丸文
MARUBUN CORPORATION
最終更新日: 2026年3月28日
創業180年、江戸時代から続く最先端テクノロジー商社
最先端のエレクトロニクス技術とグローバルなネットワークを駆使し、革新的なソリューションを提供することで、豊かで持続可能な社会の実現に貢献します。
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、ゲーム機の中には、無数の小さな半導体や電子部品が詰まっています。丸文は、そうした最先端の部品を海外メーカーから探し出し、日本の電機メーカーに届ける専門商社です。つまり、あなたの手元にあるハイテク製品が作られる過程で、丸文が部品の橋渡し役として活躍している可能性があります。他にも、社会を支える通信インフラや、最新の医療機器など、目には見えないけれど私たちの生活に欠かせない様々な場面で、同社の供給する部品が使われています。
独立系エレクトロニクス商社。FY2025は売上高2,108億円、営業利益89.5億円と前年度から減収減益となったものの、FY2024には過去最高の営業利益129.8億円を達成するなど、半導体市場の波に乗りながらも収益力を高めています。今後は航空・宇宙・防衛といった高付加価値分野の強化を進める中期経営計画「丸文 Nextage 2027」を推進中。PBRは0.56倍と依然として割安水準にあり、株主還元策と成長戦略による企業価値向上が課題です。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋大伝馬町8-1
- 公式
- www.marubun.co.jp
社長プロフィール

新経営体制のもと、中期経営計画「丸文 Nextage 2027」を策定し、持続的な成長と企業価値向上を目指します。資本コストや株価を意識した経営を推進し、株主様をはじめとするすべてのステークホルダーの期待に応えてまいります。
この会社のストーリー
日本橋大伝馬町の呉服太物商「丸屋文蔵」として創業。180年以上にわたる長い歴史の幕開けとなる。
丸文株式会社を設立し、戦後の復興期にラジオ部品の販売を開始。エレクトロニクス商社としての第一歩を踏み出す。
米国企業と販売代理店契約を締結し、半導体の輸入販売を開始。グローバルな技術商社へと成長する礎を築く。
社会的信用を高め、さらなる事業拡大を目指して東証一部(現:プライム市場)に上場を果たす。
半導体デバイス販売のケィティーエルを子会社化するなど、M&Aを通じて事業基盤の強化と領域拡大を積極的に推進。
堀越裕史氏が新社長に就任。新たな中期経営計画「丸文 Nextage 2027」を策定し、次なる成長ステージへと舵を切る。
中期経営計画最終年度。航空・宇宙・防衛分野など成長市場での事業拡大を図り、企業価値の最大化を目指す。
注目ポイント
安定配当を基本方針としつつ、業績に応じた増配も実施。株主優待制度も導入しており、株主への還元意欲が高い企業です。
従来の半導体・電子部品に加え、航空・宇宙・防衛といった成長が期待される分野へも事業を拡大。将来性の高いビジネスに挑戦しています。
1844年の創業以来、時代の変化に対応しながら事業を継続。長年培ってきた国内外のメーカーとの強固な信頼関係が大きな強みです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 16円 | 0.2% |
| FY2022/3 | 30円 | 32.2% |
| FY2023/3 | 80円 | 40.2% |
| FY2024/3 | 52円 | 40.0% |
| FY2025/3 | 66円 | 40.4% |
| 権利確定月 | 9月 |
配当方針は、配当性向40%を目途とした利益還元を基本としています。業績連動型の配当政策を採用しており、安定的な収益確保を前提に積極的な還元を行っています。現在の高い利回りは株主にとって魅力的な水準を維持しており、長期的な株主価値向上を重視する姿勢が明確です。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の業績は、半導体・電子部品市況の変動を色濃く反映しており、FY2021/3の純損失から、FY2023/3には営業利益が約110億円へと大きく回復しました。FY2024/3には営業利益が過去最高水準の約130億円に達しましたが、直近のFY2025/3は市場環境の軟化により減益となっています。FY2026/3予想では、市場の慎重な見通しを反映し、営業利益は約63億円の着地を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -4.7% | -1.7% | 0.4% |
| FY2022/3 | 5.1% | 1.6% | 3.6% |
| FY2023/3 | 9.8% | 3.0% | 4.9% |
| FY2024/3 | 6.0% | 2.0% | 5.5% |
| FY2025/3 | 7.1% | 3.0% | 4.2% |
収益性は、営業利益率がFY2021/3の0.4%からFY2024/3には5.5%まで着実に改善しており、高付加価値製品への注力や販管費の効率化が寄与しています。ROE(自己資本利益率)は概ね6〜9%の水準で推移しており、資本効率の維持・向上に努めています。今後は市場の変動に耐えうる安定的な収益構造の構築が課題となっています。
財務は安全?
財務健全性は、FY2024/3以降の有利子負債の計上により総資産構成が変化しましたが、自己資本比率はFY2025/3時点で37.7%まで改善し、安定的な経営基盤を確立しています。ネット資産は順調に蓄積され、BPS(1株当たり純資産)も右肩上がりで推移しており、長期的な企業価値の向上を示唆しています。借入金の管理と並行した効率的な資本運用が今後の焦点です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 152億円 | -7.9億円 | -81.9億円 | 144億円 |
| FY2022/3 | -29.5億円 | 1.4億円 | 3.9億円 | -28.0億円 |
| FY2023/3 | -190億円 | -3.3億円 | 141億円 | -193億円 |
| FY2024/3 | 227億円 | -14.2億円 | -201億円 | 213億円 |
| FY2025/3 | 186億円 | -21.5億円 | -164億円 | 165億円 |
営業キャッシュフローは、半導体商社特有の棚卸資産や売掛金の変動により年度間で大きく乱高下する傾向があります。FY2023/3には運転資金の増加でマイナスとなりましたが、FY2024/3には約227億円の営業キャッシュを創出し、高い現金創出力を示しました。潤沢な営業キャッシュを背景に、債務の圧縮や株主還元をバランスよく実行する方針です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3,300万円 | 21.7億円 | 6563.6% |
| FY2022/3 | 41.1億円 | 16.7億円 | 40.6% |
| FY2023/3 | 79.1億円 | 27.1億円 | 34.2% |
| FY2024/3 | 56.3億円 | 22.3億円 | 39.6% |
| FY2025/3 | 63.4億円 | 20.7億円 | 32.7% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減に伴い変動しています。FY2021/3は利益水準が非常に低かったため実効税率が異常値となっていますが、通常期は30〜40%台で推移しています。FY2026/3の予想値では税負担率が上昇する見込みですが、これは税務上の調整項目や個別要因を反映したものです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 740万円 | 1,179人 | - |
従業員平均年収は740万円となっており、専門性の高い半導体・電子部品商社という業界特性から、製造業や他業種と比較しても比較的高い水準にあります。長期的な安定雇用を背景に、堅実な処遇が維持されていると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はARROW ELECTRONICS,INC. 590000 常任代理人 みずほ銀行決済営業部・一般財団法人丸文財団・千葉パブリックゴルフコース。
丸文は、創業家や関連財団が一定の議決権を保有しつつ、事業パートナーである海外企業や金融機関が上位株主に並ぶ安定的な株主構成を特徴としています。特にアロー・エレクトロニクス社などの資本参加が見られ、特定の支配権に偏りすぎない中立的な経営基盤が構築されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社は半導体デバイスや電子機器の販売を主軸としつつ、航空・宇宙・防衛など専門性の高いニッチ市場での強みを持つセグメント構成をしています。事業リスクとして、為替相場の変動や半導体市場特有の需要サイクルの影響が指摘されています。
この会社のガバナンスは?
同社は指名・報酬委員会を設置し、社外取締役の助言を得るなど透明性の高いガバナンス体制の強化に注力しています。女性役員比率は現状11%にとどまっていますが、中長期的な経営戦略「丸文 Nextage 2027」の推進を通じ、多様性のある組織作りと健全な監査体制の維持を図っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 63億円 | — | 90億円 | +42.2% |
| FY2024 | 88億円 | — | 130億円 | +48.4% |
| FY2023 | 51億円 | — | 110億円 | +115.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 2,060億円 | — | 2,108億円 | +2.3% |
| FY2024 | 2,360億円 | — | 2,365億円 | +0.2% |
| FY2023 | 1,950億円 | — | 2,262億円 | +16.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画「丸文 Nextage 2027」では、最終年度のFY2027に売上高2,300億円、営業利益80億円を目標に掲げています。初年度であるFY2025実績で、営業利益目標を前倒しで達成しており、好調なスタートを切りました。近年の業績予想は保守的な傾向があり、期中に上方修正を重ねて期初予想を大幅に超過達成するパターンが続いています。これは半導体市況の変動を慎重に見ているためと考えられますが、投資家にとってはポジティブサプライズとなっています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、FY2022以降、継続してTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。特にFY2023には313.4%(TOPIXは153.4%)という高い数値を記録しました。これは、好調な業績を背景とした株価上昇に加え、積極的な増配による株主還元強化が投資家に評価された結果です。半導体市況の追い風を受けつつ、株価上昇と配当の両面で株主価値を創出できていることを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 114.7万円 | +14.7万円 | 14.7% |
| FY2022 | 159.7万円 | +59.7万円 | 59.7% |
| FY2023 | 313.4万円 | +213.4万円 | 213.4% |
| FY2024 | 362.4万円 | +262.4万円 | 262.4% |
| FY2025 | 259.2万円 | +159.2万円 | 159.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRが0.56倍と業界平均の1.2倍を大きく下回っており、市場からは割安と評価されています。一方で配当利回りは5%を超え、業界平均よりもかなり高い水準で、株主還元への意識が見られます。信用倍率は13.7倍と高めで、将来の株価上昇を期待した信用買い残が多い状況です。この買い残が将来的な売り圧力となる可能性には注意が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
新経営体制の下で中期経営計画「丸文 Nextage 2027」を策定し、資本効率重視の姿勢を明確化しました。
L&Tセミコンダクターテクノロジーズとの提携により、インド市場での半導体需要の取り込みと日本への展開を強化。
株主還元の拡充として特別株主優待制度を導入し、個人投資家層へのアピールを大幅に強めました。
最新ニュース
丸文 まとめ
ひとめ診断
「創業180年超、江戸時代から続く老舗商社が半導体・宇宙防衛の最先端を走る」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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