八洲電機3153
Yashima Denki Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使う電車が安全に時間通り動くのも、オフィスビルや商業施設の電気が安定して供給されるのも、実は八洲電機のような会社が裏側で支えているからです。彼らは、プラントや鉄道、ビルなどに必要な電気設備を設計し、納入・工事まで一貫して手掛ける技術のプロ集団です。普段目にする社会インフラの安定稼働に貢献しています。最近では、皆さんが動画視聴やオンラインゲームで使うデータセンターが熱くなりすぎないよう、最先端の冷却システムを提供するなど、デジタル社会の心臓部も支え始めています。
八洲電機は日立系の技術商社で、直近の2025年3月期決算では売上高660.8億円、営業利益52.53億円を達成し、5期連続の増収増益を記録しました。好調な業績を背景に株価も堅調に推移しており、2026年3月期も売上高680.0億円、営業利益56.0億円と更なる成長を見込んでいます。特に、データセンターの冷却需要に対応する直接液冷(DLC)システムなど、新規事業への展開が今後の成長ドライバーとして注目されています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区新橋三丁目1番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.2% | 2.9% | - |
| 2022/03期 | 6.8% | 2.9% | - |
| 2023/03期 | 8.1% | 3.5% | - |
| 2024/03期 | 10.2% | 4.5% | 6.0% |
| 2025/03期 | 13.8% | 6.4% | 8.0% |
| 3Q FY2026/3 | 7.7%(累計) | 3.9%(累計) | 7.9% |
収益性の改善が顕著であり、営業利益率は2021/03期の3.7%から2025/03期には8.0%まで向上しました。これは高付加価値なシステムエンジニアリング案件の増加や、グループ連携によるコスト構造の最適化が奏功した結果です。その結果、ROEも13.0%まで上昇しており、資本効率の改善が着実に進んでいます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 592億円 | — | 15.7億円 | 73.2円 | - |
| 2022/03期 | 600億円 | — | 15.3億円 | 71.6円 | +1.4% |
| 2023/03期 | 603億円 | — | 19.2億円 | 90.1円 | +0.4% |
| 2024/03期 | 649億円 | 38.9億円 | 26.6億円 | 125.2円 | +7.6% |
| 2025/03期 | 661億円 | 52.5億円 | 40.1億円 | 188.7円 | +1.9% |
八洲電機は、日立系商社としての強みを活かし、社会インフラ向けの電気機器販売やエンジニアリング事業が堅調に推移しています。2025/03期には売上高661億円、当期純利益40億円を達成し、過去最高水準の業績を更新しました。今期も引き続き制御盤やインフラ関連の受注が好調で、2期連続の最高益更新に向けた成長基調を維持しています。 【3Q 2026/03期実績】売上447億円(通期予想比66%)、営業利益35億円(同63%)、純利益24億円(同59%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
日立系エンジニアリング商社として、鉄道、工場、データセンター向けの電気機器・制御システムの提供を主力としています。近年は直接液冷システム等のデータセンター向け事業を拡大しており、技術商社としての多角的な事業展開と、M&Aを通じた成長戦略が収益の柱となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 650億円 | 665億円 | 661億円 | +1.7% |
| 2024期 | 620億円 | — | 649億円 | +4.6% |
| 2023期 | 610億円 | — | 603億円 | -1.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 42億円 | 52億円 | 53億円 | +25.1% |
| 2024期 | 29億円 | — | 39億円 | +34.3% |
| 2023期 | 23億円 | — | 28億円 | +21.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
八洲電機は、過去の中期経営計画「80/26」で掲げた経常利益目標30億円を前倒しで大幅に上回って達成し、計画達成能力の高さを示しました。現在進行中の新中期経営計画では、最終年度(2027年3月期)に売上高800億円、経常利益65億円という高い目標を掲げています。直近2年間は期初予想が保守的で、期中に大幅な上方修正を行う傾向があり、市場の期待を上回る実績を出し続けている点は高く評価できます。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
26年3月期通期の業績予想を上方修正。経常利益が前年同期比2.1倍となる急拡大を見せ、投資家の注目を集めました。
日立システムズと共同で水冷サーバー用直接液冷システムの提供を開始。データセンター向け成長市場でのプレゼンスを強化しています。
東京キデンの全株式を取得し子会社化。受変電設備から制御盤までのトータルソリューション体制を拡充しました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
同社は強固な財務基盤を有しており、自己資本比率は2025/03期時点で47.7%と安定した水準を維持しています。有利子負債は極めて低水準に抑えられており、実質無借金に近い極めて健全なバランスシートを構築しています。今後はこの財務余力を活かしたM&Aや戦略的な設備投資によるさらなる事業拡大が期待されます。 【3Q 2026/03期】総資産562億円、純資産330億円、自己資本比率56.2%、有利子負債7.0億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5.3億円 | 3.4億円 | 1,200万円 | 8.7億円 |
| 2022/03期 | 17.2億円 | 7.6億円 | 3.0億円 | 9.6億円 |
| 2023/03期 | 29.2億円 | 14.9億円 | 6.6億円 | 14.3億円 |
| 2024/03期 | 8.1億円 | 8.5億円 | 8.5億円 | 16.6億円 |
| 2025/03期 | 34.8億円 | 1,000万円 | 7.6億円 | 34.9億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、安定してプラス圏で推移しています。特に2025/03期には営業CFが約35億円と大幅に拡大し、強固な稼ぐ力を証明しました。投資支出をコントロールしつつ、フリーキャッシュフローを配当や成長投資に回す安定的なサイクルが形成されています。
この会社のガバナンスは?
現在、女性役員比率は0.0%であり、今後の多様性確保に向けた登用が課題となります。一方で、独立性の高い監査体制を構築し、中長期的な視点での経営計画(創立80周年を見据えた戦略)を策定することで、グループ全体で安定的な成長ガバナンスを実現しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 798万円 | 1,026人 | - |
従業員の平均年収は798万円と、同業種の商社・エンジニアリング業界と比較しても高水準を維持しています。技術力を武器に高付加価値なソリューションを提供しており、安定した収益基盤が従業員への還元に結びついていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
八洲電機のTSR(株主総利回り)は、2023期以降TOPIXを上回るパフォーマンスを示しています。特に2025期には216.1%と、TOPIXの213.4%をアウトパフォームしました。これは、継続的な増収増益と増配による株価上昇が主な要因です。好調な業績を背景に株主還元を強化しており、これが投資家から高く評価され、株価を押し上げる好循環が生まれています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 15円 | 18.0% |
| 2017/03期 | 16円 | 34.6% |
| 2018/03期 | 18円 | 24.8% |
| 2019/03期 | 20円 | 23.5% |
| 2020/03期 | 20円 | 31.0% |
| 2021/03期 | 20円 | 27.3% |
| 2022/03期 | 22円 | 30.7% |
| 2023/03期 | 25円 | 27.7% |
| 2024/03期 | 28円 | 22.4% |
| 2025/03期 | 36円 | 19.1% |
| 権利確定月 | 9月 |
同社は安定的な配当の継続維持を基本方針とし、業績成長に合わせて配当額を着実に引き上げています。配当性向を意識しつつも、内部留保の充実による事業体質の強化を最優先に考えています。今後も収益性の向上を通じて、株主への利益還元を積極的に推進していく姿勢です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 123.9万円 | 23.9万円 | 23.9% |
| 2022期 | 119.0万円 | 19.0万円 | 19.0% |
| 2023期 | 155.7万円 | 55.7万円 | 55.7% |
| 2024期 | 201.3万円 | 101.3万円 | 101.3% |
| 2025期 | 216.1万円 | 116.1万円 | 116.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
現在のPERは16.1倍と、卸売業の業界平均と比較してやや割高感があります。PBRも2.11倍と市場から高い評価を受けていることを示唆しています。一方で、信用買い残は売り残の約6倍と比較的高い水準にあり、将来的な売り圧力には注意が必要です。市場は同社の高い成長性を織り込んでいると考えられ、今後の決算で期待に応え続けられるかが焦点となります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 23.1億円 | 7.4億円 | 32.1% |
| 2022/03期 | 22.5億円 | 7.2億円 | 32.2% |
| 2023/03期 | 29.3億円 | 10.1億円 | 34.6% |
| 2024/03期 | 40.2億円 | 13.6億円 | 33.9% |
| 2025/03期 | 53.7億円 | 13.6億円 | 25.3% |
法人税等の支払額は利益の成長に連動して増加傾向にあります。2025/03期は一時的な要因等により実効税率が約25.3%と低下しましたが、通常時は法定税率に近い30%前後で推移しています。今後も業績拡大に伴い、安定的な納税を通じて社会貢献を果たす方針です。
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八洲電機 まとめ
「老舗の日立系技術商社が、データセンターの『熱問題』を解決する冷却ビジネスで再成長を狙う」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。