木徳神糧
KITOKU SHINRYO CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月30日
お米の力で、日本の食卓と未来を支える総合食品商社
日本の主食であるお米の安定供給を使命とし、国内外の食文化の発展に貢献します。新たな事業領域にも果敢に挑戦し、持続可能な成長を実現するグローバル食品企業を目指します。
この会社ってなに?
あなたが普段スーパーで手に取るお米や、レストランで食べるご飯、コンビニのお弁当やおにぎり。その多くに、木徳神糧が関わっているかもしれません。同社は日本有数のお米の専門商社で、全国の農家からお米を仕入れ、精米し、私たちの食卓に届けています。また、お米だけでなく、鶏の飼料や卵の販売も手掛けており、食の川上から川下までを支えています。普段何気なく食べている「ごはん」の裏側で、安定した供給を支えている縁の下の力持ち、それが木徳神糧です。
米穀卸で国内首位級の木徳神糧は、米価高騰の追い風を受け、2025年12月期に売上高1,761.9億円(前期比48.1%増)、営業利益80.25億円(同3.4倍)と過去最高の業績を達成しました。主力の米穀事業が国内外で好調だったことに加え、飼料・鶏卵事業も安定的に推移しています。2026年12月期は売上高2,000億円と増収を見込む一方、営業利益は米価の安定化を織り込み40億円と反動減を予想。今後は同業の神明との合弁会社設立など、業界再編を視野に入れた効率化と事業領域拡大が成長の鍵となります。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都千代田区神田小川町2-8 木徳神糧小川町ビル
- 公式
- www.kitoku-shinryo.co.jp
社長プロフィール

当社は米穀事業を核としながら、飼料、鶏卵など事業の多角化を進め、食の安定供給に貢献してまいりました。今後も、同業他社や異業種との連携を強化し、事業領域のさらなる拡大を目指します。従業員のエンゲージメントを高め、持続的な企業価値向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
創業者・木村徳兵衛が東京・深川で米問屋「木村徳兵衛商店」を開業。これが木徳神糧の原点となる。
食糧管理制度のもと、米穀配給業者として木徳株式会社を設立し、法人としての歩みを始める。
米穀卸の神糧物産株式会社と合併し、「木徳神糧株式会社」が誕生。業界トップクラスの米穀卸企業となる。
ジャスダック市場(現・東証スタンダード市場)に上場。社会的な信用を高め、さらなる成長への基盤を築く。
米価高騰などを背景に業績が大幅に伸長。経常利益は12期ぶりに過去最高益を更新し、成長力を示す。
同業大手の神明と共同で精米事業の新会社「日本精米センター」を設立。業界の課題解決と効率化に向けた大きな一歩を踏み出す。
売上高2,000億円を目指す中期経営計画を推進。既存事業の強化とM&Aを含む新規事業への投資で、持続的な成長を目指す。
注目ポイント
米穀卸業界で首位級の規模を誇り、日本の食卓に欠かせないお米の安定供給を担っています。飼料や鶏卵事業も展開し、食のインフラとして社会に貢献しています。
近年の米価上昇を追い風に過去最高益を更新するなど、力強い成長を見せています。業界大手との合弁会社設立など、未来に向けた戦略的な一手も打っています。
株主には年2回、自社製品のお米などが贈られる魅力的な優待制度があります。好調な業績を背景に増配も発表しており、株主還元への意識も高い企業です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 10円 | 9.2% |
| FY2017/3 | 10円 | 9.3% |
| FY2019/3 | 10円 | 12.1% |
| FY2020/3 | 10円 | 129.5% |
| FY2021/3 | 10円 | 16.0% |
| FY2022/3 | 12円 | 9.4% |
| FY2023/3 | 16円 | 8.8% |
| FY2024/3 | 26円 | 12.3% |
| 権利確定月 | 6月・12月 |
配当方針としては、業績に連動した利益還元を重視しており、利益拡大に伴う増配を積極的に実施しています。配当性向は低水準で推移しており、十分な再投資余力を確保しつつも株主への還元姿勢を強めています。今後も安定的かつ魅力的な配当と株主優待を組み合わせたトータルリターンを追求する方針です。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
米穀卸売大手として、主力の米穀事業において米価高騰による販売単価の上昇と市場シェアの拡大が寄与し、FY2025/3には売上高が約1,762億円、純利益が約55億円へと大幅な増収増益を達成しました。翌期は米価変動の反動減を織り込みつつも、精米事業の共同運営など新たな効率化策を推進しています。食の安定供給という社会的役割を果たす中で、国内外での販売強化が成長の原動力となっています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 4.8% | 1.7% | - |
| FY2022/3 | 9.4% | 3.5% | - |
| FY2023/3 | 12.1% | 4.6% | - |
| FY2024/3 | 14.0% | 4.3% | 2.0% |
| FY2025/3 | 33.4% | 9.8% | 4.6% |
収益性については、営業利益率がFY2021/3の0.5%からFY2025/3には4.6%まで改善しており、高単価商品の取り扱い増や物流効率化による利益体質の強化が鮮明です。自己資本利益率(ROE)も26.2%と非常に高い水準に達しており、資本効率の最大化に成功しています。今後は米穀事業の構造改革を通じ、より強固な収益基盤の維持を目指しています。
財務は安全?
財務状況については、事業拡大に伴い総資産が約566億円まで増加していますが、有利子負債の活用を並行しながら自己資本比率は36.1%を維持しており、一定の財務健全性を確保しています。潤沢な資産背景のもと、JA全農との連携など業界再編を見据えた投資を柔軟に行える環境にあります。長期的には資産の効率活用と負債管理の両立が課題となります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 7.7億円 | -5.7億円 | -3.1億円 | 2.0億円 |
| FY2022/3 | 43.4億円 | -5.7億円 | -32.9億円 | 37.7億円 |
| FY2023/3 | 4.7億円 | -4.2億円 | 1.5億円 | 4,300万円 |
| FY2024/3 | -9.3億円 | -9.9億円 | 28.6億円 | -19.2億円 |
| FY2025/3 | -11.7億円 | -7.3億円 | 33.8億円 | -18.9億円 |
営業キャッシュフローは米価高騰に伴う運転資本の変動によりマイナスとなる期も見られますが、安定した事業収益により本業の稼ぐ力は健在です。投資キャッシュフローは工場の共同運営や物流施設への戦略的投資が継続しています。成長に向けた資金需要に対応するため財務キャッシュフローを調達に充てており、健全な投資サイクルを維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.1億円 | 1.1億円 | 17.8% |
| FY2022/3 | 13.7億円 | 3.3億円 | 24.3% |
| FY2023/3 | 21.5億円 | 6.8億円 | 31.3% |
| FY2024/3 | 24.9億円 | 7.6億円 | 30.6% |
| FY2025/3 | 81.7億円 | 26.5億円 | 32.4% |
税引前利益の拡大に合わせて法人税等の納税額も増加傾向にあり、FY2025/3には約26億円を納付しました。実効税率は概ね30%前後で安定して推移しており、法的に定められた適切な税務コンプライアンスを維持しています。業績の変動に応じて柔軟に税務コストが管理されている状況です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 780万円 | 385人 | - |
従業員平均年収は780万円と、食料品卸売業界の中では高水準に位置しています。米価高騰による業績拡大が寄与している可能性があり、安定した収益基盤と人的資本への還元姿勢が反映されています。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は濱田精麦・神明ホールディングス・大和産業。
木徳神糧は、創業者一族や濱田精麦、神明ホールディングス等の業界関連企業が上位株主に名を連ねる、強固な安定株主体制が特徴です。JA全農の出資も受けており、業界内の有力企業との連携を通じてサプライチェーンの安定性を確保しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業は米穀の製造販売を核とし、飼料や鶏卵事業を展開する複合的な食品商社です。米価変動による仕入コストリスクや販売価格への転嫁が主要な事業リスクとして開示されており、近年は合弁会社「日本精米センター」の設立など、物流と生産の効率化に注力しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は9.0%と改善の余地があるものの、監査体制を適切に構築しています。精米事業での首位級の規模を活かしつつ、他社との提携を推進することで、市場縮小やコスト上昇といった外部環境の変化に対応するガバナンス体制を整備しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,550億円 | — | 1,762億円 | +13.7% |
| FY2024 | 1,180億円 | — | 1,190億円 | +0.8% |
| FY2023 | 1,120億円 | — | 1,148億円 | +2.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 15億円 | — | 24億円 | +58.5% |
| FY2023 | 10億円 | — | 21億円 | +106.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2023年を最終年度とする旧中期経営計画は、売上・利益ともに目標を大幅に超過して達成しました。現在進行中の新中期経営計画では、FY2026目標として売上高2,000億円、営業利益40億円を掲げています。直近FY2025の実績が米価高騰で急伸したため、利益目標は既に達成済みですが、これは特殊要因であり、今後は安定成長路線への回帰を目指します。業績予想は保守的な傾向があり、実績が期初予想を上回ることが多い点も特徴です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、FY2022からTOPIXを上回るパフォーマンスを示しており、特にFY2025は413.9%とTOPIX(213.2%)を大幅にアウトパフォームしました。これは、米価高騰による記録的な利益成長と、それに伴う大幅な増配、株価上昇が複合的に作用した結果です。株価上昇と高い配当利回りの両方が株主への総リターンを押し上げており、資本市場から高く評価されていることがわかります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 105.0万円 | +5.0万円 | 5.0% |
| FY2022 | 128.3万円 | +28.3万円 | 28.3% |
| FY2023 | 164.7万円 | +64.7万円 | 64.7% |
| FY2024 | 170.8万円 | +70.8万円 | 70.8% |
| FY2025 | 413.9万円 | +313.9万円 | 313.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER5.6倍、PBR0.82倍と、食料品業界平均(PER19.1倍、PBR1.3倍)と比較して株価は大幅に割安な水準です。配当利回りは6.32%と非常に高く、株主還元への意識も評価できます。一方、信用買い残が一定水準あるものの、売り残はなく、需給面での大きな懸念は限定的です。今後は業績の持続性が市場評価の鍵となりそうです。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
株式会社神明と精米事業における合弁会社「日本精米センター」を設立し、佐賀工場を共同運営開始。
米価高騰による収益増を背景に、2025年12月期の純利益予想を59.20億円へと上方修正し、増配を発表。
JA常陸と産直協定を締結し、米穀製品の品目拡大と安定供給体制の強化を図る。
最新ニュース
木徳神糧 まとめ
ひとめ診断
「日本の食卓を支える米穀の巨人が、米価高騰を追い風に記録的利益を叩き出し、業界再編も仕掛ける攻めの姿勢」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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