八洲電機
Yashima Denki Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月27日
社会インフラを支える技術商社、安定と成長で未来を照らす
エンジニアリング力とグループの総合力を通じて、社会インフラの課題を解決し、持続可能な社会の実現に貢献する企業となることを目指します。
この会社ってなに?
あなたが毎日使う電車が安全に時間通り動くのも、オフィスビルや商業施設の電気が安定して供給されるのも、実は八洲電機のような会社が裏側で支えているからです。彼らは、プラントや鉄道、ビルなどに必要な電気設備を設計し、納入・工事まで一貫して手掛ける技術のプロ集団です。普段目にする社会インフラの安定稼働に貢献しています。最近では、皆さんが動画視聴やオンラインゲームで使うデータセンターが熱くなりすぎないよう、最先端の冷却システムを提供するなど、デジタル社会の心臓部も支え始めています。
八洲電機は日立系の技術商社で、直近の2025年3月期決算では売上高660.8億円、営業利益52.53億円を達成し、5期連続の増収増益を記録しました。好調な業績を背景に株価も堅調に推移しており、2026年3月期も売上高680.0億円、営業利益56.0億円と更なる成長を見込んでいます。特に、データセンターの冷却需要に対応する直接液冷(DLC)システムなど、新規事業への展開が今後の成長ドライバーとして注目されています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区新橋三丁目1番1号
- 公式
- www.yashimadenki.co.jp
社長プロフィール

当社グループは創業以来培ってきたエンジニアリング力を核に、社会インフラを支えるお客様の課題解決に貢献してまいりました。今後もグループの総合力を結集し、持続的な成長を通じて企業価値を向上させ、社会の発展に貢献してまいります。
この会社のストーリー
電気機械器具を取り扱う技術商社として設立。戦後日本の復興と共に、社会インフラを支える事業を開始する。
ジャスダック証券取引所に上場し、株式公開企業としての歩みを始める。社会的な信用を高め、事業拡大の基盤を築く。
JASDAQから東京証券取引所市場第二部への変更を経て、市場第一部銘柄に指定される。企業としての信頼性と知名度をさらに向上させた。
東京証券取引所の市場再編に伴い、プライム市場へ移行。同時に新たな中期経営計画をスタートさせ、次なる成長ステージへと舵を切る。
幸栄電機や東京キデンを買収し、受変電設備から制御盤までのトータルソリューション提供力を強化。M&Aによる成長戦略を加速させる。
旺盛な需要を背景に業績予想を上方修正。3期連続での増収・増益と過去最高益の更新を見込み、株価も上場来高値を更新する。
日立システムズと協業し、需要が拡大するデータセンター向けの水冷サーバー用直接液冷システムの提供を開始。新たな収益の柱を育成する。
注目ポイント
好調な受注を背景に、2025年3月期の業績予想を上方修正。3期連続での増収増益と、過去最高益の大幅な更新を見込んでおり、力強い成長力が魅力です。
半導体やデータセンターといった成長分野へ注力。日立システムズとの協業による直接液冷システム事業など、未来の需要を捉える戦略的な取り組みを進めています。
安定的な配当を基本方針としつつ、業績に応じて増配も実施。さらに、株主優待として全国で使えるお食事券「ジェフグルメカード」がもらえるのも嬉しいポイントです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 15円 | 18.0% |
| FY2017/3 | 16円 | 34.6% |
| FY2018/3 | 18円 | 24.8% |
| FY2019/3 | 20円 | 23.5% |
| FY2020/3 | 20円 | 31.0% |
| FY2021/3 | 20円 | 27.3% |
| FY2022/3 | 22円 | 30.7% |
| FY2023/3 | 25円 | 27.7% |
| FY2024/3 | 28円 | 22.4% |
| FY2025/3 | 36円 | 19.1% |
| 権利確定月 | 9月 |
同社は安定的な配当の継続維持を基本方針とし、業績成長に合わせて配当額を着実に引き上げています。配当性向を意識しつつも、内部留保の充実による事業体質の強化を最優先に考えています。今後も収益性の向上を通じて、株主への利益還元を積極的に推進していく姿勢です。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
八洲電機は、日立系商社としての強みを活かし、社会インフラ向けの電気機器販売やエンジニアリング事業が堅調に推移しています。FY2025/3には売上高661億円、当期純利益40億円を達成し、過去最高水準の業績を更新しました。今期も引き続き制御盤やインフラ関連の受注が好調で、2期連続の最高益更新に向けた成長基調を維持しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 7.9% | 2.9% | - |
| FY2022/3 | 6.5% | 3.0% | - |
| FY2023/3 | 8.6% | 3.3% | - |
| FY2024/3 | 9.4% | 4.4% | 6.0% |
| FY2025/3 | 14.0% | 6.3% | 8.0% |
収益性の改善が顕著であり、営業利益率はFY2021/3の3.7%からFY2025/3には8.0%まで向上しました。これは高付加価値なシステムエンジニアリング案件の増加や、グループ連携によるコスト構造の最適化が奏功した結果です。その結果、ROEも13.0%まで上昇しており、資本効率の改善が着実に進んでいます。
財務は安全?
同社は強固な財務基盤を有しており、自己資本比率はFY2025/3時点で47.7%と安定した水準を維持しています。有利子負債は極めて低水準に抑えられており、実質無借金に近い極めて健全なバランスシートを構築しています。今後はこの財務余力を活かしたM&Aや戦略的な設備投資によるさらなる事業拡大が期待されます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.3億円 | 3.4億円 | -1,200万円 | 8.7億円 |
| FY2022/3 | 17.2億円 | -7.6億円 | -3.0億円 | 9.6億円 |
| FY2023/3 | 29.2億円 | -14.9億円 | -6.6億円 | 14.3億円 |
| FY2024/3 | 8.1億円 | 8.5億円 | -8.5億円 | 16.6億円 |
| FY2025/3 | 34.8億円 | 1,000万円 | -7.6億円 | 34.9億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、安定してプラス圏で推移しています。特にFY2025/3には営業CFが約35億円と大幅に拡大し、強固な稼ぐ力を証明しました。投資支出をコントロールしつつ、フリーキャッシュフローを配当や成長投資に回す安定的なサイクルが形成されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 23.1億円 | 7.4億円 | 32.1% |
| FY2022/3 | 22.5億円 | 7.2億円 | 32.2% |
| FY2023/3 | 29.3億円 | 10.1億円 | 34.6% |
| FY2024/3 | 40.2億円 | 13.6億円 | 33.9% |
| FY2025/3 | 53.7億円 | 13.6億円 | 25.3% |
法人税等の支払額は利益の成長に連動して増加傾向にあります。FY2025/3は一時的な要因等により実効税率が約25.3%と低下しましたが、通常時は法定税率に近い30%前後で推移しています。今後も業績拡大に伴い、安定的な納税を通じて社会貢献を果たす方針です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 798万円 | 1,026人 | - |
従業員の平均年収は798万円と、同業種の商社・エンジニアリング業界と比較しても高水準を維持しています。技術力を武器に高付加価値なソリューションを提供しており、安定した収益基盤が従業員への還元に結びついていると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は公益財団法人八洲環境技術振興財団。
大株主には日本マスタートラスト信託銀行等の信託口が上位を占め、安定株主としての側面が強いです。また、公益財団法人八洲環境技術振興財団や日立グループ企業の保有が確認でき、日立系商社としての強固な提携関係と安定的な資本基盤が維持されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
日立系エンジニアリング商社として、鉄道、工場、データセンター向けの電気機器・制御システムの提供を主力としています。近年は直接液冷システム等のデータセンター向け事業を拡大しており、技術商社としての多角的な事業展開と、M&Aを通じた成長戦略が収益の柱となっています。
この会社のガバナンスは?
現在、女性役員比率は0.0%であり、今後の多様性確保に向けた登用が課題となります。一方で、独立性の高い監査体制を構築し、中長期的な視点での経営計画(創立80周年を見据えた戦略)を策定することで、グループ全体で安定的な成長ガバナンスを実現しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 650億円 | 665億円 | 661億円 | +1.7% |
| FY2024 | 620億円 | — | 649億円 | +4.6% |
| FY2023 | 610億円 | — | 603億円 | -1.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 42億円 | 52億円 | 53億円 | +25.1% |
| FY2024 | 29億円 | — | 39億円 | +34.3% |
| FY2023 | 23億円 | — | 28億円 | +21.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
八洲電機は、過去の中期経営計画「80/26」で掲げた経常利益目標30億円を前倒しで大幅に上回って達成し、計画達成能力の高さを示しました。現在進行中の新中期経営計画では、最終年度(2027年3月期)に売上高800億円、経常利益65億円という高い目標を掲げています。直近2年間は期初予想が保守的で、期中に大幅な上方修正を行う傾向があり、市場の期待を上回る実績を出し続けている点は高く評価できます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
八洲電機のTSR(株主総利回り)は、FY2023以降TOPIXを上回るパフォーマンスを示しています。特にFY2025には216.1%と、TOPIXの213.4%をアウトパフォームしました。これは、継続的な増収増益と増配による株価上昇が主な要因です。好調な業績を背景に株主還元を強化しており、これが投資家から高く評価され、株価を押し上げる好循環が生まれています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 123.9万円 | +23.9万円 | 23.9% |
| FY2022 | 119.0万円 | +19.0万円 | 19.0% |
| FY2023 | 155.7万円 | +55.7万円 | 55.7% |
| FY2024 | 201.3万円 | +101.3万円 | 101.3% |
| FY2025 | 216.1万円 | +116.1万円 | 116.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
現在のPERは16.1倍と、卸売業の業界平均と比較してやや割高感があります。PBRも2.11倍と市場から高い評価を受けていることを示唆しています。一方で、信用買い残は売り残の約6倍と比較的高い水準にあり、将来的な売り圧力には注意が必要です。市場は同社の高い成長性を織り込んでいると考えられ、今後の決算で期待に応え続けられるかが焦点となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
26年3月期通期の業績予想を上方修正。経常利益が前年同期比2.1倍となる急拡大を見せ、投資家の注目を集めました。
日立システムズと共同で水冷サーバー用直接液冷システムの提供を開始。データセンター向け成長市場でのプレゼンスを強化しています。
東京キデンの全株式を取得し子会社化。受変電設備から制御盤までのトータルソリューション体制を拡充しました。
最新ニュース
八洲電機 まとめ
ひとめ診断
「老舗の日立系技術商社が、データセンターの『熱問題』を解決する冷却ビジネスで再成長を狙う」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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