西華産業
SEIKA CORPORATION
最終更新日: 2026年3月29日
日本のインフラを支え、M&Aで未来の技術へ挑戦する三菱系の技術商社
グループ全体で連携し高め合い、豊かな社会を実現します。
この会社ってなに?
皆さんが家や学校、職場で毎日当たり前のように使っている電気。その電気が作られる巨大な発電所では、西華産業が納入したタービンやポンプといった重要な機械が24時間365日動き続けています。また、大きな工場の生産ラインを動かす自動化装置や、大型船のエンジンなど、普段は目にしないけれど社会の心臓部ともいえる場所で同社の製品や技術が活躍しています。まさに、私たちの快適で便利な暮らしを「縁の下の力持ち」として支えている会社です。
三菱重工系の老舗機械商社。FY2025は売上高937.3億円、営業利益64.87億円と増収増益を達成し、好調な業績を維持しています。特に利益成長が著しく、総還元性向45%を目標とする株主還元策のもと、FY2025の年間配当は220円と大幅増配を予定。近年は塗装機械の旭サナックや防災システムの日本フェンオールを買収するなどM&Aに積極的で、既存の発電プラント事業に加え、新たな収益の柱を着々と育てています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区丸の内3丁目3番1号
- 公式
- www.seika.com
社長プロフィール

私たちは、公明正大な企業活動を通じて持続可能な社会の発展に貢献することを目指しています。主要事業基盤である電力や化学などの製造現場が抱える課題に対し、ドローンなどの革新的な技術を積極的に活用し、現場の安全性と生産性向上に貢献していきます。
この会社のストーリー
三菱本社の機械部を母体として、各種機械器具の国内販売および輸出入を目的として設立。日本の戦後復興とともに歩み始める。
設立から14年、事業の成長と社会的な信用の高まりを受け、東京証券取引所市場第二部に上場を果たす。
さらなる事業拡大を背景に、東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。日本を代表する企業の一つとして認知される。
経済のグローバル化に対応し、アジアや欧米に拠点を設立。世界中の産業発展に貢献する体制を強化する。
配当方針を「総還元性向45%目途」へと変更。株主への利益還元をより一層強化し、企業価値向上へのコミットメントを示す。
日本フェンオールとの資本業務提携や旭サナックの買収など、事業ポートフォリオを強化するためのM&Aを積極的に推進。
好調な業績を背景に、2026年3月期の連結経常利益予想を上方修正し、過去最高益を更新する見込みとなる。
安定した事業基盤を活かしつつ、スタートアップへの出資やM&Aを通じて新領域へ果敢に挑戦し、持続的な成長を目指す。
注目ポイント
三菱重工業と親密な関係にあり、特に発電プラント関連が安定した収益源。日本の重要なインフラを支える事業基盤が強みです。
近年、塗装機械の旭サナック買収や他社との資本業務提携を積極的に実施。既存事業とのシナジーを創出し、新たな成長を目指しています。
「総還元性向45%」を目途とする高い配当方針を掲げています。QUOカードがもらえる株主優待制度もあり、株主への利益還元に積極的です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 15円 | 20.3% |
| FY2022/3 | 21.67円 | 34.8% |
| FY2023/3 | 30円 | 21.6% |
| FY2024/3 | 50円 | 40.3% |
| FY2025/3 | 73.33円 | 33.9% |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は総還元性向45%を目標に掲げ、利益成長に応じた配当の大幅な引き上げを実施しています。近年の高水準な業績を背景に積極的な株主還元姿勢を強化しており、投資家にとって魅力的な配当利回りを提供しています。今後の継続的な成長により、株主への利益配分がさらに厚くなることが期待されます。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
西華産業は三菱重工業と親密な機械商社として、発電プラントや産業用機械を主力に展開しています。FY2025/3には純利益が約78億円と過去最高水準を記録し、前期比で大幅な成長を遂げました。今後はM&Aによる事業拡大や既存事業の最適化により、FY2026/3も増収増益を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 9.1% | 2.8% | 1.9% |
| FY2022/3 | 7.2% | 2.1% | 4.5% |
| FY2023/3 | 14.0% | 6.3% | 5.0% |
| FY2024/3 | 10.4% | 3.8% | 6.4% |
| FY2025/3 | 16.4% | 6.0% | 6.9% |
売上高営業利益率は、FY2021/3の1.9%からFY2025/3には6.9%まで着実に改善しており、収益構造の強化が進んでいます。特に、高付加価値な設備導入やサービス提供へのシフトが奏功し、ROE(自己資本利益率)が16.4%と高い資本効率を実現しました。効率的な資産活用が利益成長を牽引する好循環が形成されています。
財務は安全?
総資産はFY2025/3時点で約1,295億円まで拡大し、自己資本比率は約36%を維持しています。有利子負債は約30億円と低水準に抑えられており、極めて健全な財務基盤を維持しています。強固なバランスシートを背景に、積極的な成長投資と安定した株主還元を両立できる態勢です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 41.4億円 | -15.7億円 | -19.0億円 | 25.7億円 |
| FY2022/3 | 49.7億円 | 11.3億円 | -33.0億円 | 61.0億円 |
| FY2023/3 | -7.3億円 | -10.7億円 | -48.2億円 | -18.0億円 |
| FY2024/3 | 25.4億円 | -8,800万円 | -34.6億円 | 24.5億円 |
| FY2025/3 | 80.7億円 | 8.1億円 | -29.2億円 | 88.9億円 |
FY2025/3には営業活動によって約81億円のキャッシュを獲得し、潤沢な資金創出力を示しました。投資キャッシュフローがプラスに転じているのは、資産売却や事業再編によるキャッシュの回収を反映しています。本業の稼ぐ力が強化されており、この潤沢な資金を配当等の株主還元や将来の成長投資へ的確に振り向けています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 29.1億円 | 1.9億円 | 6.4% |
| FY2022/3 | 38.8億円 | 16.3億円 | 42.1% |
| FY2023/3 | 62.9億円 | 12.8億円 | 20.4% |
| FY2024/3 | 62.5億円 | 17.7億円 | 28.2% |
| FY2025/3 | 83.0億円 | 5.0億円 | 6.0% |
法人税等の実効税率は年度によって変動が大きく、繰延税金資産の取り崩しや税務上の優遇措置などが影響しています。特にFY2025/3は税負担が一時的に抑えられ、利益の大半が純利益として計上されました。今後も安定した税負担が見込まれますが、会計上の税率と実際の実効税率には一定の乖離が生じる可能性があります。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 970万円 | 1,077人 | - |
平均年収は970万円と、国内の卸売業全体と比較しても高い水準を維持しています。機械商社としての専門性の高さに加え、発電プラント等のインフラ関連事業が安定した収益基盤となっていることが、厚い待遇を支える要因と考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は光通信・UH Partners 2・三菱重工業。
大株主には日本マスタートラスト信託銀行などの金融機関が名を連ねるほか、光通信やUH Partners 2といった事業会社・投資会社も上位に位置しており、安定株主とアクティブな投資家が混在する構成となっています。三菱重工業も主要株主として名を連ねており、長年の密接な取引関係が資本面にも反映されている状況です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業内容は三菱重工業製の発電プラント設備を主軸とし、産業用機械や環境関連機器の販売を展開する機械専門商社です。主なリスク要因として、主要取引先である三菱重工業の設備投資動向や、世界的な景気変動に伴うエネルギー需要の変化が挙げられ、これらが業績に直接的な影響を与える構造となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%と改善の余地があるものの、監査等委員会設置会社として社外取締役を含めた多角的な経営監視体制を構築しています。連結子会社20社を擁する企業規模を背景に、強固なガバナンスとコンプライアンスの遵守を掲げ、持続的な成長に向けた管理体制を整えています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 900億円 | — | 937億円 | +4.1% |
| FY2024 | 950億円 | — | 868億円 | -8.6% |
| FY2023 | 950億円 | — | 933億円 | -1.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 50億円 | — | 65億円 | +29.7% |
| FY2024 | 37億円 | — | 56億円 | +50.8% |
| FY2023 | 37億円 | — | 46億円 | +25.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な中期経営計画を公表していませんが、期初の会社予想に対する達成度で計画実行力を評価できます。FY2025は売上高こそ計画を4.1%上回る達成でしたが、営業利益は期初予想50.0億円に対し、実績64.87億円と約30%も上振れ着地しました。過去2期も同様に売上は未達でも利益は大幅に超過達成する傾向があり、利益率改善への強い意識がうかがえます。一方で、売上高計画の精度には課題が残ります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。同社はFY2021からFY2025までの5年間、一貫してTOPIXを上回る優れたTSRを記録し続けています。特にFY2025には自社TSRが451.6%に達し、TOPIXの213.4%を倍以上アウトパフォームしました。これは好調な業績を背景とした株価の力強い上昇と、積極的な増配による株主還元強化の両輪が株主に高く評価された結果と言えます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 146.8万円 | +46.8万円 | 46.8% |
| FY2022 | 157.7万円 | +57.7万円 | 57.7% |
| FY2023 | 207.9万円 | +107.9万円 | 107.9% |
| FY2024 | 374.1万円 | +274.1万円 | 274.1% |
| FY2025 | 451.6万円 | +351.6万円 | 351.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は8.03倍とやや高水準で、将来の株価上昇を見込んだ買いが多い状況です。PBRは2.05倍と業界平均の1.1倍を大きく上回っており、資本効率や成長性に対する市場の期待が高いことが示唆されます。特にFY2025予想配当220円をベースにした配当利回りは8%を超え、高配当銘柄としての魅力が際立っています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
日本フェンオールの株式を相対取引により取得し、戦略的な資本業務提携を開始しました。
25年3月期第2四半期決算にて、純利益が前年同期比で3.4倍となる驚異的な伸長を記録しました。
塗装機械等の開発を行う旭サナックの全株式を取得し、グループの事業ポートフォリオを強化しました。
26年3月期の経常利益予想を85億円から89億円へ上方修正し、成長基調を維持しています。
最新ニュース
西華産業 まとめ
ひとめ診断
「三菱重工との強力タッグで日本の発電インフラを支えつつ、積極的なM&Aで事業領域を急拡大する70年超の老舗機械商社」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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