木徳神糧2700
KITOKU SHINRYO CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段スーパーで手に取るお米や、レストランで食べるご飯、コンビニのお弁当やおにぎり。その多くに、木徳神糧が関わっているかもしれません。同社は日本有数のお米の専門商社で、全国の農家からお米を仕入れ、精米し、私たちの食卓に届けています。また、お米だけでなく、鶏の飼料や卵の販売も手掛けており、食の川上から川下までを支えています。普段何気なく食べている「ごはん」の裏側で、安定した供給を支えている縁の下の力持ち、それが木徳神糧です。
米穀卸で国内首位級の木徳神糧は、米価高騰の追い風を受け、2025年12月期に売上高1,761.9億円(前期比48.1%増)、営業利益80.25億円(同3.4倍)と過去最高の業績を達成しました。主力の米穀事業が国内外で好調だったことに加え、飼料・鶏卵事業も安定的に推移しています。2026年12月期は売上高2,000億円と増収を見込む一方、営業利益は米価の安定化を織り込み40億円と反動減を予想。今後は同業の神明との合弁会社設立など、業界再編を視野に入れた効率化と事業領域拡大が成長の鍵となります。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都千代田区神田小川町2-8 木徳神糧小川町ビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 4.8% | 1.7% | - |
| 2022/12期 | 9.5% | 3.5% | - |
| 2023/12期 | 12.0% | 4.8% | - |
| 2024/12期 | 11.9% | 4.8% | 2.0% |
| 2025/12期 | 30.2% | 11.4% | 4.6% |
| 2025/12期 | 30.2% | 11.4% | 4.6% |
収益性については、営業利益率が2021/03期の0.5%から2025/03期には4.6%まで改善しており、高単価商品の取り扱い増や物流効率化による利益体質の強化が鮮明です。自己資本利益率(ROE)も26.2%と非常に高い水準に達しており、資本効率の最大化に成功しています。今後は米穀事業の構造改革を通じ、より強固な収益基盤の維持を目指しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 1,078億円 | — | 5.0億円 | 62.3円 | - |
| 2022/12期 | 1,047億円 | — | 10.4億円 | 128.2円 | -2.9% |
| 2023/12期 | 1,148億円 | — | 14.8億円 | 182.5円 | +9.7% |
| 2024/12期 | 1,190億円 | 23.8億円 | 17.2億円 | 212.1円 | +3.6% |
| 2025/12期 | 1,762億円 | 80.3億円 | 55.2億円 | 675.4円 | +48.1% |
米穀卸売大手として、主力の米穀事業において米価高騰による販売単価の上昇と市場シェアの拡大が寄与し、2025/03期には売上高が約1,762億円、純利益が約55億円へと大幅な増収増益を達成しました。翌期は米価変動の反動減を織り込みつつも、精米事業の共同運営など新たな効率化策を推進しています。食の安定供給という社会的役割を果たす中で、国内外での販売強化が成長の原動力となっています。 【2025/12期実績】売上1762億円(前期比48.1%)、営業利益80億円、純利益55億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業は米穀の製造販売を核とし、飼料や鶏卵事業を展開する複合的な食品商社です。米価変動による仕入コストリスクや販売価格への転嫁が主要な事業リスクとして開示されており、近年は合弁会社「日本精米センター」の設立など、物流と生産の効率化に注力しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,550億円 | — | 1,762億円 | +13.7% |
| 2024期 | 1,180億円 | — | 1,190億円 | +0.8% |
| 2023期 | 1,120億円 | — | 1,148億円 | +2.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 15億円 | — | 24億円 | +58.5% |
| 2023期 | 10億円 | — | 21億円 | +106.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2023年を最終年度とする旧中期経営計画は、売上・利益ともに目標を大幅に超過して達成しました。現在進行中の新中期経営計画では、2026期目標として売上高2,000億円、営業利益40億円を掲げています。直近2025期の実績が米価高騰で急伸したため、利益目標は既に達成済みですが、これは特殊要因であり、今後は安定成長路線への回帰を目指します。業績予想は保守的な傾向があり、実績が期初予想を上回ることが多い点も特徴です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
株式会社神明と精米事業における合弁会社「日本精米センター」を設立し、佐賀工場を共同運営開始。
米価高騰による収益増を背景に、2025年12月期の純利益予想を59.20億円へと上方修正し、増配を発表。
JA常陸と産直協定を締結し、米穀製品の品目拡大と安定供給体制の強化を図る。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務状況については、事業拡大に伴い総資産が約566億円まで増加していますが、有利子負債の活用を並行しながら自己資本比率は36.1%を維持しており、一定の財務健全性を確保しています。潤沢な資産背景のもと、JA全農との連携など業界再編を見据えた投資を柔軟に行える環境にあります。長期的には資産の効率活用と負債管理の両立が課題となります。 【2025/12期】総資産566億円、純資産210億円、自己資本比率33.6%、有利子負債143億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 7.7億円 | 5.7億円 | 3.1億円 | 2.0億円 |
| 2022/12期 | 43.4億円 | 5.7億円 | 32.9億円 | 37.7億円 |
| 2023/12期 | 4.7億円 | 4.2億円 | 1.5億円 | 4,300万円 |
| 2024/12期 | 9.3億円 | 9.9億円 | 28.6億円 | 19.2億円 |
| 2025/12期 | 11.7億円 | 7.3億円 | 33.8億円 | 18.9億円 |
営業キャッシュフローは米価高騰に伴う運転資本の変動によりマイナスとなる期も見られますが、安定した事業収益により本業の稼ぐ力は健在です。投資キャッシュフローは工場の共同運営や物流施設への戦略的投資が継続しています。成長に向けた資金需要に対応するため財務キャッシュフローを調達に充てており、健全な投資サイクルを維持しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は9.0%と改善の余地があるものの、監査体制を適切に構築しています。精米事業での首位級の規模を活かしつつ、他社との提携を推進することで、市場縮小やコスト上昇といった外部環境の変化に対応するガバナンス体制を整備しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 780万円 | 385人 | - |
従業員平均年収は780万円と、食料品卸売業界の中では高水準に位置しています。米価高騰による業績拡大が寄与している可能性があり、安定した収益基盤と人的資本への還元姿勢が反映されています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、2022期からTOPIXを上回るパフォーマンスを示しており、特に2025期は413.9%とTOPIX(213.2%)を大幅にアウトパフォームしました。これは、米価高騰による記録的な利益成長と、それに伴う大幅な増配、株価上昇が複合的に作用した結果です。株価上昇と高い配当利回りの両方が株主への総リターンを押し上げており、資本市場から高く評価されていることがわかります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 10円 | 9.2% |
| 2017/12期 | 10円 | 9.3% |
| 2019/12期 | 50円 | 12.1% |
| 2020/12期 | 50円 | 129.5% |
| 2021/12期 | 50円 | 16.0% |
| 2022/12期 | 60円 | 9.4% |
| 2023/12期 | 80円 | 8.8% |
| 2024/12期 | 26円 | 12.3% |
| 権利確定月 | 6月・12月 |
配当方針としては、業績に連動した利益還元を重視しており、利益拡大に伴う増配を積極的に実施しています。配当性向は低水準で推移しており、十分な再投資余力を確保しつつも株主への還元姿勢を強めています。今後も安定的かつ魅力的な配当と株主優待を組み合わせたトータルリターンを追求する方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 105.0万円 | 5.0万円 | 5.0% |
| 2022期 | 128.3万円 | 28.3万円 | 28.3% |
| 2023期 | 164.7万円 | 64.7万円 | 64.7% |
| 2024期 | 170.8万円 | 70.8万円 | 70.8% |
| 2025期 | 413.9万円 | 313.9万円 | 313.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER5.6倍、PBR0.82倍と、食料品業界平均(PER19.1倍、PBR1.3倍)と比較して株価は大幅に割安な水準です。配当利回りは6.32%と非常に高く、株主還元への意識も評価できます。一方、信用買い残が一定水準あるものの、売り残はなく、需給面での大きな懸念は限定的です。今後は業績の持続性が市場評価の鍵となりそうです。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 6.1億円 | 1.1億円 | 17.8% |
| 2022/12期 | 13.7億円 | 3.3億円 | 24.3% |
| 2023/12期 | 21.5億円 | 6.8億円 | 31.3% |
| 2024/12期 | 24.9億円 | 7.6億円 | 30.6% |
| 2025/12期 | 81.7億円 | 26.5億円 | 32.4% |
税引前利益の拡大に合わせて法人税等の納税額も増加傾向にあり、2025/03期には約26億円を納付しました。実効税率は概ね30%前後で安定して推移しており、法的に定められた適切な税務コンプライアンスを維持しています。業績の変動に応じて柔軟に税務コストが管理されている状況です。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
木徳神糧 まとめ
「日本の食卓を支える米穀の巨人が、米価高騰を追い風に記録的利益を叩き出し、業界再編も仕掛ける攻めの姿勢」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。