NISSHA7915
Nissha Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンの画面をタッチするとき、その操作を正確に読み取るセンサーはNISSHAの技術かもしれません。また、新車の高級感あふれる内装デザインや、化粧品の美しいパッケージの裏側でも同社の加飾技術が活躍しています。さらに、病院で使われる心電図の電極のような使い捨て医療機器も手掛けており、私たちの生活や健康を様々な場面で支えている会社です。普段は意識しない「モノ」の表面や内部に、NISSHAの高度な技術が隠されています。
印刷技術を祖業とするNISSHAは、事業ポートフォリオを産業資材、ディバイス、ライフイノベーションの3本柱へ転換。2023年度は赤字を計上しましたが、2024年度は売上高1956.0億円、営業利益54.86億円で黒字回復。しかし、2025年度は売上高1949.0億円、営業利益40.40億円と再び減益となり、本格的な収益回復が課題です。2026年12月期は営業利益66.00億円への回復を見込んでおり、特に自動車や医療分野での成長戦略の進捗が株価の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- その他製品
- 決算期
- 12月
- 本社
- 京都市中京区壬生花井町3
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 16.1% | 7.6% | - |
| 2022/12期 | 9.7% | 4.6% | - |
| 2023/12期 | 2.7% | 1.3% | - |
| 2024/12期 | 3.4% | 1.6% | 2.8% |
| 2025/12期 | 0.9% | 0.4% | 2.1% |
| 2025/12期 | 0.9% | 0.4% | 2.1% |
過去には高い収益性を維持していましたが、直近数年は事業環境の激しい変化や需要のボラティリティにより、営業利益率が低水準で推移しています。2023/03期の赤字転落を経て、現在はコスト効率化と高付加価値製品へのシフトを進めています。今後、新製品の寄与や安定した生産体制の確立により、ROEやROAなどの資本効率指標の改善が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 1,893億円 | — | 159億円 | 318.4円 | - |
| 2022/12期 | 1,940億円 | — | 101億円 | 203.7円 | +2.5% |
| 2023/12期 | 1,677億円 | — | 29.9億円 | -61.1円 | -13.5% |
| 2024/12期 | 1,956億円 | 54.6億円 | 38.5億円 | 79.9円 | +16.6% |
| 2025/12期 | 1,949億円 | 40.4億円 | 10.0億円 | 21.1円 | -0.4% |
NISSHAは、印刷技術を基盤とし、産業資材、デバイス、医療機器など多角的な事業を展開しています。2023/03期には構造改革費用や需要減退により営業損失を計上しましたが、その後は自動車向け外装部品の伸長や事業ポートフォリオの最適化により、業績の立て直しを図っています。2026/03期予想では、前期比での増益を見込み、安定的な成長軌道への回帰を目指しています。 【2025/12期実績】売上1949億円(前期比-0.4%)、営業利益40億円、純利益10億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
その他製品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社は産業資材、デバイス、医療機器など多角的なセグメントで構成されています。事業リスクとして、特定顧客の需要変動による業績のボラティリティが挙げられており、グローバルな市場環境や為替変動、技術革新のスピードへの適応が喫緊の課題として認識されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 1,755億円 | — | 1,940億円 | +10.5% |
| 2023期 | 1,920億円 | — | 1,677億円 | -12.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 115億円 | — | 95億円 | -17.2% |
| 2023期 | 90億円 | — | -38億円 | 大幅未達 |
| 2024期 | 58億円 | — | 55億円 | -5.4% |
| 2025期 | 66億円 | — | 40億円 | -38.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の第8次中期経営計画では、事業ポートフォリオの強化を通じた利益率の向上と安定化を目標としています。しかし、過去の業績予想を振り返ると、特に主力事業の一つであるIT関連ディバイスの需要変動が激しく、営業利益が計画を大幅に下回る年度が散見されます。2023年度には最終赤字に転落するなど、外部環境の変化に対する脆弱性も露呈しました。今後は、M&Aで強化した医療機器や自動車関連事業で安定的に収益を稼げるかが、計画達成と市場の信頼回復の鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026年12月期の純利益が前期比2.3倍となる見通しを発表しました。
自社株消却の発表が投資家からの株価支援材料として好感されました。
加飾分野の統合ブランド「Nissha SurfaceWorks」をローンチし、体験価値の向上を図りました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
同社は強固な自己資本を維持しており、有利子負債のコントロールを重視した健全な財務体質を構築しています。2024/03期以降、設備投資等の必要性から負債額が増加傾向にありましたが、その後は着実な削減を進めています。安定した財務基盤を背景に、成長市場への戦略的投資を継続できる体制が整っています。 【2025/12期】総資産2501億円、純資産1179億円、自己資本比率46.1%、有利子負債625億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2022/12期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2023/12期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2024/12期 | 123億円 | 114億円 | 91.5億円 | 8.8億円 |
| 2025/12期 | 92.0億円 | 138億円 | 83.7億円 | 46.4億円 |
営業活動によるキャッシュフローは概ねプラスを維持しており、安定した事業キャッシュ創出力を有しています。一方で、成長に向けた積極的な設備投資や企業買収による投資キャッシュフローの支出が続いています。フリーキャッシュフローは、投資のタイミングによって変動しやすく、今後は投資効率の最大化と安定的な現金創出が課題です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は7.7%と、今後の改善余地が残る状況です。監査体制については監査報酬として9,200万円を支出しており、適切かつ厳格な監査機能が確保されていると考えられます。グローバル展開する企業規模に合わせ、多様性と透明性を重視したガバナンス体制のさらなる強化が今後の鍵となります。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 742万円 | 5,305人 | - |
従業員平均年収は約742万円と、製造業界の中でも堅実かつ高水準な給与水準を維持しています。印刷を祖業としつつ、医療機器や産業資材など付加価値の高い事業へポートフォリオを転換してきた過程で、専門性の高い人材を確保するための競争力ある報酬体系が整備されていると推察されます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。2023期以降、NISSHAのTSRはTOPIXを大幅に下回る(アンダーパフォーム)状況が続いています。これは、安定的な配当にもかかわらず、IT関連事業の業績不振や将来の成長性への懸念から株価が低迷していることが主な原因です。株主還元の強化だけでなく、事業ポートフォリオ改革による持続的な利益成長を実現し、市場の信頼を回復することがTSR向上の鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 30円 | 18.7% |
| 2017/12期 | 30円 | 21.5% |
| 2018/12期 | 30円 | 35.1% |
| 2019/12期 | 35円 | - |
| 2020/12期 | 30円 | 21.2% |
| 2021/12期 | 40円 | 12.6% |
| 2022/12期 | 50円 | 24.6% |
| 2023/12期 | 50円 | - |
| 2024/12期 | 50円 | 62.4% |
| 2025/12期 | 50円 | 236.6% |
| 権利確定月 | 6月 |
配当方針として、株主への利益還元を重視しつつ、安定的な配当維持と業績連動の両立を目指しています。一時的な業績低迷期においても配当を維持することで、株主の信頼に応える姿勢を示しています。今後も持続的な成長投資と並行しながら、中長期的な還元水準の向上を図る方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 114.2万円 | 14.2万円 | 14.2% |
| 2022期 | 128.2万円 | 28.2万円 | 28.2% |
| 2023期 | 107.7万円 | 7.7万円 | 7.7% |
| 2024期 | 121.6万円 | 21.6万円 | 21.6% |
| 2025期 | 99.5万円 | 0.5万円 | -0.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRが0.53倍と解散価値(1倍)を大きく下回っており、市場から資産効率の低さを厳しく評価されている状態です。一方で配当利回りは3.91%と業界平均より高く、株価の下支え要因となっています。信用倍率は3.44倍と買い残が優勢で、短期的な需給の悪化による株価下落リスクには一定の注意が必要です。今後の決算で業績回復の確度が高まれば、割安さが見直される可能性があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 195億円 | 36.4億円 | 18.7% |
| 2022/12期 | 124億円 | 22.3億円 | 18.0% |
| 2023/12期 | -27.6億円 | 0円 | - |
| 2024/12期 | 62.0億円 | 23.5億円 | 37.9% |
| 2025/12期 | 35.5億円 | 25.5億円 | 71.8% |
過去の税引前利益と法人税等の関係は、繰越欠損金の活用や評価損益の変動により一定ではありません。特に業績変動の大きい年度では実効税率が大きく乖離する傾向があります。直近では安定した納税サイクルへの移行期にあり、今後の利益水準の回復に伴い税務負担は正常化していく見込みです。
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※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。