丸文7537
MARUBUN CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、ゲーム機の中には、無数の小さな半導体や電子部品が詰まっています。丸文は、そうした最先端の部品を海外メーカーから探し出し、日本の電機メーカーに届ける専門商社です。つまり、あなたの手元にあるハイテク製品が作られる過程で、丸文が部品の橋渡し役として活躍している可能性があります。他にも、社会を支える通信インフラや、最新の医療機器など、目には見えないけれど私たちの生活に欠かせない様々な場面で、同社の供給する部品が使われています。
独立系エレクトロニクス商社。2025期は売上高2,108億円、営業利益89.5億円と前年度から減収減益となったものの、2024期には過去最高の営業利益129.8億円を達成するなど、半導体市場の波に乗りながらも収益力を高めています。今後は航空・宇宙・防衛といった高付加価値分野の強化を進める中期経営計画「丸文 Nextage 2027」を推進中。PBRは0.56倍と依然として割安水準にあり、株主還元策と成長戦略による企業価値向上が課題です。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋大伝馬町8-1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4.7% | 1.7% | - |
| 2022/03期 | 5.3% | 1.8% | - |
| 2023/03期 | 10.3% | 3.2% | - |
| 2024/03期 | 6.2% | 1.9% | 5.5% |
| 2025/03期 | 7.3% | 2.7% | 4.2% |
| 3Q FY2026/3 | 1.0%(累計) | 0.3%(累計) | 2.8% |
収益性は、営業利益率が2021/03期の0.4%から2024/03期には5.5%まで着実に改善しており、高付加価値製品への注力や販管費の効率化が寄与しています。ROE(自己資本利益率)は概ね6〜9%の水準で推移しており、資本効率の維持・向上に努めています。今後は市場の変動に耐えうる安定的な収益構造の構築が課題となっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,893億円 | — | 21.3億円 | -81.6円 | - |
| 2022/03期 | 1,678億円 | — | 24.4億円 | 93.3円 | -42.0% |
| 2023/03期 | 2,262億円 | — | 52.0億円 | 199.0円 | +34.8% |
| 2024/03期 | 2,365億円 | 130億円 | 34.0億円 | 130.1円 | +4.6% |
| 2025/03期 | 2,108億円 | 89.6億円 | 42.7億円 | 163.3円 | -10.8% |
当社の業績は、半導体・電子部品市況の変動を色濃く反映しており、2021/03期の純損失から、2023/03期には営業利益が約110億円へと大きく回復しました。2024/03期には営業利益が過去最高水準の約130億円に達しましたが、直近の2025/03期は市場環境の軟化により減益となっています。2026/03期予想では、市場の慎重な見通しを反映し、営業利益は約63億円の着地を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上1528億円(通期予想比74%)、営業利益43億円(同68%)、純利益4.9億円(同20%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社は半導体デバイスや電子機器の販売を主軸としつつ、航空・宇宙・防衛など専門性の高いニッチ市場での強みを持つセグメント構成をしています。事業リスクとして、為替相場の変動や半導体市場特有の需要サイクルの影響が指摘されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 63億円 | — | 90億円 | +42.2% |
| 2024期 | 88億円 | — | 130億円 | +48.4% |
| 2023期 | 51億円 | — | 110億円 | +115.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,060億円 | — | 2,108億円 | +2.3% |
| 2024期 | 2,360億円 | — | 2,365億円 | +0.2% |
| 2023期 | 1,950億円 | — | 2,262億円 | +16.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画「丸文 Nextage 2027」では、最終年度の2027期に売上高2,300億円、営業利益80億円を目標に掲げています。初年度である2025期実績で、営業利益目標を前倒しで達成しており、好調なスタートを切りました。近年の業績予想は保守的な傾向があり、期中に上方修正を重ねて期初予想を大幅に超過達成するパターンが続いています。これは半導体市況の変動を慎重に見ているためと考えられますが、投資家にとってはポジティブサプライズとなっています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
新経営体制の下で中期経営計画「丸文 Nextage 2027」を策定し、資本効率重視の姿勢を明確化しました。
L&Tセミコンダクターテクノロジーズとの提携により、インド市場での半導体需要の取り込みと日本への展開を強化。
株主還元の拡充として特別株主優待制度を導入し、個人投資家層へのアピールを大幅に強めました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は、2024/03期以降の有利子負債の計上により総資産構成が変化しましたが、自己資本比率は2025/03期時点で37.7%まで改善し、安定的な経営基盤を確立しています。ネット資産は順調に蓄積され、BPS(1株当たり純資産)も右肩上がりで推移しており、長期的な企業価値の向上を示唆しています。借入金の管理と並行した効率的な資本運用が今後の焦点です。 【3Q 2026/03期】総資産1386億円、純資産596億円、自己資本比率35.1%、有利子負債493億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 152億円 | 7.9億円 | 81.9億円 | 144億円 |
| 2022/03期 | 29.5億円 | 1.4億円 | 3.9億円 | 28.0億円 |
| 2023/03期 | 190億円 | 3.3億円 | 141億円 | 193億円 |
| 2024/03期 | 227億円 | 14.2億円 | 201億円 | 213億円 |
| 2025/03期 | 186億円 | 21.5億円 | 164億円 | 165億円 |
営業キャッシュフローは、半導体商社特有の棚卸資産や売掛金の変動により年度間で大きく乱高下する傾向があります。2023/03期には運転資金の増加でマイナスとなりましたが、2024/03期には約227億円の営業キャッシュを創出し、高い現金創出力を示しました。潤沢な営業キャッシュを背景に、債務の圧縮や株主還元をバランスよく実行する方針です。
この会社のガバナンスは?
同社は指名・報酬委員会を設置し、社外取締役の助言を得るなど透明性の高いガバナンス体制の強化に注力しています。女性役員比率は現状11%にとどまっていますが、中長期的な経営戦略「丸文 Nextage 2027」の推進を通じ、多様性のある組織作りと健全な監査体制の維持を図っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 740万円 | 1,179人 | - |
従業員平均年収は740万円となっており、専門性の高い半導体・電子部品商社という業界特性から、製造業や他業種と比較しても比較的高い水準にあります。長期的な安定雇用を背景に、堅実な処遇が維持されていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、2022期以降、継続してTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。特に2023期には313.4%(TOPIXは153.4%)という高い数値を記録しました。これは、好調な業績を背景とした株価上昇に加え、積極的な増配による株主還元強化が投資家に評価された結果です。半導体市況の追い風を受けつつ、株価上昇と配当の両面で株主価値を創出できていることを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 30円 | 43.3% |
| 2017/03期 | 25円 | 39.6% |
| 2018/03期 | 30円 | 37.7% |
| 2019/03期 | 30円 | 47.9% |
| 2020/03期 | 30円 | - |
| 2021/03期 | 16円 | - |
| 2022/03期 | 30円 | 32.2% |
| 2023/03期 | 80円 | 40.2% |
| 2024/03期 | 52円 | 40.0% |
| 2025/03期 | 66円 | 40.4% |
| 権利確定月 | 9月 |
配当方針は、配当性向40%を目途とした利益還元を基本としています。業績連動型の配当政策を採用しており、安定的な収益確保を前提に積極的な還元を行っています。現在の高い利回りは株主にとって魅力的な水準を維持しており、長期的な株主価値向上を重視する姿勢が明確です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 114.7万円 | 14.7万円 | 14.7% |
| 2022期 | 159.7万円 | 59.7万円 | 59.7% |
| 2023期 | 313.4万円 | 213.4万円 | 213.4% |
| 2024期 | 362.4万円 | 262.4万円 | 262.4% |
| 2025期 | 259.2万円 | 159.2万円 | 159.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRが0.56倍と業界平均の1.2倍を大きく下回っており、市場からは割安と評価されています。一方で配当利回りは5%を超え、業界平均よりもかなり高い水準で、株主還元への意識が見られます。信用倍率は13.7倍と高めで、将来の株価上昇を期待した信用買い残が多い状況です。この買い残が将来的な売り圧力となる可能性には注意が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3,300万円 | 21.7億円 | 6563.6% |
| 2022/03期 | 41.1億円 | 16.7億円 | 40.6% |
| 2023/03期 | 79.1億円 | 27.1億円 | 34.2% |
| 2024/03期 | 56.3億円 | 22.3億円 | 39.6% |
| 2025/03期 | 63.4億円 | 20.7億円 | 32.7% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減に伴い変動しています。2021/03期は利益水準が非常に低かったため実効税率が異常値となっていますが、通常期は30〜40%台で推移しています。2026/03期の予想値では税負担率が上昇する見込みですが、これは税務上の調整項目や個別要因を反映したものです。
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丸文 まとめ
「創業180年超、江戸時代から続く老舗商社が半導体・宇宙防衛の最先端を走る」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。