SUMINOE
SUMINOE Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月27日
伝統と革新で暮らしと移動を彩る、140年超の歴史を持つインテリア・内装材のパイオニア
地球環境に配慮したものづくりを基本に、SUMINOEならではの独自技術と感性で、彩り豊かで快適な社会と暮らしの実現を目指します。
この会社ってなに?
あなたが普段利用する新幹線や電車の座席、その布地や床のカーペットは、実はSUMINOEが作っているかもしれません。同社は鉄道車両の内装材で国内トップシェアを誇ります。また、マイカーのシートやフロアマット、さらには自宅のリビングに敷かれたカーペットや窓にかかるカーテンも、SUMINOEの製品である可能性が高いです。テレビでよく見る国会議事堂の有名な赤い絨毯も同社が納入しており、私たちの暮らしや社会の様々な場面で、その技術が空間を快適に彩っています。
自動車・鉄道車両内装材で国内首位を誇る老舗繊維メーカー。2025年5月期は売上高1,047.9億円(前期比1.3%増)、営業利益30.01億円(同9.1%減)と増収減益で着地。主力の自動車内装事業では北中米での新規受注が寄与したものの、原材料価格の高騰が利益を圧迫しました。2026年5月期は売上高1,050億円、営業利益31億円への回復を目指し、高付加価値製品へのシフトとコスト管理を徹底する方針です。
会社概要
- 業種
- 繊維製品
- 決算期
- 5月
- 本社
- 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番11号
- 公式
- suminoe.co.jp
社長プロフィール

140年以上の歴史を礎に、社名を新たに「SUMINOE株式会社」としてスタートを切りました。社員一人ひとりが誇りを持ち、変化を恐れず挑戦することで持続的な成長を目指します。これからも社会にとって不可欠な存在であり続けるため、新たな価値創造に邁進していきます。
この会社のストーリー
大阪・住吉の地で創業し、手織緞通(だんつう)の製造を始める。これがスミノエグループの歴史の幕開けとなった。
帝国議会(現・国会議事堂)に日本で初めて機械織り絨毯を納入。以来、国会の「赤絨毯」は当社の象徴的な製品となる。
日本で初めて本格的な自動車生産が始まった時代に、いち早く自動車用モケット(シート生地)の製造を開始し、新たな事業の柱を築いた。
東海道新幹線が開業。座席モケットやカーテン、床敷物などを納入し、日本の高度経済成長と交通インフラの発展を支えた。
米国子会社を通じて自動車内装材メーカーのBondtex社を買収。北米市場での事業基盤を強化し、グローバルでの競争力を高めた。
創業140周年を機に、長年親しまれた「住江織物株式会社」から「SUMINOE株式会社」へ商号を変更。グローバルブランドとしての認知度向上を目指す。
北中米での新規受注や価格改定が寄与し、2026年5月期中間期決算で大幅な増収増益を達成。株主還元も強化し、通期配当の増配を計画している。
「SUMINOE GROUP WAY 2022~2024~2027」に基づき、事業ポートフォリオの変革とサステナビリティ経営を推進。持続的な企業価値向上を目指す。
注目ポイント
自動車内装材を主力事業とし、鉄道車両用内装材では国内トップシェアを誇ります。日本の交通インフラを足元から支える、安定した事業基盤が魅力です。
北米事業の拡大などにより業績は好調に推移しており、増収増益を達成。株主への利益還元にも積極的で、増配を予定している点も注目ポイントです。
保有株式数に応じて、自社商品やグルメ・雑貨などを選べるオリジナルカタログギフトを贈呈。投資の楽しみが広がる、個人投資家に人気の優待制度です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2015/3 | 6円 | 24.9% |
| FY2016/3 | 7円 | 215.4% |
| FY2017/3 | 7円 | 2000.0% |
| FY2019/3 | 35円 | 107.1% |
| FY2020/3 | 25円 | 228.5% |
| FY2021/3 | 17.5円 | 54.0% |
| FY2022/3 | 35円 | 157.5% |
| FY2023/3 | 27.5円 | 108.8% |
| FY2024/3 | 35円 | 52.9% |
| 権利確定月 | 5月 |
同社は安定的な配当の継続を重視しており、株主還元に積極的な姿勢が特徴です。業績連動に加え、配当性向を考慮しながら持続的な利益還元を目指しています。現在の高い配当利回りは投資家にとって魅力的な水準であり、優待制度と合わせた総合的な利回りはさらに高くなります。
同業比較(収益性)
繊維製品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
SUMINOEの業績は、自動車内装材やインテリア事業の堅調な推移により、売上高がFY2021/3の約797億円からFY2025/3には約1,048億円まで着実に成長しました。特にFY2024/3には営業利益が約33億円と大幅に伸長し、製品価格改定や効率化が奏功した格好です。FY2026/3予想では純利益が約15億円を見込み、利益率の改善を図る安定的な経営基盤を確立しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2015/3 | 4.6% | 2.0% | 3.4% |
| FY2016/3 | 0.7% | 0.3% | 2.6% |
| FY2017/3 | 0.1% | 0.0% | 1.4% |
| FY2018/3 | 2.8% | 1.2% | 2.3% |
| FY2019/3 | 1.3% | 0.5% | 3.2% |
| FY2020/3 | 0.4% | 0.2% | 1.7% |
| FY2021/3 | 1.2% | 0.5% | 1.3% |
| FY2022/3 | 0.8% | 0.3% | 0.1% |
| FY2023/3 | 0.9% | 0.4% | 1.4% |
| FY2024/3 | 2.3% | 0.9% | 3.2% |
| FY2025/3 | 1.8% | 0.7% | 2.9% |
収益性に関しては、FY2021/3に1.3%であった営業利益率が、FY2024/3には3.2%まで改善するなど、利益体質の強化が進んでいます。ROE(自己資本利益率)は低水準ながらも、事業ポートフォリオの見直しや効率化により底上げを図ろうとする姿勢が見受けられます。今後も高付加価値製品へのシフトを通じ、さらなる収益力の向上と資本効率の改善が課題となります。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、有利子負債ゼロの実質無借金経営を継続しており、自己資本比率は30%台前半で安定推移しています。潤沢な自己資本を背景に、強固な経営基盤を構築している点は同社の大きな特徴です。今後は蓄積された資産を成長投資や株主還元へどのように配分するかが、中長期的な企業価値向上の鍵となります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2015/3 | 37.0億円 | -12.3億円 | -27.6億円 | 24.7億円 |
| FY2016/3 | 14.5億円 | -32.1億円 | 1.2億円 | -17.6億円 |
| FY2017/3 | 9.8億円 | -21.7億円 | 3.5億円 | -11.9億円 |
| FY2018/3 | 35.2億円 | -2.4億円 | -8.4億円 | 32.8億円 |
| FY2019/3 | 47.6億円 | -14.5億円 | -49.6億円 | 33.1億円 |
| FY2020/3 | 59.0億円 | -15.4億円 | -17.0億円 | 43.6億円 |
| FY2021/3 | 41.7億円 | -7.5億円 | -31.7億円 | 34.1億円 |
| FY2022/3 | 3.8億円 | -11.9億円 | -20.7億円 | -8.2億円 |
| FY2023/3 | 18.0億円 | -28.3億円 | -5,200万円 | -10.3億円 |
| FY2024/3 | 74.5億円 | -23.2億円 | -42.0億円 | 51.3億円 |
| FY2025/3 | 22.8億円 | -22.5億円 | 7.7億円 | 2,900万円 |
営業キャッシュフローはFY2024/3に約75億円を創出するなど力強さを見せており、本業による稼ぐ力の回復が鮮明です。投資活動については将来の成長を見据えた設備投資や買収が継続的に行われています。財務キャッシュフローは借入金の返済や配当支払いなど、健全なバランスを保った資金繰りが展開されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2015/3 | 37.3億円 | 19.1億円 | 51.3% |
| FY2016/3 | 28.8億円 | 26.4億円 | 91.5% |
| FY2017/3 | 13.6億円 | 13.4億円 | 98.1% |
| FY2018/3 | 23.6億円 | 12.8億円 | 54.1% |
| FY2019/3 | 29.6億円 | 24.9億円 | 84.2% |
| FY2020/3 | 13.2億円 | 11.8億円 | 89.3% |
| FY2021/3 | 12.1億円 | 8.0億円 | 66.2% |
| FY2022/3 | 9.5億円 | 6.7億円 | 70.4% |
| FY2023/3 | 15.8億円 | 12.6億円 | 79.7% |
| FY2024/3 | 36.7億円 | 27.9億円 | 76.2% |
| FY2025/3 | 25.1億円 | 18.4億円 | 73.4% |
実効税率が法定税率を大きく上回る年度が続いていますが、これは連結子会社における利益の偏在や、税効果会計の影響、また一部の非課税損益等の調整が背景にあると考えられます。FY2026/3の予想税率は51.6%へと平準化する見込みです。グローバルな事業展開に伴う税務コストの変動には、今後も注意が必要です。
会社の公式開示情報
有価証券報告書等の開示情報では、インテリア・自動車内装材・機能資材の3事業を柱とする収益構造が詳細に記載されています。原材料コストの変動や為替リスクが収益に与える影響を主要なリスク要因として挙げており、特に海外展開に伴う為替感応度の管理が経営上の重要課題です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,050億円 | — | 1,048億円 | -0.2% |
| FY2024 | 990億円 | — | 1,035億円 | +4.5% |
| FY2023 | 890億円 | — | 948億円 | +6.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 31億円 | — | 30億円 | -3.2% |
| FY2024 | 26億円 | — | 33億円 | +26.9% |
| FY2023 | 17億円 | — | 13億円 | -23.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在進行中の中長期経営目標では、2027年5月期に売上高1,150億円、営業利益50億円を掲げています。初年度である2025年5月期の実績は、売上高進捗率91.1%、営業利益進捗率60.0%と、特に利益面でハードルの高いスタートとなりました。過去の業績予想を振り返ると、売上高は上振れる傾向がある一方、利益は外部環境の変動を受けやすくブレが見られます。目標達成には、原材料価格の安定化に加え、高付加価値製品の販売拡大が不可欠です。
株の売買状況と今後の予定
同業他社比較では、PER・PBRともに業界平均を下回っており、株価は割安圏にあると判断されます。特にPBRは0.58倍と解散価値を大きく割り込んでおり、資産価値に着目した投資家からの関心を集める可能性があります。信用倍率は117.0倍と高い水準で、将来の株価上昇を見込んだ買いが多いものの、需給面では上値が重くなる可能性も示唆しています。次回の決算発表は2026年4月10日に予定されています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
住江織物株式会社からSUMINOE株式会社へ商号変更し、ブランドの刷新を図りました。
2025年5月期の決算にて増益を達成し、実質的な増配を発表しました。
2026年5月期第2四半期にて、経常利益を従来予想から30.4%上方修正しました。
最新ニュース
SUMINOE まとめ
ひとめ診断
「国会議事堂の赤絨毯から新幹線の座席まで、日本の『内装』を140年以上支える繊維の巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「繊維製品」に分類される他の企業
『UNTITLED』など多数のブランドを抱え、M&Aで不振アパレルを再生する『業界の再編請負人』
バーバリーショックから10年、構造改革で蘇ったアパレル名門が『アッパーミドル層』攻略で完全復活を遂げつつある状態
祖業の繊維事業を売却し、フィルム・樹脂など高機能素材でV字回復を狙う構造改革まっただ中の名門メーカー
肌着の王者が、医療と高機能素材で脱皮を図る『変身中』の優良企業
『B.V.D.』の肌着メーカーが、実は半導体の超精密研磨パッドで世界を支えるハイテク企業
炭素繊維で世界首位、航空機から水処理まで'見えない素材力'で社会インフラを支える先端素材メーカー
120年超の老舗繊維メーカーが、不動産とM&Aを両輪に成長する複合企業体
染色技術の老舗が、炭素繊維からサステナブル素材まで手掛ける化学メーカーへ進化中