リズム
RHYTHM CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月29日
時を刻む精密技術で、暮らしと未来を豊かにする高還元企業
独自の精密技術と革新的なアイデアを融合させ、人々の暮らしに新たな価値と快適さを提供するグローバル企業となることを目指します。
この会社ってなに?
あなたが毎朝、目を覚ます時に使う目覚まし時計、それはリズムの製品かもしれません。実は、リズムの技術は時計だけにとどまりません。あなたが毎日運転する自動車のダッシュボードの中や、オフィスで何気なく使っているプリンターの内部にも、リズムが作った精密な部品が使われています。さらに、涼しい風を送ってくれる扇風機などの季節家電も手掛けており、私たちの快適な生活を陰で支えている会社なのです。
シチズン系のクロック大手であるリズムは、時計事業で培った精密技術を自動車部品や電子部品へ展開し、事業の多角化を進めています。FY2025実績は売上高326.7億円、営業利益8.17億円と堅調に推移しました。新たに策定した「中期経営計画2027」では、FY2028に売上高400億円、営業利益12億円を目標に掲げ、成長路線への回帰を目指しています。特に「配当性向35%以上、DOE4%以上」という積極的な株主還元方針を打ち出しており、高配当銘柄としての魅力が高まっています。
会社概要
- 業種
- 精密機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 埼玉県さいたま市大宮区北袋町1-299-12
- 公式
- www.rhythm.co.jp
社長プロフィール
当社は時計事業で培った精密技術を核に、コネクターや車載部品、生活用品など多角的な事業を展開しています。中期経営計画『RHYTHM EVOLUTION 2027』のもと、既存事業の収益力強化と新規事業の創出に挑戦し、持続的な企業価値向上を通じて株主様のご期待に応えてまいります。
この会社のストーリー
時計の製造・販売を目的として埼玉県に設立。日本におけるクロック産業の草分けとして、その歴史をスタートさせた。
時計業界の技術革新の波に乗り、クオーツ時計の生産を開始。同時に海外への輸出も本格化させ、世界的なブランドとしての地位を築き始めた。
時計事業で培った精密技術を応用し、情報機器部品や車載用部品などの精密部品事業へ本格参入。事業ポートフォリオの多角化を進めた。
子会社のリズム協伸と東北リズムを吸収合併し、商号を「リズム株式会社」へ変更。グループ全体の経営資源を統合し、収益力向上を目指す大きな転機となった。
組織再編の効果が現れ、営業利益が前年比180%増と大幅に改善。コロナ禍からの需要回復も追い風となり、市場からの評価も高まった。
持続的成長を目指し、新たな中期経営計画を発表。2028年3月期に売上高400億円、営業利益12億円という意欲的な目標を掲げ、変革への強い意志を示した。
注目ポイント
配当と株主優待を合わせた総合利回りは8%を超える高水準です(株価により変動)。株主優待では15,000円相当の電子マネー等が選べ、個人投資家にとって非常に魅力的です。
2020年の組織再編を経て、業績はV字回復を達成。中期経営計画では更なる成長を目指しており、今後の事業拡大と企業価値向上への期待が高まっています。
時計製造で培った精密加工技術を活かし、自動車部品や電子部品(コネクター)、独自開発のファンを搭載した生活家電など、多様な分野で事業を展開する安定した収益基盤を持っています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 30円 | 1.1% |
| FY2022/3 | 37.5円 | 30.0% |
| FY2023/3 | 48.5円 | 50.4% |
| FY2024/3 | 48.5円 | 83.8% |
| FY2025/3 | 73円 | 79.4% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針として連結配当性向35%以上およびDOE(連結純資産配当率)4%以上を掲げています。配当下限を設け、安定的な還元と業績連動の両立を図っています。株主優待と合わせた高い総合利回りによって、長期保有を促す株主還元姿勢を強化しています。
同業比較(収益性)
精密機器の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高はFY2021/3の約273億円からFY2025/3には約327億円まで着実に成長を続けています。FY2021/3は一時的な純損失を計上しましたが、以降は黒字転換を果たし、事業構造の効率化が着実な利益貢献に繋がっている状況です。2026年3月期には営業利益15.5億円、純利益20億円という大幅な増益予想を掲げ、さらなる業績拡大が見込まれています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -5.0% | -3.5% | 1.2% |
| FY2022/3 | 3.8% | 2.7% | 3.0% |
| FY2023/3 | 2.7% | 2.0% | 2.8% |
| FY2024/3 | 1.5% | 1.1% | 2.2% |
| FY2025/3 | 2.4% | 1.7% | 2.5% |
営業利益率はFY2021/3の1.2%から直近では2.5%まで改善傾向にあり、収益性向上の兆しが見られます。一方でROEは依然として2%台と低水準に留まっており、資本効率の改善が今後の重要な経営課題と言えます。今後は高付加価値製品へのシフトやコスト構造の最適化を通じて、収益性指標の着実な押し上げが期待されます。
財務は安全?
自己資本比率は約70%前後で安定しており、強固な財務体質を維持しています。近年は成長投資に伴う有利子負債の活用も見られますが、豊富な純資産を背景とした高い財務健全性は大きな強みです。今後も安定した財務基盤を維持しつつ、成長事業への投資バランスが焦点となるでしょう。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 18.5億円 | -5.8億円 | -6.9億円 | 12.6億円 |
| FY2022/3 | 12.4億円 | -8.8億円 | -12.0億円 | 3.7億円 |
| FY2023/3 | 11.8億円 | -10.7億円 | -4.7億円 | 1.1億円 |
| FY2024/3 | 24.6億円 | -21.4億円 | 1.5億円 | 3.2億円 |
| FY2025/3 | 24.4億円 | -14.6億円 | 13.2億円 | 9.8億円 |
営業活動によるキャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業による稼ぐ力は健在です。投資キャッシュフローは将来の成長を見据えた設備投資等のため積極的に支出が行われています。営業キャッシュフローの範囲内で投資と配当を賄う健全な循環が築かれており、持続的な成長を実現する体制が整っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.9億円 | 18.5億円 | 314.6% |
| FY2022/3 | 12.9億円 | 2.5億円 | 19.8% |
| FY2023/3 | 12.5億円 | 4.5億円 | 36.3% |
| FY2024/3 | 12.6億円 | 7.8億円 | 62.1% |
| FY2025/3 | 11.6億円 | 4.0億円 | 34.7% |
法人税等の支払いは各期の税引前利益の変動や会計処理の影響を受け、実効税率には年ごとのばらつきが見られます。FY2021/3は特別要因により高い負担率となりましたが、通常期はおおむね一般的な水準で推移しています。将来の業績予想に基づく税務計画が適正に管理されていることを確認できます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 488万円 | 2,449人 | - |
従業員平均年収は488万円と、精密機器業界の平均と比較すると堅実な水準で安定的に推移しています。長年培った技術力を支えるベテラン層が厚く、腰を据えて働ける環境が賃金水準の安定に寄与していると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はUESHIMA・DOE5パーセント・シチズン時計。
上位株主には創業家関連やシチズン時計等の安定株主が名を連ねており、強固な経営基盤が形成されています。一方で、日本証券金融などが上位に登場するなど、需給環境の変化を伴う市場流動性の動きにも注目が必要です。
会社の公式開示情報
役員報酬
精密機器メーカーとして時計製造で培った技術を軸に、コネクターや車載品などの多角的な事業展開を行っている点が特徴です。一方で、原材料価格の変動や為替リスクなどが業績に直接的な影響を及ぼす構造となっており、グローバルな事業運営に伴うリスク管理が経営の要となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は9.1%と改善の余地があるものの、社外取締役の活用など監査機能の強化に努める体制を構築しています。連結子会社12社を擁する中堅メーカーとして、経営の効率化と持続的な成長に向けたガバナンス改革を継続的に推進しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 355億円 | — | 327億円 | -7.9% |
| FY2024 | 315億円 | — | 326億円 | +3.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 18億円 | — | 8億円 | -54.6% |
| FY2024 | 11億円 | — | 7億円 | -33.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中計「中期経営計画2027」では、FY2028に売上高400億円、営業利益12億円を掲げ、再び成長軌道を目指します。しかし、過去の業績予想を振り返ると、特に利益面での未達が目立ち、計画の蓋然性には注意が必要です。FY2025は期初予想の営業利益18億円に対し、実績は8.17億円と大幅な下方修正を余儀なくされました。株主還元強化は評価できるものの、本業の収益力改善が計画達成の鍵となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。リズムのTSRは、FY2021からFY2025までの5年間連続でTOPIXを大幅に上回るパフォーマンスを達成しています。特にFY2024には603.2%(TOPIXは216.8%)という高い数値を記録しました。これは、積極的な増配と株主優待の新設を含む株主還元策の強化が、市場から高く評価され、株価上昇に繋がったことが主な要因です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 144.4万円 | +44.4万円 | 44.4% |
| FY2022 | 240.3万円 | +140.3万円 | 140.3% |
| FY2023 | 306.2万円 | +206.2万円 | 206.2% |
| FY2024 | 603.2万円 | +503.2万円 | 503.2% |
| FY2025 | 609.0万円 | +509.0万円 | 509.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは0.99倍と、解散価値を示す1倍を割り込んでおり、株価は割安圏にあると判断できます。特に注目すべきは配当利回りで、5%を超える高水準は同業他社と比較して突出しています。信用倍率は1.19倍と拮抗しており、短期的な過熱感はありません。株価は割安指標と高配当利回りに支えられている状況と言えるでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
第3四半期累計の経常利益が前年同期比85.0%増となるなど、時計および精密部品事業の収益性が改善。
中期経営計画2027を策定し、営業利益12億円を目指す成長戦略を市場に提示。
株主優待の拡充および配当性向35%以上を掲げる配当方針を発表し、投資家からの評価を獲得。
最新ニュース
リズム まとめ
ひとめ診断
「時計の老舗が精密技術を武器に事業を多角化し、高利回り株として個人投資家の心を刻み始めた」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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