立川ブラインド工業
TACHIKAWA CORPORATION
最終更新日: 2026年3月29日
窓辺から快適な暮らしを創る、ブラインド業界トップの安定優良企業
ブラインドや間仕切りといった製品の提供を通じて、人々の暮らしに寄り添う「快適な空間づくり」を提案し、豊かな社会の実現に貢献します。
この会社ってなに?
あなたが普段、家のリビングや寝室で日差しを調整するために使っているブラインドやロールスクリーン、実はその多くを立川ブラインド工業が作っているかもしれません。「タチカワブラインド」というブランド名で、日本の快適な空間づくりを長年支えてきたトップメーカーです。また、あなたが働くオフィスの会議室を区切っているパーテーションや、商業施設のスタイリッシュな間仕切りも、同社の製品である可能性があります。最近では、外出先からスマホで操作できるスマートホーム対応の製品も開発しており、私たちの暮らしをより便利にしています。
ブラインド・間仕切りで国内最大手の立川ブラインド工業は、安定した収益基盤を持つ老舗メーカーです。FY2025決算では売上高426.2億円、営業利益44.11億円を達成し、堅調な業績を維持しています。PBRは0.92倍と依然として1倍を割れていますが、FY2025には配当を前期の46円から70円へ大幅に増配するなど、株主還元を積極化しています。新中期経営計画「タチカワビジョン 2028」を始動させ、M&Aの戦略的活用も視野に入れ、持続的な成長と企業価値向上を目指しています。
会社概要
- 業種
- 金属製品
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都港区三田3丁目1番12号
- 公式
- www.blind.co.jp
社長プロフィール

新中期経営計画「タチカワビジョン 2028」のもと、『快適な暮らしの創造』をテーマに掲げています。積極的な成長投資と社会貢献を通じて企業価値を高め、すべてのステークホルダーの皆様に信頼される企業であり続けることを目指します。
この会社のストーリー
航空機や自動車部品の製造を目的に会社を設立。戦後の平和産業への転換を目指し、新たな道を歩み始める。
主力事業をブラインド製造へ転換。現在のタチカワブラインドの礎を築く大きな一歩となる。
画期的な新機構を備えた家庭用ブラインド「シルキー」が人気を博し、ブラインドを一般家庭に普及させる。
富士変速機と業務資本提携を結び、減速機関連事業へ参入。窓まわり製品以外の事業の柱を築き始める。
企業の信頼性と知名度をさらに高め、安定成長を続けるための強固な経営基盤を確立する。
成長を加速させるため、従来の限定的な姿勢から戦略的なM&A活用へと転換。また、スマホで操作可能な新製品を発売し、時代に合わせた価値を提供する。
「快適な暮らしの創造」をテーマに、売上高458億円、PBR1倍超えを目標に掲げ、次なる成長ステージへ。
注目ポイント
ブラインド・間仕切りの国内最大手として、高い知名度と信頼性を誇ります。安定した事業基盤のもと、堅実な経営を続けています。
配当とQUOカードの株主優待を合わせた利回りは高く、投資家への還元に積極的です。PBR1倍超えを目標に掲げ、企業価値向上にコミットしています。
伝統ある安定企業でありながら、近年はM&A戦略への転換やIoTを活用した新製品開発など、未来に向けた成長投資に積極的に取り組んでいます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 30円 | 20.4% |
| FY2022/3 | 31円 | 23.9% |
| FY2023/3 | 36円 | 25.1% |
| FY2024/3 | 46円 | 30.9% |
| FY2025/3 | 70円 | 43.4% |
| 権利確定月 | 12月 |
同社は株主還元を重視しており、配当性向30〜40%を目標水準として段階的な増配を続けています。直近では業績拡大を反映し、配当金も年間70円へと大幅に引き上げられました。安定的な配当に加え、QUOカード優待も実施しており、中長期的な保有を推奨する還元姿勢を示しています。
同業比較(収益性)
金属製品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
立川ブラインド工業は、ブラインドやカーテンレール等の窓まわり製品の国内最大手として安定した事業基盤を有しており、売上高は400億円台前半で堅調に推移しています。近年の建築需要やリフォーム市場の取り込みに加え、価格改定の浸透が寄与し、2025年3月期には純利益が約32億円と過去最高水準を記録しました。今後は、機械式立体駐車場装置等の周辺事業も含めた成長投資により、さらなる収益拡大を図る計画です。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.1% | 4.7% | 11.1% |
| FY2022/3 | 5.2% | 4.0% | 9.3% |
| FY2023/3 | 5.4% | 4.3% | 9.8% |
| FY2024/3 | 5.3% | 4.4% | 10.5% |
| FY2025/3 | 5.7% | 4.8% | 10.3% |
同社の収益性は、高付加価値製品の販売促進や生産性向上への取り組みを背景に、営業利益率は10%前後の安定した水準を維持しています。ROE(自己資本利益率)は5%台で推移していますが、経営目標としてROE 8%への引き上げを掲げており、資本効率の改善が今後の重要なテーマです。原材料価格の変動に対しては、機動的な価格転嫁を進めることで利益率の確保に努めています。
財務は安全?
同社の財務健全性は極めて高く、自己資本比率は80%を超えており、実質無借金経営を継続しています。潤沢なネットキャッシュを背景に、研究開発や設備投資といった成長分野への積極的な投資が可能な体制が整っています。強固なバランスシートは、長期的な事業環境の変化に対する強力な防波堤となっており、極めて高い財務の安全性を誇ります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 21.3億円 | -20.1億円 | -6.8億円 | 1.2億円 |
| FY2022/3 | 21.4億円 | -30.4億円 | -10.6億円 | -9.0億円 |
| FY2023/3 | 43.1億円 | -29.3億円 | -19.8億円 | 13.9億円 |
| FY2024/3 | 16.4億円 | -13.1億円 | -7.9億円 | 3.4億円 |
| FY2025/3 | 45.2億円 | -32.9億円 | -11.0億円 | 12.3億円 |
営業キャッシュフローは本業の安定した稼ぎを反映し、年間で約16億円から45億円を安定的に創出しています。投資キャッシュフローは工場の設備更新や新製品開発に向けた成長投資が中心で、FCF(フリーキャッシュフロー)は概ねプラスを維持し、資金循環は非常に良好です。財務キャッシュフローは株主還元としての配当支払いが主であり、健全な財務体質を背景にバランスの取れた資金配分を行っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 46.6億円 | 17.9億円 | 38.5% |
| FY2022/3 | 40.0億円 | 14.8億円 | 37.1% |
| FY2023/3 | 43.3億円 | 16.2億円 | 37.4% |
| FY2024/3 | 43.8億円 | 15.7億円 | 36.0% |
| FY2025/3 | 46.3億円 | 13.9億円 | 30.0% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減と連動しており、適正に納税が行われています。実効税率は以前30%台後半で推移していましたが、近時は税効果会計の調整や税制改正の影響もあり、2025年3月期には30%へ低下しました。今後も27%程度の水準が見込まれており、業績の安定化に伴う納税額のコントロールが行われています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 640万円 | 1,315人 | - |
従業員平均年収は640万円となっており、製造業の平均水準と比較して安定した処遇が維持されています。長年の業績推移と堅実な財務体質が、従業員への安定的な還元を支える背景となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はタチカワブラインド取引先持株会・更生保護法人立川更生保護財団。
同社は創業家に関連する法人や取引先持株会が安定株主として上位を占める構造となっており、経営の安定性が極めて高いのが特徴です。浮動株比率は限定的であり、市場での流動性よりも長期安定的な経営体制の維持が優先される傾向にあります。
会社の公式開示情報
役員報酬
ブラインドや間仕切りといった窓まわり製品を主力とし、安定した収益基盤を確立しています。原材料価格の高騰や住宅市場の動向が主な事業リスクですが、価格転嫁や製品の高付加価値化により利益率の維持を図る経営戦略が鮮明です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率20%を達成しており、多様性の確保に向けた取り組みが進んでいます。PBR改善に向けた資本効率の向上を経営課題として掲げ、ROE目標の設定やIR活動の強化を通じて、企業価値とガバナンス体制の双方で改革を加速させています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 435億円 | — | 426億円 | -2.0% |
| FY2024 | 428億円 | — | 414億円 | -3.2% |
| FY2023 | 428億円 | — | 413億円 | -3.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 45億円 | — | 44億円 | -2.0% |
| FY2024 | 44億円 | — | 44億円 | -0.9% |
| FY2023 | 42億円 | — | 40億円 | -3.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2026年2月に新中期経営計画「タチカワビジョン 2028」を発表しました。最終年度のFY2028には売上高458億円、ROE8%超を目指します。これまでの限定的な姿勢から転換し、M&Aを戦略的に活用する方針を打ち出しており、成長の加速が期待されます。一方で、過去数年の業績予想は期初計画に対して未達で着地する傾向があり、計画達成の確実性が今後の課題です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSR(株主総利回り)は、過去5年間にわたりTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いていました。これは、成長性の乏しさから株価が長期にわたり低迷していたことが主な要因です。しかし、2025年12月期に発表された大幅な増配と自己株式取得が転換点となり、株価が急騰。今後は、株主還元強化と新中期経営計画による成長が、TSRを改善させTOPIXを上回るパフォーマンスを達成できるかが焦点となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 98.3万円 | -1.7万円 | -1.7% |
| FY2022 | 91.6万円 | -8.4万円 | -8.4% |
| FY2023 | 93.5万円 | -6.5万円 | -6.5% |
| FY2024 | 116.3万円 | +16.3万円 | 16.3% |
| FY2025 | 116.6万円 | +16.6万円 | 16.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERとPBRは業界平均並みですが、PBRは依然として解散価値である1倍を下回っています。信用倍率は1倍を割り込み「売り長」の状態となっており、株価上昇局面では買い戻し(踏み上げ)によるさらなる株価上昇の可能性があります。株価は大幅な増配を好感して急騰しており、過熱感には注意が必要ですが、信用需給は良好と言えます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
M&A戦略の活用転換を発表し、将来的な事業拡大と成長投資への意欲を明確化しました。
新中期経営計画「タチカワビジョン 2028」を策定し、売上高458億円等の目標を提示しました。
株価が2,674円の年初来高値を記録し、市場からの期待値が大きく高まりました。
最新ニュース
立川ブラインド工業 まとめ
ひとめ診断
「窓辺のガリバー、高配当を武器にPBR1倍の壁に挑む老舗メーカー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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