メック
MEC COMPANY LTD.
最終更新日: 2026年3月28日
半導体の進化を支える、世界トップクラスの化学技術メーカー
化学技術の力で未来のデジタル社会を創造し、あらゆる電子機器の進化を支えるリーディングカンパニーとなる。
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、ゲーム機。その中には、脳のように働く「半導体」がたくさん入っています。メックは、その半導体を動かすための重要な土台(電子基板)を作る工程で使われる、特殊な化学薬品を開発・製造している会社です。普段私たちが目にする電子機器が、小さく、そして高性能になっていく裏側で、メックの超微細な加工を可能にする技術が活躍しています。まさに、デジタル社会の進化を化学の力で支える縁の下の力持ちなのです。
半導体パッケージ基板向け化学品で世界トップクラスの技術力を誇る化学メーカー。2025年12月期は生成AI関連需要の追い風を受け、売上高209.5億円(前期比14.9%増)、営業利益57.48億円(同26.0%増)と過去最高益を大幅に更新しました。続く2026年12月期も売上高225.0億円、営業利益65.0億円と連続での最高益更新を見込んでおり、高付加価値製品の販売拡大が利益率を押し上げています。株価は好業績を背景に52週高値を更新するなど、市場の期待は高い状況です。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 12月
- 本社
- 兵庫県尼崎市杭瀬南新町3丁目4番1号
- 公式
- www.mec-co.com
社長プロフィール
当社は独自の化学技術を駆使し、電子機器の高性能化に貢献しています。特に需要が拡大する生成AI関連の半導体分野において、当社の技術は不可欠な存在です。今後も研究開発に注力し、世界の技術革新を化学の力で支え続けます。
この会社のストーリー
兵庫県尼崎市で、金属表面処理剤及び機械装置の製造販売を目的として設立。ここから世界的な化学メーカーへの道が始まる。
創業から約30年、技術力と実績が市場に認められ、株式上場を果たす。企業としての信頼性を高め、さらなる成長への基盤を築いた。
ジャスダックから東証二部へとステップアップ。より多くの投資家から注目を集める企業へと成長した。
わずか1年で東証一部(現プライム市場)へ昇格。日本を代表する企業の一つとして、その地位を確固たるものにした。
世界的なパンデミックの中でも、リモートワークやデータセンター需要の拡大により半導体市場が活況。同社の技術がさらに重要性を増した。
生成AI関連の半導体需要が追い風となり、業績は過去最高を更新。好調な業績を受け、成長戦略を描く中期経営計画の目標値を引き上げた。
中期経営計画の最終年度に向け、さらなる技術革新を追求。次世代半導体パッケージ基板向けの製品開発を加速し、持続的な成長を目指す。
注目ポイント
スマホやPC、AIサーバーに不可欠な半導体パッケージ基板。その銅表面を処理する薬品で世界的に高いシェアを誇り、日本の技術力を世界に示しています。
AIの進化に伴う高性能半導体の需要増が追い風となり、2025年12月期は大幅増益を見込みます。さらに2026年12月期も増益予想で、成長が加速しています。
安定した配当に加え、株主優待としてQUOカードがもらえます。1年以上の継続保有が条件で、3年以上保有すると金額がアップする嬉しい制度です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 18円 | 23.6% |
| FY2017/3 | 22円 | 26.9% |
| FY2018/3 | 26円 | 28.0% |
| FY2019/3 | 26円 | 39.9% |
| FY2020/3 | 26円 | 30.9% |
| FY2021/3 | 35円 | 22.5% |
| FY2022/3 | 45円 | 27.9% |
| FY2023/3 | 45円 | 36.8% |
| FY2024/3 | 45円 | 36.8% |
| FY2025/3 | 96円 | 35.3% |
| 権利確定月 | 12月 |
配当方針として安定的な利益還元を重視しており、業績成長に応じた積極的な増配を実施しています。配当性向は30%から40%程度の水準をターゲットとしており、持続可能な還元を目指しています。株主優待制度と組み合わせることで、長期保有株主に対する手厚い還元を強化しています。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
メックは電子基板向け表面処理薬品の先駆的企業であり、半導体パッケージ基板向け需要の急拡大を追い風に業績を伸ばしています。2025年3月期には売上高が約209億円、営業利益が約57億円に達し、力強い成長を実現しました。生成AI関連の投資需要が継続する見通しから、2026年3月期も過去最高益を更新する堅調な推移を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 20.0% | 11.7% | - |
| FY2022/3 | 16.1% | 11.1% | - |
| FY2023/3 | 11.4% | 8.0% | - |
| FY2024/3 | 18.9% | 6.9% | 25.0% |
| FY2025/3 | 26.5% | 13.8% | 27.4% |
世界的なシェアを誇る独自技術を武器に、25%を超える高い営業利益率を長期間維持しているのが同社の最大の特徴です。2025年3月期にはROEが16.5%まで回復しており、効率的な経営体制が際立っています。高付加価値な製品ラインナップにより、製造コストや市場環境の影響を受けにくい高収益体質を確立しています。
財務は安全?
同社は極めて健全な財務体質を誇り、実質無借金経営を維持しているため、利息負担がなく不況期にも強い耐性を備えています。自己資本比率は80%を超えており、強固な資本基盤が将来の成長投資や研究開発を支えています。潤沢な手元資金を背景に、技術革新を継続できる極めて安定的な貸借対照表を構築しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 30.1億円 | -11.2億円 | -9.2億円 | 19.0億円 |
| FY2022/3 | 38.1億円 | -9.4億円 | -8.0億円 | 28.7億円 |
| FY2023/3 | 19.4億円 | -14.0億円 | -17.7億円 | 5.4億円 |
| FY2024/3 | 42.0億円 | 5,200万円 | -8.7億円 | 42.5億円 |
| FY2025/3 | 39.8億円 | -34.0億円 | -22.5億円 | 5.8億円 |
本業で稼ぎ出す営業キャッシュフローが非常に安定しており、成長投資と株主還元を同時に推進できるキャッシュ創出力を有しています。投資キャッシュフローについては、成長に向けた研究開発や設備増強のために一定の支出を行っています。無借金であるため財務キャッシュフローは主に配当等の還元に充てられており、非常にバランスの良い資金運用がなされています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 41.0億円 | 11.6億円 | 28.1% |
| FY2022/3 | 42.5億円 | 11.8億円 | 27.8% |
| FY2023/3 | 26.8億円 | 3.8億円 | 14.1% |
| FY2024/3 | 46.8億円 | 23.9億円 | 51.1% |
| FY2025/3 | 60.5億円 | 10.2億円 | 16.9% |
実効税率は年度によって変動していますが、これは税効果会計や特別利益等の影響によるものです。FY2024/3に見られた一時的な上昇を除けば、概ね法定実効税率付近で推移しています。基本的には利益成長に伴い、適切な納税を行っている状況です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 783万円 | 508人 | - |
従業員平均年収は783万円と、化学業界の中でも高水準を維持しています。これは世界シェア上位に位置する高い技術力により高収益体質を維持しており、その成果が従業員へ適切に還元されている結果といえます。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 主な安定株主はマエダホールディングス・GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券)・メック取引先持株会。
大株主には日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった機関投資家が上位を占めており、安定した株主構成が見て取れます。また、創業家である前田氏関連の保有比率も一定数存在し、経営の安定と株主利益の追求の両立が図られています。
会社の公式開示情報
役員報酬
電子基板向け金属表面処理薬品を主力事業とし、生成AI需要に支えられた半導体パッケージ基板向け製品が業績を牽引しています。主なリスクとして為替変動や原材料価格の高騰がありますが、高い技術的優位性により価格転嫁や製品ミックスの改善を推進しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は28.5%と日本企業の中では高い水準にあり、多様な視点を取り入れた経営体制を構築しています。監査体制の強化や連結子会社6社によるグローバル経営を通じて、透明性の高いガバナンスを実現しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 200億円 | 203億円 | 210億円 | +4.8% |
| FY2024 | 163億円 | — | 182億円 | +11.8% |
| FY2023 | 150億円 | — | 140億円 | -6.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 50億円 | — | 57億円 | +15.0% |
| FY2024 | 30億円 | — | 46億円 | +52.1% |
| FY2023 | 30億円 | — | 25億円 | -16.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画(FY25-27)は、生成AI関連の半導体パッケージ基板需要が想定を上回ったことを受け、初年度から目標を上方修正しました。FY25実績は売上高209.5億円(進捗率70.9%)、営業利益57.48億円(進捗率67.6%)と、最終年度目標に対し順調な滑り出しを見せています。過去の業績予想は市況により未達の年もありましたが、直近2期は需要を的確に捉え、期初予想を大幅に上回る実績を叩き出しており、経営の精度が高まっていると評価できます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSR(株主総利回り)は、分析対象期間の5年間中4年間でTOPIXを上回る優れたパフォーマンスを示しています。特にFY2023(199.1%)とFY2025(236.4%)はTOPIXを大幅にアウトパフォームしました。これは、生成AI市場の拡大という時流に乗り、高付加価値製品の需要増で大幅な増益と増配を実現した結果、株価が急騰したことが主な要因です。高い技術力に裏打ちされた業績成長が、株主への高いリターンに直結していることを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 178.0万円 | +78.0万円 | 78.0% |
| FY2022 | 95.1万円 | -4.9万円 | -4.9% |
| FY2023 | 199.1万円 | +99.1万円 | 99.1% |
| FY2024 | 161.9万円 | +61.9万円 | 61.9% |
| FY2025 | 236.4万円 | +136.4万円 | 136.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRともに化学セクターの平均を大きく上回っており、半導体関連のニッチトップ企業として市場から高い成長期待を寄せられていることがわかります。信用倍率は8.52倍と高水準で、買い残が積み上がっているため、将来的な需給悪化には注意が必要です。株価は高値圏にありますが、今後の決算発表で市場の期待を超える成長を示せるかが焦点となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2025年12月期決算にて、営業利益57.48億円を達成し、高収益体質を証明。
生成AI向け半導体パッケージ基板需要の拡大を受け、通期業績予想を上方修正。
第2四半期累計で経常利益が前年同期比5.6%減となり、一時的な製品ミックスの変動が影響。
最新ニュース
メック まとめ
ひとめ診断
「半導体パッケージ基板の銅表面処理剤」で世界シェアを握り、AI時代の進化を支える化学の巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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