大阪有機化学工業
OSAKA ORGANIC CHEMICAL INDUSTRY LTD.
最終更新日: 2026年3月27日
スマホから化粧品まで!世界を支えるニッチトップ化学メーカー
独自の技術力で最先端分野のニーズに応え続け、化学の力で未来の暮らしをより豊かにするグローバル・スペシャリティ化学企業を目指します。
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、その中にある半導体の性能を高めるための特殊な液体(レジスト材料)をこの会社は作っています。また、普段使っているヘアスプレーが髪型をしっかりキープしつつ、シャンプーで簡単に洗い流せるのも、大阪有機化学工業が開発した化粧品原料のおかげかもしれません。他にも、ペンキや接着剤など、身の回りの様々な製品の「機能」を高める重要な役割を、目に見えないところで果たしている会社です。
特殊アクリル酸エステルの世界大手。FY2025は売上高362.6億円(前期比10.9%増)、営業利益61.8億円(同34.2%増)と大幅な増収増益を達成。特にAI半導体需要の拡大を背景に、先端半導体向け材料が力強く成長を牽引しています。株価は52週高値圏で推移しており、市場の期待は高いものの、PERは16.6倍と業界平均と比較して過熱感は限定的です。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 11月
- 本社
- 大阪市中央区安土町1-8-15 野村不動産大阪ビル11階
- 公式
- www.ooc.co.jp
社長プロフィール
当社は独自の有機合成技術を核に、特殊アクリル酸エステルなどの高機能化学品を提供し社会の発展に貢献してきました。今後も成長著しい半導体分野やライフサイエンス分野への積極的な投資を継続し、グローバル市場での存在感を高めることで持続可能な社会の実現を目指してまいります。
この会社のストーリー
化学工業薬品の製造・販売を目的として、大阪市に会社を設立。日本の化学産業の歴史と共に歩み始める。
創業から約40年を経て株式上場を果たす。企業としての信頼性を高め、さらなる成長への基盤を築いた。
大証に続き東証にも上場。より多くの投資家に認知され、全国区の企業へと飛躍するきっかけとなった。
三菱ケミカル株式会社から頭髪化粧品用アクリル樹脂事業を譲り受け、製品ラインナップの拡充と海外販売チャネルを獲得した。
東京証券取引所の市場再編に伴い、最上位であるプライム市場へ移行。日本を代表する企業の一つとして認められた。
米国市場への販売強化のため、現地企業との合弁会社を設立。グローバル展開を本格化させ、新たな成長ステージへと向かう。
AI需要の拡大に対応するため、約100億円を投じて山形県の酒田工場で半導体レジスト材料の生産能力を増強する計画を発表。
注目ポイント
AIやスマートフォンの進化に不可欠な半導体。その製造工程で使われる特殊な材料(レジスト材料)を開発・製造し、世界の先端技術を支えています。
ヘアケア製品などの化粧品原料や、塗料、接着剤など、身近な製品にも同社の技術が活かされています。多品種少量生産を得意とし、幅広い産業に貢献しています。
業績は好調で、増収増益を達成しています。株主への利益還元にも積極的で、7期連続の増配を発表するなど、投資家にとっても魅力的な企業です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 25円 | 27.5% |
| FY2017/3 | 29円 | 30.0% |
| FY2018/3 | 36円 | 29.8% |
| FY2019/3 | 40円 | 29.2% |
| FY2020/3 | 46円 | 30.8% |
| FY2021/3 | 50円 | 22.2% |
| FY2022/3 | 54円 | 24.9% |
| FY2023/3 | 56円 | 36.6% |
| FY2024/3 | 66円 | 34.5% |
| FY2025/3 | 75円 | 22.3% |
株主優待制度は現在導入しておりません。
同社は利益還元を重視しており、継続的な増配を通じて株主への還元を強化する方針を掲げています。業績連動をベースとしつつも、配当性向を意識した安定的な配当水準の維持を目指しています。将来の成長投資とバランスを取りながら、株主価値の向上に努める姿勢を明確にしています。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
2025年3月期の売上高は過去最高水準となる362億円を達成し、機能化学品事業における電子材料向け製品の好調が成長を牽引しました。前期の停滞から一転し、半導体や化粧品原料の需要回復により営業利益は61億円、純利益は68億円に拡大しています。2026年3月期も堅調な需要を背景に、売上高375億円の継続的な拡大を予想しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 7.6% | 5.7% | 10.3% |
| FY2017/3 | 7.3% | 5.5% | 12.1% |
| FY2018/3 | 8.7% | 6.6% | 12.5% |
| FY2019/3 | 9.3% | 6.9% | 12.8% |
| FY2020/3 | 9.5% | 7.3% | 15.5% |
| FY2021/3 | 12.8% | 10.0% | 16.7% |
| FY2022/3 | 11.4% | 8.9% | 18.4% |
| FY2023/3 | 7.5% | 6.0% | 12.4% |
| FY2024/3 | 8.8% | 6.7% | 14.1% |
| FY2025/3 | 13.6% | 10.8% | 17.1% |
収益性は非常に高く、特に2025年3月期は営業利益率が17.1%に回復するなど、高機能材料メーカーとしての強固な収益基盤を証明しました。多品種少量生産という独自のビジネスモデルにより、市場環境の変動にも柔軟に対応し高い付加価値を実現しています。資本効率を示すROEも13.6%と高い水準にあり、資産を効率的に活用した経営が定着しています。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は78%前後で推移する盤石な構成を維持しています。有利子負債は実質的にゼロの無借金経営を継続しており、安定した財務状態が長期的な設備投資を支えています。厚い自己資本を背景に、半導体関連など将来の成長市場への積極的な投資が可能な体力を持っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 33.2億円 | -29.0億円 | 6.4億円 | 4.2億円 |
| FY2017/3 | 35.4億円 | -6.0億円 | -9.9億円 | 29.4億円 |
| FY2018/3 | 34.8億円 | -17.4億円 | -17.4億円 | 17.4億円 |
| FY2019/3 | 35.1億円 | -27.4億円 | 4.3億円 | 7.7億円 |
| FY2020/3 | 48.0億円 | -39.8億円 | -6.5億円 | 8.2億円 |
| FY2021/3 | 58.4億円 | -10.4億円 | -18.3億円 | 47.9億円 |
| FY2022/3 | 47.3億円 | -48.5億円 | -15.6億円 | -1.3億円 |
| FY2023/3 | 43.7億円 | -41.3億円 | -4.8億円 | 2.4億円 |
| FY2024/3 | 86.0億円 | -3.0億円 | -31.3億円 | 83.0億円 |
| FY2025/3 | 70.9億円 | 14.6億円 | -58.8億円 | 85.5億円 |
営業キャッシュフローは本業の安定的な収益力を背景に高い水準で推移しており、年間70億円から86億円規模の安定した稼ぐ力を維持しています。投資キャッシュフローについては、成長分野への戦略的投資を行いながらも、2025年3月期は資産売却等の影響でプラスとなりました。潤沢なフリーキャッシュフローを配当や内部留保へ適切に配分する健全な循環が構築されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 26.0億円 | 5.5億円 | 21.3% |
| FY2017/3 | 33.6億円 | 12.0億円 | 35.8% |
| FY2018/3 | 39.4億円 | 12.6億円 | 32.0% |
| FY2019/3 | 38.3億円 | 8.0億円 | 20.8% |
| FY2020/3 | 46.1億円 | 13.0億円 | 28.2% |
| FY2021/3 | 62.5億円 | 12.6億円 | 20.1% |
| FY2022/3 | 63.6億円 | 16.4億円 | 25.8% |
| FY2023/3 | 38.8億円 | 6.1億円 | 15.7% |
| FY2024/3 | 47.5億円 | 7.1億円 | 14.9% |
| FY2025/3 | 65.6億円 | 0円 | 0.0% |
実効税率は年度により変動が見られますが、これは繰延税金資産の取り崩しや税額控除等の会計上の影響が背景にあります。特に2025年3月期は特殊要因により税負担が一時的に低下しました。2026年3月期については、標準的な税率水準である約30%への回帰を想定した保守的な計画となっています。
会社の公式開示情報
主な事業として特殊アクリル酸エステルや電子材料向けフォトレジスト材料を製造しており、半導体や化粧品関連の需要増が業績を牽引しています。海外展開の強化や、原料調達の最適化が重要な経営リスクおよび成長の源泉となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 35億円 | 68億円 | 69億円 | +96.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 310億円 | — | 327億円 | +5.5% |
| FY2023 | 335億円 | — | 289億円 | -13.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 37億円 | — | 46億円 | +24.5% |
| FY2023 | 59億円 | — | 36億円 | -38.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は中期経営計画を開示していませんが、期初予想と実績の比較から計画達成力を評価できます。FY2024、FY2025は市況回復を背景に期初予想を大幅に上回る好決算となりました。特にFY2025は純利益予想を期中に倍近くまで上方修正しています。一方で、半導体市況が悪化したFY2023は売上・利益ともに大幅な未達となっており、外部環境の変化に業績が左右されやすい側面も見られます。
株の売買状況と今後の予定
PERは16.6倍と化学業界平均(約15倍)をやや上回りますが、PBRは1.50倍と業界平均(約1.1倍)より高く、資本効率や成長性が市場から評価されていることが示唆されます。信用倍率は2.63倍と標準的な水準で、特定の需給要因による株価の歪みは小さいと考えられます。今後の決算でAI半導体関連の力強い成長が再確認されれば、更なる評価向上の可能性があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
米国市場への販売強化を目的に合弁会社を設立し、グローバル展開を加速。
25年11月期の連結最終利益を35億円から68億円へと大幅に上方修正し市場の注目を集めた。
酒田工場に対し、AI需要に対応した半導体レジスト材料増産のため100億円の投資を決定。
最新ニュース
大阪有機化学工業 まとめ
ひとめ診断
「半導体から化粧品まで、あらゆる製品の性能を決める『特殊素材』をオーダーメイドで生み出す化学メーカー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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