松風
SHOFU INC.
最終更新日: 2026年3月29日
100年の歴史で世界中の笑顔を支える、歯科材料のグローバルリーダー
世界の歯科医療に貢献し、すべての人々の健康と幸福を実現すること。
この会社ってなに?
あなたが歯医者さんで虫歯を治療するとき、詰め物や被せ物に使われているのが、実は松風の製品かもしれません。同社は100年以上にわたり、人工の歯や歯を削る道具など、歯科治療に欠かせない材料や器具を作り続けてきました。また、意外なところでは、ネイルサロンで使われるジェルやケア用品も手掛けています。普段はあまり意識しないかもしれませんが、歯の健康や指先のおしゃれといった身近なところで、松風の技術があなたの生活を支えているのです。
歯科材料・器具の老舗大手、松風は安定した成長軌道を維持しています。直近の2025年3月期決算では、売上高387.0億円(前期比10.3%増)、営業利益53.92億円(同14.5%増)と増収増益を達成しました。主力のデンタル関連事業が国内外で好調に推移しており、特にCAD/CAM関連のデジタル製品が成長を牽引しています。現在進行中の第五次中期経営計画では2027年度に売上高501億円、営業利益75億円を目標に掲げ、三井化学との提携強化を通じてグローバル展開を加速させる方針です。
会社概要
- 業種
- 精密機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 京都市東山区福稲上高松町11
- 公式
- www.shofu.co.jp
社長プロフィール

1922年の創業以来、私たちは歯科医療を通じて世界の人々の健康と笑顔に貢献してきました。長年培った技術力と研究開発力を基盤に、高品質で革新的な製品をグローバルに提供し続けます。第五次中期経営計画のもと、さらなる成長を遂げ、世界の歯科医療の発展に貢献していく所存です。
この会社のストーリー
京都市にて松風陶歯製造株式会社として創立。輸入品が主流だった時代に、国産初となる高品質な人工歯の開発・製造に成功した。
人工歯で培ったセラミックス技術を応用し、歯科用の研削・研磨材分野へ進出。事業の多角化を進め、成長の礎を築いた。
アメリカにSHOFU DENTAL CORPORATIONを設立。これを皮切りにドイツ、シンガポール、中国、イギリスへと拠点を広げ、グローバル展開を加速させた。
歯科材料で培った接着や研磨の技術を応用し、プロ用ネイル製品を扱うネイル関連事業を開始。新たな収益の柱として育成を進める。
世界的な金融危機の影響を受け、株価が上場来安値を記録。厳しい経営環境に直面するも、事業基盤の強化に取り組んだ。
三井化学株式会社との資本業務提携を強化し、同社を持分法適用関連会社化。材料開発やデジタル分野での連携を深め、競争力を向上させる。
2027年度に売上高501億円、営業利益75億円を目指す新中期経営計画を発表。グローバル市場でのさらなる成長と企業価値向上を掲げる。
注目ポイント
人工歯や研削材で国内トップクラスのシェアを誇ります。売上の約6割を海外が占めるグローバル企業で、世界中の歯科医療を支えています。
堅調な業績を背景に、安定的な配当を実施しています。株主優待として自社製品の歯磨き粉などがもらえるのも魅力の一つです。
長年培ったセラミックスや合成樹脂の技術を応用し、ネイル事業など新分野にも挑戦。中期経営計画では更なる成長を目指しており、将来性が期待されます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 14.5円 | 30.1% |
| FY2022/3 | 19.5円 | 27.2% |
| FY2023/3 | 28.5円 | 32.4% |
| FY2024/3 | 31円 | 30.1% |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は成長投資と株主還元のバランスを重視しており、配当性向30%程度を一つの目安とした安定的な利益還元を行っています。業績拡大に伴い増配基調が続いており、株主への利益還元姿勢を強めています。今後も強固な財務基盤を背景に、持続的な配当支払いが期待されます。
同業比較(収益性)
精密機器の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
松風の業績は、歯科材料および器具の国内外での安定的な需要拡大を背景に5期連続で増収増益を達成しています。特に海外売上高比率が高く、CAD/CAM関連製品や充填修復材などの主力商品が成長を牽引し、直近では売上高が約387億円まで拡大しました。2026年3月期も成長継続を見込み、売上高約409億円、純利益約47億円という堅調な業績を予想しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.5% | 4.4% | 9.3% |
| FY2022/3 | 7.7% | 6.3% | 11.4% |
| FY2023/3 | 8.8% | 7.2% | 12.1% |
| FY2024/3 | 8.8% | 7.3% | 13.4% |
| FY2025/3 | 10.1% | 8.6% | 13.9% |
収益性は着実に向上しており、営業利益率はFY2021/3の9.3%からFY2025/3には13.9%まで改善しました。これは高付加価値な歯科製品へのシフトや海外市場での収益力強化が奏功した結果です。結果としてROE(自己資本利益率)も10%を超える水準に達しており、資本効率の向上が鮮明となっています。
財務は安全?
同社の財務健全性は極めて高く、自己資本比率は85%を超える極めて強固な水準を維持しています。有利子負債は極めて限定的であり、潤沢なキャッシュを活用した設備投資や戦略的な研究開発を支える余裕があります。総資産も500億円規模まで拡大しており、安定成長を支える盤石な経営基盤が構築されています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 28.3億円 | -40.8億円 | 30.2億円 | -12.5億円 |
| FY2022/3 | 37.4億円 | -12.9億円 | -10.7億円 | 24.5億円 |
| FY2023/3 | 31.7億円 | -12.9億円 | -14.6億円 | 18.8億円 |
| FY2024/3 | 30.9億円 | -12.9億円 | -21.0億円 | 17.9億円 |
| FY2025/3 | 34.5億円 | -9.1億円 | -17.8億円 | 25.3億円 |
本業の稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは安定して30億円前後を推移しており、強固な収益基盤を裏付けています。積極的な設備投資を継続しつつも、安定したフリーキャッシュフローを創出しており、その資金を配当や内部留保に充てる好循環が形成されています。財務キャッシュフローは主に配当支払いや負債削減に向けられており、規律ある資本配分を行っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 25.2億円 | 8.5億円 | 33.7% |
| FY2022/3 | 36.6億円 | 11.1億円 | 30.4% |
| FY2023/3 | 42.4億円 | 11.0億円 | 26.0% |
| FY2024/3 | 51.2億円 | 14.6億円 | 28.6% |
| FY2025/3 | 55.2億円 | 12.1億円 | 21.8% |
近年の実効税率は概ね20%から30%の間で推移しており、適正な納税が行われています。税引前利益が右肩上がりに成長する中で、グローバル展開に伴う税務上の調整などが影響することもあります。2026年3月期予想では税負担が一時的に低く見積もられていますが、これは将来的な会計上の見積もりや税効果会計の適用が要因です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 811万円 | 1,413人 | - |
従業員平均年収は811万円と、精密機器業界の平均と比較しても高い水準を維持しています。海外売上高比率が約6割に達するなどグローバル展開が成功しており、高付加価値な歯科材料事業の収益性が従業員の厚遇を支えています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は三井化学・京都銀行・日本生命保険相互会社。
三井化学株式会社が20.14%を保有する筆頭株主であり、強固な資本業務提携関係が構築されています。信託銀行などの機関投資家が上位を占める一方、持株会が名を連ねており、安定した長期保有株主の存在が特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
売上の大半を占める歯科関連事業に加え、ネイル関連事業も展開するセグメント構成です。海外展開の拡大と新製品開発が成長の鍵ですが、為替変動や原材料価格の高騰といった事業リスクに対して、生産体制の効率化を推進しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は15.4%であり、さらなる多様性の確保が課題です。監査体制については4,000万円規模の監査報酬を支払うなどガバナンスの透明性を重視しており、連結子会社19社を抱える大企業として体制整備を進めています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 48億円 | — | 54億円 | +12.3% |
| FY2024 | 38億円 | — | 47億円 | +23.3% |
| FY2023 | 27億円 | — | 38億円 | +40.0% |
| FY2022 | 18億円 | — | 32億円 | +78.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
松風は現在、2027年度を最終年度とする「第五次中期経営計画」を推進中です。最終目標として売上高501億円、営業利益75億円を掲げており、これはFY2023比で売上高58%、営業利益96%増という挑戦的な計画です。近年の業績予想は非常にコンサバティブで、4期連続で期初予想を大幅に上回る実績を叩き出しており、市場の期待を良い意味で裏切り続けています。この勢いを維持できれば、中計の前倒し達成も視野に入ります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当による総合的な投資リターンを示す指標です。松風はFY2024までTOPIXをアンダーパフォームする期間が続きましたが、FY2025には自社TSRが255.9%となり、TOPIX(213.4%)を大きくアウトパフォームしました。これは、堅調な業績を背景とした株価の上昇と、積極的な増配姿勢が株主に評価された結果と言えます。今後も中期経営計画の達成を通じて企業価値を高め、継続的な株主還元の強化が期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 114.3万円 | +14.3万円 | 14.3% |
| FY2022 | 92.5万円 | -7.5万円 | -7.5% |
| FY2023 | 122.3万円 | +22.3万円 | 22.3% |
| FY2024 | 177.5万円 | +77.5万円 | 77.5% |
| FY2025 | 255.9万円 | +155.9万円 | 155.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
マーケットデータを見ると、PER・PBRともに業界平均を下回っており、株価は割安な水準にあると考えられます。配当利回りは3%を超えており、インカムゲイン狙いの投資家にとっても魅力的です。一方、信用倍率は0.34倍と売り残が買い残を大幅に上回っており、将来の株価上昇を見込む買い戻し(踏み上げ)への期待がある一方、短期的な下落圧力への警戒も必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
第2四半期決算にて経常利益の上方修正を発表し、海外販売の堅調さが評価された。
グループの次期長期ビジョン「Vision10」を公表し、持続的な成長戦略を明確化した。
本社敷地内の新工場が完成し、虫歯治療向け樹脂の生産能力を3倍に拡大させる体制を整えた。
最新ニュース
松風 まとめ
ひとめ診断
「創業100年、歯医者さんの『詰め物』で稼ぎ、ネイル事業も手掛ける京都の隠れたグローバル企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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