スターゼン
Starzen Company Limited
最終更新日: 2026年3月29日
食で世界をつなぐ、70年以上の歴史を持つ食肉のプロフェッショナル
スターゼングループは、食の感動体験を創造することで世界中の人々と食をつなぎ続ける企業を目指します。
この会社ってなに?
あなたがスーパーでお肉を選ぶとき、その牛肉や豚肉はスターゼンが世界中から調達したものかもしれません。また、お気に入りのレストランで食べるジューシーなハンバーグや、お弁当に入っているソーセージも、実はスターゼンの工場で作られた製品である可能性があります。同社は、普段私たちが目にする食肉や加工品の多くを、生産から加工、そしてお店に届けるまで一貫して手がけています。まさに日本の食卓を裏側から支える存在なのです。
食肉専門商社のスターゼンは、FY2025に売上高4,361.1億円、営業利益90.46億円を達成しました。続くFY2026は売上高4,500億円、営業利益94億円と増収増益を見込んでおり、中期経営計画の目標達成が射程圏内です。近年はハンバーグ製造会社や海外の生産農場を買収するなどM&Aに積極的で、生産から加工、販売まで一貫したサプライチェーンを強化し、事業領域を拡大しています。安定した業績と株主還元姿勢が投資家から評価されています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区港南2-4-13 スターゼン品川ビル
- 公式
- www.starzen.co.jp
社長プロフィール

創業以来、一貫して食肉及び食肉加工品の安定供給に努めてまいりました。『食で世界をつなぎ、人々を幸せに』という企業理念のもと、安全・安心で高品質な商品をお届けすることを使命としています。これからも全てのステークホルダーから信頼される企業グループを目指し、挑戦を続けてまいります。
この会社のストーリー
食肉の安定供給を目指し、事業を開始。現在のスターゼングループの礎を築いた。
社会的な信用を高め、事業拡大のための基盤を強化。企業として大きな一歩を踏み出した。
全国畜産から「スターゼン」へと社名を変更し、総合食肉企業としてのブランドイメージを確立した。
大手総合商社との提携により、原料調達力やグローバルネットワークを強化。さらなる成長への足掛かりを掴んだ。
オーストラリアの牧場を買収し、海外産Wagyuの生産・輸出を本格化。グローバルサプライヤーとしての地位を固める。
売上高4,500億円、経常利益110億円など、策定時の全目標を達成する見通しとなり、着実な成長戦略の成果を示す。
畜産由来の温室効果ガス削減の取り組みを開始。環境対策を価値として農場へ還元し、サステナビリティ経営を推進する。
注目ポイント
生産から加工、販売までを自社グループで一貫して手掛けることで、安全・安心で高品質な食肉製品を安定的に食卓へ届けています。
株主は保有株式数に応じて、自慢の食肉ギフトや加工品、マックカードなどから選べる優待を受けられます。株主割引販売も実施しています。
三井物産との提携や国内外企業のM&Aを積極的に行い、事業領域を拡大。グローバル市場での成長を目指しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 43.33円 | 36.6% |
| FY2022/3 | 21.67円 | 21.1% |
| FY2023/3 | 25円 | 19.5% |
| FY2024/3 | 26.67円 | 20.7% |
| FY2025/3 | 36.67円 | 52.7% |
| 権利確定月 | 3月 |
当社は株主還元を重要な経営課題と位置づけており、安定的な配当の継続と向上を基本方針として掲げています。業績連動を考慮しつつも、長年にわたり配当を下支えする姿勢は投資家から高く評価されています。今後も事業成長の果実を積極的に還元し、高い配当利回りを維持する方針です。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上高は堅調な需要に支障されFY2025/3には約4,361億円を達成し、成長基調を維持しています。営業利益は効率的なサプライチェーン管理により底堅く推移しており、FY2026/3には94億円の営業利益を見込んでいます。純利益面では特別利益等の影響もあり、FY2025/3には約122億円と大幅な増益を記録しました。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 11.7% | 5.3% | 1.9% |
| FY2022/3 | 9.3% | 4.2% | 1.8% |
| FY2023/3 | 10.7% | 5.1% | 1.9% |
| FY2024/3 | 9.6% | 4.7% | 2.2% |
| FY2025/3 | 13.7% | 7.1% | 2.1% |
食肉卸売業という薄利多売の業態ながら、ROEは直近で13.7%まで向上しており、資本効率の改善が見て取れます。売上高営業利益率は概ね2%前後で安定しており、事業の収益基盤が強固であることを示しています。今後は生産・販売の最適化を深めることで、持続的な収益性の維持を目指す方針です。
財務は安全?
自己資本比率はFY2025/3時点で51.6%と高い財務健全性を誇り、盤石な基盤を構築しています。FY2024/3以降、設備投資等の必要資金調達に伴い有利子負債が増加傾向にありますが、純資産の積み上げも並行して進んでおり、バランスのとれた財務運営が行われています。将来的な成長投資に向けた資金余力も十分に確保されている状況です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 111億円 | -34.5億円 | -20.0億円 | 76.4億円 |
| FY2022/3 | 14.2億円 | -34.5億円 | -15.9億円 | -20.3億円 |
| FY2023/3 | 72.1億円 | -41.9億円 | -31.7億円 | 30.2億円 |
| FY2024/3 | 128億円 | -48.5億円 | -21.0億円 | 79.3億円 |
| FY2025/3 | -22.6億円 | 6.1億円 | 8.1億円 | -16.5億円 |
営業キャッシュフローは在庫変動の影響を受けやすく変動がありますが、本業での安定した稼ぐ力は健在です。投資活動については、食肉の安定供給に向けた設備増強を積極的に行っており、成長のためのキャッシュアウトを優先しています。一時的なFCFのマイナスは戦略的な投資と捉えられ、今後の中長期的な収益最大化に寄与する見込みです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 86.1億円 | 16.9億円 | 19.6% |
| FY2022/3 | 91.7億円 | 31.8億円 | 34.7% |
| FY2023/3 | 103億円 | 28.0億円 | 27.2% |
| FY2024/3 | 108億円 | 32.7億円 | 30.3% |
| FY2025/3 | 107億円 | 0円 | 0.0% |
法人税等の支払いは、連結納税制度や税効果会計の適用、および特別利益等の発生により年によって変動が見られます。実効税率が標準的な30%程度から乖離する年度もありますが、会計上の利益と税務上の所得の差による一時的なものです。FY2025/3の納税額が0である点は、繰延税金資産の取り崩しや税務調整等の特殊要因が影響しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 674万円 | 2,783人 | - |
従業員の平均年収は674万円と、食肉卸売・加工業界の中では比較的堅実な水準です。食肉の安定供給というインフラ的側面を持つ事業特性から、景気変動に左右されにくい安定した収益基盤が従業員の待遇を支えていると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は三井物産。
筆頭株主である三井物産(15.96%)の存在感が大きく、安定的な経営基盤を支えています。その他、機関投資家や信託銀行が上位を占め、社員持株会による従業員の持株比率も2.59%と一定の割合を維持しており、長期的な安定保有が期待される構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
主なリスクとして、家畜の疫病発生や国際的な市況変動、為替リスクが挙げられます。食肉の調達から加工、販売までを手掛ける一貫体制を強みとしており、連結子会社14社を通じたグローバルなサプライチェーン構築により、多様化する消費者ニーズへ対応しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は7.6%にとどまっており、ジェンダーダイバーシティの推進には向上の余地があります。一方で、監査報酬に2億700万円を投じるなど監査体制の強化を図っており、プライム上場企業として高い透明性とガバナンス体制を維持しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 4,120億円 | 4,300億円 | 4,361億円 | +5.9% |
| FY2024 | 4,300億円 | — | 4,105億円 | -4.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 94億円 | 92億円 | 90億円 | -3.8% |
| FY2024 | 75億円 | — | 90億円 | +19.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の「中期経営計画2025」では、最終年度であるFY2026の売上高4,500億円、経常利益110億円を目標に掲げています。FY2025実績時点で売上高進捗率96.9%、経常利益は93.8%と順調に進捗しており、計画の前倒し達成も視野に入っています。一方、過去の業績予想を見ると、売上高は未達になる一方、利益面では予想を大幅に上回るなど、外部環境の影響を受けやすい事業特性がうかがえます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSR(株主総利回り)は、過去5年間継続して市場平均であるTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」状態にあります。これは、安定的な配当は実施しているものの、株価の上昇が市場全体の成長に追いついていないことが主な要因です。事業の安定性や割安な指標とは裏腹に、成長性に対する市場の評価が限定的であることを示唆しており、今後のM&A戦略や収益性改善が株価上昇、ひいてはTSR向上への鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 112.3万円 | +12.3万円 | 12.3% |
| FY2022 | 95.9万円 | -4.1万円 | -4.1% |
| FY2023 | 107.3万円 | +7.3万円 | 7.3% |
| FY2024 | 140.5万円 | +40.5万円 | 40.5% |
| FY2025 | 143.6万円 | +43.6万円 | 43.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPERは9.6倍、PBRは0.86倍と、いずれも卸売業の業界平均を下回っており、株価は割安と判断される可能性があります。一方で、予想配当利回りは3.31%と業界平均を上回っており、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。信用倍率が1倍を切り売り残が買い残を上回っていることから、短期的な株価下落を見込む投資家が多いものの、将来的な買い戻し(踏み上げ)のエネルギーが溜まっているとも考えられます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
連結子会社の吸収合併を発表し、経営効率の向上を図る。
ハンバーグ製造のオサベフーズを子会社化し、加工食品事業を強化。
和牛生産における温室効果ガス削減の取り組みを本格開始。
最新ニュース
スターゼン まとめ
ひとめ診断
「ハンバーグ工場まで買収する、肉の川上から川下までを握る総合食肉企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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