7995プライム

バルカー

VALQUA,LTD.

最終更新日: 2026年3月29日

ROE9.3%
BPS270.3円
自己資本比率64.9%
FY2025/3 有報データ

見えないところで世界を支える、産業界のシール技術のパイオニア

シールエンジニアリングを核とした独自の技術で、あらゆる産業の進化を支え、安全で豊かな社会の未来を創造すること。

この会社ってなに?

普段私たちが使うスマートフォンやパソコン。その心臓部である半導体は、非常に精密な機械で作られています。その機械の内部でガスや液体が絶対に漏れないように守っているのが、バルカーの「シール」という部品です。また、電気を作る発電所や、ガソリンを作る石油プラントなど、巨大な施設のパイプのつなぎ目から危険な物質が漏れ出すのを防ぐ「パッキン」も作っています。目立たないけれど、現代社会の安全と産業の根幹を支える、まさに縁の下の力持ちのような会社です。

シール製品の老舗大手バルカーは、FY2023に売上高621.8億円、営業利益88.77億円を達成後、市況の変動を受けFY2025は売上高601.1億円、営業利益56.69億円と調整局面にあります。主力の半導体製造装置向け製品が市況の影響を受ける一方、プラント向けなど他事業の安定性が業績を下支えしています。株主還元に積極的で、業績が変動する中でも1株150円の安定配当を維持している点が投資家から評価されています。

化学プライム市場

会社概要

業種
化学
決算期
3月
本社
東京都品川区大崎二丁目1番1号 ThinkPark Tower 24階
公式
www.valqua.co.jp

社長プロフィール

瀧澤 利治
代表取締役社長 COO 兼 CWO
挑戦者
私たちは創業以来培ってきたシールエンジニアリングを核に、社会の根幹を支える役割を担ってきました。今後はAIなどの先端技術も積極的に取り入れ、単なる製品供給に留まらないソリューションプロバイダーとして、お客様と共に新たな価値を創造し続けます。

この会社のストーリー

1927
創業 - 日本バルカー工業所設立

創業者である瀧澤喜代松が、工業用パッキンおよびガスケットの製造・販売を開始。日本の近代産業の発展を支える礎を築いた。

1932
株式会社へ改組

日本バルカー工業株式会社として法人化。組織的な事業基盤を確立し、さらなる成長への第一歩を踏み出した。

1961
東京証券取引所に上場

東京証券取引所市場第二部に株式を上場。社会的な信用を高め、事業拡大を加速させるための資金調達手段を確保した。

2002
「株式会社バルカー」へ商号変更

創業75周年を機に、社名を「日本バルカー工業株式会社」から現在の「株式会社バルカー」へ変更。グローバル市場への展開を視野に入れた。

2016
RS Technologiesとの資本業務提携

半導体ウェーハ再生事業大手のRS Technologiesと資本業務提携。半導体関連事業の強化とシナジー創出を目指す。

2021
AI企業 Ridge-iとの資本業務提携

AI・ディープラーニング技術のRidge-iと資本業務提携。製造現場のDXを推進し、新たな価値提供を目指す。

2024
新中期経営計画「New Frontier 2026」始動

成長戦略の加速と企業価値向上を目指す新中期経営計画をスタート。既存事業の強化と新規事業の創出に取り組む。

注目ポイント

ニッチトップのシール技術

プラントや半導体製造装置など、液体や気体の「漏れ」を防ぐシール材で国内トップクラス。社会インフラに不可欠な技術で安定した需要を誇るのが強みです。

安定した株主還元

業績に応じた安定的な配当を継続しており、配当利回りは業界平均を上回る水準で推移。株主への利益還元を重視する姿勢が魅力です。

半導体・AI分野への積極展開

既存事業に加え、成長著しい半導体関連事業を強化。さらにAI企業との提携により、製造業のDXを推進するなど、未来への投資にも積極的です。

サービスの実績は?

150
1株当たり配当金
FY2025 実績
FY2024から横ばい
56.4%
配当性向
FY2025 実績
前年度 53.7%
-2.6%
売上高成長率(YoY)
FY2025 実績
-20.2%
営業利益成長率(YoY)
FY2025 実績
24.6億円
年間設備投資額(予想)
FY2026 会社予想
23.3億円
年間研究開発費(予想)
FY2026 会社予想

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 150円
安全性
安定
自己資本比率 64.9%
稼ぐ力
普通
ROE 9.3%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
150
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2021/39554.2%
FY2022/312545.6%
FY2023/315039.3%
FY2024/315053.7%
FY2025/315056.4%
株主優待
なし

株主優待制度は実施していません。

バルカーは長期的な連結業績を考慮しつつ、安定的な配当の継続を基本方針としています。近年の減益局面においても年間配当150円を維持しており、株主還元を重視する経営姿勢が伺えます。今後は業績回復に伴い、配当性向の最適化とさらなる還元強化が期待されます。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
9.3%
業界平均
9.6%
営業利益率下回る
この会社
9.4%
業界平均
14.4%
自己資本比率上回る
この会社
64.9%
業界平均
49.6%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3532億円
FY2023/3622億円
FY2024/3617億円
FY2025/3601億円
営業利益
FY2022/369.7億円
FY2023/388.8億円
FY2024/371.0億円
FY2025/356.7億円

バルカーはシール製品や機能樹脂製品を主力に展開し、FY2023/3期には過去最高の売上高622億円を達成するなど成長を遂げてきました。その後は原材料価格の高騰や半導体市場の調整等の影響により、FY2025/3期まで減益基調が続きました。FY2026/3期は、半導体製造装置向け需要の回復等を見込み、売上高620億円、営業利益70億円へと緩やかな業績回復を予想しています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.3%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
9.4%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/38.3%5.9%7.8%
FY2022/311.8%8.0%13.1%
FY2023/314.8%9.8%14.3%
FY2024/310.1%6.6%11.5%
FY2025/39.3%6.0%9.4%

収益性は、FY2023/3期に営業利益率14.3%、ROE(自己資本利益率)14.8%と高い水準を記録しましたが、その後は事業環境の変化により低下傾向にあります。FY2025/3期時点では営業利益率9.4%、ROE 9.3%となっており、効率的な経営を維持しています。高機能素材を武器としたソリューション提供型ビジネスへの転換を通じ、再度利益率の向上を目指すフェーズにあります。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率64.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
355億円
会社の純資産
505億円

財務健全性は極めて高く、長年にわたり無借金経営を継続してきましたが、FY2024/3期に約374億円の有利子負債を計上しました。これは成長投資や事業拡大に向けた戦略的な資金調達と見られ、自己資本比率は64.9%と依然として安定した水準を維持しています。強固な財務基盤を背景に、将来の成長に向けた積極的な投資が可能な状態を保っています。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+48.7億円
営業CF
投資に使ったお金
-48.9億円
投資CF
借入・返済など
+15.7億円
財務CF
手元に残ったお金
-1,700万円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/345.9億円-23.2億円-8.0億円22.6億円
FY2022/352.3億円-37.0億円-18.1億円15.3億円
FY2023/344.0億円-13.3億円-34.0億円30.7億円
FY2024/317.6億円-47.5億円9.2億円-30.0億円
FY2025/348.7億円-48.9億円15.7億円-1,700万円

営業キャッシュフローは安定的に創出されていますが、近年は将来の成長に向けた積極的な設備投資や事業拡大のための投資支出が先行しています。FY2024/3期以降、投資キャッシュフローが拡大しフリーキャッシュフローがマイナス圏となる時期もありましたが、これは事業基盤強化のための先行投資の結果です。今後、投資の成果が利益に反映されることで、キャッシュフロー創出力の再拡大が期待されます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1為替相場の変動に伴うリスク <リスクの内容> 各国の関税や金利政策は為替相場にも影響を与え、外国通貨建ての売上高や原材料の調達コストなどに影響を及ぼし、当社グループの業績および財政状態に影響を与える場合があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/336.7億円5.8億円15.9%
FY2022/371.9億円23.5億円32.7%
FY2023/390.3億円22.8億円25.3%
FY2024/374.0億円24.9億円33.7%
FY2025/360.0億円13.2億円22.1%

法人税等の支払いは税引前利益の変動に伴って増減しており、一般的な法定実効税率の範囲内で推移しています。FY2021/3期は税率が低めでしたが、その後は概ね30%前後で推移しており、業績に応じた適切な納税が行われています。FY2025/3期は一時的に税率が低下していますが、概ね安定的な水準です。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
867万円
従業員数
1,536
平均年齢
46.7歳
平均年収従業員数前年比
当期867万円1,536-

従業員平均年収は867万円と化学業界の中でも高水準を維持しており、シール材事業における高い技術力と収益性が従業員への還元に結びついています。プラントや半導体装置向けの高付加価値製品を扱う強固なビジネスモデルが、この安定した給与水準を支える源泉となっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主35.9%
浮動株64.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関29.8%
事業法人等6.2%
外国法人等10.5%
個人その他52%
証券会社1.6%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は三井住友銀行。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(2,623,000株)14.91%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(1,398,000株)7.95%
バルカー東京共栄会(586,000株)3.33%
株式会社三井住友銀行(537,000株)3.06%
三井住友信託銀行株式会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(400,000株)2.27%
瀧澤 利一(398,000株)2.27%
中山 慶一郎(320,000株)1.82%
ダイキン工業株式会社(285,000株)1.62%
バルカー大阪共栄会(274,000株)1.56%
瀧澤 椎子(243,000株)1.38%

株主構成は機関投資家が上位を占める一方で、創業家ゆかりの人物や共栄会も一定の議決権を保持しており、安定株主と市場のバランスがとれた構造です。日本マスタートラスト信託銀行および日本カストディ銀行が合計20%以上の株式を保有しており、中長期的な視点での資本政策が重視される傾向にあります。

会社の公式開示情報

役員報酬

4億3,000万円
取締役5名の合計

EDINET開示情報によると、同社はシール製品事業、機能樹脂製品事業、シリコンウエハーリサイクル事業を軸に展開しており、半導体・エネルギー関連市場の動向が事業リスクに直結します。連結子会社14社を通じたグローバル展開を進めつつ、製品の安定供給と技術革新による市場優位性の維持を重視しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 2名(20.0% 男性 8
20%
80%
監査報酬
5,800万円
連結子会社数
14
設備投資額
17.9億円
平均勤続年数(従業員)
17.4
臨時従業員数
161

女性役員比率は20.0%を達成しており、ジェンダーダイバーシティの推進において先進的な取り組みを行っています。監査体制としては5,800万円の監査報酬を支払うなど厳格なモニタリング体制を構築しており、14の連結子会社を擁するグループ全体で適切なガバナンスとリスク管理を徹底しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
過去の中計は大幅達成したが、現行計画は外部環境の悪化で苦戦中。予想精度もやや甘め。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

新中期経営計画 New Frontier 2026
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 620億円 順調 (601.1億円)
96.9%
営業利益: 目標 70億円 順調 (56.69億円)
81%
ROE: 目標 10%以上 順調 (8.6%)
86%
(旧)中期経営計画 NF2022
FY2021〜FY2023
売上高: 目標 500億円 達成 (621.8億円)
124.4%
営業利益: 目標 50億円 達成 (88.77億円)
177.5%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025625億円601億円-3.8%
FY2024620億円617億円-0.4%
FY2023560億円622億円+11.0%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202565億円57億円-12.8%
FY202475億円71億円-5.3%
FY202365億円89億円+36.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

過去の中計「NF2022」は、半導体市場の活況を追い風に売上・利益ともに目標を大幅に上回って達成しました。しかし、現行の中計「New Frontier 2026」では、半導体市況の調整局面に入り、初年度から目標に対してビハインドとなっています。近年の業績予想は、FY2023に大幅な上方修正があったものの、直近2期は期初予想を下回る傾向にあり、外部環境の変化に対する業績のボラティリティの高さが課題です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

同社のTSR(株主総利回り)は、FY2022以降、TOPIXを一貫してアウトパフォームしています。特に半導体市場が活況を呈したFY2024にはTSRが322.9%に達し、TOPIX(216.8%)を100ポイント以上も上回りました。これは好調な業績を背景とした株価上昇と、積極的な配当政策が組み合わさった結果です。市況変動の影響を受けつつも、株主価値向上への強い意識がTSRに反映されています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+115.7%
100万円 →215.7万円
115.7万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021127.2万円+27.2万円27.2%
FY2022164.5万円+64.5万円64.5%
FY2023218.0万円+118.0万円118.0%
FY2024322.9万円+222.9万円222.9%
FY2025215.7万円+115.7万円115.7%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残28,800株
売り残20,100株
信用倍率1.43倍
2026年3月20日週時点
今後の予定
2026年3月期 第3四半期決算発表2026年02月04日(予定)
2026年3月期 本決算発表2026年05月中旬(予定)

信用倍率は1.43倍と均衡しており、短期的な過熱感は見られません。業界平均と比較すると、PBR(株価純資産倍率)と配当利回りが高く、資本効率と株主還元を重視する投資家からの評価が高いことがうかがえます。一方、PERは業界平均並みであり、成長性については標準的な評価と言えるでしょう。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +5.2%
メディア数
32
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, 会社四季報オンライン, M&A Online ほか
業界内ランキング
上位 12%
化学業種 220社中 26位
報道のトーン
45%
好意的
40%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
新製品・DX30%
資本政策20%
その他10%

最近の出来事

2025年9月新サービス

巡回点検工数をゼロにする新機能「ZeroVisit™」の提供を開始し、DX推進を加速。

2025年11月中間決算

2026年3月期第2四半期連結中間決算を発表。経常損益3,081百万円を計上。

2026年2月3Q決算

2026年3月期第3四半期決算を発表。経常損益4,860百万円を達成し堅調な業績を維持。

最新ニュース

中立
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2/04 · 株予報Pro
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バルカー まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 150円
安全性
安定
自己資本比率 64.9%
稼ぐ力
普通
ROE 9.3%
話題性
普通
ポジティブ 45%

「半導体からプラントまで、あらゆる産業の『漏れ』を防ぐ技術で稼ぐ、地味ながら超重要なシール材の巨人」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU