トリケミカル研究所4369
Tri Chemical Laboratories Inc.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、その頭脳である『半導体』を作る工程には、目に見えないほど精密な作業が必要です。トリケミカル研究所は、その製造過程で使われる、非常に純度の高い特殊な化学薬品を開発・製造しています。いわば、半導体という精密機械を組み立てるための「魔法の液体」のようなもの。普段私たちが目にすることのないミクロの世界で、同社の製品が最先端技術を支えています。あなたのデバイスがサクサク動くのも、同社のような縁の下の力持ちがいるからこそなのです。
半導体向け特殊化学材料のニッチトップメーカー。2026期は売上高238.8億円(前期比26.3%増)、営業利益59.02億円(同12.3%増)と過去最高業績を更新し、高い技術力と需要を背景に成長を続けています。一方で、2027期の会社予想は売上高270.0億円(同13.1%増)と増収を見込むものの、営業利益は60.0億円(同1.7%増)とほぼ横ばい、純利益は46.0億円(同16.6%減)と減益を計画しており、先行投資や市況変動の影響が注視されます。高い利益率を維持しつつ、次世代半導体向け材料の開発で成長を持続できるかが投資家の関心事です。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 1月
- 本社
- 山梨県上野原市上野原8154-217
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2026/01期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2017/01期 | 18.8% | 10.9% | 17.8% |
| 2018/01期 | 25.0% | 14.2% | 24.8% |
| 2019/01期 | 37.4% | 22.5% | 27.6% |
| 2020/01期 | 35.4% | 22.4% | 28.1% |
| 2021/01期 | 30.4% | 19.3% | 27.5% |
| 2022/01期 | 24.1% | 17.0% | 25.7% |
| 2023/01期 | 20.5% | 16.0% | 25.4% |
| 2024/01期 | 9.2% | 7.7% | 17.3% |
| 2025/01期 | 16.8% | 14.4% | 27.8% |
| 2026/01期 | 16.3% | 13.1% | 24.7% |
| 2026/01期 | 16.3% | 13.1% | 24.7% |
当社の高い収益性は、特定のニッチ市場における圧倒的な製品シェアと技術力に裏打ちされており、営業利益率は多くの期で25%前後という高水準を安定的に維持しています。2024/03期には市況低迷による稼働率低下で一時的に利益率が17.3%まで低下したものの、規模の経済が働くことで直近では再び20%台後半へと回復しました。効率的な研究開発投資が高い資本効率(ROE)を生み出す原動力となっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022/01期 | 116億円 | 29.8億円 | 41.0億円 | 126.3円 | +18.1% |
| 2023/01期 | 138億円 | 35.0億円 | 48.3億円 | 148.7円 | +19.3% |
| 2024/01期 | 112億円 | 19.5億円 | 24.7億円 | 76.0円 | -18.5% |
| 2025/01期 | 189億円 | 52.6億円 | 49.6億円 | 152.7円 | +68.1% |
| 2026/01期 | 239億円 | 59.0億円 | 55.1億円 | 169.7円 | +26.3% |
当社の業績は、最先端の半導体製造プロセスに不可欠な特殊化学材料の需要に大きく依存しており、2026/03期には過去最高となる約239億円の売上高を達成しました。2024/03期は市況減速の影響で一時的に減収減益となりましたが、その後は高付加価値製品の販売拡大により急回復を見せています。2027/03期予想では、市場の更なる拡大を見越し、約270億円の売上高と堅調な利益水準を維持する見通しです。 【2026/01期実績】売上239億円(前期比26.3%)、営業利益59億円、純利益55億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
事業は半導体製造に不可欠なCVD材料やドライエッチング材料に特化しており、特定の最先端デバイス向け需要が収益の柱となっています。リスク要因として、主要顧客である半導体メーカーの設備投資動向や、原材料価格の変動、地政学リスクによる海外生産拠点の操業安定性などが挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2026期 | 260億円 | — | 239億円 | -8.1% |
| 2025期 | 149億円 | — | 189億円 | +27.0% |
| 2024期 | 154億円 | — | 113億円 | -26.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2026期 | 60.5億円 | — | 59.0億円 | -2.4% |
| 2025期 | 33.8億円 | — | 52.6億円 | +55.5% |
| 2024期 | 35億円 | — | 19.5億円 | -44.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な中期経営計画の数値を公表していませんが、期初の会社予想を計画目標とみなして進捗を評価します。2025期は半導体市場の回復を背景に期初予想を大幅に上回る好決算を達成しました。一方で、2024期や2026期のように市況の悪化局面では予想を大きく下回ることもあり、業績の変動性が高いことが特徴です。投資家は外部環境の変化が同社の業績に与える影響を常に念頭に置く必要があります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026年1月期の連結純利益が過去最高を更新し、成長基調を維持しました。
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比25.4%増となり、市場の期待を上回る進捗を示しました。
野村證券による株式の5%ルール報告書の提出が確認されました。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも2026/01期末時点
財務体質は極めて強固であり、自己資本比率が80%前後と非常に高い水準を維持している点が大きな特徴です。特に、キャッシュリッチな経営により有利子負債は実質ゼロである「実質無借金」経営を継続しており、外部環境の変化に対する耐性が極めて高い状態です。豊富な内部留保は今後の成長投資や研究開発への資金源として有効に活用されています。 【2026/01期】総資産473億円、純資産362億円、自己資本比率74.3%、有利子負債31億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2017/01期 | 14.8億円 | ▲10.1億円 | 1.9億円 | 4.7億円 |
| 2018/01期 | 11.3億円 | ▲15.4億円 | 3,800万円 | ▲4.0億円 |
| 2019/01期 | 14.1億円 | ▲12.4億円 | 2.7億円 | 1.7億円 |
| 2020/01期 | 18.1億円 | ▲15.6億円 | ▲2.3億円 | 2.5億円 |
| 2021/01期 | 20.9億円 | ▲29.6億円 | 9.5億円 | ▲8.7億円 |
| 2022/01期 | 36.4億円 | ▲9.3億円 | 35.9億円 | 27.1億円 |
| 2023/01期 | 63.9億円 | ▲15.6億円 | ▲17.0億円 | 48.4億円 |
| 2024/01期 | 29.7億円 | ▲17.8億円 | ▲18.6億円 | 11.9億円 |
| 2025/01期 | 36.8億円 | ▲31.2億円 | ▲16.2億円 | 5.6億円 |
| 2026/01期 | 38.0億円 | ▲70.5億円 | 10.9億円 | ▲32.6億円 |
営業活動によって潤沢なキャッシュを生み出す一方、積極的な設備投資を継続しており、2026/03期は将来の成長を見据えた大型の投資によりフリーキャッシュフローが一時的なマイナスとなりました。営業CFは安定して推移しており、本業の収益力の高さがうかがえます。投資CFのマイナスは、最先端製品の増産に向けた国内および海外拠点への設備投資に起因するものであり、将来の成長への布石です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2017/01期 | 3.8円 | 16.1% |
| 2018/01期 | 5円 | 14.2% |
| 2019/01期 | 10.8円 | 15.5% |
| 2020/01期 | 13.9円 | 15.4% |
| 2021/01期 | 68円 | 62.9% |
| 2022/01期 | 20円 | 15.8% |
| 2023/01期 | 30円 | 20.2% |
| 2024/01期 | 30円 | 39.5% |
| 2025/01期 | 35円 | 22.9% |
| 2026/01期 | 35円 | 20.6% |
現在、株主優待制度は実施していません。
当社の配当方針は、将来の成長投資を確保しつつ、業績に応じた利益配分を行うことを基本としています。配当性向は20%台を軸に推移しており、持続的な利益成長に連動した増配傾向が見られます。今後も強固な財務基盤と収益力を背景に、株主への還元を強化する姿勢が期待されます。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は17.20倍と高く、信用買い残が積み上がっている状態で、将来的な売り圧力への警戒が必要です。業界平均と比較すると、PERは平均並みですが、PBRは2.46倍と著しく高く評価されています。これは、同社の高い技術力やニッチ市場での独占的な地位に対する市場の期待が反映されていると考えられます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2017/01期 | 9.8億円 | 2.1億円 | 21.3% |
| 2018/01期 | 16.2億円 | 4.8億円 | 29.4% |
| 2019/01期 | 29.3億円 | 6.6億円 | 22.7% |
| 2020/01期 | 37.4億円 | 8.1億円 | 21.5% |
| 2021/01期 | 43.2億円 | 9.5億円 | 21.9% |
| 2022/01期 | 52.9億円 | 12.0億円 | 22.6% |
| 2023/01期 | 61.9億円 | 13.5億円 | 21.9% |
| 2024/01期 | 32.8億円 | 8.1億円 | 24.6% |
| 2025/01期 | 65.8億円 | 16.2億円 | 24.6% |
| 2026/01期 | 70.9億円 | 15.8億円 | 22.2% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益に比例しており、概ね20%台前半の実効税率で推移しています。これは国内拠点での事業が中心であることによるものと推測されます。今後も利益成長に伴い、適切な税務コンプライアンスのもとで納税が行われる見込みです。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
トリケミカル研究所 まとめ
「半導体製造の『超』ニッチな化学材料で世界を牛耳る、山梨発の巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。