JUMP

トリケミカル研究所4369

Tri Chemical Laboratories Inc.

プライムUpdated 2026/03/27
01 / 5 sections

まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 35円
安全性
安定
自己資本比率 74.3%
稼ぐ力
高い
ROE 16.3%
話題性
好評
ポジ 60%

この会社ってなに?

あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、その頭脳である『半導体』を作る工程には、目に見えないほど精密な作業が必要です。トリケミカル研究所は、その製造過程で使われる、非常に純度の高い特殊な化学薬品を開発・製造しています。いわば、半導体という精密機械を組み立てるための「魔法の液体」のようなもの。普段私たちが目にすることのないミクロの世界で、同社の製品が最先端技術を支えています。あなたのデバイスがサクサク動くのも、同社のような縁の下の力持ちがいるからこそなのです。

半導体向け特殊化学材料のニッチトップメーカー。2026期は売上高238.8億円(前期比26.3%増)、営業利益59.02億円(同12.3%増)と過去最高業績を更新し、高い技術力と需要を背景に成長を続けています。一方で、2027期の会社予想は売上高270.0億円(同13.1%増)と増収を見込むものの、営業利益は60.0億円(同1.7%増)とほぼ横ばい、純利益は46.0億円(同16.6%減)と減益を計画しており、先行投資や市況変動の影響が注視されます。高い利益率を維持しつつ、次世代半導体向け材料の開発で成長を持続できるかが投資家の関心事です。

化学プライム市場

注目ポイント

先端半導体製造に不可欠な材料

同社は半導体製造の前工程で使われる特殊で高純度な化学材料を開発・製造。技術の進化が著しい半導体業界で、なくてはならない存在です。

ニッチ市場での高い世界シェア

特定の化学材料分野に特化し、高い技術力で世界トップクラスのシェアを獲得。大手が参入しにくいニッチな市場で圧倒的な競争力を誇ります。

高収益体質と成長性

売上高営業利益率25%前後という、化学メーカーとして非常に高い収益性を維持。過去最高の業績を更新し続けており、今後の成長も期待されます。

会社概要

業種
化学
決算期
1月
本社
山梨県上野原市上野原8154-217
公式
www.trichemical.com

サービスの実績は?

238.8億円
連結売上高
2026期実績
+26.3% YoY
59.02億円
連結営業利益
2026期実績
+12.3% YoY
55.15億円
連結純利益
2026期実績
+11.2% YoY
35
1株当たり配当金
2026期実績
+16.7% vs FY2025
9,114万円
従業員一人当たり売上高
2026期実績ベース
02 / 4 sections

なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
16.3%
株主資本の利回り
ROA
13.1%
総資産の活用度
Op. Margin
24.7%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2017/01期18.8%10.9%17.8%
2018/01期25.0%14.2%24.8%
2019/01期37.4%22.5%27.6%
2020/01期35.4%22.4%28.1%
2021/01期30.4%19.3%27.5%
2022/01期24.1%17.0%25.7%
2023/01期20.5%16.0%25.4%
2024/01期9.2%7.7%17.3%
2025/01期16.8%14.4%27.8%
2026/01期16.3%13.1%24.7%
2026/01期16.3%13.1%24.7%

当社の高い収益性は、特定のニッチ市場における圧倒的な製品シェアと技術力に裏打ちされており、営業利益率は多くの期で25%前後という高水準を安定的に維持しています。2024/03期には市況低迷による稼働率低下で一時的に利益率が17.3%まで低下したものの、規模の経済が働くことで直近では再び20%台後半へと回復しました。効率的な研究開発投資が高い資本効率(ROE)を生み出す原動力となっています。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2022/01期116億円29.8億円41.0億円126.3円+18.1%
2023/01期138億円35.0億円48.3億円148.7円+19.3%
2024/01期112億円19.5億円24.7億円76.0円-18.5%
2025/01期189億円52.6億円49.6億円152.7円+68.1%
2026/01期239億円59.0億円55.1億円169.7円+26.3%

当社の業績は、最先端の半導体製造プロセスに不可欠な特殊化学材料の需要に大きく依存しており、2026/03期には過去最高となる約239億円の売上高を達成しました。2024/03期は市況減速の影響で一時的に減収減益となりましたが、その後は高付加価値製品の販売拡大により急回復を見せています。2027/03期予想では、市場の更なる拡大を見越し、約270億円の売上高と堅調な利益水準を維持する見通しです。 【2026/01期実績】売上239億円(前期比26.3%)、営業利益59億円、純利益55億円。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

化学の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
16.3%
業界平均
7.7%
営業利益率上回る
この会社
24.7%
業界平均
9.6%
自己資本比率上回る
この会社
74.3%
業界平均
56.2%
03 / 7 sections

将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

事業は半導体製造に不可欠なCVD材料やドライエッチング材料に特化しており、特定の最先端デバイス向け需要が収益の柱となっています。リスク要因として、主要顧客である半導体メーカーの設備投資動向や、原材料価格の変動、地政学リスクによる海外生産拠点の操業安定性などが挙げられます。

会社の計画は順調?

B
総合評価
半導体市況に左右されやすく、業績予想のブレが大きいが、好況期には予想を大幅に超える実績を出す力がある。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

(旧)中期経営計画
(推定)〜2023期
売上高: 目標 119.6億円 達成 (138.0億円 (FY2023))
115.38%
営業利益率: 目標 25%前後 達成 (25.4% (FY2023))
101.6%
新中期経営計画
2027期〜
売上高: 目標 270.0億円 順調 (238.8億円)
88.4%
営業利益: 目標 60.0億円 順調 (59.02億円)
98.4%
純利益: 目標 46.0億円 順調 (55.15億円)
119.9%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2026期260億円239億円-8.1%
2025期149億円189億円+27.0%
2024期154億円113億円-26.9%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2026期61億円59億円-2.4%
2025期34億円53億円+55.5%
2024期35億円19億円-44.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

同社は具体的な中期経営計画の数値を公表していませんが、期初の会社予想を計画目標とみなして進捗を評価します。2025期は半導体市場の回復を背景に期初予想を大幅に上回る好決算を達成しました。一方で、2024期や2026期のように市況の悪化局面では予想を大きく下回ることもあり、業績の変動性が高いことが特徴です。投資家は外部環境の変化が同社の業績に与える影響を常に念頭に置く必要があります。

どんな話題が多い?

決算・業績50%
株価・市況25%
経営戦略15%
その他10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
18
株探, 日本経済新聞, 会社四季報オンライン, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ
業界内ランキング
上位 15%
化学業種 480社中 72位
報道のトーン
60%
好意的
20%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

04 / 3 sections

この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

1978
株式会社トリケミカル研究所 設立

山梨県にて、特殊化学材料の研究開発・製造・販売を目的として創業。未来のエレクトロニクス産業を見据えた挑戦が始まった。

2007
大阪証券取引所ヘラクレス(現・東証グロース)へ上場

創業から約30年、着実に培ってきた技術力と実績が市場に認められ、株式上場を果たす。さらなる事業拡大への基盤を築いた。

2015
JSR株式会社との業務資本提携を解消

より独自の経営戦略を追求するため、大手化学メーカーとの提携を解消。自社の技術力と判断で市場を切り拓く、独立独歩の道を歩み始めた。

2017
東京証券取引所市場第一部へ市場変更

ヘラクレス上場から10年を経て、東証一部(現・プライム市場)へステップアップ。企業としての信頼性と知名度をさらに高めた。

2021
株価が過去最高値を記録

半導体市場の活況を背景に業績が大きく伸長し、株価が20,170円を記録。ニッチな市場での高い競争力が投資家から高く評価された。

2024
境川事業所(山梨県笛吹市)の本格稼働

旺盛な半導体材料の需要に応えるため、新工場を建設し生産能力を増強。継続的な成長に向けた投資を積極的に行っている。

2026
過去最高の売上高・利益を更新

発表された2026年1月期決算では、連結売上高238億円、営業利益59億円と過去最高を達成。世界的な半導体需要を捉え、力強い成長を続ける。

2027
さらなる成長へ、新中期経営計画を策定

持続的な成長を目指し、新たな中期経営計画を策定。営業利益率25%前後の高水準を維持しながら、グローバル市場での展開を加速させる。

出来事の年表

2025年3月過去最高益

2026年1月期の連結純利益が過去最高を更新し、成長基調を維持しました。

2025年11月3Q好調

第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比25.4%増となり、市場の期待を上回る進捗を示しました。

2026年1月資本移動

野村證券による株式の5%ルール報告書の提出が確認されました。

社長プロフィール

神 毅
代表取締役社長執行役員
テクノロジスト
私たちは、独自の高純度合成技術を駆使し、半導体産業の進化に不可欠な特殊化学材料を提供しています。お客様の多様なニーズにオーダーメイドで応えることで、社会の発展に貢献し、今後も技術革新のフロンティアを切り拓き続けます。
05 / 2 sections

安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率74.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
30.8億円
借金(有利子負債)
Net Assets
362億円
会社の純資産

財務体質は極めて強固であり、自己資本比率が80%前後と非常に高い水準を維持している点が大きな特徴です。特に、キャッシュリッチな経営により有利子負債は実質ゼロである「実質無借金」経営を継続しており、外部環境の変化に対する耐性が極めて高い状態です。豊富な内部留保は今後の成長投資や研究開発への資金源として有効に活用されています。 【2026/01期】総資産473億円、純資産362億円、自己資本比率74.3%、有利子負債31億円。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
Operating CF
+38.0億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-70.5億円
投資に使ったお金
Financing CF
+10.9億円
借入・返済など
Free CF
-32.6億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2017/01期14.8億円10.1億円1.9億円4.7億円
2018/01期11.3億円15.4億円3,800万円4.0億円
2019/01期14.1億円12.4億円2.7億円1.7億円
2020/01期18.1億円15.6億円2.3億円2.5億円
2021/01期20.9億円29.6億円9.5億円8.7億円
2022/01期36.4億円9.3億円35.9億円27.1億円
2023/01期63.9億円15.6億円17.0億円48.4億円
2024/01期29.7億円17.8億円18.6億円11.9億円
2025/01期36.8億円31.2億円16.2億円5.6億円
2026/01期38.0億円70.5億円10.9億円32.6億円

営業活動によって潤沢なキャッシュを生み出す一方、積極的な設備投資を継続しており、2026/03期は将来の成長を見据えた大型の投資によりフリーキャッシュフローが一時的なマイナスとなりました。営業CFは安定して推移しており、本業の収益力の高さがうかがえます。投資CFのマイナスは、最先端製品の増産に向けた国内および海外拠点への設備投資に起因するものであり、将来の成長への布石です。

06 / 3 sections

株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
35
方針: 配当性向20-30%目標
1株配当配当性向
2017/01期3.816.1%
2018/01期514.2%
2019/01期10.815.5%
2020/01期13.915.4%
2021/01期6862.9%
2022/01期2015.8%
2023/01期3020.2%
2024/01期3039.5%
2025/01期3522.9%
2026/01期3520.6%
4期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

当社の配当方針は、将来の成長投資を確保しつつ、業績に応じた利益配分を行うことを基本としています。配当性向は20%台を軸に推移しており、持続的な利益成長に連動した増配傾向が見られます。今後も強固な財務基盤と収益力を背景に、株主への還元を強化する姿勢が期待されます。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残884,000株
売り残51,400株
信用倍率17.20倍
2026年3月19日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年6月中旬
第2四半期決算発表2026年9月中旬
第3四半期決算発表2026年12月中旬

信用倍率は17.20倍と高く、信用買い残が積み上がっている状態で、将来的な売り圧力への警戒が必要です。業界平均と比較すると、PERは平均並みですが、PBRは2.46倍と著しく高く評価されています。これは、同社の高い技術力やニッチ市場での独占的な地位に対する市場の期待が反映されていると考えられます。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2017/01期9.8億円2.1億円21.3%
2018/01期16.2億円4.8億円29.4%
2019/01期29.3億円6.6億円22.7%
2020/01期37.4億円8.1億円21.5%
2021/01期43.2億円9.5億円21.9%
2022/01期52.9億円12.0億円22.6%
2023/01期61.9億円13.5億円21.9%
2024/01期32.8億円8.1億円24.6%
2025/01期65.8億円16.2億円24.6%
2026/01期70.9億円15.8億円22.2%

法人税等の支払額は各期の税引前利益に比例しており、概ね20%台前半の実効税率で推移しています。これは国内拠点での事業が中心であることによるものと推測されます。今後も利益成長に伴い、適切な税務コンプライアンスのもとで納税が行われる見込みです。

07 / 3 sections

もっと知る

まとめと、関連情報・似た会社へ

トリケミカル研究所 まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 35円
安全性
安定
自己資本比率 74.3%
稼ぐ力
高い
ROE 16.3%
話題性
好評
ポジ 60%

「半導体製造の『超』ニッチな化学材料で世界を牛耳る、山梨発の巨人」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

DISCLAIMER

本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU