明和産業
Meiwa Corporation
最終更新日: 2026年3月29日
化学品と環境ビジネスで未来を拓く、高配当利回りも魅力の専門商社
事業の創出に挑戦し続け、パートナーと共に持続的発展を目指す
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンや家電製品、乗っている自動車。そのプラスチック部品の多くは、実は明和産業のような専門商社が世界中から最適な原料を調達し、メーカーに届けています。また、家の壁紙や床材などの建材、さらには環境に優しいリサイクル素材なども扱っています。あなたの暮らしを快適で持続可能にするための「縁の下の力持ち」として、社会のあらゆる場面で活躍している会社です。
化学品や樹脂を主力とする専門商社で、FY2025は売上高1567.3億円、営業利益35.68億円と安定した収益基盤を誇ります。近年はM&Aを積極的に活用し、再生プラスチックやEV向け電池材料など、成長が見込まれる環境・資源ビジネスへ大きく舵を切っています。連結配当性向50%以上を目標に掲げるなど株主還元への意識も高く、事業ポートフォリオの転換が今後の成長を左右する重要な局面にあると言えるでしょう。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区丸の内3丁目3−1
- 公式
- www.meiwa.co.jp
社長プロフィール

1947年の創立以来、化学品や樹脂などを扱う商社として幅広い産業分野でビジネスを展開しています。『事業の創出に挑戦し続け、パートナーと共に持続的発展を目指す』というビジョンのもと、環境・循環型社会への対応や海外での事業拡大など、新たな価値創造に挑戦し続けています。
この会社のストーリー
化学品、金属、燃料、セメントなどの国内販売および輸出入を主業務とする専門商社として、東京都中央区に設立された。
設立から約25年を経て、事業基盤の拡大と社会的な信用の向上を目指し、東京証券取引所へ上場を果たした。
市場第二部上場からわずか6年で、日本の主要企業が名を連ねる市場第一部へ。企業としての成長と安定性を証明した。
中国や東南アジアを中心に現地法人を設立し、グローバルネットワークを強化。特に中国での潤滑油販売ビジネスで強みを発揮する。
東京証券取引所の市場再編に伴い、最上位であるプライム市場へ移行。グローバルな投資家からも注目される企業としての地位を確立した。
「事業の創出」をキーワードに、環境・資源ビジネスや海外展開をさらに加速させる新中期経営計画を策定。持続的成長への強い意志を示す。
樹脂リサイクルのタカロクを買収するなど、プラスチック資源循環ビジネスを本格化。EV電池リユース事業と合わせ、環境分野でのリーディングカンパニーを目指す。
2026年3月期に純利益26億円の目標を掲げ、環境・資源ビジネスを中核に据えた次なる成長戦略を始動。持続可能な社会への貢献と企業価値向上を両立させる未来へ。
注目ポイント
「連結配当性向50%以上」を目標に掲げ、安定的な増配を目指しています。投資家への利益還元を重視する姿勢が魅力です。
プラスチックリサイクルやEV中古電池のリユースなど、社会課題の解決に直結する環境・資源ビジネスに注力。持続可能な社会に貢献しながら成長を目指します。
化学品や樹脂を主力としながら、炭素製品や難燃助剤、レアメタルといった特定分野で高いシェアを獲得。安定した収益基盤が強みです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 15円 | 52.3% |
| FY2022/3 | 119円 | 206.4% |
| FY2023/3 | 25円 | 60.7% |
| FY2024/3 | 34円 | 51.4% |
| FY2025/3 | 42円 | 50.4% |
現在、株主優待制度は実施していません。
明和産業は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけており、連結配当性向50%以上を目標とする方針を掲げています。FY2022/3の特例的な高配当を除けば、業績の成長に伴い1株あたりの配当金を着実に積み増す傾向にあります。今後も中長期的な業績向上を達成しながら、利益成長に応じた配当水準の維持および向上を目指す姿勢です。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
明和産業は化学品や樹脂を主力とする専門商社であり、近年の業績は海外需要や環境関連ビジネスの拡大を背景に底堅く推移しています。FY2025/3には純利益が約33.8億円と過去数年で高い水準を記録しましたが、今期(FY2026/3予想)は売上高1,600億円を見込むものの、利益面ではやや調整局面にある見通しです。資源・環境ビジネスなどの注力分野における収益構造の安定化が、今後の成長継続における鍵となります。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.5% | 1.7% | 1.7% |
| FY2022/3 | 6.7% | 3.1% | 2.4% |
| FY2023/3 | 4.8% | 2.1% | 2.3% |
| FY2024/3 | 7.1% | 3.2% | 1.9% |
| FY2025/3 | 8.7% | 4.5% | 2.3% |
収益性に関しては、売上規模の拡大に伴い営業利益率が1%台後半から2%台前半で安定しており、資本効率を示すROE(自己資本利益率)はFY2025/3時点で8.7%まで向上しました。資産効率を示すROA(総資産利益率)も4.5%と着実に改善傾向にあり、限られた資産で効率よく利益を生み出す体制が整いつつあります。今後は高付加価値な環境配慮型製品の取り扱いを増やすことで、更なる利益率の改善が期待されます。
財務は安全?
財務健全性は総じて良好であり、自己資本比率はFY2025/3時点で51.5%と半数を超え、強固な資本基盤を維持しています。以前は有利子負債ゼロの状態が続いていましたが、近年の成長投資や事業拡大に伴い適切に負債を活用する方針へと変化しており、機動的な経営判断を支える財務余力があります。十分な自己資本を背景に、変化の激しい商社業界において持続的な成長に向けた先行投資を継続できる財務体質です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 44.9億円 | -5.4億円 | -16.5億円 | 39.5億円 |
| FY2022/3 | -33.1億円 | -3.2億円 | -6.7億円 | -36.3億円 |
| FY2023/3 | 40.6億円 | 8.0億円 | -17.2億円 | 48.7億円 |
| FY2024/3 | 56.6億円 | -2.0億円 | -43.5億円 | 54.5億円 |
| FY2025/3 | 43.3億円 | 3.5億円 | -58.1億円 | 46.8億円 |
営業キャッシュフローはFY2022/3に一時的なマイナスを記録したものの、それ以外の期間では常に安定して40億円から56億円規模のキャッシュを創出しています。本業で得た潤沢な資金を背景に、積極的な株主還元や新規事業投資を行っており、フリーキャッシュフローも総じてプラスを維持する健全な循環を築いています。今後もコア事業から得られるキャッシュを原資に、環境ビジネスなどの成長領域への配分を継続していく方針です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 17.9億円 | 6.0億円 | 33.2% |
| FY2022/3 | 34.1億円 | 10.0億円 | 29.4% |
| FY2023/3 | 31.7億円 | 14.5億円 | 45.7% |
| FY2024/3 | 40.3億円 | 12.8億円 | 31.7% |
| FY2025/3 | 45.2億円 | 11.4億円 | 25.3% |
実効税率は年によって変動が見られますが、おおむね30%前後で推移する一般的な水準です。FY2023/3には税負担率が45.7%まで一時的に上昇しましたが、これは繰延税金資産の取り崩しや特定の税務調整による影響と考えられます。FY2026/3の予想税率は低く見積もられていますが、今後の業績変動や繰越欠損金の利用状況により確定額は変化する可能性があります。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 810万円 | 510人 | - |
従業員平均年収は810万円と、化学品専門商社として高い給与水準を維持しています。長年培った技術や市場ノウハウを持つ専門人材への投資を重視しており、安定した収益基盤と高水準な配当政策を背景に、従業員への利益還元も積極的に行われています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は三菱商事・AGC。
三菱商事株式会社が24.48%を保有する筆頭株主であり、盤石な親密関係を構築しています。AGC株式会社など安定株主の比率が高く、市場における浮動株の割合が絞られていることで、中長期的な経営安定性が担保される一方で、資本効率向上のための市場対話が今後より重要となります。
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業として化学品、資源・環境ビジネス、機能建材などを展開し、環境配慮型素材やリサイクル事業の拡大を成長の柱に据えています。原料調達に伴う価格変動リスクや為替リスクを抱えますが、強固な親会社ネットワークと持続的な成長投資により、業績の安定性を維持しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が22.0%と上場企業として一定の多様性を確保しており、経営の透明性を高めるべく独立社外取締役を交えた報酬諮問委員会を設置しています。7つの連結子会社を統括する体制で、リスク管理と効率的な経営の両立を図っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,660億円 | — | 1,567億円 | -5.6% |
| FY2024 | 1,800億円 | — | 1,583億円 | -12.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 29億円 | 32億円 | 36億円 | +23.0% |
| FY2024 | 33億円 | — | 30億円 | -10.0% |
| FY2023 | 25億円 | — | 37億円 | +46.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画ではFY2026の純利益目標26億円に対し、FY2025時点で既に33.76億円と前倒しで大幅に達成しています。これは難燃剤や石油製品事業が好調に推移したことが主因です。一方、3年間で35億円以上を計画する成長投資は2年間で12.9億円と進捗が遅れており、M&Aなど大型投資の実行が今後の成長の鍵となります。売上高は予想を下回る傾向にありますが、利益面での計画達成能力は評価できます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSR(株主総利回り)は、FY2022、FY2023には配当と株価上昇によりTOPIXを上回るパフォーマンスを見せました。しかし、FY2024以降はTOPIXの上昇率に及ばず、アンダーパフォームとなっています。これは、株式市場全体が好調な中で、同社の株価上昇ペースが相対的に緩やかであったことを示唆しています。配当性向50%以上という高い株主還元策を継続し、成長投資による企業価値向上を実現できるかが、今後のTSR向上の鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 101.6万円 | +1.6万円 | 1.6% |
| FY2022 | 210.8万円 | +110.8万円 | 110.8% |
| FY2023 | 169.7万円 | +69.7万円 | 69.7% |
| FY2024 | 171.5万円 | +71.5万円 | 71.5% |
| FY2025 | 186.9万円 | +86.9万円 | 86.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは業界平均並みですが、PBRは0.86倍と1倍を割り込んでおり、資産価値に対して株価が割安と判断される水準です。配当利回りは4.60%と業界平均を大きく上回り、高配当銘柄としての魅力があります。信用倍率は28.51倍と高い水準で、将来の株価上昇を見込んだ買いが多い一方、需給面では上値が重くなる可能性も示唆しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
化学品商社としての成長を目指し、株式会社タカロクを約15億円で買収し子会社化を決定しました。
2026年3月期第3四半期決算にて、連結営業利益が前年同期比16.0%増の32.6億円となる好調な業績を達成しました。
次期経営体制を見据えた代表取締役の異動および取締役人事の刷新を発表しました。
最新ニュース
明和産業 まとめ
ひとめ診断
「化学品・樹脂の老舗商社が、M&Aをテコに環境・資源ビジネスへアクセルを踏み込む」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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