小松マテーレ3580
KOMATSU MATERE Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段着ているスポーツウェアやアウトドアジャケットに、雨を弾いたり汗を素早く乾かしたりする機能はありませんか?その快適さの裏側で、小松マテーレの生地加工技術が活躍しているかもしれません。同社は、生地に様々な機能を与える「染色」のプロフェッショナルです。衣類だけでなく、自動車のシートやカーテン、さらには建材や医療分野まで、実は私たちの暮らしの様々な場面で同社の技術が使われています。廃棄物を再利用したサステナブルな製品も開発しており、環境にやさしいモノづくりも進めている会社です。
石川県を拠点とする繊維加工メーカー。直近の2025年3月期決算では、売上高395.3億円(前期比7.8%増)、営業利益21.8億円(同17.5%増)と増収増益を達成しました。主力の衣料・資材事業が堅調なことに加え、M&Aによる事業領域拡大も積極的に推進しており、スポーツアパレル分野などを強化しています。7期連続の増配を実現するなど株主還元にも意欲的で、安定成長と新たな事業の柱の育成が今後の焦点です。
会社概要
- 業種
- 繊維製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 石川県能美市浜町ヌ167
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5.0% | 4.0% | - |
| 2022/03期 | 6.1% | 4.7% | - |
| 2023/03期 | 3.1% | 2.4% | - |
| 2024/03期 | 5.0% | 3.8% | 5.1% |
| 2025/03期 | 7.6% | 5.7% | 5.5% |
| 3Q FY2026/3 | 2.1%(累計) | 1.5%(累計) | 6.3% |
収益性については、2025/03期時点でROEが7.4%まで回復するなど、資本効率の改善傾向が鮮明となっています。営業利益率は長年4%台で推移してきましたが、高機能素材へのシフトにより直近では5.5%へと向上しました。今後はさらなる製品構成の高度化により、利益率の一層の改善が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 300億円 | — | 18.1億円 | 42.4円 | - |
| 2022/03期 | 314億円 | — | 21.8億円 | 52.3円 | +4.8% |
| 2023/03期 | 354億円 | — | 11.2億円 | 27.9円 | +12.7% |
| 2024/03期 | 367億円 | 18.6億円 | 18.4億円 | 46.0円 | +3.5% |
| 2025/03期 | 395億円 | 21.8億円 | 29.3億円 | 73.4円 | +7.8% |
小松マテーレは染色技術を核とする化学素材メーカーとして、過去5年間で売上高を約300億円から約395億円規模まで着実に拡大させています。特に2025/03期には純利益が約29.3億円と大幅な増益を達成し、製品事業の強化や高付加価値素材の提供が業績を牽引しました。2026/03期予想においても売上高410億円を見込んでおり、堅調な成長トレンドを維持しています。 【3Q 2026/03期実績】売上306億円(通期予想比75%)、営業利益19億円(同87%)、純利益7.6億円(同36%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
繊維製品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、精練・染色などの繊維事業を中核としつつ、産業資材分野など多角化を推進しています。直近ではスポーツ衣料加工の専門会社を買収し、BtoC製品事業の強化を図る一方で、原材料価格の変動や為替リスクを事業リスクとして継続的に監視しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 410億円 | — | 395億円 | -3.6% |
| 2024期 | 365億円 | — | 367億円 | +0.5% |
| 2023期 | 345億円 | — | 354億円 | +2.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 22億円 | — | 22億円 | -0.9% |
| 2024期 | 14億円 | 19億円 | 19億円 | +32.6% |
| 2023期 | 19億円 | — | 16億円 | -15.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「KFW-2026」では、最終年度(2027期)に売上高420億円、営業利益25億円を目標に掲げています。初年度(2025期)の実績は売上高395.3億円、営業利益21.8億円で、売上高の進捗率は94.1%と順調な滑り出しです。一方で、過去の業績予想は売上高こそ比較的正確なものの、営業利益は二桁%のブレが生じる期もあり、外部環境の変化を受けやすい側面も見られます。計画達成には、M&Aの効果発現と収益性の安定が鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
スポーツ衣料加工を手掛けるエヌエスケーエコーマークの完全子会社化を発表し、BtoC向け製品事業の強化を推進。
2026年3月期の業績予想および配当予想を上方修正し、年間配当を27円へ増配することを公表。
2025-2027年度の中期経営計画を策定し、「安全で生産性の高いクリーンな現場」をテーマにソリューションパートナーへの転換を掲げた。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は75%前後を安定して維持しており、盤石な財務基盤を築いています。有利子負債については、同社の開示資料や財務諸表を確認する限り実質的な無借金経営に近い状態を維持しており、将来の成長投資に向けた高い余力を備えています。この強固なバランスシートが、経営の安定性と柔軟な事業展開を支える源泉となっています。 【3Q 2026/03期】総資産509億円、純資産390億円、自己資本比率71.4%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 30.7億円 | 1.2億円 | 16.5億円 | 29.5億円 |
| 2022/03期 | 13.8億円 | 1.6億円 | 24.0億円 | 15.4億円 |
| 2023/03期 | 18.2億円 | 2.1億円 | 18.1億円 | 16.0億円 |
| 2024/03期 | 31.1億円 | 2.3億円 | 9.1億円 | 28.9億円 |
| 2025/03期 | 47.9億円 | 56.9億円 | 13.5億円 | 9.0億円 |
営業キャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業による稼ぐ力が着実に向上していることを示しています。2025/03期の投資キャッシュフローが大きくマイナスとなったのは、子会社の取得や積極的な設備投資によるものであり、将来の成長に向けた戦略的支出と捉えられます。株主還元を重視し、財務活動によるキャッシュフローは継続的にマイナスとなっており、適正な資本効率の運用が行われています。
この会社のガバナンスは?
同社はガバナンス強化として、女性役員比率の向上(現状8.0%)や経営の客観性担保のため報酬委員会の活用を推進しています。連結子会社6社を抱える企業規模に対し、監査報酬や体制も適切に整備されており、透明性の高い経営環境を目指す姿勢が明確です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 585万円 | 1,203人 | - |
従業員の平均年収は585万円であり、日本の繊維業界における平均的な水準を維持しています。近年は持続的な増収基調や業績上方修正に伴い、人材投資やエンゲージメント向上の一環として賃上げや待遇改善にも取り組む姿勢が見られます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、2022期を除きTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、同社の株価が長期的にボックス圏で推移し、キャピタルゲインが限定的であったことが主な要因です。一方で、安定した増配を続けているため配当によるリターンは着実に積み上がっています。株価が割安な水準から見直され、上昇トレンドに転換できるかが、今後のTSR向上の鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 12円 | 59.4% |
| 2017/03期 | 12円 | 35.9% |
| 2018/03期 | 14円 | 28.2% |
| 2019/03期 | 14円 | 28.2% |
| 2020/03期 | 15円 | 46.8% |
| 2021/03期 | 16円 | 37.8% |
| 2022/03期 | 18円 | 34.4% |
| 2023/03期 | 20円 | 71.8% |
| 2024/03期 | 22円 | 47.8% |
| 2025/03期 | 25円 | 34.1% |
株主優待制度は現在導入されていません。
同社は安定的な配当継続を基本方針としており、7期連続の増配を達成するなど株主還元を極めて重視しています。配当性向の目標を定めて着実な利益分配を行うとともに、必要に応じて自社株買いも実施し、総還元性向の向上に努めています。今後も業績連動をベースに、長期的な配当水準の切り上げが期待できる財務体質です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 134.6万円 | 34.6万円 | 34.6% |
| 2022期 | 195.9万円 | 95.9万円 | 95.9% |
| 2023期 | 104.4万円 | 4.4万円 | 4.4% |
| 2024期 | 115.8万円 | 15.8万円 | 15.8% |
| 2025期 | 120.7万円 | 20.7万円 | 20.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PER・PBRともに割安な水準にあります。特にPBRは1倍を大きく割り込んでおり、資産価値から見て株価が過小評価されている可能性を示唆しています。配当利回りは3%を超え、業界平均を上回る魅力的な水準です。信用倍率は0.95倍と売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、将来の買い戻し(踏み上げ)による株価上昇への期待も一部にあると考えられます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 19.2億円 | 1.1億円 | 5.5% |
| 2022/03期 | 21.5億円 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 16.8億円 | 5.7億円 | 33.6% |
| 2024/03期 | 26.4億円 | 8.0億円 | 30.3% |
| 2025/03期 | 28.4億円 | 0円 | 0.0% |
小松マテーレの実効税率は年度により大きな変動が見られますが、これは税務上の繰越欠損金の活用や特別利益の発生などに起因するものです。2022/03期および2025/03期には法人税負担がゼロとなっており、これは主に会計上の利益と税務上の課税所得の調整によるものです。安定した収益基盤を有する中で、適正な税務処理を通じてキャッシュフローの最大化を図っています。
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小松マテーレ まとめ
「染色技術の老舗が、炭素繊維からサステナブル素材まで手掛ける化学メーカーへ進化中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。