3002プライム

グンゼ

GUNZE LIMITED

最終更新日: 2026年3月27日

ROE4.3%
BPS3667.2円
自己資本比率70.6%
FY2025/3 有報データ

肌着のDNAを未来の素材へ。暮らしと医療を支える多角化メーカー

「ここちよさ」の追求を通じて、人と地球の未来が豊かであり続けるために、新しい価値を創造し、持続可能な社会の実現に貢献します。

この会社ってなに?

あなたが普段身につけている快適なインナーウェア、実はグンゼの製品かもしれません。それだけではありません。スーパーで手に取るお惣菜のパッケージフィルムや、スマートフォンのタッチパネルをスムーズに動かすための透明なフィルムなど、私たちの生活の様々な場面でグンゼの技術が活躍しています。さらに、病院で手術に使われる身体に吸収される縫合糸や骨の接合材といった、命を支える医療分野でも重要な役割を担っている、実はとても身近な会社なのです。

紳士肌着で国内首位を誇るグンゼは、アパレル事業の構造改革を進めつつ、高収益な機能ソリューション事業(プラスチックフィルム等)とメディカル事業を成長の柱に据える事業ポートフォリオ改革を加速させています。2025年3月期は売上高1,371億円、営業利益79億円を達成。来期は売上高1,400億円、営業利益85億円と増収増益を見込んでおり、特に利益率の高い非繊維事業の伸長が株価を左右する鍵となります。

繊維製品プライム市場

会社概要

業種
繊維製品
決算期
3月
本社
大阪府大阪市北区梅田二丁目5番25号
公式
www.gunze.co.jp

社長プロフィール

佐口 敏康
佐口 敏康
代表取締役社長
改革者
当社は創業以来のDNAを受け継ぎ、QOL向上に貢献する事業を展開しています。アパレル事業の構造改革を断行し、機能ソリューションとメディカル事業を成長の柱として、持続的な成長と企業価値向上を目指します。

この会社のストーリー

1896
地域振興を志し、製糸業として創業

創業者の波多野鶴吉が、地域産業の振興を目指し京都府何鹿郡(現在の綾部市)に郡是製絲株式会社を設立。社是に「人間尊重」を掲げた。

1947
肌着事業への大きな転換

戦後の需要変化に対応し、製糸業で培った技術を活かして肌着・靴下などのメリヤス事業に進出。後の主力事業の礎を築いた。

1962
非繊維分野へ挑戦、プラスチック事業を開始

多角化の一環としてプラスチックフィルム事業に進出。現在では、食品包装から電子部品まで、幅広い分野で活躍する収益の柱へと成長した。

1980s
メディカル分野への参入

繊維・高分子技術を応用し、生体内吸収性の縫合糸や人工皮膚など、人の命を支えるメディカル分野へ事業を拡大した。

2024
アパレル事業の構造改革に着手

市場環境の変化に対応するため、国内工場の閉鎖や希望退職の実施など、アパレル事業の大規模な構造改革を発表。筋肉質な経営体質を目指す。

2024
メディカル事業のさらなる強化

手術支援ロボットシステムの売買契約を締結。より精密な手術を可能にする製品を提供し、医療現場の課題解決への貢献を加速させる。

2026
創業130周年と、次の成長へ

創業130周年を迎える。アパレル事業の構造改革を進めつつ、機能ソリューションとメディカル事業を牽引役として、新たな成長ステージを目指す。

注目ポイント

「肌着」から「未来の素材」へ変身中

紳士肌着でトップシェアを誇る一方、収益の柱はプラスチックフィルムなどの機能材事業。さらに、手術で使われる吸収性材料などメディカル分野も成長しており、事業の多角化で安定成長を目指しています。

大胆な構造改革で未来へ投資

アパレル事業では国内工場の閉鎖など大胆な構造改革を断行。これにより生まれた経営資源を、成長著しい機能材やメディカル分野に集中投資し、将来の収益力向上を目指しています。

安定した株主還元

業績に応じた安定的な配当を継続しています。さらに、100株以上の保有で自社製品や通販サイトで使えるクーポンがもらえる株主優待も魅力。長期保有で優待額がアップする制度もあります。

サービスの実績は?

1,371億円
連結売上高
2025年3月期実績
+3.2% YoY
79.2億円
連結営業利益
2025年3月期実績
+16.9% YoY
390
1株当たり配当金
2025年3月期実績
特別配当101円を含む
4工場
アパレル事業構造改革での閉鎖工場数
2025年発表
82
希望退職応募者数
2026年1月20日付
1,401
従業員数(単独)
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 390円
安全性
安定
自己資本比率 70.6%
稼ぐ力
普通
ROE 4.3%
話題性
普通
ポジティブ 40%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
390
方針: 配当性向およびDOE基準を重視する方針
1株配当配当性向
FY2016/38.51.6%
FY2017/37.545.2%
FY2018/39047.5%
FY2019/311048.8%
FY2020/311546.9%
FY2021/311595.1%
FY2022/314082.9%
FY2023/314756.2%
FY2024/315350.8%
FY2025/3390205.6%
8期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

配当方針として、安定的な株主還元を重視しつつ、業績に応じた利益配分を行っています。特にFY2025/3には創業130周年記念配当を含む大幅な増配を実施し、株主還元の姿勢を強力に打ち出しました。持続的な成長投資と並行して、DOE(株主資本配当率)を意識した安定的な還元を目指しています。

同業比較(収益性)

繊維製品の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
4.3%
業界平均
2.0%
営業利益率下回る
この会社
5.8%
業界平均
12.4%
自己資本比率上回る
この会社
70.6%
業界平均
42.8%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,243億円
FY2023/31,360億円
FY2024/31,329億円
FY2025/31,371億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/367.8億円
FY2025/379.2億円

グンゼの業績は、主力のアパレル事業に加え、機能ソリューションやメディカル事業の成長が寄与し、堅調に推移しています。直近のFY2025/3には純利益が約62.8億円に達し、収益基盤の多角化が奏功しました。今後は構造改革を加速させつつ、さらなる利益率の向上を目指す成長フェーズにあります。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
4.3%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.9%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
5.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/31.2%1.3%-
FY2022/31.6%1.9%-
FY2023/35.3%2.7%-
FY2024/35.0%3.2%5.1%
FY2025/34.3%3.9%5.8%

収益性は、高付加価値製品へのシフトにより着実な改善傾向にあります。売上高営業利益率はFY2021/3の3.8%からFY2025/3には5.8%まで上昇しており、事業ポートフォリオの転換が成果を生んでいます。引き続き、高収益なメディカル・機能材分野の拡充を通じてROEを向上させる方針です。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率70.6%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
192億円
会社の純資産
1,210億円

財務健全性は極めて高く、自己資本比率はFY2025/3時点で74.6%と強固な水準を維持しています。有利子負債は一部計上されているものの、潤沢な手元資金と資産背景により十分な返済能力を有しています。長年にわたる堅実な経営により、非常に安定した財務基盤を築いています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+116億円
営業CF
投資に使ったお金
-74.8億円
投資CF
借入・返済など
-51.8億円
財務CF
手元に残ったお金
+40.9億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/386.0億円11.7億円-93.3億円97.6億円
FY2022/391.5億円68.1億円-124億円160億円
FY2023/317.9億円-59.2億円10.1億円-41.3億円
FY2024/3104億円-1.9億円-113億円102億円
FY2025/3116億円-74.8億円-51.8億円40.9億円

営業キャッシュフローは安定して創出されており、FY2025/3には約116億円を計上して本業の稼ぐ力を証明しました。投資活動については、将来の成長に向けた設備投資やM&Aを積極的に実施しています。余剰資金は配当や自社株買いといった株主還元へ効率的に振り向ける循環が確立されています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1当該リスクに対する方策の迅速な実施
2当該リスクの発生の原因究明及び適切な再発防止策の策定
3訴訟リスクについて当社グループは、事業を遂行していくうえで、知的財産権、製造物責任、環境、労務等について、様々な訴訟を提起される可能性があります
4ライセンス契約に関連するリスク当社グループは、アパレル部門において国内外企業が所有する商標の使用許諾を得て製造・販売している製品がありますが、不測の事由によりライセンス契約が継続できない状況が発生し、当該製品の製造・販売ができなくなった場合、売上高の減少等により当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります
5市場トレンドや消費者の嗜好変化について当社グループのアパレル事業は、市場トレンドや消費者の嗜好の変化に的確に対応するために、フレキシブルに対応する生産構造の変革に取り組んでおりますが、消費者の嗜好及び需要が想定外に変化し、市場動向の判断を誤った場合は売上高の減少・在庫の増加などにより、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を与える可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/350.9億円29.5億円57.9%
FY2022/354.0億円24.6億円45.6%
FY2023/360.2億円15.2億円25.2%
FY2024/367.7億円16.6億円24.6%
FY2025/381.8億円19.0億円23.2%

税金費用は、各期の税引前利益に基づき算出されています。近年は実効税率が20%台前半で安定して推移してきましたが、FY2026/3予想では特別要因等により一時的に税負担が増加する見通しです。これまでの納税状況は業績連動であり、税務上の特段の不透明感はありません。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
637万円
従業員数
4,339
平均年齢
43.5歳
平均年収従業員数前年比
当期637万円4,339-

従業員平均年収は637万円となっており、繊維製品業界の中では比較的安定した水準を維持しています。近年は構造改革による人員再配置や事業ポートフォリオの転換が進められており、成果に応じた報酬体系の適正化が継続的な課題となっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主39%
浮動株61%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関32.9%
事業法人等6.1%
外国法人等20.8%
個人その他39.1%
証券会社1.1%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 主な安定株主は京都銀行・グンゼグループ従業員持株会。

日本マスタートラスト信託銀行㈱(2,603,000株)16.04%
㈱日本カストディ銀行(1,702,000株)10.48%
㈱京都銀行(500,000株)3.08%
グンゼグループ従業員持株会(492,000株)3.03%
DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(310,000株)1.91%
㈱GSIクレオス(271,000株)1.67%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(230,000株)1.42%
JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(214,000株)1.32%
損害保険ジャパン㈱(199,000株)1.23%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(174,000株)1.07%

株主構成は信託銀行やカストディ銀行などの機関投資家が上位を占め、安定的な長期保有傾向が見受けられます。また、グンゼグループ従業員持株会が上位に名を連ねており、従業員による中長期的な経営参画意識が定着していることも特徴の一つです。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億3,800万円
取締役8名の合計

売上高の大部分を占めるアパレル事業に加え、プラスチックフィルムや医療機器などの機能材事業が収益の柱として成長しています。市場環境の変化に伴い国内工場の閉鎖など抜本的な構造改革を実施しており、コスト削減と高付加価値製品への注力による収益体質の強化がリスク管理上の最優先事項です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 2名(15.4% 男性 11
15%
85%
監査報酬
4,500万円
連結子会社数
41
設備投資額
75.4億円
平均勤続年数(従業員)
19.9
臨時従業員数
452

女性役員比率は15.0%であり、多様な視点を取り入れた経営体制の構築が進んでいます。監査報酬4,500万円を投じて透明性の高い監査体制を確保しており、連結子会社41社を擁する大規模企業として、グループ全体でのガバナンス強化と健全な企業統治の両立を図っています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
過去の中計は未達。近年の業績予想も未達が続いており、計画達成力には課題。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

旧)中期経営計画 VISION 2022
FY2021〜FY2023
売上高: 目標 1,450億円 未達 (1,360億円)
93.8%
営業利益: 目標 75億円 未達 (58.1億円)
77.5%
ROE: 目標 8.0% 未達 (4.9%)
61.25%
2026年3月期 業績予想
FY2026
売上高: 目標 1,400億円 順調 (1,371億円)
97.9%
営業利益: 目標 85億円 順調 (79.2億円)
93.2%
純利益: 目標 28億円 順調 (62.8億円)
224.3%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20231,360億円1,360億円+0.0%
FY20241,400億円1,329億円-5.1%
FY20251,400億円1,371億円-2.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202360億円58億円-3.1%
FY202475億円68億円-9.6%
FY202590億円79億円-12.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

旧中期経営計画は主要指標が未達で終了し、近年の業績予想もアパレル市況の悪化等を背景に期初予想に届かないケースが散見されます。現在、アパレル事業の構造改革(工場閉鎖・希望退職)を進め、収益性の高い機能ソリューション・メディカル事業へリソースを集中させています。このポートフォリオ改革が計画通りに進むかが、今後の計画達成と株価の鍵を握ります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを下回る(アンダーパフォーム)結果となっています。これは、主力のアパレル事業が市場の縮小や競争激化で苦戦し、株価が伸び悩んだことが主な要因です。現在進行中の事業ポートフォリオ改革によって、収益性の高い非繊維事業の比率を高め、企業価値向上を通じてTSRを改善できるかが経営の重要課題です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+71.2%
100万円 →171.2万円
71.2万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021117.6万円+17.6万円17.6%
FY2022110.2万円+10.2万円10.2%
FY2023134.6万円+34.6万円34.6%
FY2024167.4万円+67.4万円67.4%
FY2025171.2万円+71.2万円71.2%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残276,700株
売り残57,400株
信用倍率4.82倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
株主総会2026年6月下旬

PERは業界平均を上回っており、市場の成長期待は高い水準にあります。一方、PBRは平均並みです。特筆すべきは、特別配当を含んだFY2025実績ベースでの配当利回りが9%超と非常に高いことですが、これが持続可能かは注視が必要です。信用倍率は4.82倍と買い残が優勢で、株価上昇への期待感が見られますが、将来の売り圧力となる可能性もあります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
32
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, 東洋経済オンライン ほか
業界内ランキング
上位 15%
繊維製品 47社中 7位
報道のトーン
40%
好意的
35%
中立
25%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・経営方針35%
構造改革・M&A30%
製品・ブランド展開25%
その他10%

最近の出来事

2026年4月組織再編

子会社株式会社SEESAYを吸収合併し、事業効率化と構造改革を推進。

2026年3月創業130周年

創業130周年を迎え、記念WebサイトとWeb CMによるブランディング活動を強化。

2025年9月構造改革

国内4工場の閉鎖と人員削減を発表し、収益体質の抜本的な改善に着手。

グンゼ まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 390円
安全性
安定
自己資本比率 70.6%
稼ぐ力
普通
ROE 4.3%
話題性
普通
ポジティブ 40%

「肌着の王者が、医療と高機能素材で脱皮を図る『変身中』の優良企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU