グローブライド7990
GLOBERIDE,Inc.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが週末に釣りを楽しむとき、手にしているリールや釣竿は、もしかしたらこの会社の「DAIWA」ブランドかもしれません。DAIWAは、初心者からプロまで世界中の釣り人に愛用されているトップブランドです。また、ゴルフ場で「ONOFF」というロゴのクラブを見かけたり、テニスコートで友人が「Prince」のラケットを使っていたりしませんか?それらもグローブライドが手掛ける製品です。私たちの趣味やレジャーの時間を、より豊かにしてくれる製品を世界中に届けている会社なのです。
世界的な釣り具ブランド「DAIWA」を擁するグローブライドは、コロナ禍のアウトドアブームで業績を急拡大させましたが、足元ではその反動に直面しています。2025年3月期は売上高1,239.8億円、営業利益65.08億円と2期連続の減収減益となりました。しかし、2026年3月期は売上高1,300億円、営業利益70億円への回復を見込んでいます。「新・中期経営計画2026」を始動させ、在庫調整の終了と高付加価値製品への注力で、収益力の再強化を図るフェーズに入っています。
会社概要
- 業種
- その他製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都東久留米市前沢3丁目14番16号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 17.4% | 6.2% | - |
| 2022/03期 | 29.4% | 11.4% | - |
| 2023/03期 | 21.6% | 9.2% | - |
| 2024/03期 | 10.9% | 5.1% | 5.9% |
| 2025/03期 | 8.3% | 4.3% | 5.2% |
| 3Q FY2026/3 | 10.2%(累計) | 4.3%(累計) | 6.4% |
収益性については、2022年3月期にROE(自己資本利益率)が25.5%、営業利益率が10.2%と高水準を記録しましたが、その後は利益率の低下に伴いROEも7.8%まで水準を切り下げています。これは売上拡大に向けた先行投資や費用負担の増加が要因と考えられます。今後の課題は、原価率の抑制と効率的な経営管理を徹底することで、かつての高い資本効率を取り戻せるかにあります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,003億円 | — | 48.0億円 | 208.9円 | - |
| 2022/03期 | 1,207億円 | — | 95.7億円 | 416.6円 | +20.3% |
| 2023/03期 | 1,346億円 | — | 91.9億円 | 400.0円 | +11.5% |
| 2024/03期 | 1,260億円 | 75.0億円 | 55.8億円 | 243.0円 | -6.4% |
| 2025/03期 | 1,240億円 | 65.1億円 | 47.8億円 | 208.1円 | -1.6% |
当社の業績は、2022年3月期から2023年3月期にかけて売上高が拡大しましたが、以降は市場環境の厳しさから減収基調が続いています。特に利益面では、人件費やIT関連費用の増加が重しとなり、直近の2025年3月期には営業利益が約65億円まで減少しました。2026年3月期は、生産性向上による粗利改善を背景に、売上高1,300億円、営業利益70億円規模への緩やかな業績回復を計画しています。 【3Q 2026/03期実績】売上955億円(通期予想比73%)、営業利益61億円(同88%)、純利益50億円(同104%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
その他製品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
売上高の大部分をフィッシング事業が占める一方、ゴルフやラケットスポーツ等のライフスタイル関連事業も展開しています。市場回復の遅れや原材料費・人件費の増加が利益を圧迫するリスクを抱えており、原価率の良化や生産性向上による収益構造の強化が不可欠な状況です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,270億円 | — | 1,240億円 | -2.4% |
| 2024期 | 1,360億円 | — | 1,260億円 | -7.4% |
| 2023期 | 1,290億円 | — | 1,346億円 | +4.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 55億円 | — | 65億円 | +18.3% |
| 2024期 | 122億円 | — | 75億円 | -38.6% |
| 2023期 | 119億円 | — | 121億円 | +1.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
コロナ特需で過去の中計は前倒しで達成するなど、計画遂行能力は高い評価を得ていました。しかし、2024期は特需の反動を見誤り、大幅な下方修正を余儀なくされました。現在進行中の「新・中期経営計画2026」では、2027期に売上高1,400億円、営業利益95億円という挑戦的な目標を掲げています。初年度(2025期)は利益面で予想を上回りましたが、売上は未達であり、今後の市場回復と収益性改善が計画達成の鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025年3月期決算にて、人件費およびIT費用の増加を主因とする営業減益を発表。
生産体制強化に向けた新工場等の建設検討に関する適時開示をリリース。
第3四半期累計の経常利益が前年同期比1.9%増の66.6億円となる堅調な進捗を確認。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は、自己資本比率が直近で53.5%まで向上し、長期的な視点で資産構成の改善が進んでいます。一方で、有利子負債については直近2年間で急増しており、2025年3月期時点では約2,843億円と高い水準にある点は注意が必要です。負債の増加は事業拡大や戦略的投資を反映していますが、今後はキャッシュフローによる借入金の返済能力が重視される局面となります。 【3Q 2026/03期】総資産1172億円、純資産617億円、自己資本比率41.8%、有利子負債287億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 158億円 | 33.8億円 | 83.6億円 | 125億円 |
| 2022/03期 | 69.6億円 | 68.5億円 | 24.7億円 | 1.1億円 |
| 2023/03期 | 41.6億円 | 38.7億円 | 46.5億円 | 2.9億円 |
| 2024/03期 | 124億円 | 63.1億円 | 63.8億円 | 60.9億円 |
| 2025/03期 | 20.4億円 | 41.9億円 | 10.1億円 | 21.4億円 |
営業キャッシュフローは毎期プラスを確保しているものの、事業環境の変化により変動幅が大きくなっています。2024年3月期には約124億円の営業キャッシュを創出しましたが、2025年3月期は利益減少の影響で約20億円まで縮小し、フリーキャッシュフローはマイナスに転じました。今後も継続的な設備投資が見込まれるため、本業による稼ぐ力の安定化が重要な焦点となります。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は10.0%であり、今後さらなる登用が期待されます。監査体制については監査等委員会設置会社を採用し、連結子会社26社を統括する経営体制において透明性の確保に努めています。グローバルな事業規模拡大に向けたガバナンス強化が継続的な課題です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 723万円 | 6,994人 | - |
平均年収は723万円で、製造業としては比較的高水準を維持しています。釣具市場で世界トップブランドの「DAIWA」を擁する強固な収益基盤と、ゴルフやテニスなど多角的な事業展開が従業員の安定した待遇を支える背景となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、過去5年間にわたりTOPIXを一貫してアウトパフォームしています。特にコロナ禍で業績が急拡大した2022期には318.9%という高いリターンを記録し、TOPIX(145%)を大きく引き離しました。足元では株価が調整したことでTSRも低下していますが、それでもTOPIXを上回る水準を維持しています。これは、業績成長と積極的な増配姿勢が株主に評価され続けていることを示唆しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2017/03期 | 50円 | 26.3% |
| 2018/03期 | 55円 | 25.3% |
| 2019/03期 | 60円 | 23.3% |
| 2020/03期 | 65円 | 66.5% |
| 2021/03期 | 35円 | 16.8% |
| 2023/03期 | 60円 | 15.0% |
| 2024/03期 | 70円 | 28.8% |
| 2025/03期 | 80円 | 38.4% |
| 権利確定月 | 3月 |
当社は株主還元を経営の重要課題と位置づけ、安定的かつ継続的な増配を目指す配当方針を掲げています。直近では業績が軟調な局面でも配当を維持・増額しており、株主還元への姿勢を強めています。今後は、さらなる資本効率の向上と利益成長を伴った配当拡大が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 232.2万円 | 132.2万円 | 132.2% |
| 2022期 | 318.9万円 | 218.9万円 | 218.9% |
| 2023期 | 279.9万円 | 179.9万円 | 179.9% |
| 2024期 | 240.1万円 | 140.1万円 | 140.1% |
| 2025期 | 236.8万円 | 136.8万円 | 136.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
競合他社が含まれるその他製品セクターの平均と比較して、PER・PBRともに割安な水準にあります。一方で配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への意識が評価されている可能性があります。信用取引では売り残が買い残を上回る「信用倍率0.25倍」となっており、株価下落を見込む空売りが多い状況です。これは将来の買い戻し需要(踏み上げ)に繋がる可能性も秘めています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 71.5億円 | 23.5億円 | 32.9% |
| 2022/03期 | 130億円 | 34.3億円 | 26.4% |
| 2023/03期 | 127億円 | 34.7億円 | 27.4% |
| 2024/03期 | 83.8億円 | 27.9億円 | 33.3% |
| 2025/03期 | 64.9億円 | 17.1億円 | 26.3% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減に合わせて変動しています。実効税率は概ね26%から33%の範囲で推移しており、業績に応じた適切な納税が行われています。税負担の増減は主に当期の利益水準に依存しており、特異な税務事象による大きな変動は見られません。
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グローブライド まとめ
「世界トップの釣り具王者が、コロナ特需の反動を乗り越え、再び成長の糸を垂らす」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。