ユアサ商事8074
YUASA TRADING CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日暮らしている家やマンション、そこで使われている建材やエクステリア製品の裏側で、ユアサ商事が活躍しているかもしれません。また、普段利用する商業施設やオフィスの快適な空調設備や、工場で様々な製品を作るために使われる最先端のロボットや機械も、同社が世界中から調達し、日本のものづくりを支えています。最近では再生可能エネルギー事業にも力を入れており、クリーンな社会の実現にも貢献している、まさに社会を支える縁の下の力持ちのような存在です。
ユアサ商事は1666年創業の歴史を持つ複合専門商社です。2025年3月期決算では売上高5,283.9億円、営業利益157.61億円と堅調な業績を維持しました。現在進行中の中期経営計画では、2026年3月期に売上高5,500億円、経常利益180億円の目標を掲げ、成長戦略を加速させています。空調設備やエクステリア分野でのM&Aを積極的に行い、事業領域を拡大することで、持続的な成長と収益性向上を目指しています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区神田美土代町7
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.7% | 2.9% | - |
| 2022/03期 | 8.8% | 3.2% | - |
| 2023/03期 | 10.7% | 3.8% | - |
| 2024/03期 | 12.0% | 4.2% | 2.8% |
| 2025/03期 | 9.7% | 3.5% | 3.0% |
| 3Q FY2026/3 | 7.5%(累計) | 2.7%(累計) | 2.8% |
売上高の成長に伴い収益性も向上しており、営業利益率は2%台前半から3.0%へ改善傾向にあります。ROE(自己資本利益率)は2023/03期以降10%前後の水準を維持しており、資本効率を重視した経営が浸透しています。効率的な販路管理と付加価値の高い商材提供により、卸売業として安定した収益基盤を構築しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4,322億円 | — | 69.3億円 | 313.0円 | - |
| 2022/03期 | 4,627億円 | — | 80.6億円 | 364.5円 | +7.1% |
| 2023/03期 | 5,048億円 | — | 101億円 | 466.2円 | +9.1% |
| 2024/03期 | 5,266億円 | 147億円 | 118億円 | 561.9円 | +4.3% |
| 2025/03期 | 5,284億円 | 158億円 | 102億円 | 487.1円 | +0.3% |
ユアサ商事は産業機械や住設機器の卸売を主力とする老舗商社であり、堅調な需要を背景に売上高は右肩上がりで推移しています。2021/03期から2025/03期にかけて、売上高は約4,322億円から約5,284億円へと拡大し、安定した成長を見せています。2026/03期予想では売上高5,500億円、純利益120億円を見込んでおり、事業領域の拡大により過去最高水準の業績更新を継続しています。 【3Q 2026/03期実績】売上3923億円(通期予想比71%)、営業利益108億円(同61%)、純利益80億円(同67%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
産業機器、工業機械、住設機器などを扱う複合専門商社として事業を展開しています。開示情報からは、M&AやAI技術との融合といった成長戦略を推進する一方、市場環境の変化による調達価格の変動リスク等が経営上の注視事項として挙げられています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 4,710億円 | — | 4,627億円 | -1.8% |
| 2023期 | 4,900億円 | — | 5,048億円 | +3.0% |
| 2024期 | 5,230億円 | — | 5,266億円 | +0.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 117億円 | — | 119億円 | +1.5% |
| 2023期 | 135億円 | — | 146億円 | +8.1% |
| 2024期 | 154億円 | — | 147億円 | -4.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現中計「Growing Together 2026」では、最終年度の売上高5,500億円、経常利益180億円を目標としています。直近実績では進捗率が90%台と射程圏内にありますが、目標達成にはもう一段の成長が必要です。DOE3.5%以上の株主還元目標は達成しており、資本効率を意識した経営姿勢が評価されます。過去の業績予想は売上・利益ともにおおむね達成しており、経営の安定感は高いと言えます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
連結子会社を通じてシナネンファシリティーズを完全子会社化し、施工ネットワークを強化。
イタリア型避難所運営の実証実験に参画し、社会課題解決への取り組みを対外的に発信。
住宅エクステリア商社2社を買収し、住環境分野における販売チャネルの拡大を図る。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産は拡大傾向にありますが、自己資本比率は35%〜38%程度で安定的に推移しており、健全な財務体質を維持しています。近年は成長投資やM&Aを推進する一方で、有利子負債を適切にコントロールしつつ事業規模を拡大させています。強固なバランスシートを背景に、さらなる新規事業への投資余力を確保しています。 【3Q 2026/03期】総資産3025億円、純資産1166億円、自己資本比率35.6%、有利子負債63億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 59.8億円 | 35.1億円 | 37.1億円 | 24.7億円 |
| 2022/03期 | 102億円 | 47.8億円 | 35.5億円 | 150億円 |
| 2023/03期 | 83.4億円 | 28.4億円 | 68.9億円 | 54.9億円 |
| 2024/03期 | 241億円 | 342億円 | 4.8億円 | 101億円 |
| 2025/03期 | 160億円 | 99.7億円 | 48.0億円 | 60.2億円 |
営業活動によるキャッシュフローは概ね安定してプラスを計上しており、本業での稼ぐ力が強固であることを示しています。2024/03期には投資活動による支出が増大しフリーキャッシュフローが一時的にマイナスとなりましたが、これは戦略的な成長投資やM&Aに伴うものです。その後は再びプラスに転じており、適切な投資規律と安定したキャッシュ創出能力の両立を実現しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は23.1%と、上場企業の中でも比較的高い水準で多様性の確保が進んでいます。30社の連結子会社を擁するグループ全体を管理するため、監査報酬5,900万円を投じた強固な監査体制を構築し、透明性の高い経営を維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 811万円 | 2,891人 | - |
従業員の平均年収は811万円であり、卸売業界の中でも高水準を維持しています。1666年創業という老舗商社としての安定した収益基盤と、継続的な業績向上を背景に、従業員へ着実に利益を還元する体制が整っていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当による総合的なリターンを示す指標です。2024期までは長らくTOPIXをアンダーパフォームしていましたが、2025期には212.9%とTOPIX(213.4%)とほぼ同水準までキャッチアップしました。これは、近年の業績拡大、積極的な株主還元策(増配)、そしてM&Aによる成長戦略が市場に評価され始めた結果と考えられます。株価が上昇基調に転じたことで、過去の劣後を挽回しつつあります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 100円 | 30.6% |
| 2017/03期 | 95円 | 27.0% |
| 2018/03期 | 110円 | 29.5% |
| 2019/03期 | 140円 | 34.3% |
| 2020/03期 | 150円 | 37.2% |
| 2021/03期 | 100円 | 31.9% |
| 2022/03期 | 123円 | 33.7% |
| 2023/03期 | 140円 | 30.0% |
| 2024/03期 | 182円 | 32.4% |
| 2025/03期 | 190円 | 39.0% |
現在、株主優待制度は実施していません。
ユアサ商事は株主還元を経営の重要課題と位置づけ、配当性向33%以上およびDOE(株主資本配当率)3.5%以上を目標とした安定的な配当を実施しています。業績の拡大に合わせて増配を継続しており、株主還元への意欲は高いと言えます。今後もキャッシュフローの状況を見極めつつ、持続的な還元強化が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 103.5万円 | 3.5万円 | 3.5% |
| 2022期 | 117.0万円 | 17.0万円 | 17.0% |
| 2023期 | 144.0万円 | 44.0万円 | 44.0% |
| 2024期 | 151.5万円 | 51.5万円 | 51.5% |
| 2025期 | 212.9万円 | 112.9万円 | 112.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
卸売業の業界平均と比較して、PERは割安な水準にありますが、PBRは平均並みです。これは安定的な収益力と資産背景が評価されていることを示唆します。特筆すべきは3%を超える高い配当利回りで、業界平均を上回っており、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。信用倍率は3.15倍と標準的で、需給バランスに大きな偏りはありません。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 100億円 | 30.8億円 | 30.8% |
| 2022/03期 | 117億円 | 36.9億円 | 31.4% |
| 2023/03期 | 154億円 | 53.0億円 | 34.5% |
| 2024/03期 | 157億円 | 39.3億円 | 24.9% |
| 2025/03期 | 160億円 | 57.7億円 | 36.0% |
法人税等の支払額は税引前利益の増減に連動しており、概ね法定実効税率に近い水準で推移しています。2024/03期には税効果会計等の影響により一時的に税負担率が低下しましたが、平準的には利益に応じた適切な納税を行っています。将来の業績見通しに基づく納税予測も安定しており、税務コンプライアンス面で懸念はありません。
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ユアサ商事 まとめ
「350年超の歴史を持つ老舗商社が、M&Aを駆使して『ものづくり』から『まちづくり』までを繋ぐ現代の黒子役」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。