ニフコ7988
NIFCO INC.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段乗っている自動車。そのバンパーやドアの内張り、ダッシュボードなどが、どうやってしっかりと固定されているか考えたことはありますか?実は、それらの部品を『パチン』と留めている目に見えない小さなクリップや留め具の多くをニフコが作っています。普段は目に付きませんが、金属ネジの代わりになることでクルマを軽くし、燃費を良くしたり、走行中のガタガタ音を減らしたりと、あなたのカーライフを陰で支える重要な役割を果たしているのです。ニフコの技術は、世界中の自動車メーカーに採用されています。
自動車向け工業用プラスチックファスナーのグローバル大手。2025期決算では、売上高3,530.4億円(前期比5.0%減)ながら、営業利益は492億円(同12.0%増)と過去最高益を達成しました。EV化に伴う車体軽量化ニーズを追い風に高付加価値製品が伸長し、営業利益率は13.9%と高い収益性を誇ります。2026期の会社計画では売上高3,480億円、営業利益495億円とさらなる利益成長を見込んでおり、継続的な収益性向上が注目されます。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 3月
- 本社
- 神奈川県横須賀市光の丘5-3
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 10.3% | 6.0% | - |
| 2022/03期 | 12.1% | 7.2% | - |
| 2023/03期 | 9.9% | 6.1% | - |
| 2024/03期 | 7.7% | 4.9% | 11.8% |
| 2025/03期 | 17.0% | 11.8% | 13.9% |
| 3Q FY2026/3 | 11.5%(累計) | 7.6%(累計) | 14.4% |
収益性は非常に高く、特に2025/03期には営業利益率が13.9%、ROE(自己資本利益率)が16.1%に大幅改善しました。これは製造プロセスの効率化や価格転嫁の進展が、利益率向上に大きく寄与した結果です。ROA(総資産利益率)も11.8%と高い水準を維持しており、資産を効率的に活用して利益を生み出す体制が整っています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,561億円 | — | 184億円 | 181.1円 | - |
| 2022/03期 | 2,838億円 | — | 230億円 | 227.3円 | +10.8% |
| 2023/03期 | 3,218億円 | — | 212億円 | 211.3円 | +13.4% |
| 2024/03期 | 3,716億円 | 439億円 | 183億円 | 183.3円 | +15.5% |
| 2025/03期 | 3,530億円 | 492億円 | 448億円 | 461.9円 | -5.0% |
ニフコの業績は、自動車用ファスナーやプラスチック部品の安定した需要を背景に成長を続けており、2025/03期には当期純利益が約448億円と過去最高水準を記録しました。原材料価格の上昇や為替変動といった外部環境の影響を受けつつも、高付加価値製品の販売が功を奏し収益基盤を強化しています。2026/03期予想では若干の減収減益を見込んでいますが、引き続き強固な事業ポートフォリオを維持する計画です。 【3Q 2026/03期実績】売上2623億円(通期予想比75%)、営業利益377億円(同76%)、純利益285億円(同93%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、主力事業は自動車用内装・外装部品や工業用ファスナーの製造であり、グローバル拠点での生産管理が重要です。主なリスク要因には、原材料価格の変動や自動車産業全体の生産動向、為替変動による収益への影響が挙げられ、多角的な供給体制によるリスク分散が図られています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 3,400億円 | — | 3,530億円 | +3.8% |
| 2024期 | 3,225億円 | — | 3,716億円 | +15.2% |
| 2023期 | 3,050億円 | — | 3,218億円 | +5.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 450億円 | — | 492億円 | +9.3% |
| 2024期 | 355億円 | — | 439億円 | +23.7% |
| 2023期 | 315億円 | — | 344億円 | +9.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2024年4月に開始した新中期経営計画「Nifco Glocal Strategy」では、2027期に売上高4,000億円、営業利益550億円を目標に掲げています。初年度である2025期実績は売上高3,530億円、営業利益492億円と順調な滑り出しを見せています。過去の業績予想は保守的で、期初予想を大幅に上回って着地する傾向があり、計画達成に向けた実行力には信頼がおけると言えるでしょう。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
パ・リーグとのオフィシャルスポンサー契約の継続を発表し、ブランド認知拡大を図る。
第2四半期決算にて経常利益15%増益を達成し、市場の期待を上回る成長を見せた。
新たな役員人事を公表し、持続的なガバナンス強化に向けた体制を整備した。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて良好であり、自己資本比率は72.4%と高い安定性を誇ります。かつては無借金経営に近い状態でしたが、現在は戦略的な投資に向けた資金調達により有利子負債を抱えつつも、自己資本の積み上げによって盤石な財務基盤を形成しています。潤沢なネットアセット(純資産)を背景に、将来的な成長投資や株主還元へ柔軟に対応できる余力があります。 【3Q 2026/03期】総資産3723億円、純資産2866億円、自己資本比率68.4%、有利子負債253億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 399億円 | 126億円 | 203億円 | 274億円 |
| 2022/03期 | 317億円 | 94.8億円 | 135億円 | 223億円 |
| 2023/03期 | 373億円 | 115億円 | 174億円 | 257億円 |
| 2024/03期 | 473億円 | 81.3億円 | 260億円 | 391億円 |
| 2025/03期 | 542億円 | 239億円 | 352億円 | 303億円 |
営業キャッシュフローは堅調に推移し、事業活動で稼ぎ出すキャッシュは年間約542億円に達し、高いキャッシュ創出力を示しています。この資金をもとに、将来の成長に向けた積極的な設備投資や研究開発を実施しつつ、財務CFでは配当や自己株式取得を通じた株主還元を継続しています。フリーキャッシュフロー(FCF)は恒常的にプラスを維持しており、健全な循環体制が確立されています。
この会社のガバナンスは?
同社は東証プライム上場企業として高いガバナンス基準を有しており、社外取締役比率が60%を超え、女性役員比率も25.0%と多様性に配慮した体制です。連結子会社46社を擁するグローバル企業として、指名・報酬・ガバナンス委員会の設置や監査報酬の適切な支出を通じて、持続可能な経営基盤の強化を推進しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 710万円 | 9,041人 | - |
従業員の平均年収は710万円であり、製造業界の平均と比較しても高い水準を維持しています。長年培った精密成形技術を強みに自動車メーカーとの取引を深め、堅調な業績が従業員への還元に結びついていると言えます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、2024期までは概ねTOPIXを上回るパフォーマンスを示していましたが、2025期はTOPIXの213.4%に対し201%とアンダーパフォームしました。これは、株価が過去最高値圏にあったTOPIXの上昇ペースに追随できなかったことが主な要因です。ただし、同社は2025期に前期比で増配を実施しており、株主還元への意識は高く、今後の株価パフォーマンス回復によるTSR改善が期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 105円 | 30.3% |
| 2017/03期 | 120円 | 29.9% |
| 2018/03期 | 124円 | 59.6% |
| 2019/03期 | 62円 | 31.0% |
| 2020/03期 | 62円 | 34.9% |
| 2021/03期 | 53円 | 29.3% |
| 2022/03期 | 62円 | 27.3% |
| 2023/03期 | 64円 | 30.3% |
| 2024/03期 | 64円 | 34.9% |
| 2025/03期 | 75円 | 16.2% |
現在、株主優待制度は廃止されており実施していません。
ニフコは株主還元を経営の重要課題と位置づけ、2025年9月より配当性向30%以上かつ総還元性向50%以上という新たな方針を掲げています。業績の成長に合わせて配当額を増やす姿勢を維持しており、資本効率を意識した還元が特徴です。財務体質が盤石であるため、今後も安定した配当の維持と機動的な自己株式取得が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 210.7万円 | 110.7万円 | 110.7% |
| 2022期 | 149.7万円 | 49.7万円 | 49.7% |
| 2023期 | 202.5万円 | 102.5万円 | 102.5% |
| 2024期 | 211.5万円 | 111.5万円 | 111.5% |
| 2025期 | 201.0万円 | 101.0万円 | 101.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPERは14.4倍と業界平均(化学)の15.0倍と比較してほぼ同水準ですが、PBRは1.58倍とやや割高感があります。これは、同社の高い収益性や成長期待が株価に織り込まれていることを示唆しています。信用倍率は0.79倍(2026年2月27日時点)と売り残が多く、株価上昇局面では買い戻しによるさらなる上昇(踏み上げ)も期待される状況です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 295億円 | 111億円 | 37.7% |
| 2022/03期 | 336億円 | 106億円 | 31.7% |
| 2023/03期 | 379億円 | 167億円 | 44.1% |
| 2024/03期 | 497億円 | 314億円 | 63.2% |
| 2025/03期 | 521億円 | 73.8億円 | 14.2% |
法人税等の支払いは、連結業績の変動や税効果会計、海外拠点の税制の影響を受けて推移しています。2024/03期には一時的な要因等により実効税率が63.2%へと高まりましたが、2025/03期には税負担が軽減され14.2%となりました。今後は税負担が平準化され、38%程度の一般的な水準へ戻ると予想されます。
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ニフコ まとめ
「クルマの軽量化を支える『見えないクリップ』のグローバル王者、高収益体質で最高益を更新中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。