5番25号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.9% | 1.3% | - |
| 2022/03期 | 2.6% | 1.8% | - |
| 2023/03期 | 3.9% | 2.8% | - |
| 2024/03期 | 4.3% | 3.1% | 5.1% |
| 2025/03期 | 5.2% | 3.9% | 5.8% |
| 3Q FY2026/3 | 1.2%(累計) | 0.8%(累計) | 5.6% |
収益性は、高付加価値製品へのシフトにより着実な改善傾向にあります。売上高営業利益率は2021/03期の3.8%から2025/03期には5.8%まで上昇しており、事業ポートフォリオの転換が成果を生んでいます。引き続き、高収益なメディカル・機能材分野の拡充を通じてROEを向上させる方針です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,236億円 | — | 21.5億円 | 60.5円 | - |
| 2022/03期 | 1,243億円 | — | 29.4億円 | 84.5円 | +0.5% |
| 2023/03期 | 1,360億円 | — | 45.0億円 | 130.7円 | +9.4% |
| 2024/03期 | 1,329億円 | 67.8億円 | 51.1億円 | 150.6円 | -2.3% |
| 2025/03期 | 1,371億円 | 79.2億円 | 62.8億円 | 189.7円 | +3.2% |
グンゼの業績は、主力のアパレル事業に加え、機能ソリューションやメディカル事業の成長が寄与し、堅調に推移しています。直近の2025/03期には純利益が約62.8億円に達し、収益基盤の多角化が奏功しました。今後は構造改革を加速させつつ、さらなる利益率の向上を目指す成長フェーズにあります。 【3Q 2026/03期実績】売上998億円(通期予想比71%)、営業利益56億円(同66%)、純利益13億円(同47%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
繊維製品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
売上高の大部分を占めるアパレル事業に加え、プラスチックフィルムや医療機器などの機能材事業が収益の柱として成長しています。市場環境の変化に伴い国内工場の閉鎖など抜本的な構造改革を実施しており、コスト削減と高付加価値製品への注力による収益体質の強化がリスク管理上の最優先事項です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2023期 | 1,360億円 | — | 1,360億円 | +0.0% |
| 2024期 | 1,400億円 | — | 1,329億円 | -5.1% |
| 2025期 | 1,400億円 | — | 1,371億円 | -2.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2023期 | 60億円 | — | 58億円 | -3.1% |
| 2024期 | 75億円 | — | 68億円 | -9.6% |
| 2025期 | 90億円 | — | 79億円 | -12.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中期経営計画は主要指標が未達で終了し、近年の業績予想もアパレル市況の悪化等を背景に期初予想に届かないケースが散見されます。現在、アパレル事業の構造改革(工場閉鎖・希望退職)を進め、収益性の高い機能ソリューション・メディカル事業へリソースを集中させています。このポートフォリオ改革が計画通りに進むかが、今後の計画達成と株価の鍵を握ります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
子会社株式会社SEESAYを吸収合併し、事業効率化と構造改革を推進。
創業130周年を迎え、記念WebサイトとWeb CMによるブランディング活動を強化。
国内4工場の閉鎖と人員削減を発表し、収益体質の抜本的な改善に着手。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は2025/03期時点で74.6%と強固な水準を維持しています。有利子負債は一部計上されているものの、潤沢な手元資金と資産背景により十分な返済能力を有しています。長年にわたる堅実な経営により、非常に安定した財務基盤を築いています。 【3Q 2026/03期】総資産1617億円、純資産1133億円、自己資本比率65.2%、有利子負債150億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 86.0億円 | 11.7億円 | 93.3億円 | 97.6億円 |
| 2022/03期 | 91.5億円 | 68.1億円 | 124億円 | 160億円 |
| 2023/03期 | 17.9億円 | 59.2億円 | 10.1億円 | 41.3億円 |
| 2024/03期 | 104億円 | 1.9億円 | 113億円 | 102億円 |
| 2025/03期 | 116億円 | 74.8億円 | 51.8億円 | 40.9億円 |
営業キャッシュフローは安定して創出されており、2025/03期には約116億円を計上して本業の稼ぐ力を証明しました。投資活動については、将来の成長に向けた設備投資やM&Aを積極的に実施しています。余剰資金は配当や自社株買いといった株主還元へ効率的に振り向ける循環が確立されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は15.0%であり、多様な視点を取り入れた経営体制の構築が進んでいます。監査報酬4,500万円を投じて透明性の高い監査体制を確保しており、連結子会社41社を擁する大規模企業として、グループ全体でのガバナンス強化と健全な企業統治の両立を図っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 637万円 | 4,339人 | - |
従業員平均年収は637万円となっており、繊維製品業界の中では比較的安定した水準を維持しています。近年は構造改革による人員再配置や事業ポートフォリオの転換が進められており、成果に応じた報酬体系の適正化が継続的な課題となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを下回る(アンダーパフォーム)結果となっています。これは、主力のアパレル事業が市場の縮小や競争激化で苦戦し、株価が伸び悩んだことが主な要因です。現在進行中の事業ポートフォリオ改革によって、収益性の高い非繊維事業の比率を高め、企業価値向上を通じてTSRを改善できるかが経営の重要課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 8.5円 | - |
| 2017/03期 | 7.5円 | 45.2% |
| 2018/03期 | 90円 | 47.5% |
| 2019/03期 | 110円 | 48.8% |
| 2020/03期 | 115円 | 46.9% |
| 2021/03期 | 115円 | 95.1% |
| 2022/03期 | 140円 | 82.9% |
| 2023/03期 | 147円 | 56.2% |
| 2024/03期 | 153円 | 50.8% |
| 2025/03期 | 390円 | 205.6% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針として、安定的な株主還元を重視しつつ、業績に応じた利益配分を行っています。特に2025/03期には創業130周年記念配当を含む大幅な増配を実施し、株主還元の姿勢を強力に打ち出しました。持続的な成長投資と並行して、DOE(株主資本配当率)を意識した安定的な還元を目指しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 117.6万円 | 17.6万円 | 17.6% |
| 2022期 | 110.2万円 | 10.2万円 | 10.2% |
| 2023期 | 134.6万円 | 34.6万円 | 34.6% |
| 2024期 | 167.4万円 | 67.4万円 | 67.4% |
| 2025期 | 171.2万円 | 71.2万円 | 71.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは業界平均を上回っており、市場の成長期待は高い水準にあります。一方、PBRは平均並みです。特筆すべきは、特別配当を含んだ2025期実績ベースでの配当利回りが9%超と非常に高いことですが、これが持続可能かは注視が必要です。信用倍率は4.82倍と買い残が優勢で、株価上昇への期待感が見られますが、将来の売り圧力となる可能性もあります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 50.9億円 | 29.5億円 | 57.9% |
| 2022/03期 | 54.0億円 | 24.6億円 | 45.6% |
| 2023/03期 | 60.2億円 | 15.2億円 | 25.2% |
| 2024/03期 | 67.7億円 | 16.6億円 | 24.6% |
| 2025/03期 | 81.8億円 | 19.0億円 | 23.2% |
税金費用は、各期の税引前利益に基づき算出されています。近年は実効税率が20%台前半で安定して推移してきましたが、2026/03期予想では特別要因等により一時的に税負担が増加する見通しです。これまでの納税状況は業績連動であり、税務上の特段の不透明感はありません。
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グンゼ まとめ
「肌着の王者が、医療と高機能素材で脱皮を図る『変身中』の優良企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。