8097プライム

三愛オブリ

SAN-AI OBBLI CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月29日

ROE7.2%
BPS181.9円
自己資本比率54.8%
FY2025/3 有報データ

空と陸から暮らしを支える、伝統と革新の総合エネルギー商社

私たちは、人の活動に不可欠なエネルギーを安定的に供給する社会的使命を果たし、クリーンなエネルギーへの転換を進めることで、いきいきとした暮らしと地球環境との共存を実現します。

この会社ってなに?

あなたが車でドライブするとき、街で見かける「キグナス石油」のガソリンスタンド。その運営の裏側には三愛オブリがいます。また、ご家庭で使われるLPガスを届けたり、旅行で飛行機に乗る際には、翼に燃料を給油する特殊な車両を動かしているのも同社の重要な仕事です。実は、羽田空港で使われる航空燃料の半分以上を扱っており、日本の空の旅を支える縁の下の力持ちのような存在なのです。私たちの快適な暮らしに欠かせないエネルギーを、安全かつ安定的に届けています。

石油・ガス卸を主力とする三愛オブリは、FY2025に売上高6,544億円、営業利益118.08億円を記録し、前期比で減益となりました。これは主に国内石油製品の市況変動が影響しており、足元の業績は軟調に推移しています。一方で、1株あたり配当は100円へと大幅に増配し、株主還元姿勢を強化。再生可能エネルギー分野へのM&Aやアバター技術への出資など、脱炭素社会を見据えた事業ポートフォリオの転換を積極的に進めている点が注目されます。

卸売業プライム市場

会社概要

業種
卸売業
決算期
3月
本社
東京都千代田区大手町2丁目3番2号 大手町プレイス イーストタワー10階
公式
www.san-ai-obbli.com

社長プロフィール

隼田 洋
隼田 洋
代表取締役社長
挑戦者
エネルギーの安定供給という社会的使命を果たしながら、カーボンニュートラル社会の実現に向けて再生可能エネルギーや次世代燃料の供給体制構築に積極的に取り組んでいます。お客様や社会から真に必要とされる企業グループを目指し、変化を恐れず挑戦を続けてまいります。

この会社のストーリー

1947
三愛石油株式会社設立

戦後の復興期、石油製品の販売を目的として三愛石油株式会社が設立される。日本のエネルギー供給の礎を築き始める。

1952
航空事業へ進出

東京国際空港(羽田)での給油事業を開始。日本の空の玄関口を支える重要な役割を担い、事業の柱を築く。

1968
東証一部上場

東京証券取引所市場第一部に上場。社会的な信用を高め、さらなる成長への基盤を固める。

2004
キグナス石油を子会社化

キグナス石油の株式を取得し子会社化。全国のサービスステーション網を傘下に収め、石油事業を大幅に強化する。

2020
三愛石油と三愛オブリガスが合併

石油事業とLPガス事業のシナジー創出を目指し、両社が合併。総合エネルギー企業としての新たな一歩を踏み出す。

2022
「三愛オブリ株式会社」へ社名変更

創業75周年を機に社名を変更。「Obbli(オブリ)」は感謝と恩返しの心を意味し、社会への貢献を改めて誓う。

2024
再生可能エネルギー事業への挑戦

中期経営計画を発表し、再生可能エネルギー事業の拡大方針を明確化。買収や提携を通じて、脱炭素社会の実現に貢献する。

注目ポイント

日本の空を支える航空燃料事業

羽田空港をはじめ国内主要空港で航空機への給油を手がけるトップクラスの企業。日本の航空ネットワークを支える社会インフラとしての重要な役割を担っています。

伝統から未来へ、脱炭素への挑戦

石油やLPガスといった既存事業の安定基盤を活かしつつ、再生可能エネルギー事業への積極投資を開始。M&Aや事業提携も活用し、未来のエネルギー需要に応えます。

安定した株主還元

長年にわたり安定した配当を継続しており、株主への利益還元を重視する姿勢が見られます。エネルギーという安定需要に支えられた事業基盤が魅力です。

サービスの実績は?

100
1株当たり配当金
FY2025実績
+25.0% YoY
6,595.9億円
連結売上高
FY2024実績
+1.8% YoY
168.73億円
連結営業利益
FY2024実績
+39.8% YoY
112.17億円
連結純利益
FY2024実績
+2.9% YoY
60.4億円
営業CF
FY2025実績
-83.3% YoY

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 100円
安全性
安定
自己資本比率 54.8%
稼ぐ力
普通
ROE 7.2%
話題性
不評
ポジティブ 30%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
100
方針: 配当性向目標
1株配当配当性向
FY2021/32827.6%
FY2022/34033.2%
FY2023/35534.3%
FY2024/38046.7%
FY2025/310073.0%
4期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

当社は株主還元を重要な経営課題と位置づけ、配当性向の向上に努めています。近年は増配基調が続いており、FY2025/3には年間100円の配当を実施しました。今後も業績とバランスを取りながら、安定的な利益還元を目指す方針を継続する見込みです。

同業比較(収益性)

卸売業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
7.2%
業界平均
7.8%
営業利益率下回る
この会社
1.8%
業界平均
5.0%
自己資本比率上回る
この会社
54.8%
業界平均
48.6%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/35,987億円
FY2023/36,478億円
FY2024/36,596億円
FY2025/36,544億円
営業利益
FY2022/3121億円
FY2023/3152億円
FY2024/3169億円
FY2025/3118億円

当社の売上高は石油・ガス等のエネルギー事業を主軸に安定的に推移しており、FY2024/3には売上高約6,596億円、純利益約112億円を達成しました。しかし、FY2025/3は市況変動や子会社の業績影響を受け、利益面で一時的な減益となりました。現在は収益力の改善と持続的な成長を目指し、エネルギー以外の新事業やDX推進による効率化を軸とした再成長を図る局面です。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.2%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
1.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/36.6%3.8%1.8%
FY2022/37.4%4.2%2.0%
FY2023/39.3%5.4%2.3%
FY2024/39.1%5.1%2.6%
FY2025/37.2%4.2%1.8%

売上高純利益率は1-2%台で推移しており、エネルギー商社としての薄利多売の構造が色濃く反映されています。ROE(自己資本利益率)は概ね7-9%の水準を維持しており、資本効率を意識した経営が一定程度なされていることが伺えます。今後は、既存事業の採算性向上に加え、新規事業への投資による利益率の底上げが中期的な課題となります。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率54.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
280億円
会社の純資産
1,200億円

自己資本比率は約55%前後で安定しており、非常に高い財務健全性を維持しています。FY2024/3以降、有利子負債が約280-334億円計上されましたが、潤沢な資産基盤を背景に経営への影響は軽微です。盤石なバランスシートを活かし、将来の成長投資や株主還元を積極的に行える余力が確保されています。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+9.4億円
営業CF
投資に使ったお金
-25.3億円
投資CF
借入・返済など
-115億円
財務CF
手元に残ったお金
-15.9億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/390.1億円-44.1億円-54.6億円46.0億円
FY2022/3105億円-33.0億円-57.2億円72.5億円
FY2023/3189億円-32.5億円-69.2億円157億円
FY2024/3272億円-87.1億円-119億円185億円
FY2025/39.4億円-25.3億円-115億円-15.9億円

FY2024/3までは営業CFが順調に伸び、年間180億円以上のフリーキャッシュフローを創出する高い収益体質でした。FY2025/3は営業キャッシュフローが大きく減少しましたが、これは一時的な運転資本の変動等が主因です。今後は安定した事業運営により、再び強固なキャッシュ創出力の回復が期待されます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1保有有価証券について[影響度:小、発生可能性:中] ① リスク内容 経済の状況や株式市場の変動により、当社グループの保有する有価証券の価格が著しく下落した場合には、保有株式の評価損が発生し、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性がある

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3100億円29.5億円29.5%
FY2022/3131億円48.1億円36.7%
FY2023/3160億円51.4億円32.0%
FY2024/3177億円65.2億円36.8%
FY2025/3129億円42.0億円32.7%

実効税率は概ね30%から37%の範囲で推移しており、日本国内の標準的な法人税率に準じた納税を行っています。利益水準の変動に伴い納税額も上下していますが、税務上の大きな特異点は見当たりません。業績連動で適正に税負担を履行しており、財務会計と税務会計の整合性は保たれています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1,002万円
従業員数
1,841
平均年齢
40.1歳
平均年収従業員数前年比
当期1,002万円1,841-

従業員の平均年収は1,002万円とエネルギー業界の中でも非常に高い水準にあります。商社機能を持ちながら石油製品の卸売や物流インフラを安定的に運営していることが、この強固な給与水準を支える背景にあると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主55%
浮動株45%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関32.8%
事業法人等22.2%
外国法人等25.3%
個人その他18.5%
証券会社1.2%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は公益財団法人市村清新技術財団・NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE FIDELITY FUNDS (常任代理人 香港上海銀行東京支店)。

公益財団法人市村清新技術財団(8,282,000株)13.29%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(7,840,000株)12.58%
株式会社日本カストディ銀行(三井住友信託銀行再信託分・株式会社リコー退職給付信託口)(5,800,000株)9.31%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE FIDELITY FUNDS (常任代理人 香港上海銀行東京支店)(3,559,000株)5.71%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(1,885,000株)3.03%
光通信株式会社(1,854,000株)2.98%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(1,224,000株)1.96%
株式会社(1,113,000株)1.79%
THE NOMURA TRUST AND BANKING CO., LTD. AS THE TRUSTEE of REPURCHASE AG FUND 2024 - 09 (LIMITED OT FINANC IN RESALE RSTRCT) (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(1,100,000株)1.77%
三愛オブリ持株会(1,032,000株)1.66%

主要株主には公益財団法人市村清新技術財団や国内大手信託銀行が名を連ねており、安定した株主基盤を維持しています。創業家や関連団体による影響力が一定程度残る一方で、フィデリティ等の海外機関投資家の保有比率も高く、長期保有を目的とした投資家が多い構成です。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億2,625万円
取締役6名の合計

主な事業セグメントは石油製品販売、LPガス、航空燃料等です。エネルギー市況の影響を大きく受けるリスクを抱えていますが、羽田空港等の特定インフラでの給油施設運営といった独自性の高い事業が、業績の安定化に寄与しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 2名(15.4% 男性 11
15%
85%
監査報酬
7,600万円
連結子会社数
23
設備投資額
44.8億円
平均勤続年数(従業員)
15.4
臨時従業員数
1239

女性役員比率は15.4%と改善傾向にあります。23社の連結子会社を抱える巨大な組織体制に対し、監査報酬7,600万円を投じることで、グループガバナンスとコンプライアンス遵守を徹底する姿勢を強く打ち出しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
利益目標の進捗は遅れているが、株主還元目標は大幅に超過達成しており評価が分かれる。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画
FY2024〜FY2026
営業利益: 目標 200億円 やや遅れ (118.08億円)
59%
親会社株主に帰属する当期純利益: 目標 130億円 やや遅れ (86.56億円)
66.6%
ROE: 目標 12%以上 順調 (8.7%)
72.5%
総還元性向: 目標 40%以上 順調 (73%)
182.5%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20256,600億円6,544億円-0.9%
FY20246,600億円6,596億円-0.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251,300億円118億円-9.2%
FY2024150億円169億円+12.5%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画では、FY2026に営業利益200億円、ROE12%以上を掲げています。初年度(FY2025)の実績は営業利益118億円(進捗率59%)、ROE8.7%と、利益目標に対してはビハインドしている状況です。一方で、総還元性向40%以上の目標に対し、初年度で73%と大幅に上回る株主還元を実現しており、この点は高く評価できます。事業環境の変化に対応し、計画後半での巻き返しが期待されます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。FY2024には株価上昇と増配により202.9%と高いリターンを記録しましたが、それでも同期間のTOPIX(216.8%)には及びませんでした。これは、石油市況の変動に業績が左右されやすい事業構造や、脱炭素への移行という業界全体の課題が、株価の本格的な上昇を抑制してきたことが背景にあると考えられます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+79.4%
100万円 →179.4万円
79.4万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021118.8万円+18.8万円18.8%
FY202289.2万円-10.8万円-10.8%
FY2023132.3万円+32.3万円32.3%
FY2024202.9万円+102.9万円102.9%
FY2025179.4万円+79.4万円79.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残57,400株
売り残28,200株
信用倍率2.04倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2026年3月期 第1四半期決算発表2025年8月上旬
2026年3月期 第2四半期決算発表2025年11月上旬

信用倍率は2.04倍と比較的落ち着いており、投機的な売買は限定的です。PERは16.9倍と業界平均の12.6倍を上回っており、市場からは一定の成長期待が織り込まれていると考えられます。特筆すべきは配当利回りで、4.06%と業界平均(1.80%)を大幅に超える高水準です。これは、同社の積極的な株主還元策が評価されている証左と言えるでしょう。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
42
前月比 -12.5%
メディア数
18
株探, 日本経済新聞, PR TIMES, みんかぶ ほか
業界内ランキング
上位 35%
卸売業 300社中 105位
報道のトーン
30%
好意的
25%
中立
45%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績50%
M&A・出資25%
DX・技術連携15%
その他10%

最近の出来事

2025年12月子会社化

熊本石油株式会社の全株式を取得し、グループの成長戦略の一環として石油製品販売網を拡大しました。

2025年11月業績発表

上期経常利益が前年同期比29%減となり、石油製品の市況悪化が業績に影響を与えたことを開示しました。

2024年7月戦略的出資

avatarin株式会社への総額37億円の共同出資に参加し、人手不足解消に向けたAI・ロボティクス技術の活用に着手しました。

三愛オブリ まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 100円
安全性
安定
自己資本比率 54.8%
稼ぐ力
普通
ROE 7.2%
話題性
不評
ポジティブ 30%

「羽田空港の給油を一手に担う石油商社が、再生可能エネルギーとDXで脱炭素時代に挑む巨人」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU