プロネクサス7893
PRONEXUS INC.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが応援したい会社の株を買うと、年に一度「株主総会のご案内」といった分厚い封筒が届きますよね。実は、プロネクサスはその書類作りを裏側で支えている会社です。上場企業が投資家に向けて会社の成績表(決算短信や有価証券報告書)を公開する際、複雑なルールに沿って正確な書類を作成する必要があります。プロネクサスは専門のシステムやコンサルティングを提供し、日本の上場企業の約6割を顧客に持ち、企業と投資家との大切なコミュニケーションを円滑にしているのです。
プロネクサスは上場企業の情報開示支援で国内大手。直近の2025期決算は、売上高310.0億円と過去最高を更新したものの、減損損失の計上により営業利益は2.09億円と大幅減益で着地しました。これは一時的な要因であり、会社は次期(2026期)の営業利益を28.00億円へのV字回復と見込んでいます。「新中期経営計画2027」では、既存事業の強化に加え、サステナビリティ開示支援といった新領域での成長を目指しており、計画の達成が株価回復の鍵となります。
会社概要
- 業種
- その他製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区海岸一丁目2番20号 汐留ビルディング5階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.2% | 4.7% | - |
| 2022/03期 | 7.5% | 4.9% | - |
| 2023/03期 | 6.8% | 4.5% | - |
| 2024/03期 | 7.1% | 4.7% | 8.1% |
| 2025/03期 | 1.8% | 1.2% | 0.7% |
| 3Q FY2026/3 | 9.1%(累計) | 5.9%(累計) | 12.8% |
従来は営業利益率が8%から9%台で推移する安定的な収益構造を有していましたが、2025/03期は減損等の特殊要因により営業利益率が0.7%まで低下しました。ROE(自己資本利益率)も同様に一時的な低迷が見られますが、ディスクロージャー支援事業の強固な顧客基盤を背景とした高い収益回復力を持っています。今後は効率的なコスト管理と高付加価値サービスの提供により、収益性の再改善を図るフェーズにあります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 250億円 | — | 16.9億円 | 62.9円 | - |
| 2022/03期 | 261億円 | — | 17.6億円 | 68.2円 | +4.6% |
| 2023/03期 | 268億円 | — | 16.2億円 | 63.4円 | +2.5% |
| 2024/03期 | 301億円 | 24.4億円 | 17.8億円 | 69.8円 | +12.4% |
| 2025/03期 | 310億円 | 2.1億円 | 4.5億円 | 17.7円 | +2.9% |
売上高は安定した推移を見せており、2024/03期には連結売上高が約301億円と過去最高水準を記録しました。しかし、2025/03期は特定の減損損失の影響により当期利益が約4.5億円まで一時的に落ち込む見通しとなりました。今期は体制の立て直しと既存事業の効率化を進め、2026/03期には純利益18億円規模へのV字回復を目指しています。 【3Q 2026/03期実績】売上259億円(通期予想比81%)、営業利益33億円(同118%)、純利益23億円(同125%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
その他製品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力事業は上場企業の開示書類作成支援であり、ディスクロージャーの電子化進展による市場環境の変化をリスクとして認識しつつ、新規のIR支援領域への投資を強化しています。業績は主要顧客である上場企業の動向に依存しやすく、効率的な経営体制とリスク分散が成長の鍵を握っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 27億円 | 5億円 | 5億円 | -83.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 25億円 | 2億円 | 2億円 | -91.6% |
| 2024期 | 24億円 | — | 24億円 | +1.5% |
| 2023期 | 26億円 | — | 22億円 | -14.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 300億円 | — | 301億円 | +0.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025年5月に「新中期経営計画2027」を発表し、最終年度の2027期に売上高350億円、営業利益33億円を目指しています。しかし、初年度の2025期は減損損失の計上により営業利益が2.09億円と計画を大幅に下回る見込みで、厳しい船出となりました。会社は2026期に営業利益28億円への急回復を予想しており、このV字回復を達成できるかが、計画全体の信頼性を左右する重要なポイントになります。投資家は、一過性費用の影響を除いた本業の収益性と、計画の進捗を慎重に見守る必要があります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
「新中期経営計画2027」を策定し、既存事業の強化と新たなビジネス領域の展開を表明しました。
Booostと戦略的業務提携を締結。脱炭素・開示システムの連携による企業価値向上を推進。
第3四半期累計の最終利益が前年同期比29.5%減の22.59億円となり、市場の注目を集めました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は64%から66%前後の高い水準を維持しており、極めて強固な財務体質を誇ります。有利子負債は長年ゼロに近い状態を継続してきましたが、近年は戦略的な投資のため少額の負債を活用しています。潤沢なネットキャッシュと安定した純資産により、将来の事業投資や株主還元に対する十分な余力を有していると言えます。 【3Q 2026/03期】総資産383億円、純資産255億円、自己資本比率64.6%、有利子負債1.0億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2022/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2023/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2024/03期 | 53.3億円 | 17.1億円 | 17.5億円 | 36.1億円 |
| 2025/03期 | 42.9億円 | 6.0億円 | 20.1億円 | 48.8億円 |
本業で着実に現金を稼ぎ出すビジネスモデルが確立されており、毎期数十億円規模の安定した営業キャッシュフローを創出しています。投資活動においても、DX推進やシステム強化に向けた積極的な支出が行われてきました。潤沢なフリーキャッシュフロー(FCF)を原資として、安定的な配当の維持および成長投資への配分を両立させています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.7%であり、多様性確保に向けた登用が進められています。監査体制については専門家による監査報酬を確保しており、適切な統治が図られています。また、中堅規模の企業として、透明性の高い情報開示と株主還元を重視したガバナンスが機能しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 724万円 | 1,668人 | - |
平均年収は724万円となっており、日本の全業種平均と比較して高水準な給与体制を維持しています。ディスクロージャー支援という専門性の高いサービスを核としており、高い生産性が個々の報酬にも反映されていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。これは、安定的な配当は出ているものの、株価自体が市場全体の成長トレンドに乗り切れず、軟調に推移してきたことを示唆しています。2025期の減益など、業績の伸び悩みが株価の重しとなり、結果としてTSRがTOPIXに劣後する要因となっています。企業価値向上に向けた新中期経営計画の成果が待たれます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 23円 | 40.9% |
| 2017/03期 | 24円 | 38.6% |
| 2018/03期 | 28円 | 42.2% |
| 2019/03期 | 30円 | 42.1% |
| 2020/03期 | 30円 | 43.8% |
| 2021/03期 | 33円 | 52.5% |
| 2022/03期 | 35円 | 51.3% |
| 2023/03期 | 36円 | 56.8% |
| 2024/03期 | 36円 | 51.6% |
| 2025/03期 | 52円 | 294.1% |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は連結配当性向50%以上を基本方針に掲げ、株主への還元を重視しています。2025/03期には特別配当を実施するなど、強固な財務基盤を背景とした積極的な還元姿勢を貫いています。株主優待と合わせて安定したインカムゲインを提供しており、長期保有を推奨する還元プログラムが整えられています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 119.6万円 | 19.6万円 | 19.6% |
| 2022期 | 108.3万円 | 8.3万円 | 8.3% |
| 2023期 | 103.1万円 | 3.1万円 | 3.1% |
| 2024期 | 130.8万円 | 30.8万円 | 30.8% |
| 2025期 | 138.4万円 | 38.4万円 | 38.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRは業界平均とほぼ同水準で、市場からは標準的な評価を受けていると言えます。一方、配当利回りは2025期の特別配当込みで4.63%と、市場平均を上回る魅力的な水準です。信用取引では売り残が買い残を大幅に上回る「売り長」の状態で、信用倍率は0.17倍と極めて低く、将来の株価上昇時に買い戻しが需給を押し上げる可能性があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 25.0億円 | 8.1億円 | 32.4% |
| 2022/03期 | 26.2億円 | 8.6億円 | 32.8% |
| 2023/03期 | 23.9億円 | 7.7億円 | 32.3% |
| 2024/03期 | 25.3億円 | 7.5億円 | 29.7% |
| 2025/03期 | 16.8億円 | 12.3億円 | 73.2% |
通常年度の法人税負担率は概ね30%前後で推移しており、法令に基づき適正に納税を行っています。2025/03期は利益水準の低下により納税額が抑制されましたが、これは一過性の要因によるものです。今後の業績回復に伴い、実効税率は再び法定の実効税率付近に戻る見通しです。
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「上場企業の『通知表』作りを、システムとコンサルで丸ごと支えるディスクロージャー界の黒子役」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。