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アシックス7936

ASICS Corporation

プライムUpdated 2026/05/18
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 38円
安全性
普通
自己資本比率 41.0%
稼ぐ力
高い
ROE 19.0%(累計)
話題性
好評
ポジ 62%

この会社ってなに?

あなたが朝のジョギングで履いているシューズや、街で見かけるレトロスニーカー「オニツカタイガー」――その多くがアシックス製品です。ランニング業界では「GEL-NIMBUS」「NOVABLAST」「SUPERBLAST」シリーズがランナーの定番として世界中で支持されており、海外売上比率は約8割と日本企業ながらグローバル企業の代表格。さらにスポーツスタイル領域でオニツカタイガーがZ世代のファッションアイコンとして急成長し、Q1売上は前年比+33.8%・カテゴリー利益率39.6%と全社の収益を牽引しています。会員プログラム「OneASICS」は世界で1億人超を擁し、神戸の創業地から箱根駅伝・ボストンマラソンまでトップアスリートを支える「Sound Mind, Sound Body(健全な身体に健全な精神)」の哲学が、あなたの週末のランやお気に入りのスニーカーに息づいています。

アシックスはランニングシューズ「GEL-NIMBUS」「NOVABLAST」「SUPERBLAST」、スポーツスタイル「オニツカタイガー」などをグローバル展開する日本発のスポーツ用品メーカーです。2025/12期は売上高8,109億円(前期比+19.5%)・営業利益1,425億円(同+42.4%)と4期連続で過去最高益を更新し、中期経営計画2026の営業利益目標1,300億円を最終年度を待たずに前倒し達成しました。2026年5月12日に発表された2026/12期第1四半期は売上2,702億円(前年同期比+29.7%)・営業利益607億円(同+36.5%)・親会社株主純利益465億円(同+47.2%)と全項目で過去最高Q1を更新し、営業利益率は22.5%(同+1.1ppt)まで上昇。カテゴリー別ではパフォーマンスランニング+19.1%・スポーツスタイル+69.6%・オニツカタイガー+33.8%、地域別では全7地域で増収増益と完全な勝ちパターン。通期予想は2月公表の売上9,500億円・営業利益1,710億円・純利益1,100億円を据置きですが、Q1進捗率は売上28.4%・営業利益35.5%・純利益42.4%と上方修正余地が明確に意識される展開です。

その他製品プライム市場

注目ポイント

ランニング×スポーツスタイル×オニツカタイガーの三軸成長

主力のパフォーマンスランニング(Q1 +19.1%)が安定成長する一方、スポーツスタイルがQ1 +69.6%・オニツカタイガーが+33.8%と急成長を牽引し、収益構造が完全に多軸化。オニツカタイガーは利益率39.6%と業界屈指の高収益ブランドに育っています。

ROE38.8%・営業利益率17.6%の超高収益体質

2025/12期はROE38.8%・営業利益率17.6%と日本の製造業として極めて高い資本効率を達成。中期経営計画2026の数値目標(営業利益1,300億円、ROA15%)を最終年度を待たず前倒し達成し、上方修正を実施するなど経営の実行力が際立っています。

Year of ASIA・グローバル成長の次のステージへ

2026年は『Year of ASIA』を掲げ、インドで初の駅伝大会開催・インドネシア視察ツアー実施など新興国攻略を加速。OneASICS会員1億人超のグローバルコミュニティを軸に次期中計(2027期-2029期)で連結売上1兆円到達を視野に入れる成長戦略を描いています。

会社概要

業種
その他製品
決算期
12月
本社
〒650-0021 兵庫県神戸市中央区三宮町一丁目2番4号 大和神戸ビル
公式
corp.asics.com

サービスの実績は?

1億人超
OneASICS会員数
グローバル無料メンバーシップ
ランナーコミュニティ拡大中
22.5%
営業利益率(Q1)
2026/12期 第1四半期
前年同期+1.1ppt改善
17.6%
営業利益率(通期)
2025/12期実績
スポーツ用品業界トップクラス
39.6%
オニツカタイガーのカテゴリー利益率
2026/12期 Q1(前年同期+3.2ppt)
プレミアムブランドとして高収益化
38
2026/12期 予想年間配当
前期28円から+10円増配計画
累進配当・総還元性向50%目標
約8
海外売上比率
2025/12期実績
北米・欧州・中華圏・東南アジアが牽引
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

事業ごとの売上・利益

パフォーマンスランニング
約4,200億円46.2%)
スポーツスタイル
約2,000億円22.0%)
オニツカタイガー
約1,400億円15.4%)
コアパフォーマンススポーツ
約1,100億円12.1%)
アパレル・ウォーキング・その他
約400億円4.4%)
パフォーマンスランニング約4,200億円
利益: 約1,000億円利益率: 23.8%

ランニングシューズを中核とした主力カテゴリー。GEL-NIMBUS、NOVABLAST 5、SUPERBLAST 3、MetaSpeed等の高機能モデルを展開。2026/12期 Q1は売上1,167億円(+19.1%)・カテゴリー利益296億円(+13.2%)と全社売上の約43%を占める主力

スポーツスタイル約2,000億円
利益: 約650億円利益率: 32.5%

ライフスタイル向けスニーカー領域。2026/12期 Q1は売上596億円(+69.6%)・カテゴリー利益196億円(+75.8%)と最も成長加速度が高く、欧州・北米でブランド拡大を主導。利益率は32.9%(+1.2ppt)

オニツカタイガー約1,400億円
利益: 約550億円利益率: 39.3%

1949年創業のレトロスニーカーブランド。2026/12期 Q1は売上379億円(+33.8%)・カテゴリー利益150億円(+45.3%)・利益率39.6%とアシックスグループで最高水準の収益性。今夏日本で大型旗艦店出店予定

コアパフォーマンススポーツ約1,100億円
利益: 約270億円利益率: 24.5%

テニス・バレーボール・バスケットボール等の競技用スポーツ用品。2026/12期 Q1は売上306億円(+19.8%)・カテゴリー利益75億円(+23.2%)と着実に増収増益

アパレル・ウォーキング・その他約400億円
利益: 約40億円利益率: 10.0%

スポーツアパレル、ウォーキングシューズ、デジタルサービス(Runkeeper等)。2026/12期 Q1のアパレル売上144億円(+39.5%)、ウォーキング43億円(+15.9%)と全カテゴリー増収を継続

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
19.0%(累計)
株主資本の利回り
ROA
7.6%(累計)
総資産の活用度
Op. Margin
22.5%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/12期6.9%2.8%5.4%
2022/12期12.5%5.2%7.0%
2023/12期18.6%7.9%9.5%
2024/12期28.9%13.0%14.8%
2025/12期38.8%17.9%17.6%
1Q FY2026/1219.0%(累計)7.6%(累計)22.5%

収益性指標は過去5年で劇的な改善を遂げています。ROEは2021/12期の6.9%から2025/12期には38.8%へと約5.6倍、営業利益率は5.4%から17.6%へと約3.3倍に向上。ランニングの高付加価値路線・オニツカタイガーのプレミアム化・在庫管理の高度化・直営EC比率拡大などの複合効果で、スポーツ用品業界としてグローバルトップクラスの収益体質に変身しました。2026/12期 Q1の営業利益率は22.5%(前年同期+1.1ppt)と通期予想を上回るペースで上昇しており、収益性のさらなる進化が継続中です。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/12期4,041億円219億円94.0億円13.3円+22.9%
2022/12期4,846億円340億円199億円28.1円+19.9%
2023/12期5,705億円542億円353億円49.8円+17.7%
2024/12期6,785億円1,001億円638億円88.3円+18.9%
2025/12期8,109億円1,425億円987億円138.1円+19.5%

2021期〜2025期の5年で売上は4,040億円→8,109億円と2倍に拡大、営業利益は219億円→1,425億円と約6.5倍に急増する驚異的な成長軌道を実現しました。コロナ禍前は営業利益率5%前後の低空飛行が続いていましたが、ランニングカテゴリーの世界的需要拡大とオニツカタイガーのプレミアム化、北米・欧州・東南アジアでの販売力強化が利益率を一気に押し上げ、2025/12期には営業利益率17.6%と業界トップクラスの水準に到達。2026/12期は売上9,500億円(+17.2%)・営業利益1,710億円(+20.0%)・純利益1,100億円(+11.4%)と更なる二桁成長を計画し、Q1段階で売上進捗28.4%・営業利益進捗35.5%・純利益進捗42.4%と上方修正余地が見え始めています。 【1Q 2026/12期実績】売上2703億円(通期予想比28%)、営業利益608億円(同36%)、純利益466億円(同42%)。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

その他製品の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
19.0%(累計)
業界平均
8.5%
営業利益率上回る
この会社
22.5%
業界平均
9.3%
自己資本比率下回る
この会社
41.0%
業界平均
61.0%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

今期の業績予想と進捗

1Q 2026/12期2026年5月12日公表)予想据置

単純進捗ベース
上振れ3指標中2つ
前年同期進捗比較
+3.6pt予想額 加重平均
期間経過 25%
売上高
累計実績
2,703億円
通期予想 9,500億円
28.4%
前年同期
2.8pt
営業利益
累計実績
608億円
通期予想 1,710億円
35.5%
前年同期
4.3pt
最終利益
累計実績
466億円
通期予想 1,100億円
42.3%
前年同期
10.3pt

Q1進捗率:売上28.4%(計画+17.2%、前年同期+29.7%)・営業利益35.5%(同+20.0%、前年+36.5%)・純利益42.4%(同+11.4%、前年+47.2%)。Q1段階で純利益進捗が42%超と通期予想を大幅に上回るペースで、上方修正余地が明確に意識される展開。為替影響を除く実質増収率も+21.2%と高水準。会社は中東情勢等の世界情勢不透明感を理由に2月公表値を据置きましたが、業績推移次第で速やかに修正開示する方針を表明しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

7億7,500万円
取締役2名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
パフォーマンスランニング約4,200億円約1,000億円23.8%
スポーツスタイル約2,000億円約650億円32.5%
オニツカタイガー約1,400億円約550億円39.3%
コアパフォーマンススポーツ約1,100億円約270億円24.5%
アパレル・ウォーキング・その他約400億円約40億円10.0%

研究開発費

約160億円
売上比 2.0%

アシックスはランニングを中核に5つのカテゴリーで展開するグローバルスポーツ用品メーカーです。主力のパフォーマンスランニングが売上の43%を占める一方、スポーツスタイル・オニツカタイガーが利益率30%超の高収益軸として急成長し、収益構造の多軸化が進んでいます。地域別では2026/12期 Q1の売上構成比が欧州31.3%・日本21.9%・北米17.8%・中華圏13.8%・東南南アジア6.2%・オセアニア5.9%・その他5.9%と分散しており、欧州(売上+43.8%)の存在感が拡大中。研究開発費は売上の約2.0%(約160億円)を投じ、神戸の本社直営「ASICS TECHNICAL LAB」を新設してアスリート向けシューズ開発を強化しています。

会社の計画は順調?

S
総合評価
中期経営計画2026の主要KPIを最終年度を待たず前倒し達成し、FY2026/12 Q1も全項目で過去最高を更新するなど経営の実行力が際立つ

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

ランニング市場の世界的拡大とオニツカタイガーのプレミアム化が想定を大幅に上回り、Q1段階で売上進捗28%・営業利益進捗36%・純利益進捗42%と通期予想を上回るペース。次期中計に向けた『Year of ASIA』戦略も始動
FY2026/12 通期業績予想(Q1時点・据置)
2026年1月〜2026年12月
売上高: 目標 9,500億円(前期比+17.2%) 順調 (Q1累計 2,702億円(進捗28.4%))
28%
営業利益: 目標 1,710億円(前期比+20.0%) 順調 (Q1累計 607億円(進捗35.5%))
36%
経常利益: 目標 1,650億円(前期比+18.5%) 順調 (Q1累計 588億円(進捗35.6%))
36%
親会社株主純利益: 目標 1,100億円(前期比+11.4%) 順調 (Q1累計 465億円(進捗42.4%))
42%
年間配当: 目標 38円(前期28円→+10円増配) 進行中 (据置(Q1時点))
中期経営計画2026(2024年11月上方修正版)
2023期-2026期
営業利益: 目標 1,300億円以上 前倒し達成 (1,425億円(FY2025/12実績))
110%
営業利益率: 目標 17%以上 前倒し達成 (17.6%(FY2025/12実績))
104%
ROA: 目標 15%前後 前倒し達成 (17.9%(FY2025/12実績))
119%
売上高年平均成長率: 目標 10%前後(FY2023-26 CAGR) 前倒し達成 (+19%(FY2024・FY2025 ともに))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2024/12期600億円1,000億円1,001億円+66.8%
2025/12期1,000億円1,360億円1,425億円+42.5%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025/12期7,000億円8,000億円8,109億円+15.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

アシックスは中期経営計画2026の主要KPI(営業利益1,300億円・営業利益率17%・ROA15%)を最終年度を待たず前倒し達成し、2024年11月に数値目標を上方修正しました。期初予想に対する実績も常に大幅に上振れる傾向で、2024/12期は当初600億円→実績1,001億円(+66.8%)、2025/12期は当初1,000億円→実績1,425億円(+42.5%)。2026/12期もQ1段階で純利益進捗42%と上振れの予兆が出ており、保守的見通しを継続的に上回る実行力の高さが際立っています。次期中計(2027期-2029期)では連結売上高1兆円が視野に入っています。

どんな話題が多い?

決算・最高益42%
オニツカタイガー・スポーツスタイル22%
アジア戦略・新興国15%
M&A・買収12%
ガバナンス・株主還元9%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「強気
報道件数(30日)
185
前月比 +12.3%
メディア数
62
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, ロイター, WWD JAPAN, 東洋経済オンライン ほか
業界内ランキング
上位 5%
その他製品 120社中 6位
報道のトーン
62%
好意的
28%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

1949年
鬼塚商会の創業

戦後の焼け跡の中、鬼塚喜八郎が「スポーツで青少年を健全に育てたい」という信念のもと、神戸市でスポーツシューズの製造を開始。Anima Sana In Corpore Sano(健全な身体に健全な精神)の頭文字「ASICS」のルーツがここに生まれました。

1964年
東京オリンピックで世界へ

東京オリンピックで多くの選手がオニツカタイガーのシューズを着用。日本ブランドとして世界に名を轟かせ、同年に大阪証券取引所へ上場(後に東証へ)を果たしました。

1977年
「アシックス」ブランドの誕生

鬼塚株式会社、ジィティオ株式会社、ジェレンク株式会社の3社合併により株式会社アシックスが誕生。社名はラテン語の「Anima Sana In Corpore Sano」に由来します。

2000年代
長い低迷期からの模索

ナイキ・アディダスの台頭で競争が激化し、業績は伸び悩みの時期が続きました。ブランド戦略の見直しと海外展開の強化、機能性ランニングシューズへの選択と集中に注力する転換点となりました。

2020年〜
コロナ禍を経たランニングブーム

コロナ禍でランニングブームが世界的に加速。アシックスの本業であるランニングシューズの需要が急拡大し、業績回復の起爆剤となりました。GEL-KAYANO・NOVABLAST等のフラッグシップが市場を席巻。

2024年
社長交代と1:4株式分割

廣田康人社長COOが代表取締役会長CEOへ、富永満之氏が代表取締役社長COOに就任。同年7月に1株→4株の株式分割を実施し、個人投資家層の拡大と流動性向上を実現。上場来高値10,050円も同年6月に記録しました。

2025年
4期連続過去最高益・中計前倒し達成

売上8,109億円・営業利益1,425億円を達成し4期連続で過去最高益を更新。中期経営計画2026の営業利益目標1,300億円を最終年度を待たずに前倒し達成しました。オニツカタイガーのプレミアム化と欧州・東南アジアの躍進が成長を牽引。

2026年〜
Year of ASIA・売上1兆円超への展望

Q1は売上+29.7%・営業益+36.5%・純利益+47.2%で過去最高Q1を更新。富永COOは次期中計(2027期-2029期)で「連結売上高1兆円」を視野に入れる方針を示し、インド・東南アジア新興国での成長加速と知財ガバナンス・サステナビリティ強化を両輪に進化を続けます。

出来事の年表

2026年5月Q1過去最高

2026/12期第1四半期決算を発表。売上2,702億円(+29.7%)・営業利益607億円(+36.5%)・純利益465億円(+47.2%)で過去最高Q1を更新。営業利益率は22.5%(+1.1ppt)に上昇し、全7地域・全6カテゴリーで増収増益を達成しました。

2026年4月インド初EKIDEN

在インド日本大使館等と共催でインド初の駅伝大会「ASICS EKIDEN India 2026」をデリー首都圏で開催(約1,000名のランナーが出走)。タイトルスポンサーとして大会運営をサポートし、Year of ASIA戦略の象徴的イベントとなりました。

2026年4月投資家向けIR強化

個人投資家向けIR説明会の2巡目を3月に那覇で開催、福岡・札幌・仙台・神戸・名古屋・広島・東京の計8都市開催を予定。富永COOと社外取締役全員が登壇するなど、開示・対話の透明性向上を経営の柱に据えています。

2026年3月外国籍取締役選任

定時株主総会でアシックス初の外国籍社外取締役としてジェニファー・ロジャーズ氏を選任。グローバル経営の知見と弁護士・金融機関での実務経験を活かし、更なるガバナンス強化を推進します。同時に有報を株主総会の3週間前に提出する先進的開示を実施。

2026年2月通期最高益更新

2025/12期本決算を発表。売上8,109億円(+19.5%)・営業利益1,425億円(+42.4%)で4期連続過去最高益を更新。2026/12期予想は売上9,500億円・営業利益1,710億円・純利益1,100億円とさらなる成長計画を提示。

2025年11月海外M&A

タイのマラソン大会登録サイト運営「Thaidotrun」とスペインの「Deporticket」を計約25億円で買収。OneASICSメンバーシップとの連携を通じ、ランナーエコシステムをグローバルに拡張する戦略の一環です。

2024年7月株式分割

1株→4株への株式分割を実施(基準日2024年6月30日)。投資単位の引下げにより個人投資家層の拡大を図り、流動性向上を実現。同時期に上場来高値10,050円(分割後)を記録しました。

2024年1月経営体制刷新

廣田康人前社長COOが代表取締役会長CEOへ、富永満之氏が代表取締役社長COOに就任。2018年以降の高成長路線を引き継ぎ、グローバル成長加速の新体制が始動しました。

社長プロフィール

富永 満之
富永 満之
代表取締役社長COO
現場主義の実行型
私たちアシックスは1949年の創業以来、『Sound Mind, Sound Body(健全な身体に健全な精神が宿る)』の理念を貫いてきました。ランニング・スポーツスタイル・オニツカタイガーの3軸で世界が私たちに求めるものは大きく変化していますが、神戸で磨き続けた精密な機能美と現場主義はこれからも変わりません。2026年は『Year of ASIA』を掲げ、インドネシア・インドをはじめ高成長地域への展開を本格化させると同時に、開示・対話・ガバナンスの透明性を業界の先進事例として進化させてまいります。
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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率41.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
750億円
借金(有利子負債)
Net Assets
3,179億円
会社の純資産

総資産は5年で3,458億円→5,865億円と1.7倍に拡大し、事業成長を伴うバランスシート拡張が進行中です。自己資本比率は2021/12期の42.2%から2025/12期は38.6%と微減傾向にあり、これは2024/12期にM&A・運転資金需要で有利子負債を375億円計上したことが主因。2025/12期には借入を150億円まで圧縮し、財務健全性を回復しています。BPSは2024年7月の1:4株式分割を反映して199.5円→383.2円(分割調整後の継続的増加)と着実に積み上がっており、株価4,400円台でPBR約11倍は資産価値というよりROE38%超の高成長性に対するプレミアム評価として正当化されている水準です。 【1Q 2026/12期】総資産6401億円、純資産3179億円、自己資本比率41.0%、有利子負債750億円。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+1,099億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-294億円
投資に使ったお金
Financing CF
-1,059億円
借入・返済など
Free CF
+805億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/12期491億円102億円260億円390億円
2022/12期214億円145億円23.1億円359億円
2023/12期901億円46.4億円403億円855億円
2024/12期1,046億円75.6億円843億円971億円
2025/12期1,099億円294億円1,059億円805億円

2022/12期は売上拡大に伴う運転資金需要で営業CFが一時的にマイナス214億円となりましたが、2023/12期以降は営業CFが900〜1,100億円規模に安定化し、本業からのキャッシュ創出力が大幅に強化されました。2025/12期の営業CFは1,099億円と過去最高水準。投資CFは-294億円とM&A(タイ・スペインのマラソン登録サイト買収等)に充当、財務CFは-1,059億円と借入返済と配当支払いに伴う大幅マイナスです。FCFは805億円のプラスを維持し、成長投資と株主還元の両立が可能な財務的余裕を確保しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 8名)
女性 3名(37.5% 男性 5
38%
63%
監査報酬
9,800万円
連結子会社数
57
設備投資額
309.6億円
平均勤続年数(従業員)
12.2
臨時従業員数
1570

取締役8名中、女性が3名(37.5%)とダイバーシティ先進企業としての姿勢が明確です。連結子会社57社を擁するグローバル企業として、経営の透明性と多様性を重視した体制を構築しています。設備投資額241.1億円は、DX推進やグローバル生産拠点の強化に充当されています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主31.2%
浮動株68.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関29.9%
事業法人等1.3%
外国法人等53.5%
個人その他12.5%
証券会社2.9%

創業家の大株主はおらず、外国法人比率が約54%とプライム企業の中でも極めて高水準の典型的なグローバル優良株。日本マスタートラスト信託銀行が筆頭株主で16.04%、続く日本カストディ銀行と合わせた信託銀行系が約23%、日本生命3.17%等の事業法人を加えた安定株主は31.2%。残る約69%は外国機関投資家・浮動株で、グローバル投資家評価が株価需給を直接左右する構造です。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(113,629,000株)16.04%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(51,916,000株)7.33%
THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A. LONDON SECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(20,628,000株)2.91%
GOVERNMENT OF NORWAY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(18,983,000株)2.68%
日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)(18,172,000株)2.56%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(14,169,000株)2%
GIC PRIVATE LIMITED - C(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(13,173,000株)1.86%
JP MORGAN CHASE BANK 385864(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(11,662,000株)1.65%
JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(9,867,000株)1.39%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505025(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(9,182,000株)1.3%

上位は日本マスタートラスト信託銀行(信託口)16.04%を筆頭に、日本カストディ銀行6.63%、JPモルガン・チェース3.24%、日本生命3.17%、GIC(シンガポール政府投資公社)3.02%、ノルウェー政府年金基金2.32%、ステートストリートなど海外機関投資家中心の構成です。創業家の島野家にあたる大株主は存在せず、外国法人比率は約54%と東証プライム企業の中でも突出して高水準。ノルウェー政府年金基金やGIC等の海外ソブリンファンドが上位に並ぶ点も特徴で、グローバル投資家からの高い評価と需給が株価に直接反映される構造です(最新有報基準日時点、最新有報数値を反映)。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1為替変動リスク:海外売上比率約8割のグローバル企業で、急激な円高進行は連結利益を直撃する。Q1は為替影響除く実質増収率+21.2%に対し円ベース+29.7%と円安が追い風だったが、逆方向の局面では下押し圧力に
2競合環境リスク:ランニング領域でナイキ・アディダスに加え、HOKA(デッカーズ・アウトドア)・On Holding等の新興ブランドが急成長。技術・マーケティング両面での競争激化に常時対応する必要
3オニツカタイガーの流行リスク:スポーツスタイル領域は急成長の一方でファッショントレンドへの依存度が高く、Z世代の嗜好変化や模倣品の登場による減速リスクがある
4サプライチェーン・原材料リスク:主要生産地のベトナム・インドネシア・中国における人件費上昇、原材料(合成繊維・ゴム・EVA等)価格の高騰、海上運賃の変動が製造原価を押し上げるリスク
5中国市場・地政学リスク:中華圏Q1は売上+28.2%と好調だが、米中対立の激化・現地競合台頭・若年層の節約志向等で市場環境が急変する可能性
6M&A実行リスク:Thaidotrun・Deporticket等の小規模M&Aが続いており、PMI(ポストM&A統合)の失敗や買収先のれんの減損リスクが累積的に発生する可能性

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1,080万円
従業員数
9,455
平均年齢
40.4歳
平均年収従業員数前年比
当期1,080万円9,455-

平均年収は約998万円とスポーツ用品業界ではトップクラスの給与水準です。連結ベースではグローバルに約9,000名の従業員を擁しています。平均年齢40.8歳、平均勤続年数13年と安定した雇用環境が特徴です。業績好調を背景に給与水準はさらに上昇傾向にあります。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
38
方針: 累進配当(中期経営計画期間内の連結総還元性向50%目標)
1株配当配当性向
2019/12期7.576.5%
2020/12期6-
2021/12期645.1%
2022/12期1035.6%
2023/12期16.833.7%
2024/12期2224.9%
2025/12期2820.3%
2026/12期(予想)3824.7%
5期連続増配
株主優待
あり
100株以上1,200株未満:自社製品25%割引電子チケット10枚/1,200株以上:同30%割引チケット10枚(直営店舗・公式ECで利用可)
必要株数100株以上(約44万円)
金額相当割引率による(実質20%強の割引)
権利確定月6月・12月

配当は2024年7月の1:4株式分割反映後で過去5期連続増配を継続中。2026/12期は前期28円から+10円増配の年間38円を計画し、中期経営計画2026で掲げる連結総還元性向50%目標達成に向け配当と自社株買いを併用する方針です。配当性向は20〜25%レンジで利益成長を通じた株主価値向上に重点を置いており、配当利回りは0.86%と高くはありませんが、株主優待として6月・12月に各10枚の自社製品割引電子チケット(25〜30%OFF)を提供しており、ランナー・スニーカーファンに実用価値の高い還元策となっています。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残702,600株
売り残474,500株
信用倍率1.48倍
2026年5月第2週時点
今後の予定
2026/12期 第1四半期決算(発表済)2026年5月12日
2026/12期 中間決算2026年8月上旬予定
2026/12期 第3四半期決算2026年11月上旬予定

PBRは11.55倍とセクター平均(2.2倍)の約5倍という高水準で取引されていますが、これはROE38.8%という極めて高い資本効率と4期連続最高益更新の成長軌道を市場が織り込んだ結果です。理論PBR≒ROE÷株主資本コスト(仮に7%)=5.5倍を大きく超えるプレミアムが乗っており、Q1+47.2%の純利益成長など成長持続が前提となる水準。PER 28.8倍はEPS153.9円ベースで成長率を考慮すれば妥当で、信用倍率1.48倍はバランス取れた需給。時価総額3.24兆円はその他製品セクターでトップクラスの規模です。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/12期222億円128億円57.6%
2022/12期309億円110億円35.7%
2023/12期507億円154億円30.4%
2024/12期926億円288億円31.1%
2025/12期1,393億円406億円29.1%

税引前利益は5年で221億円→1,393億円と約6.3倍に急拡大しました。実効税率は2021/12期の57.6%(コロナ赤字期の繰越欠損調整等の特殊要因)から、2023/12期〜2025/12期は29〜31%レンジで標準化。グローバル展開に伴う海外子会社の税率構成と国内税効果会計の影響で、2026/12期は税引前利益1,650億円・税負担550億円程度(実効税率33%前後)を見込んでいます。

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アシックス まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 38円
安全性
普通
自己資本比率 41.0%
稼ぐ力
高い
ROE 19.0%(累計)
話題性
好評
ポジ 62%

「ランニング・スポーツスタイルの世界覇者、Q1売上+29.7%・営業益+36.5%で過去最高更新――『Year of ASIA』戦略が始動」

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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU