8075プライム

神鋼商事

Shinsho Corporation

最終更新日: 2026年3月29日

ROE9.2%
BPS349.8円
自己資本比率23.6%
FY2025/3 有報データ

鉄のDNAで、ものづくりの未来を支える神戸製鋼グループの中核商社

「産業をまたいだ、ものづくり全体へのソリューション提供」をキーコンセプトに、お客様の多様なニーズに応え、持続可能な社会の実現に貢献することを目指します。

この会社ってなに?

あなたが毎日乗る電車や自動車、住んでいるマンションやオフィスビル。これらの骨格には大量の鉄が使われています。神鋼商事は、そうした社会の基盤を作るための鉄鋼製品や、アルミニウム・銅といった金属材料を世界中から調達し、メーカーに届ける専門商社です。普段何気なく使っている家電製品やスマートフォンの中にも、同社が供給した小さな部品が活躍しているかもしれません。まさに、日本の『ものづくり』を縁の下で支える重要な役割を担っている企業なのです。

神戸製鋼グループの中核商社である神鋼商事は、FY2025に売上高6,171.8億円、営業利益132.23億円を達成しました。現在進行中の中期経営計画では、M&Aを含む成長投資を積極的に行いながら、連結配当性向30%以上または1株100円(分割前300円)の高い方を採用する株主還元方針を掲げています。PBRは0.69倍と依然として1倍を割り込んでおり、株価の割安感と高い配当利回りが投資家にとっての魅力となっています。

卸売業プライム市場

会社概要

業種
卸売業
決算期
3月
本社
東京都中央区京橋一丁目7番2号
公式
www.shinsho.co.jp

社長プロフィール

森地 髙文
森地 髙文
代表取締役社長
堅実派
神戸製鋼グループの中核商社として、鉄鋼から非鉄金属、機械、溶材まで幅広い分野でビジネスを展開し、お客様や社会に貢献してきました。「中期経営計画2026」では『産業をまたいだ、ものづくり全体へのソリューション提供』をキーコンセプトに、持続的な成長と企業価値向上を目指します。脱炭素社会の実現など社会課題の解決にも積極的に取り組み、未来を創造していきます。

この会社のストーリー

1946
大同貿易株式会社として創業

戦後の復興期、神戸製鋼所の製品販売などを目的に設立。のちに神鋼商事株式会社へ商号変更し、歴史が始まる。

1961
株式上場と海外展開の加速

大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。ニューヨークに現地法人を設立するなど、グローバル展開を本格化させる。

1983
東京証券取引所市場第一部へ

東京・大阪両証券取引所の市場第一部銘柄に指定。日本を代表する企業としての地位を確立する。

2008
リーマンショックによる試練

世界的な金融危機の影響を受け、業績が低迷。厳しい外部環境の中、経営基盤の強化に取り組む。

2013
東京本社・大阪本社の二本社制へ移行

事業環境の変化に対応し、機動的な経営体制を構築するため、東西二本社制へ移行する。

2023
過去最高益を達成

コロナ禍後の景気回復を捉え、2023年3月期に経常利益128億円と過去最高を達成。強固な収益基盤を示す。

2024
中期経営計画2026の始動

「産業をまたいだ、ものづくり全体へのソリューション提供」をキーコンセプトに、新たな成長ステージに向けた中期経営計画をスタート。

注目ポイント

安定した株主還元

中期経営計画では「連結配当性向30%以上」を掲げ、安定的な配当を基本方針としています。過去には増配の実績もあり、株主への利益還元に積極的です。

M&Aによる事業領域の拡大

主力の溶接材料に加え、ろう材メーカーを買収するなど、M&A戦略で事業領域を拡大。顧客へワンストップで「接合ソリューション」を提供する体制を強化しています。

グローバルな事業展開力

神戸製鋼グループの中核商社として、世界中にネットワークを構築。特に東南アジアやインド地域への投資を拡大し、グローバル市場での成長を目指しています。

サービスの実績は?

6,172億円
連結売上高
FY2025実績
+4.4% YoY
132.2億円
連結営業利益
FY2025実績
-0.5% YoY
300
1株当たり年間配当金
FY2025実績
-4.8% YoY
92.5%
連結配当性向
FY2025実績
230億円
計画投資額
中期経営計画2026期間中

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 33.3円
安全性
注意
自己資本比率 23.6%
稼ぐ力
普通
ROE 9.2%
話題性
普通
ポジティブ 25%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
33.3
方針: 配当性向30%以上目標
1株配当配当性向
FY2021/35.620.1%
FY2022/327.230.4%
FY2023/33530.2%
FY2024/33530.4%
FY2025/333.392.5%
株主優待
なし

現在、株主優待制度は設けておりません。

当社は連結配当性向30%以上を目標としつつ、安定的な配当維持を重視する株主還元方針を掲げています。高水準な配当を継続することで株主への利益還元を積極的に行っており、市場でも高い利回り銘柄として注目されています。業績の成長に合わせた還元を行うとともに、安定的な企業価値の向上に注力しています。

同業比較(収益性)

卸売業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
9.2%
業界平均
7.8%
営業利益率下回る
この会社
2.1%
業界平均
5.0%
自己資本比率下回る
この会社
23.6%
業界平均
48.8%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/34,944億円
FY2023/35,849億円
FY2024/35,914億円
FY2025/36,172億円
営業利益
FY2022/3101億円
FY2023/3135億円
FY2024/3133億円
FY2025/3132億円

神鋼商事は神戸製鋼グループの中核商社として、鉄鋼・金属原料の取り扱いを中心に堅調な業績を維持しています。2023年3月期には過去最高の経常利益128億円を達成し、自動車生産の回復や市況の影響を背景に高い利益水準を維持しています。2026年3月期においても、利益92億円という安定的な着地を予想しており、強固な収益基盤を確立しています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
2.2%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
2.1%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/33.8%0.8%0.6%
FY2022/311.2%2.0%2.0%
FY2023/312.4%2.3%2.3%
FY2024/310.4%2.3%2.2%
FY2025/39.2%2.2%2.1%

当社は専門商社として効率的な経営を推進しており、過去数年間はROE10%前後という高い資本効率を維持しています。売上高営業利益率は2%台で推移しており、薄利多売になりがちな商社業界においても一定の収益性を確保しています。今後は付加価値の高い金属加工事業などの拡大により、さらなる収益性の向上を目指しています。

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率23.6%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
956億円
会社の純資産
930億円

財務健全性は着実に改善傾向にあり、自己資本比率は23.6%まで向上し、財務基盤の強化が進んでいます。過去には有利子負債ゼロを達成する無借金経営の時期もありましたが、現在は事業投資の拡大に伴い適切な水準で負債を活用しています。潤沢なネット資産を背景に、強固な事業展開を支えるバランスシートを有しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+69.9億円
営業CF
投資に使ったお金
+66.9億円
投資CF
借入・返済など
-50.1億円
財務CF
手元に残ったお金
+137億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3149億円-20.5億円-68.3億円128億円
FY2022/3-92.8億円-8.1億円40.7億円-101億円
FY2023/376.6億円-15.2億円-91.9億円61.4億円
FY2024/390.9億円-27.9億円-72.4億円63.0億円
FY2025/369.9億円66.9億円-50.1億円137億円

営業キャッシュフローは本業の好調さにより概ねプラスで推移しており、安定した稼ぐ力を示しています。2025年3月期には投資キャッシュフローがプラスに転じており、資産売却や事業再編による資金回収が寄与しました。フリーキャッシュフローも安定的に創出されており、この資金を活用して株主還元と成長投資のバランスを両立させています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1なお、文中の将来に関する事項は、本有価証券報告書の提出日現在において当社グループが判断したものであります
2(1)経済環境・事業環境リスク当社グループは、国内を中心に米国及びアジア地域を含めたグローバルビジネスを積極的に展開しております
3従って、国内はもとより、米国及びアジア地域の経済環境及び事業環境の変化は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります
4(2)特定取引先への集中当社は㈱神戸製鋼所の関連会社であり、当連結会計年度末現在、同社グループは当社の議決権の35.9%(間接所有分を含む
5当連結会計年度において、売上高に占める同社への売上高は6.4%であり、また、仕入高に占める同社からの仕入高は38.9%であります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/340.7億円18.7億円46.0%
FY2022/397.3億円25.9億円26.6%
FY2023/3127億円34.7億円27.4%
FY2024/3128億円37.0億円28.9%
FY2025/3118億円32.0億円27.2%

法人税等の支払額は税引前利益の増減に連動しており、概ね20%台後半の法定実効税率に準じた水準で推移しています。業績の変動が税負担に直接反映される構造ですが、極端な偏りは見られません。2026年3月期予想では実効税率がやや低下する見通しであり、税務コストのコントロールも着実に行われています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
983万円
従業員数
1,437
平均年齢
39.3歳
平均年収従業員数前年比
当期983万円1,437-

従業員平均年収は約983万円と高く、専門商社としての収益力の高さが反映されています。鉄鋼市況や業績連動型のインセンティブが影響し、高水準を維持する傾向にあります。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主59.2%
浮動株40.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関37.2%
事業法人等22%
外国法人等7.7%
個人その他32%
証券会社1.1%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は神戸製鋼所・神商取引先持株会。

みずほ信託銀行㈱(退職給付信託神戸製鋼所口)(1,906,000株)21.53%
㈱神戸製鋼所(1,179,000株)13.32%
神商取引先持株会(815,000株)9.21%
日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)(623,000株)7.04%
㈱日本カストディ銀行(信託口)(483,000株)5.46%
神鋼商事従業員持株会(211,000株)2.39%
シンフォニアテクノロジー㈱(150,000株)1.69%
DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ)(115,000株)1.3%
芦田 藤次郎(102,000株)1.15%
みずほ信託銀行㈱(退職給付信託神鋼鋼線工業口)(80,000株)0.91%

同社の株主構成は神戸製鋼所グループの強固な支配下にあり、主要株主として神戸製鋼所本体や退職給付信託が上位を占めています。安定株主比率が高く、市場への浮動株供給が限られているため、資本関係を通じたグループ一体運営が特徴です。

会社の公式開示情報

役員報酬

1,000万円
取締役2名の合計

事業セグメントは鉄鋼を中心に、非鉄金属、機械、溶材などを展開しています。原材料価格の変動や中国経済の動向が直接的なリスク要因として開示されており、業績が市況に大きく左右される構造にあります。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 2名(22.2% 男性 7
22%
78%
監査報酬
7,800万円
連結子会社数
42
設備投資額
7.3億円
平均勤続年数(従業員)
14.3
臨時従業員数
97

女性役員比率は約22.0%と、上場企業の中でも比較的高い多様性を確保しています。連結子会社42社を擁し、厳格な監査体制のもとでグループ連結経営を推進しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
保守的な売上予想に対し、利益目標は前倒しで達成。計画遂行能力は高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画 2026
FY2024〜FY2026
連結経常利益: 目標 130億円 順調 (132.2億円 (FY2025))
100%
連結配当性向: 目標 30%以上 順調 (92.5% (FY2025))
100%
ROE: 目標 10%以上 順調 (13.6% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20256,370億円6,172億円-3.1%
FY20246,520億円5,914億円-9.3%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025119億円132億円+11.1%
FY2024108億円133億円+23.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画「中期経営計画 2026」では、FY2026の経常利益目標130億円を掲げています。直近のFY2025実績は132.2億円と、すでに目標を1年前倒しで達成しており、計画は順調に進捗しています。一方で、売上高の期初予想は2期連続で未達となっており、市況変動の影響を受けやすい側面もありますが、利益確保を優先する戦略が奏功していると評価できます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

当社のTSR(株主総利回り)は、FY2022以降、TOPIXを一貫して大幅に上回っています。これは、好調な業績を背景とした増配の継続が株価上昇につながったことが主な要因です。特にFY2023からFY2024にかけては、TOPIXのパフォーマンスを倍以上アウトパフォームしており、株主価値の創造が市場から高く評価されていることを示しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+269.6%
100万円 →369.6万円
269.6万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021122.1万円+22.1万円22.1%
FY2022204.5万円+104.5万円104.5%
FY2023340.1万円+240.1万円240.1%
FY2024432.1万円+332.1万円332.1%
FY2025369.6万円+269.6万円269.6%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残61,100株
売り残4,000株
信用倍率15.28倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2026年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
2026年3月期 第2四半期決算発表2026年11月上旬

市場評価を示すPER・PBRはともに卸売業の業界平均を大きく下回っており、株価は依然として割安な水準にあると考えられます。特にPBRは解散価値とされる1倍を大きく割り込んでいます。信用倍率は15.28倍と買い残が多く、短期的な需給の重さには注意が必要ですが、高い配当利回りが株価の下支え要因となる可能性があります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
48
前月比 +5.2%
メディア数
12
日本経済新聞, 株探, 鉄鋼新聞, Yahoo!ファイナンス ほか
業界内ランキング
上位 15%
卸売業 500社中 75位
報道のトーン
25%
好意的
50%
中立
25%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績45%
M&A・事業戦略30%
株価・市況15%
サステナビリティ10%

最近の出来事

2026年1月子会社化

ろう材メーカーである金属溶材を子会社化し、接合ソリューションの提供体制を強化。

2026年2月業績発表

第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比9.1%減の85.6億円となり、減収減益を記録。

2025年5月中計進捗

「中期経営計画2026」に基づき、東南アジア・インドへの投資を強化する方針を発表。

最新ニュース

ポジティブ
1/30 · 日本M&Aセンター
中立
神鋼商事、26年3月期中間連結経常損益は57.8億円
11/6 · 株予報Pro
中立
2024年度は国内微増・中国緩やかな回復を予想する中期経営計画の進捗
5/9 · 神鋼商事 IRライブラリー
中立
第105期 機関投資家向け決算説明会実施のお知らせ
5/29 · 神鋼商事 IRニュース

神鋼商事 まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 33.3円
安全性
注意
自己資本比率 23.6%
稼ぐ力
普通
ROE 9.2%
話題性
普通
ポジティブ 25%

「神戸製鋼のDNAを持つ専門商社が、鉄の枠を超え『ものづくりソリューション』で稼ぐ堅実高配当株」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

同じ業種の企業

卸売業」に分類される他の企業

免責事項:本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。 特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。 報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。 記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU