大阪有機化学工業4187
OSAKA ORGANIC CHEMICAL INDUSTRY LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、その中にある半導体の性能を高めるための特殊な液体(レジスト材料)をこの会社は作っています。また、普段使っているヘアスプレーが髪型をしっかりキープしつつ、シャンプーで簡単に洗い流せるのも、大阪有機化学工業が開発した化粧品原料のおかげかもしれません。他にも、ペンキや接着剤など、身の回りの様々な製品の「機能」を高める重要な役割を、目に見えないところで果たしている会社です。
特殊アクリル酸エステルの世界大手。2025期は売上高362.6億円(前期比10.9%増)、営業利益61.8億円(同34.2%増)と大幅な増収増益を達成。特にAI半導体需要の拡大を背景に、先端半導体向け材料が力強く成長を牽引しています。株価は52週高値圏で推移しており、市場の期待は高いものの、PERは16.6倍と業界平均と比較して過熱感は限定的です。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 11月
- 本社
- 大阪市中央区安土町1-8-15 野村不動産大阪ビル11階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/11実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/11期 | 7.6% | 5.7% | 10.3% |
| 2017/11期 | 7.6% | 5.7% | 12.1% |
| 2018/11期 | 8.9% | 6.7% | 12.5% |
| 2019/11期 | 9.6% | 7.2% | 12.8% |
| 2020/11期 | 9.8% | 7.4% | 15.5% |
| 2021/11期 | 13.5% | 10.5% | 16.7% |
| 2022/11期 | 11.7% | 9.2% | 18.4% |
| 2023/11期 | 7.7% | 6.1% | 12.4% |
| 2024/11期 | 9.0% | 7.1% | 14.1% |
| 2025/11期 | 14.2% | 11.1% | 17.1% |
| 1Q FY2026/11 | 2.8%(累計) | 2.0%(累計) | 20.2% |
収益性は非常に高く、特に2025年3月期は営業利益率が17.1%に回復するなど、高機能材料メーカーとしての強固な収益基盤を証明しました。多品種少量生産という独自のビジネスモデルにより、市場環境の変動にも柔軟に対応し高い付加価値を実現しています。資本効率を示すROEも13.6%と高い水準にあり、資産を効率的に活用した経営が定着しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/11期 | 350億円 | 58.5億円 | 50.0億円 | 225.7円 | +22.1% |
| 2022/11期 | 322億円 | 59.3億円 | 47.3億円 | 216.9円 | -8.0% |
| 2023/11期 | 289億円 | 35.8億円 | 32.7億円 | 152.9円 | -10.3% |
| 2024/11期 | 327億円 | 46.1億円 | 40.4億円 | 191.3円 | +13.1% |
| 2025/11期 | 363億円 | 61.9億円 | 68.9億円 | 336.7円 | +10.9% |
2025年3月期の売上高は過去最高水準となる362億円を達成し、機能化学品事業における電子材料向け製品の好調が成長を牽引しました。前期の停滞から一転し、半導体や化粧品原料の需要回復により営業利益は61億円、純利益は68億円に拡大しています。2026年3月期も堅調な需要を背景に、売上高375億円の継続的な拡大を予想しています。 【1Q 2026/11期実績】売上91億円(通期予想比24%)、営業利益18億円(同29%)、純利益13億円(同29%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
主な事業として特殊アクリル酸エステルや電子材料向けフォトレジスト材料を製造しており、半導体や化粧品関連の需要増が業績を牽引しています。海外展開の強化や、原料調達の最適化が重要な経営リスクおよび成長の源泉となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 35億円 | 68億円 | 68.9億円 | +96.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 310億円 | — | 327億円 | +5.5% |
| 2023期 | 335億円 | — | 289億円 | -13.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 37億円 | — | 46.1億円 | +24.5% |
| 2023期 | 58.5億円 | — | 35.8億円 | -38.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は中期経営計画を開示していませんが、期初予想と実績の比較から計画達成力を評価できます。2024期、2025期は市況回復を背景に期初予想を大幅に上回る好決算となりました。特に2025期は純利益予想を期中に倍近くまで上方修正しています。一方で、半導体市況が悪化した2023期は売上・利益ともに大幅な未達となっており、外部環境の変化に業績が左右されやすい側面も見られます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
米国市場への販売強化を目的に合弁会社を設立し、グローバル展開を加速。
25年11月期の連結最終利益を35億円から68億円へと大幅に上方修正し市場の注目を集めた。
酒田工場に対し、AI需要に対応した半導体レジスト材料増産のため100億円の投資を決定。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも1Q FY2026/11末時点
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は78%前後で推移する盤石な構成を維持しています。有利子負債は実質的にゼロの無借金経営を継続しており、安定した財務状態が長期的な設備投資を支えています。厚い自己資本を背景に、半導体関連など将来の成長市場への積極的な投資が可能な体力を持っています。 【1Q 2026/11期】総資産655億円、純資産529億円、自己資本比率70.9%、有利子負債6.9億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/11期 | 33.2億円 | ▲29.0億円 | 6.4億円 | 4.2億円 |
| 2017/11期 | 35.4億円 | ▲6.0億円 | ▲9.9億円 | 29.4億円 |
| 2018/11期 | 34.8億円 | ▲17.4億円 | ▲17.4億円 | 17.4億円 |
| 2019/11期 | 35.1億円 | ▲27.4億円 | 4.3億円 | 7.7億円 |
| 2020/11期 | 48.0億円 | ▲39.8億円 | ▲6.5億円 | 8.2億円 |
| 2021/11期 | 58.4億円 | ▲10.4億円 | ▲18.3億円 | 47.9億円 |
| 2022/11期 | 47.3億円 | ▲48.5億円 | ▲15.6億円 | ▲1.3億円 |
| 2023/11期 | 43.7億円 | ▲41.3億円 | ▲4.8億円 | 2.4億円 |
| 2024/11期 | 86.0億円 | ▲3.0億円 | ▲31.3億円 | 83.0億円 |
| 2025/11期 | 70.9億円 | 14.6億円 | ▲58.8億円 | 85.5億円 |
営業キャッシュフローは本業の安定的な収益力を背景に高い水準で推移しており、年間70億円から86億円規模の安定した稼ぐ力を維持しています。投資キャッシュフローについては、成長分野への戦略的投資を行いながらも、2025年3月期は資産売却等の影響でプラスとなりました。潤沢なフリーキャッシュフローを配当や内部留保へ適切に配分する健全な循環が構築されています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/11期 | 25円 | 27.5% |
| 2017/11期 | 29円 | 30.0% |
| 2018/11期 | 36円 | 29.8% |
| 2019/11期 | 40円 | 29.2% |
| 2020/11期 | 46円 | 30.8% |
| 2021/11期 | 50円 | 22.2% |
| 2022/11期 | 54円 | 24.9% |
| 2023/11期 | 56円 | 36.6% |
| 2024/11期 | 66円 | 34.5% |
| 2025/11期 | 75円 | 22.3% |
株主優待制度は現在導入しておりません。
同社は利益還元を重視しており、継続的な増配を通じて株主への還元を強化する方針を掲げています。業績連動をベースとしつつも、配当性向を意識した安定的な配当水準の維持を目指しています。将来の成長投資とバランスを取りながら、株主価値の向上に努める姿勢を明確にしています。
株の売買状況と今後の予定
PERは16.6倍と化学業界平均(約15倍)をやや上回りますが、PBRは1.50倍と業界平均(約1.1倍)より高く、資本効率や成長性が市場から評価されていることが示唆されます。信用倍率は2.63倍と標準的な水準で、特定の需給要因による株価の歪みは小さいと考えられます。今後の決算でAI半導体関連の力強い成長が再確認されれば、更なる評価向上の可能性があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/11期 | 26.0億円 | 5.5億円 | 21.3% |
| 2017/11期 | 33.6億円 | 12.0億円 | 35.8% |
| 2018/11期 | 39.4億円 | 12.6億円 | 32.0% |
| 2019/11期 | 38.3億円 | 8.0億円 | 20.8% |
| 2020/11期 | 46.1億円 | 13.0億円 | 28.2% |
| 2021/11期 | 62.5億円 | 12.6億円 | 20.1% |
| 2022/11期 | 63.6億円 | 16.4億円 | 25.8% |
| 2023/11期 | 38.8億円 | 6.1億円 | 15.7% |
| 2024/11期 | 47.5億円 | 7.1億円 | 14.9% |
| 2025/11期 | 65.6億円 | 0円 | 0.0% |
実効税率は年度により変動が見られますが、これは繰延税金資産の取り崩しや税額控除等の会計上の影響が背景にあります。特に2025年3月期は特殊要因により税負担が一時的に低下しました。2026年3月期については、標準的な税率水準である約30%への回帰を想定した保守的な計画となっています。
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※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。