プロネクサス
PRONEXUS INC.
最終更新日: 2026年3月29日
上場企業の約6割を支える、ディスクロージャー・IR支援のリーディングカンパニー
ディスクロージャーとIRの未来を創造し、企業の持続的成長を支援するリーディングカンパニーであり続けることを目指します。
この会社ってなに?
あなたが応援したい会社の株を買うと、年に一度「株主総会のご案内」といった分厚い封筒が届きますよね。実は、プロネクサスはその書類作りを裏側で支えている会社です。上場企業が投資家に向けて会社の成績表(決算短信や有価証券報告書)を公開する際、複雑なルールに沿って正確な書類を作成する必要があります。プロネクサスは専門のシステムやコンサルティングを提供し、日本の上場企業の約6割を顧客に持ち、企業と投資家との大切なコミュニケーションを円滑にしているのです。
プロネクサスは上場企業の情報開示支援で国内大手。直近のFY2025決算は、売上高310.0億円と過去最高を更新したものの、減損損失の計上により営業利益は2.09億円と大幅減益で着地しました。これは一時的な要因であり、会社は次期(FY2026)の営業利益を28.00億円へのV字回復と見込んでいます。「新中期経営計画2027」では、既存事業の強化に加え、サステナビリティ開示支援といった新領域での成長を目指しており、計画の達成が株価回復の鍵となります。
会社概要
- 業種
- その他製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区海岸一丁目2番20号 汐留ビルディング5階
- 公式
- www.pronexus.co.jp
社長プロフィール

当社は「新中期経営計画2027」において、既存事業の強化と新たなビジネス領域への挑戦を重点戦略として掲げています。事業環境の変化に対応し、全社一丸となって企業価値の向上に取り組み、株主様をはじめとするすべてのステークホルダーの皆様のご期待にお応えしてまいります。
この会社のストーリー
創業者である上野守治が、有価証券の引受・募集・売出しの目論見書印刷を主業務とする「亜細亜証券印刷株式会社」を設立。
商号を「アジア印刷株式会社」に変更。企業のディスクロージャー(情報開示)制度の発展とともに、事業を拡大していく。
日本証券業協会に株式を店頭登録し、企業としての社会的信用を高める新たなステージへ進出する。
商号を「株式会社プロネクサス」に変更。インターネットの普及を背景に、電子開示支援システムなどデジタル分野でのサービスを強化。
東京証券取引所市場第一部(現:プライム市場)に上場。ディスクロージャー支援のトップ企業としての地位を確立する。
コロナ禍を契機に企業のDXが加速。株主総会のバーチャル化支援や、サステナビリティ情報開示支援など、時代に即した新サービスを展開。
「新中期経営計画2027」を発表。既存事業の強化に加え、M&Aやスタートアップとの連携を通じて新たなビジネス領域への挑戦を本格化させる。
注目ポイント
企業の決算短信や有価証券報告書など、重要な情報開示書類の作成を支援。長年の実績と専門性で、日本の資本市場に不可欠な存在です。
早くから電子開示システム「PRONEXUS WORKS」を提供。法改正や制度変更にも迅速に対応し、企業の煩雑な開示業務を効率化しています。
連結配当性向50%以上を基本方針とし、安定的な配当を実施。QUOカードがもらえる株主優待も魅力的で、長期保有を応援する制度も充実しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 33円 | 52.5% |
| FY2022/3 | 35円 | 51.3% |
| FY2023/3 | 36円 | 56.8% |
| FY2024/3 | 36円 | 51.6% |
| FY2025/3 | 52円 | 294.1% |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は連結配当性向50%以上を基本方針に掲げ、株主への還元を重視しています。FY2025/3には特別配当を実施するなど、強固な財務基盤を背景とした積極的な還元姿勢を貫いています。株主優待と合わせて安定したインカムゲインを提供しており、長期保有を推奨する還元プログラムが整えられています。
同業比較(収益性)
その他製品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高は安定した推移を見せており、FY2024/3には連結売上高が約301億円と過去最高水準を記録しました。しかし、FY2025/3は特定の減損損失の影響により当期利益が約4.5億円まで一時的に落ち込む見通しとなりました。今期は体制の立て直しと既存事業の効率化を進め、FY2026/3には純利益18億円規模へのV字回復を目指しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 7.2% | 4.7% | 8.5% |
| FY2022/3 | 7.5% | 5.0% | 9.5% |
| FY2023/3 | 6.6% | 4.4% | 8.3% |
| FY2024/3 | 7.0% | 4.6% | 8.1% |
| FY2025/3 | 1.8% | 1.2% | 0.7% |
従来は営業利益率が8%から9%台で推移する安定的な収益構造を有していましたが、FY2025/3は減損等の特殊要因により営業利益率が0.7%まで低下しました。ROE(自己資本利益率)も同様に一時的な低迷が見られますが、ディスクロージャー支援事業の強固な顧客基盤を背景とした高い収益回復力を持っています。今後は効率的なコスト管理と高付加価値サービスの提供により、収益性の再改善を図るフェーズにあります。
財務は安全?
自己資本比率は64%から66%前後の高い水準を維持しており、極めて強固な財務体質を誇ります。有利子負債は長年ゼロに近い状態を継続してきましたが、近年は戦略的な投資のため少額の負債を活用しています。潤沢なネットキャッシュと安定した純資産により、将来の事業投資や株主還元に対する十分な余力を有していると言えます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 39.2億円 | -13.4億円 | -16.6億円 | 25.8億円 |
| FY2022/3 | 38.4億円 | -16.1億円 | -28.9億円 | 22.3億円 |
| FY2023/3 | 36.0億円 | -64.8億円 | -17.6億円 | -28.8億円 |
| FY2024/3 | 53.3億円 | -17.1億円 | -17.5億円 | 36.1億円 |
| FY2025/3 | 42.9億円 | 6.0億円 | -20.1億円 | 48.8億円 |
本業で着実に現金を稼ぎ出すビジネスモデルが確立されており、毎期数十億円規模の安定した営業キャッシュフローを創出しています。投資活動においても、DX推進やシステム強化に向けた積極的な支出が行われてきました。潤沢なフリーキャッシュフロー(FCF)を原資として、安定的な配当の維持および成長投資への配分を両立させています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 21.3億円 | 4.4億円 | 20.6% |
| FY2022/3 | 24.8億円 | 7.2億円 | 29.0% |
| FY2023/3 | 22.1億円 | 5.9億円 | 26.9% |
| FY2024/3 | 24.4億円 | 6.6億円 | 26.9% |
| FY2025/3 | 2.1億円 | 0円 | 0.0% |
通常年度の法人税負担率は概ね30%前後で推移しており、法令に基づき適正に納税を行っています。FY2025/3は利益水準の低下により納税額が抑制されましたが、これは一過性の要因によるものです。今後の業績回復に伴い、実効税率は再び法定の実効税率付近に戻る見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 724万円 | 1,668人 | - |
平均年収は724万円となっており、日本の全業種平均と比較して高水準な給与体制を維持しています。ディスクロージャー支援という専門性の高いサービスを核としており、高い生産性が個々の報酬にも反映されていると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
浮動株比率が高く、株式の流動性が高い反面、株価変動が大きくなりやすい傾向があります。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はNORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE FIDELITY FUNDS(常任代理人 香港上海銀行東京支店)・プロネクサス社員持株会。
筆頭株主は創業者である上野守生氏が14.75%を保有しており、上野一族および資産管理会社等の関連株主が上位を占めるオーナー色が強い構成です。金融機関や外国法人の保有も見られますが、安定株主の割合が高く、経営権の安定性が強固な一方で、浮動株比率には一定の制約があると考えられます。
会社の公式開示情報
役員報酬
主力事業は上場企業の開示書類作成支援であり、ディスクロージャーの電子化進展による市場環境の変化をリスクとして認識しつつ、新規のIR支援領域への投資を強化しています。業績は主要顧客である上場企業の動向に依存しやすく、効率的な経営体制とリスク分散が成長の鍵を握っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.7%であり、多様性確保に向けた登用が進められています。監査体制については専門家による監査報酬を確保しており、適切な統治が図られています。また、中堅規模の企業として、透明性の高い情報開示と株主還元を重視したガバナンスが機能しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 27億円 | 5億円 | 5億円 | -83.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 25億円 | 2億円 | 2億円 | -91.6% |
| FY2024 | 24億円 | — | 24億円 | +1.5% |
| FY2023 | 26億円 | — | 22億円 | -14.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 300億円 | — | 301億円 | +0.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025年5月に「新中期経営計画2027」を発表し、最終年度のFY2027に売上高350億円、営業利益33億円を目指しています。しかし、初年度のFY2025は減損損失の計上により営業利益が2.09億円と計画を大幅に下回る見込みで、厳しい船出となりました。会社はFY2026に営業利益28億円への急回復を予想しており、このV字回復を達成できるかが、計画全体の信頼性を左右する重要なポイントになります。投資家は、一過性費用の影響を除いた本業の収益性と、計画の進捗を慎重に見守る必要があります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。これは、安定的な配当は出ているものの、株価自体が市場全体の成長トレンドに乗り切れず、軟調に推移してきたことを示唆しています。FY2025の減益など、業績の伸び悩みが株価の重しとなり、結果としてTSRがTOPIXに劣後する要因となっています。企業価値向上に向けた新中期経営計画の成果が待たれます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 119.6万円 | +19.6万円 | 19.6% |
| FY2022 | 108.3万円 | +8.3万円 | 8.3% |
| FY2023 | 103.1万円 | +3.1万円 | 3.1% |
| FY2024 | 130.8万円 | +30.8万円 | 30.8% |
| FY2025 | 138.4万円 | +38.4万円 | 38.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRは業界平均とほぼ同水準で、市場からは標準的な評価を受けていると言えます。一方、配当利回りはFY2025の特別配当込みで4.63%と、市場平均を上回る魅力的な水準です。信用取引では売り残が買い残を大幅に上回る「売り長」の状態で、信用倍率は0.17倍と極めて低く、将来の株価上昇時に買い戻しが需給を押し上げる可能性があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
「新中期経営計画2027」を策定し、既存事業の強化と新たなビジネス領域の展開を表明しました。
Booostと戦略的業務提携を締結。脱炭素・開示システムの連携による企業価値向上を推進。
第3四半期累計の最終利益が前年同期比29.5%減の22.59億円となり、市場の注目を集めました。
最新ニュース
プロネクサス まとめ
ひとめ診断
「上場企業の『通知表』作りを、システムとコンサルで丸ごと支えるディスクロージャー界の黒子役」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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