三和ホールディングス
Sanwa Holdings Corporation
最終更新日: 2026年3月24日
シャッター国内首位、日米欧3極体制で『開口部のグローバルリーダー』を目指す成長企業
高機能開口部のグローバルリーダーとして、安全・安心・快適な社会の実現に貢献し、持続的な企業価値の向上を目指す。
この会社ってなに?
三和ホールディングスの製品は、オフィスビルや商業施設のシャッター、マンションの玄関ドア、自宅のガレージドア、さらにはデータセンターの防火扉まで、建物の「開口部」を支えています。日本で目にするシャッターの多くが三和シヤッター製であり、北米でもOverhead Door社のガレージドアは広く普及しています。
FY2025/3の売上高は6,624億円(前年比+8.4%)、営業利益は805億円(同+23.2%)と5期連続の増収増益を達成しました。主力のシャッター・ドア事業は国内での価格転嫁が進み、北米子会社Overhead Door Corporationも住宅・非住宅向けの堅調な需要を取り込みました。FY2026/3予想は売上高6,540億円、営業利益810億円と前年比では微減収ながらも増益を見込んでおり、営業利益率は12.4%へさらに改善する見通しです。中期経営計画2027では営業利益1,000億円を掲げ、DOE8%を目安とする配当方針のもと4期連続増配中と、株主還元にも積極的です。
会社概要
- 業種
- 金属製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル52階
- 公式
- www.sanwa-hldgs.co.jp
社長プロフィール
私たちは『安全・安心・快適を提供することにより社会に貢献する』という使命のもと、高機能開口部のグローバルリーダーを目指しています。日米欧の3極体制を活かしたグローバル展開とサービス事業の拡大により、持続的な成長と企業価値の向上を実現してまいります。
この会社のストーリー
三和シヤッター製作所として創業。シャッター専業メーカーとして日本の高度経済成長期の建設需要を取り込み、急成長を遂げました。
北米のガレージドア大手Overhead Door Corporationを買収し、海外展開の礎を築きました。日米2極体制の確立です。
欧州のNovoferm Groupを買収し、日米欧の3極体制を確立。グローバルシャッター・ドアメーカーとしてのプレゼンスを確立しました。
三和ホールディングス株式会社に商号変更し、持株会社体制へ移行。グループ経営の効率化とガバナンス強化を推進しました。
コロナ禍で欧州事業の構造改革を断行。コスト削減と事業効率化を推進し、収益体質の強化を図りました。
FY2025/3で営業利益805億円の過去最高益を達成。米バリューアクトの参入で資本効率改善への期待が一段と高まっています。
売上高1兆円・営業利益率15%を長期ビジョンとして掲げ、スマート化・サービス事業の拡大でグローバルリーダーの地位確立を目指します。
注目ポイント
ROEはFY2021/3の11.7%からFY2025/3の17.7%へ大幅に改善。バリューアクトの参入も追い風に、資本効率を重視した経営が加速しています。PBR2.3倍は市場からの高い評価の証です。
国内シャッター首位の安定基盤に加え、北米Overhead Door社が高い利益率で成長を牽引。欧州は構造改革が進展し利益率改善中。3つの地域で分散されたポートフォリオが経営の安定性を支えています。
配当方針をDOE8%目安に変更し、5期連続増配を見込んでいます。配当利回り3%超に加え、QUOカード優待や自己株式取得も実施。バリューアクトの存在が株主還元拡充のさらなる後押しとなっています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 23円 | 36.5% |
| FY2017/3 | 25円 | 33.5% |
| FY2018/3 | 30円 | 37.1% |
| FY2019/3 | 32円 | 34.4% |
| FY2020/3 | 34円 | 35.0% |
| FY2021/3 | 34円 | 35.3% |
| FY2022/3 | 36円 | 34.8% |
| FY2023/3 | 58円 | 38.7% |
| FY2024/3 | 78円 | 39.8% |
| FY2025/3 | 106円 | 40.1% |
| 必要株数 | 100株以上(約35万円) |
| 金額相当 | 約500円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
FY2026/3の予想配当は1株124円(前年比+18円の増配)で、5期連続増配を見込んでいます。配当方針をDOE8%目安に変更し、業績連動型の安定的な増配を明確化。現在の配当利回りは3.02%と市場平均を上回る水準で、株主優待のQUOカード(500円相当)と合わせた総合利回りは3.16%です。自己株式取得も積極的に実施しており、株主還元全体が充実しています。
同業比較(収益性)
金属製品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高はFY2021/3の約4,271億円からFY2025/3の約6,624億円へと着実に拡大。営業利益率もFY2021/3の7.7%からFY2025/3の12.2%へ大幅に改善しました。国内でのシャッター・ドア製品の価格転嫁が進んだことに加え、北米Overhead Door社の好調が寄与。FY2026/3予想は微減収も営業増益を見込む見通しで、利益率の改善トレンドは継続しています。
事業ごとの売上・利益
三和シヤッター工業を中核に、シャッター・ドア・間仕切・ステンレス製品の製造販売・メンテナンス
Overhead Door Corporation傘下で、ガレージドア・商業用シャッターの製造販売・サービス
Novoferm Group等を通じた欧州各国でのシャッター・ドア・ローディング機器の製造販売
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.3% | 5.7% | 3.8% |
| FY2022/3 | 9.3% | 5.9% | 3.6% |
| FY2023/3 | 7.2% | 7.5% | 2.8% |
| FY2024/3 | 9.5% | 8.8% | 3.0% |
| FY2025/3 | 24.4% | 10.8% | 6.0% |
ROEはFY2021/3の11.7%からFY2025/3の17.7%へと大幅に改善。資本効率の改善が著しく、金属製品業界の中でもトップクラスの水準です。営業利益率も7.7%から12.2%へ改善が続いており、価格転嫁の浸透と北米事業の高収益化が寄与しています。バリューアクトの参入を契機に資本効率の改善がさらに加速する可能性があります。
財務は安全?
総資産は約5,346億円で、自己資本比率は60.2%と高い安全性を維持。BPS(1株当たり純資産)は1,499円と着実に積み上がっています。FY2024/3に有利子負債が約1,039億円に増加しましたが、FY2025/3には約956億円に縮小しており、手元資金も1,031億円と潤沢です。安定した財務基盤のもと、M&Aや設備投資と株主還元を両立しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 501億円 | -112億円 | -61.0億円 | 390億円 |
| FY2022/3 | 205億円 | -214億円 | -274億円 | -8.3億円 |
| FY2023/3 | 344億円 | -159億円 | -98.9億円 | 185億円 |
| FY2024/3 | 724億円 | -248億円 | -262億円 | 476億円 |
| FY2025/3 | 769億円 | -302億円 | -429億円 | 468億円 |
営業キャッシュフローはFY2025/3に769億円と過去最高水準を記録し、潤沢な現金創出力を示しています。投資CFは設備投資やM&Aに充当され、FY2025/3は302億円のマイナス。フリーキャッシュフローは直近2年連続で467〜476億円のプラスを確保しており、稼ぐ力の向上が鮮明です。財務CFのマイナスは自己株式取得や配当金の支払いによるもので、株主還元が充実していることを示しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 321億円 | 109億円 | 33.9% |
| FY2022/3 | 341億円 | 113億円 | 33.1% |
| FY2023/3 | 528億円 | 197億円 | 37.3% |
| FY2024/3 | 649億円 | 217億円 | 33.4% |
| FY2025/3 | 840億円 | 265億円 | 31.5% |
法人税等の支払額は、業績の拡大に伴い着実に増加しています。FY2025/3は税引前利益840億円に対して約265億円の納税となりました。実効税率は31〜37%程度で推移しており、FY2026/3予想では約230億円の納税を見込んでいます。海外子会社の税率差異や繰延税金資産の計上が実効税率に影響しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,000万円 | 13,116人 | - |
平均年収1,000万円は金属製品業界でトップクラスの高水準です。持株会社であるため、連結従業員数約13,100名に対して単体従業員数は少数の経営管理人員で構成されています。平均年齢44歳、平均勤続年数17年と長期雇用が定着した安定した職場環境が特徴。なお、事業会社の三和シヤッター工業では製造・サービス部門を含むため、平均年収水準は異なります。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主は三井住友銀行・第一生命保険。
信託銀行経由の機関投資家が中心の株主構成で、筆頭株主の日本マスタートラスト信託銀行が14.7%を保有。三井住友銀行(5.1%)・第一生命保険(3.5%)が安定株主として名を連ねます。注目すべきは2024年9月に米アクティビストファンドのバリューアクト・キャピタルが5.94%の株式保有を報告した点で、資本効率の改善や株主還元の拡充への期待が高まっています。外国人持株比率は約39%と高水準です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 日本 | 約2,900億円 | 約350億円 | 12.1% |
| 北米 | 約2,500億円 | 約370億円 | 14.8% |
| 欧州 | 約1,200億円 | 約80億円 | 6.7% |
日本・北米・欧州の3極体制で事業を展開。北米事業が最も高い利益率(14.8%)を誇り、Overhead Door社のガレージドアブランドが高い市場評価を得ています。日本事業は国内シャッター市場のトップシェアを基盤に安定収益を確保。欧州事業は構造改革が進み利益率は改善傾向にあります。地域分散型のポートフォリオにより為替変動や景気変動に対する耐性を備えています。
この会社のガバナンスは?
取締役9名中、女性役員1名(11.0%)と多様性確保はまだ発展途上です。連結子会社71社を擁するグローバル経営体制で、監査報酬4,000万円を計上。設備投資156.6億円はシャッター・ドア製品の生産設備拡充や欧米拠点の強化に充当されています。非常勤取締役の臨時従業員1,721名を含め、サービス事業の人材基盤も充実しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 6,250億円 | — | 6,111億円 | -2.2% |
| FY2025 | 6,250億円 | — | 6,624億円 | +6.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 625億円 | — | 654億円 | +4.6% |
| FY2025 | 680億円 | — | 805億円 | +18.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
「中期経営計画2027」では「高機能開口部のグローバルリーダー」を目指し、売上高7,500億円・営業利益1,000億円(営業利益率13.3%)を掲げています。前中計2024では営業利益目標を上振れで達成し、FY2025/3には805億円と過去最高を更新。配当方針もDOE8%へ変更し、業績連動型の株主還元を明確化しました。欧米でのM&Aやサービス事業の拡大を成長ドライバーとし、グローバルでの収益力強化を推進しています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
FY2021からFY2025にかけて自社TSRは602.0%とTOPIX(213.4%)を約389ポイントアウトパフォームしています。特にFY2024からFY2025にかけて株価は大きく上昇し、北米事業の好調・ROE改善・バリューアクト参入による経営改革期待が評価されました。過去5年間で投資元本は約6倍に成長しており、長期保有投資家に極めて高いリターンをもたらしています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 175.7万円 | +75.7万円 | 75.7% |
| FY2022 | 155.7万円 | +55.7万円 | 55.7% |
| FY2023 | 182.9万円 | +82.9万円 | 82.9% |
| FY2024 | 342.1万円 | +242.1万円 | 242.1% |
| FY2025 | 602.0万円 | +502.0万円 | 502.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 13.0倍はセクター平均をやや下回り割安感がありますが、PBR 2.34倍は業界平均を大幅に上回っており、高ROE企業としての市場評価が反映されています。信用倍率1.20倍とほぼ拮抗しており、需給面は中立。配当利回り3.02%はセクター平均を上回り、バリューアクト参入後の株主還元拡充も市場の関心事項です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2025/3通期決算を発表。売上高6,624億円、営業利益805億円と過去最高益を達成。中期経営計画2024の数値目標を上回る実績で着地。
米アクティビストファンドのバリューアクト・キャピタルが5.94%の株式保有を報告。経営改革・資本効率向上への期待が高まった。
FY2026/3 第3四半期累計で営業利益497億円。国内の値上げ効果と北米事業の底堅さが寄与し、通期計画に対して順調に進捗。
最新ニュース
三和ホールディングス まとめ
ひとめ診断
シャッター国内首位・日米欧3極体制で開口部のグローバルリーダーを目指す三和ホールディングス
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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