高島8007
Takashima & Co.,Ltd.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段目ににする高層ビルやマンションが建てられるとき、その壁や床、断熱材といった目には見えないけれど重要な部材を建設現場に届けているのが高島です。建物の安全や快適さを陰で支える専門商社だとイメージしてください。さらに最近では、再生可能エネルギーにも力を入れています。住宅の屋根で見かける太陽光パネルや、電気を貯めておく蓄電池システムなども扱っており、環境にやさしい社会づくりにも貢献しています。もしかしたら、あなたの家の電力を生み出すシステムも、高島が関わっているかもしれません。
高島は建材や産業資材を扱う専門商社だが、近年はM&Aを積極化し事業ポートフォリオを大きく変革している。2025年3月期は売上高945.0億円、営業利益21.29億円と増収増益を達成。特に太陽光発電関連企業の買収により、再生可能エネルギー分野を新たな成長ドライバーとして確立し、2026年3月期は営業利益26億円と過去最高益の更新を目指す。プライム市場上場維持基準達成に向けた資本効率改善も経営の重要課題となっている。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区神田駿河台2-2御茶ノ水杏雲ビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5.7% | 2.4% | - |
| 2022/03期 | 7.2% | 3.0% | - |
| 2023/03期 | 8.3% | 3.2% | - |
| 2024/03期 | 22.4% | 8.5% | 1.9% |
| 2025/03期 | 6.6% | 2.6% | 2.3% |
| 3Q FY2026/3 | 5.4%(累計) | 1.8%(累計) | 2.4% |
売上高純利益率や営業利益率は概ね2%前後で推移しており、商社ビジネス特有の薄利多売の構造を維持しながら2024/03期にはROE(自己資本利益率)が20.5%と大きく跳ね上がるなど、資本効率の改善が見られます。直近は成長投資に伴うコストが先行していますが、今後は経営効率化による利益率の向上が期待されます。全体として、専門商社として安定的な収益確保と資本効率の最大化を並行して推進しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 806億円 | — | 10.0億円 | 55.5円 | — |
| 2022/03期 | 741億円 | — | 13.0億円 | 72.0円 | -8.2% |
| 2023/03期 | 797億円 | — | 15.8億円 | 88.7円 | +7.6% |
| 2024/03期 | 901億円 | 17.5億円 | 48.3億円 | 273.0円 | +13.1% |
| 2025/03期 | 945億円 | 21.3億円 | 15.7億円 | 91.4円 | +4.9% |
高島は建材や産業資材、電子デバイスなどを扱う多角的専門商社であり、近年のM&A効果と既存事業の堅調さにより売上高は900億円から1,100億円規模へと着実に拡大しています。2024/03期には純利益が約48億円と急増しましたが、これは主に構造改革や資産効率化に伴う特殊要因によるものです。2026/03期予想では、継続的な成長戦略により営業利益は過去最高水準の26億円を見込んでおり、強固な事業基盤の構築が進んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上687億円(通期予想比62%)、営業利益16億円(同63%)、純利益11億円(同60%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとして、資材市況の変動や連結子会社31社を含む多角的なビジネスモデルにおける管理リスクが挙げられます。EDINET開示によれば、これら事業の安定性を高めるため、太陽光発電関連のサンワホールディングス買収など、成長分野への経営資源の集中を加速させています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2023期 | 820億円 | — | 797億円 | -2.9% |
| 2024期 | 890億円 | — | 901億円 | +1.3% |
| 2025期 | 940億円 | — | 945億円 | +0.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2023期 | 18億円 | — | 17.6億円 | -2.0% |
| 2024期 | 18億円 | — | 17.5億円 | -2.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「サステナV(バリュー)」では、2026期を最終年度として売上高1,100億円、営業利益26億円を目標に掲げています。2025期実績は売上高945億円、営業利益21.29億円と、目標達成に向けて順調に進捗しています。これは、M&Aによる再生可能エネルギー事業の取り込みが大きく貢献しており、既存事業の堅調さと合わせて業績を牽引しています。一方で、資本効率の指標であるROEは目標8%に対し6.3%と課題を残しており、今後の収益性向上が計画達成のカギとなります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
保有する上場有価証券の売却により、売却益6億円を特別利益として計上することが決定しました。
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比15.1%増の17.8億円となり、成長軌道を維持しています。
太陽光発電所の開発・販売を手掛けるサンワホールディングスを完全子会社化し、エネルギー事業を強化しました。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
総資産は400億円台から600億円規模へと拡大しており、事業多角化のための積極的な設備投資やM&Aを行っています。以前は有利子負債ゼロの無借金経営でしたが、直近では成長資金の確保を目的に有利子負債を活用する財務戦略へ転換しました。自己資本比率は約40%を維持しており、健全な財務体質を保ちながら成長投資を行うバランスの取れた経営を実践しています。 【3Q 2026/03期】総資産652億円、純資産232億円、自己資本比率32.5%、有利子負債173億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 35.6億円 | ▲9,800万円 | ▲19.5億円 | 34.6億円 |
| 2022/03期 | ▲3.9億円 | ▲6.5億円 | 23.1億円 | ▲10.4億円 |
| 2023/03期 | 7.0億円 | ▲14.5億円 | 10.6億円 | ▲7.5億円 |
| 2024/03期 | 60.6億円 | 25.2億円 | ▲41.3億円 | 85.8億円 |
| 2025/03期 | ▲27.4億円 | ▲12.8億円 | 4.2億円 | ▲40.2億円 |
営業キャッシュフローは事業環境により変動しますが、2024/03期には資産売却益などが寄与し、FCF(フリー・キャッシュフロー)が約86億円のプラスを記録しました。近年は積極的なM&Aや先行投資により投資キャッシュフローの支出が継続していますが、将来の収益基盤を強化するための戦略的な投資実行が鮮明です。財務キャッシュフローも必要に応じた資金調達を機動的に行っており、成長に向けた資本投下を支えています。
この会社のガバナンスは?
監査等委員会設置会社として経営監視機能を強化しており、社外取締役比率66%という高い独立性を誇ります。女性役員比率は13%と改善の余地がありますが、ガバナンス体制を高度化させることで、プライム市場の上場維持基準の達成を目指しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 855万円 | 1,216人 | - |
平均年収は855万円と、卸売業の平均水準と比較して高い水準を維持しています。これは同社が建材、産業資材、電子・デバイスという多角的な事業展開を行い、M&Aや戦略的投資を通じて業績拡大を図ることで、従業員への利益還元を継続している結果と言えます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、2022期以降、市場平均であるTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。特に2024期には391.8%と驚異的な数値を記録しました。これは、積極的な株主還元策、特に大幅な増配が株価を押し上げたことが最大の要因です。M&Aによる再生可能エネルギー事業への進出といった成長戦略が市場に評価され、企業価値向上への期待が配当と株価の両面で株主リターンに結びついた結果と言えます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 7円 | 28.2% |
| 2017/03期 | 7円 | 24.0% |
| 2019/03期 | 80円 | 32.0% |
| 2020/03期 | 80円 | 29.1% |
| 2021/03期 | 60円 | 27.0% |
| 2022/03期 | 130円 | 45.1% |
| 2023/03期 | 44円 | 47.9% |
| 2024/03期 | 60円 | 22.0% |
| 2025/03期 | 86円 | 94.1% |
株主優待制度は現在実施しておりません。
配当方針として株主への利益還元を重視しており、安定的な配当維持と成長投資のバランスを考慮しています。直近では株式分割を実施したものの、収益成長に連動した増配傾向を維持しており、株主還元への姿勢は非常に積極的です。今後も連結業績に基づいた配当を実施する方針であり、資本効率を意識した還元が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 126.2万円 | 26.2万円 | 26.2% |
| 2022期 | 168.5万円 | 68.5万円 | 68.5% |
| 2023期 | 225.5万円 | 125.5万円 | 125.5% |
| 2024期 | 391.8万円 | 291.8万円 | 291.8% |
| 2025期 | 423.6万円 | 323.6万円 | 323.6% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用取引では買い残が売り残を上回る状況が続いており、信用倍率は8.68倍と高水準で、将来の株価上昇を期待する個人投資家が多いことを示唆します。一方で、これは将来の売り圧力となる可能性も秘めています。業界比較では、PERが30.5倍と卸売業平均の12.6倍を大幅に上回っており、市場からの成長期待が高いことが伺えます。PBRは1.21倍と解散価値を上回る評価ですが、配当利回りの高さが株価を下支えしていると考えられます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 15.1億円 | 5.1億円 | 33.9% |
| 2022/03期 | 18.4億円 | 5.4億円 | 29.6% |
| 2023/03期 | 19.4億円 | 3.5億円 | 18.3% |
| 2024/03期 | 20.0億円 | 0円 | 0.0% |
| 2025/03期 | 20.2億円 | 4.6億円 | 22.6% |
法人税等の実効税率は、2024/03期に特別利益の影響などにより一時的な変動が見られました。標準的な税率に近い年度もあれば、税効果会計や税務上の優遇措置などが関与する年度もあり、連結業績の会計上の処理と整合しています。2026/03期予想では一般的な水準である約27%を見込んでおり、安定した納税プロセスに移行する見通しです。
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高島 まとめ
「創業100年超の老舗建材商社が、M&Aを連発して再生可能エネルギー事業にアクセルを踏み込む第二創業期」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。