4275プライム

カーリット

Carlit Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月27日

ROE10.6%
BPS1590.2円
自己資本比率60.8%
FY2025/3 有報データ

100年の化学技術で、暮らしの安全から未来のエネルギーまで支える多角化企業

独自の化学技術を核に事業領域を拡大し、社会の持続的な発展に貢献することで、無限の可能性をカタチにする企業を目指します。

この会社ってなに?

あなたが高速道路で万が一のトラブルに備え、車に積んでいる赤い緊急発炎筒。それは、カーリットが国内トップシェアを誇る製品かもしれません。また、普段コンビニで手に取るペットボトルのミネラルウォーターも、同社のボトリング事業が製造している可能性があります。さらに、スマートフォンや電気自動車に欠かせないリチウムイオン電池の安全性評価など、私たちの生活を支える最先端技術の裏側で、カーリットの化学技術は幅広く活躍しているのです。

産業用爆薬の老舗から多角化を進める化学メーカー。FY2025実績は売上高369.1億円、営業利益30.46億円と堅調に推移。会社はFY2026に売上高390.0億円、営業利益31.00億円と増収増益を見込んでおり、特に利益成長を重視している。中期経営計画「Challenge2027」では最終年度に営業利益42億円という高い目標を掲げ、電池関連事業など成長分野への投資を積極化しており、株価も52週高値圏で市場の期待を集めている。

化学プライム市場

会社概要

業種
化学
決算期
3月
本社
東京都中央区京橋1丁目17番10号
公式
www.carlithd.co.jp

社長プロフィール

金子 洋文
金子 洋文
代表取締役兼社長執行役員
戦略的挑戦者
創業以来の理念である「信頼と限りなき挑戦」のもと、化学を基盤とした多角的な事業ポートフォリオで社会課題の解決に貢献します。既存事業の強化と新規事業の創出に積極的に取り組み、持続的な成長を通じて企業価値の向上を目指します。

この会社のストーリー

1918
日本カーリット株式会社として創業

浅野総一郎翁により国産カーリット爆薬の製造を目的として設立。日本の産業発展の礎を築き始める。

1934
カーリット株式会社に商号変更

事業の発展とともに商号を変更し、新たな一歩を踏み出す。産業用爆薬のトップメーカーとしての地位を確立していく。

1960
自動車用緊急保安炎筒(発炎筒)の製造開始

化薬技術を応用し、自動車の安全に不可欠な発炎筒事業へ進出。現在では国内トップシェアを誇る主力製品となる。

1982
民間初の電池試験所を設立

危険物評価のノウハウを活かし、電池の安全性試験事業を開始。時代のニーズを先取りし、新たな事業領域を開拓する。

2013
持株会社体制へ移行、カーリットホールディングス設立

「カーリットホールディングス株式会社」として東京証券取引所に上場。M&Aを積極化し、多角化経営を加速させる。

2024
新中期経営計画「Challenge 2027」始動

事業ポートフォリオ経営を深化させ、持続的成長を目指す新中期経営計画を策定。営業利益42億円の目標を掲げる。

2024
電池試験所の新棟建設に着手

EV化の進展に対応するため、電池試験所の能力増強を発表。次世代エネルギー分野での事業拡大を目指す。

注目ポイント

実は身近なトップシェア企業

自動車に必ず搭載されている緊急保安炎筒(発炎筒)で国内トップシェアを誇ります。私たちの安全を陰ながら支える、なくてはならない存在です。

時代と共に変化する多角化経営

祖業の産業用爆薬から、ボトリング、電子材料、そして最先端の電池安全試験まで事業を拡大。安定した収益基盤と将来性を両立しています。

株主想いの長期保有優遇制度

株主優待として人気のジェフグルメカードがもらえます。3年以上の長期保有で優待額が3倍になるなど、長く応援してくれる株主を大切にする姿勢が魅力です。

サービスの実績は?

4,377万円
従業員一人当たり売上高
FY2024時点
+12.8% YoY
36
1株当たり配当金
FY2025実績
+9.1% YoY
0.9%
売上高成長率(YoY)
FY2025実績
FY2024比
-9.1%
営業利益成長率(YoY)
FY2025実績
FY2024比
7.5%
研究開発費率
FY2024実績
対売上高

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 36円
安全性
安定
自己資本比率 60.8%
稼ぐ力
高い
ROE 10.6%
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
36
方針: 配当性向30%目標
1株配当配当性向
FY2016/31030.2%
FY2017/31030.9%
FY2018/31218.9%
FY2019/31218.0%
FY2020/31241.2%
FY2021/31223.2%
FY2022/31616.3%
FY2023/32021.2%
FY2024/33330.0%
FY2025/33633.0%
9期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

当社は株主への利益還元を重要課題と認識し、業績連動を基本としつつも安定的かつ継続的な配当を重視する方針です。近年の配当額は着実に増加傾向にあり、配当性向は30%程度を目安としています。強固な財務体質を背景に、中長期的な増配を含めた株主還元に努めています。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
10.6%
業界平均
9.9%
営業利益率下回る
この会社
8.3%
業界平均
14.5%
自己資本比率上回る
この会社
60.8%
業界平均
48.6%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3339億円
FY2023/3360億円
FY2024/3366億円
FY2025/3369億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/333.5億円
FY2025/330.5億円

当社は化学品やボトリング等の多角的な事業展開を行っており、FY2024/3には営業利益が約33.5億円に達し、過去5年間で最高水準を記録しました。売上高は360億円台で安定的に推移しており、FY2026/3予想では390億円への拡大を見込んでいます。化学品セグメントを中心とした事業ポートフォリオ経営が奏功し、堅実な成長を維持しています。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
10.6%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
8.3%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/33.7%2.4%-
FY2022/33.3%4.7%-
FY2023/38.3%4.4%-
FY2024/33.8%4.7%9.2%
FY2025/310.6%4.8%8.3%

売上高営業利益率はFY2024/3に9.2%まで改善しており、効率的な事業運営が利益率向上に寄与しています。ROE(自己資本利益率)も概ね7%前後で安定しており、資本を効率的に活用した経営が定着しています。今後も付加価値の高い製品供給により、収益性の維持・向上を目指す構えです。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率60.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
9.4億円
会社の純資産
375億円

自己資本比率はFY2025/3時点で70.7%まで上昇しており、非常に強固な財務体質を構築しています。有利子負債は最小限に抑えられており、実質無借金経営に近い健全なバランスシートが特徴です。豊富な自己資本を背景に、将来的な成長投資や株主還元に向けた柔軟な対応が可能な状態といえます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+47.0億円
営業CF
投資に使ったお金
-9.9億円
投資CF
借入・返済など
-17.0億円
財務CF
手元に残ったお金
+37.0億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/341.9億円-11.3億円-21.9億円30.6億円
FY2022/330.6億円-9.8億円-39.8億円20.8億円
FY2023/320.6億円-6,500万円-17.8億円20.0億円
FY2024/321.6億円-13.7億円-18.4億円7.8億円
FY2025/347.0億円-9.9億円-17.0億円37.0億円

営業活動によるキャッシュフローは安定的に創出されており、FY2025/3には約47億円のプラスを記録して高い資金創出力を示しました。投資活動には設備更新や成長投資のための資金を投じており、営業キャッシュフローの範囲内で賄う健全なサイクルです。財務活動では借入金の返済や配当支払いを通じて、株主還元と負債削減を両立しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります
2なお、文中における将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであり、事業のリスクはこれらに限られるものではありません
31.技術革新のリスク 当社グループの一部事業分野においては、技術革新のスピードと市場のニーズの変化が非常に速いことから、新しい技術やイノベーションの発生によって、既存の製品やサービスが陳腐化、競争力を失い、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります
4これに対応するべく、市場調査や競合分析、技術トレンドなどの情報 収集を継続的に実施することに加え、製造・営業・開発が定期的に情報共有する体制を構築し、リスクを適切に管理 しています
52.市場動向変動のリスク 当社グループでは製品の需要や供給の変動、競合他社や取引先の戦略変更などにより、業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/317.7億円5.4億円30.5%
FY2022/327.4億円4.1億円14.8%
FY2023/329.1億円6.6億円22.8%
FY2024/336.0億円10.0億円27.8%
FY2025/333.2億円7.5億円22.6%

法人税等の支払いは、連結税引前利益の変動および税効果会計等の適用により年ごとに変動しています。FY2022/3やFY2026/3(予想)に見られる低い実効税率は、過去の繰越欠損金の利用や税額控除等による一時的な要因が反映されたものです。概ね法定実効税率の範囲内で推移しており、税務上の大きな特異点は見られません。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
645万円
従業員数
1,070
平均年齢
42.3歳
平均年収従業員数前年比
当期645万円1,070-

従業員平均年収は645万円であり、化学業界の平均的な水準と比較して堅調な給与水準を維持しています。近年は収益性の改善に伴い、従業員への利益還元姿勢が継続されており、安定した雇用環境が推察されます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主57%
浮動株43%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関37.5%
事業法人等19.5%
外国法人等6%
個人その他35%
証券会社2%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は日油。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(2,779,000株)11.6%
みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 丸紅口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行(1,997,000株)8.3%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(1,107,000株)4.6%
日油株式会社(915,000株)3.8%
みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行(913,000株)3.8%
明治安田生命保険相互会社(700,000株)2.9%
長瀬産業株式会社(700,000株)2.9%
芙蓉総合リース株式会社(522,000株)2.2%
ダイソーケミカル株式会社(418,000株)1.7%
カーリット従業員持株会(405,000株)1.7%

カーリットの株主構成は、日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託口が上位を占める安定的な構造です。加えて、日油や長瀬産業などの事業会社が一定の持株比率を保持しており、中長期的な関係性を重視する株主構成となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億2,400万円
取締役5名の合計

カーリットは産業用爆薬や自動車用緊急保安炎筒を中核とし、ボトリング、化学品、金属加工などの多角的なセグメントで構成されています。高い市場シェアを誇るニッチトップ製品を複数展開している一方、原材料価格の変動や為替リスクが業績に影響を与える事業構造となっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 2名(16.7% 男性 10
17%
83%
監査報酬
4,800万円
連結子会社数
11
設備投資額
33.8億円
平均勤続年数(従業員)
15.8

女性役員比率は16.7%であり、さらなる多様性の推進が求められるフェーズにあります。連結子会社11社を抱える持株会社体制の下、適切な監査報酬を支払い監査体制の強化を図っており、堅実な企業統治とリスク管理を両立させる経営がなされています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
利益目標は達成傾向も、売上目標は未達が続き、業績予想のブレも散見される。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画 Challenge2027
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 420億円 順調 (369.1億円)
87.9%
営業利益: 目標 42億円 順調 (30.46億円)
72.5%
ROE: 目標 8.0%以上 順調 (6.5%)
81.3%
(旧)中期経営計画 Challenge2024
FY2022〜FY2024
売上高: 目標 400億円 未達 (365.8億円)
91.5%
営業利益: 目標 32億円 達成 (33.52億円)
104.8%
ROE: 目標 8.0% 未達 (7.4%)
92.5%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025380億円370億円369億円-2.9%
FY2024380億円366億円-3.7%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202538億円32億円30億円-19.8%
FY202427億円34億円+24.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現中計「Challenge2027」では、最終年度の営業利益42億円を目標に掲げています。直近のFY2025実績(30.46億円)からの進捗率は72.5%と順調な滑り出しです。しかし、旧中計では売上目標が未達に終わっており、トップラインの伸長が課題です。また、FY2025は期初予想に対し営業利益が約20%下振れするなど、予想精度にはやや課題を残しており、今後の進捗を慎重に見守る必要があります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

同社のTSR(株主総利回り)は、FY2021からFY2025までの5年間、一貫してTOPIXを上回るパフォーマンスを達成しています。特にFY2024には256%と高い数値を記録しました。これは、安定した配当の実施に加え、電池関連事業などの成長分野への期待から株価が大きく上昇したことが背景にあります。株主価値の向上に対する意識が高く、今後もTOPIXをアウトパフォームすることが期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+152.1%
100万円 →252.1万円
152.1万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021159.9万円+59.9万円59.9%
FY2022148.3万円+48.3万円48.3%
FY2023159.2万円+59.2万円59.2%
FY2024256.0万円+156.0万円156.0%
FY2025252.1万円+152.1万円152.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残467,000株
売り残206,900株
信用倍率2.26倍
2026年3月20日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
定時株主総会2026年6月下旬

同業種平均と比較すると、PER・PBRはほぼ同水準であり、市場からは業界標準並みの評価を受けていると言えます。一方、配当利回りは業界平均よりやや低めです。信用倍率は2.26倍と過熱感はなく、需給バランスは比較的安定しています。時価総額は業界平均に比べると小規模であり、今後の成長余地が期待される準小型株と位置づけられます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
42
前月比 +12.5%
メディア数
28
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 会社四季報オンライン ほか
業界内ランキング
上位 35%
化学業種 200社中 70位
報道のトーン
60%
好意的
35%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績45%
設備投資・研究開発25%
株価・市況20%
その他IR10%

最近の出来事

2026年2月決算好調

第3四半期決算にて経常利益が前年同期比29.9%増を記録し、高い収益性を証明。

2026年1月試験棟着工

電池試験所の第二試験棟建設に着手し、次世代電池受託評価ビジネスの拡大を推進。

2025年10月IR活動

統合報告書「カーリットレポート2025」を発行し、経営方針の透明性向上と中長期戦略を強調。

最新ニュース

中立
当社株式等の大量買付行為等に関する対応策の継続について
05/21 · 適時開示情報

カーリット まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 36円
安全性
安定
自己資本比率 60.8%
稼ぐ力
高い
ROE 10.6%
話題性
好評
ポジティブ 60%

「自動車の発炎筒からロケット燃料、EV電池評価まで。100年の歴史を持つニッチトップ化学企業の集合体」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU