愛知時計電機7723
Aichi Tokei Denki Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日お風呂に入ったり、料理でガスコンロを使ったりするとき、その使用量を測っているのがガスメーターや水道メーターです。実はそのメーター、愛知時計電機の製品かもしれません。同社は120年以上にわたり、こうした暮らしに不可欠な計測機器を作り続けてきました。最近では、メーターがもっと賢くなり、検針員が家に来なくても自動でデータが送られたり、遠く離れた家族の水道利用状況を見守ったりできるサービスも提供しています。普段は目にしないけれど、私たちの安心で便利な生活の裏側を支えている会社です。
ガス・水道メーターの国内大手。2025期は売上高542.9億円、営業利益39.40億円と堅調に推移し、続く2026期も売上高569.2億円、営業利益46.10億円と増収増益を見込むなど安定成長を続けています。直近の2026年3月期第3四半期決算では、営業利益が前年同期比45.6%増と大幅な増益を達成しました。現在は中期経営計画のもと、スマートメーターとデータ配信サービス「アイチクラウド」を核としたDX事業に注力し、従来の機器売り切りモデルからの転換を図っています。
会社概要
- 業種
- 精密機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 愛知県名古屋市熱田区千年1丁目2番70号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 8.7% | 5.2% | - |
| 2022/03期 | 8.0% | 5.1% | - |
| 2023/03期 | 9.4% | 6.4% | - |
| 2024/03期 | 7.7% | 5.4% | 7.1% |
| 2025/03期 | 7.8% | 5.7% | 7.3% |
| 3Q FY2026/3 | 6.9%(累計) | 4.5%(累計) | 8.0% |
収益性に関しては、営業利益率が概ね7%台前半から後半で安定しており、高付加価値なスマート機器への転換が寄与しています。ROE(自己資本利益率)は7%から9%のレンジで推移しており、資本効率を意識した経営が一定程度奏功しています。ROA(総資産利益率)も5%〜6%台を維持しており、保有資産を効率よく利益創出に結びつけている点が評価できます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 462億円 | — | 29.9億円 | 194.7円 | - |
| 2022/03期 | 465億円 | — | 27.9億円 | 181.4円 | +0.6% |
| 2023/03期 | 502億円 | — | 34.6億円 | 225.4円 | +7.9% |
| 2024/03期 | 512億円 | 36.2億円 | 31.7億円 | 206.9円 | +2.1% |
| 2025/03期 | 543億円 | 39.4億円 | 35.3億円 | 229.9円 | +6.0% |
愛知時計電機は、ガス・水道メーターのトップメーカーとして安定した事業基盤を有しており、売上高は2021/03期の約462億円から2025/03期には約543億円まで順調に拡大しています。スマートメーターへの切り替え需要やデータ配信サービス「アイチクラウド」の成長が寄与し、利益面でも堅調な推移を見せています。2026/03期予想では、売上高約569億円、営業利益約46億円を見込んでおり、継続的な成長基調を維持しています。 【3Q 2026/03期実績】売上416億円(通期予想比73%)、営業利益33億円(同73%)、純利益28億円(同77%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
精密機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社は水道・ガスといった生活インフラを支える流体計測機器を主軸としています。中期経営計画における「アイチクラウド」などのスマートメーター事業への注力が成長の牽引役となっており、設備投資を積極的に行いつつも高い自己資本比率を維持することで、盤石な財務体制を築いています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 未修正 | — | 39億円 | +8.9%(実績) |
| 2024期 | 36億円 | — | 36億円 | +0.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 未修正 | — | 543億円 | +5.9%(実績) |
| 2024期 | 516億円 | — | 512億円 | -0.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画「中期経営計画2026」では、2026期に売上高569.2億円、営業利益46.1億円を目標に掲げています。2025期の実績は売上高542.9億円と順調な滑り出しを見せており、計画達成への確度は高いと評価できます。特に、スマートメーターを軸としたデータサービス事業への転換が成長の鍵を握っており、この分野での顧客獲得が目標達成の先行指標となるでしょう。旧中計で目標としていたROA4.9%を大幅に上回る6.4%で達成した実績もあり、経営計画の実行力には定評があります。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
都市ガスデータ配信サービス「アイチクラウド」の提供を開始し、DX事業を拡大。
2025年3月期決算にて経常利益47.6億円を達成し、2期連続で最高益を更新。
2026年3月期第3四半期決算にて、売上高415.87億円、営業利益33.45億円と大幅な増収増益を達成。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
同社の財務健全性は極めて高く、自己資本比率は2025/03期時点で74.6%に達しており、実質無借金経営に近い強固な財務体質を構築しています。純資産は過去5年間で着実に増加しており、約468億円の規模にまで積み上がりました。総資産の拡大傾向は、将来の成長に向けた積極的な設備投資や研究開発投資を裏付けており、長期的な安定性が確保されています。 【3Q 2026/03期】総資産649億円、純資産498億円、自己資本比率64.5%、有利子負債7.0億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 41.9億円 | 24.2億円 | 10.2億円 | 17.7億円 |
| 2022/03期 | 31.1億円 | 25.9億円 | 59.3億円 | 57.0億円 |
| 2023/03期 | 18.8億円 | 6.8億円 | 8.3億円 | 11.9億円 |
| 2024/03期 | 17.4億円 | 10.9億円 | 11.8億円 | 6.5億円 |
| 2025/03期 | 18.6億円 | 7.4億円 | 13.5億円 | 25.9億円 |
営業キャッシュフローは毎期プラスを維持し、本業による安定した収益確保が継続しています。投資活動においてはスマートメーター生産設備への投資が継続的になされており、FCF(フリーキャッシュフロー)は2022/03期の約57億円を筆頭に、設備投資を吸収しながら安定的な資金流入を実現しています。財務キャッシュフローは配当支払いや自己株式の取得など、株主還元への充当によりマイナスとなる傾向があります。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は18.2%と、日本の上場企業平均と比較しても一定の多様性が確保されています。監査報酬3,400万円を投じて外部監査体制を整備しており、5つの連結子会社を統括する中で、ガバナンスと経営の透明性向上に継続的に取り組んでいる点が評価されます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 586万円 | 1,704人 | - |
平均年収は586万円となっており、日本の製造業における標準的な水準を維持しています。長年の歴史で培われた安定した収益基盤を背景に、過度な変動を抑えつつ従業員へ安定した賃金が支払われており、精密機器業界の中では堅実な雇用環境であると言えます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続して市場平均であるTOPIXを下回る(アンダーパフォーム)状況にあります。これは、同社の安定的な配当にもかかわらず、株価の成長が市場全体の伸びに追いついていなかったことを示しています。しかし、直近の2024期ではTSRが192.9%と急伸しており、市場の評価が変化し始めている可能性があります。現在進行中の中期経営計画によるDX事業の収益化が本格化すれば、TOPIXを上回るリターンを達成する可能性も秘めています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 10円 | 36.4% |
| 2018/03期 | 120円 | 22.0% |
| 2019/03期 | 130円 | 23.5% |
| 2020/03期 | 120円 | 26.2% |
| 2021/03期 | 43.3円 | 22.2% |
| 2023/03期 | 55円 | 24.4% |
| 2024/03期 | 64円 | 30.9% |
| 2025/03期 | 75円 | 32.6% |
株主優待制度は実施していません。
同社は財務の安定性と長期的な成長を重視しつつ、安定的かつ利益成長に応じた株主還元を基本方針としています。近年では配当性向を意識した増配を継続しており、株主へ利益を還元する姿勢を強めています。今後も安定した経営基盤を背景に、持続的な配当維持が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 109.5万円 | 9.5万円 | 9.5% |
| 2022期 | 120.1万円 | 20.1万円 | 20.1% |
| 2023期 | 120.1万円 | 20.1万円 | 20.1% |
| 2024期 | 192.9万円 | 92.9万円 | 92.9% |
| 2025期 | 164.7万円 | 64.7万円 | 64.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
精密機器業界の平均PER(22.0倍)、PBR(2.2倍)と比較して、PER・PBRともに割安な水準にあります。一方で、配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への意識の高さがうかがえます。信用倍率は11.24倍と買い残が多く、将来の株価上昇を期待する投資家が多いことを示唆していますが、需給の緩みを警戒する見方もあります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 33.0億円 | 3.1億円 | 9.4% |
| 2022/03期 | 38.1億円 | 10.3億円 | 26.9% |
| 2023/03期 | 46.5億円 | 12.0億円 | 25.7% |
| 2024/03期 | 42.6億円 | 10.9億円 | 25.6% |
| 2025/03期 | 47.6億円 | 12.3億円 | 25.8% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減に連動して概ね10億円から12億円程度で推移しています。2021/03期は特異的な要因により税率が一時的に低下しましたが、直近では実効税率約25-26%の水準で安定的に推移しています。将来の業績予想においても、適切な税務処理に基づく納税が継続される見込みです。
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