日本エム・ディ・エム7600
Japan Medical Dynamic Marketing,INC.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
もし、あなたやご家族がスポーツや事故で骨折してしまった時、手術で骨を固定するために使われる金属のプレートやネジを想像してみてください。また、おじいちゃんやおばあちゃんが膝や股関節の痛みに悩み、人工関節を入れる手術を受けることもあるかもしれません。日本エム・ディ・エムは、まさにそうした手術で使われる骨接合材料や人工関節を開発し、全国の病院に届けている会社です。普段の生活では目にすることはありませんが、日本の整形外科医療の最前線を、縁の下の力持ちとして支えているのです。
日本エム・ディ・エムは、骨接合材料や人工関節など整形外科分野の医療機器を扱う専門企業です。2025期は売上高251.1億円(前期比8.3%増)と増収を維持したものの、米国での訴訟関連費用等が響き、営業利益は15.55億円(同10.9%減)、最終損益は4.61億円の赤字に転落しました。株価はPBR0.62倍と解散価値を大きく下回る水準にあり、市場の評価は厳しい状況です。2026期は営業利益18.5億円への回復を見込む新中期経営計画「1st Stage」を掲げており、収益性の改善が最大の焦点となります。
会社概要
- 業種
- 精密機器
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都新宿区市谷台町12-2
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 8.9% | 6.6% | - |
| 2022/03期 | 10.6% | 8.1% | - |
| 2023/03期 | 6.4% | 5.0% | - |
| 2024/03期 | 5.2% | 4.2% | 7.5% |
| 2025/03期 | 1.8% | 1.4% | 6.2% |
| 3Q FY2026/3 | 1.4%(累計) | 0.8%(累計) | 2.9% |
過去数年は営業利益率が10%台で安定していましたが、直近ではコスト増の影響により営業利益率は6.2%まで低下しています。ROE(自己資本利益率)についても、利益水準の低下を受けて2025/03期期にはマイナスへと沈みました。今後は事業ポートフォリオの最適化を通じて、収益性の再構築と効率的な資本活用が喫緊の課題となっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 167億円 | — | 16.6億円 | 63.1円 | - |
| 2022/03期 | 192億円 | — | 21.4億円 | 81.0円 | +14.7% |
| 2023/03期 | 213億円 | — | 14.2億円 | 54.0円 | +11.0% |
| 2024/03期 | 232億円 | 17.5億円 | 12.7億円 | 48.3円 | +8.8% |
| 2025/03期 | 251億円 | 15.6億円 | 4.6億円 | -17.5円 | +8.4% |
当社の売上高は整形外科分野の堅調な製品需要により251億円まで順調に拡大を続けています。一方で、利益面では円安による調達コスト増に加え、製造間接費の増加が重石となり、2025/03期期には純損益が赤字に転落しました。2026/03期期は収益改善に向けた販管費の効率化や価格転嫁が進み、14.5億円の黒字復帰を見込む強気な予想を立てています。 【3Q 2026/03期実績】売上179億円(通期予想比68%)、営業利益5.2億円(同28%)、純利益2.9億円(同20%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
精密機器の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとして、国内外の医療機器規制の強化や、製品品質管理に伴う訴訟リスクが挙げられます。整形外科分野に特化しており、収益の源泉が特定の医療ニーズに依存しているため、市場競争の激化や為替変動、さらにはコンプライアンス上の問題が業績に直結しやすい構造です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 252億円 | — | 251億円 | -0.4% |
| 2024期 | 233億円 | — | 232億円 | -0.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 19億円 | — | 16億円 | -16.0% |
| 2024期 | 25億円 | — | 17億円 | -30.2% |
| 2023期 | 28億円 | — | 20億円 | -27.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画「1st Stage」では、最終年度の2027期に連結売上高300億円、営業利益18.5億円を目標としています。2025期実績は売上高251.1億円、営業利益15.55億円と、売上・利益ともに進捗率は80%台半ばです。しかし、過去の中計や近年の業績予想では、利益目標の大幅な未達が常態化しており、計画達成の蓋然性には注意が必要です。特に米国子会社の収益性改善とコスト管理が計画達成の鍵を握ります。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026年3月期中間期および通期業績予想の下方修正を発表し、市場の期待を下回る見通しが示されました。
第3四半期決算にて大幅な減収減益を報告し、製造コスト増加等が収益を圧迫しました。
監査役の辞任など、経営陣およびガバナンス体制の見直しに関する適時開示が行われました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産は堅実に積み上がり336億円規模に達していますが、事業投資のための借入増加により自己資本比率は73.3%へ低下しました。有利子負債も近年発生していますが、依然として強固な資産基盤を維持しています。将来的には適切な財務レバレッジの管理により、資本効率を重視した経営への移行が求められています。 【3Q 2026/03期】総資産345億円、純資産251億円、自己資本比率61.2%、有利子負債53億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 26.0億円 | 13.4億円 | 13.1億円 | 12.6億円 |
| 2022/03期 | 31.1億円 | 17.5億円 | 12.9億円 | 13.6億円 |
| 2023/03期 | 21.9億円 | 14.8億円 | 5.2億円 | 7.0億円 |
| 2024/03期 | 21.1億円 | 18.1億円 | 8.4億円 | 3.0億円 |
| 2025/03期 | 10.5億円 | 16.7億円 | 14.9億円 | 6.2億円 |
営業活動によるキャッシュフローは本業の成長により一定の創出を維持していますが、近年は設備投資等の支出が先行しフリーキャッシュフローが圧迫されています。2025/03期期には赤字の影響や投資負担からマイナスに転じましたが、財務活動により資金を確保して事業を支えています。今後は営業キャッシュフローの回復を伴う、持続的な投資サイクルへの回帰が期待されます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が22.0%と、日本の上場企業平均を上回る多様性を確保しています。監査等委員会設置会社として、社外取締役を多用した透明性の高い経営体制を構築しており、企業規模に見合った適正なリスク管理が図られています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 747万円 | 538人 | - |
従業員平均年収は747万円であり、精密機器・医療機器業界の平均的な水準と比較しても安定した報酬体系を維持しています。過去には業績連動型の報酬制度を導入するなど、企業収益の拡大に従業員の賃金が反映されやすい仕組みを志向しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、過去5年間でTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」が続いています。特に2025期には自社TSRが38.8%まで低下し、TOPIX(213.4%)との差が大きく開きました。これは、増配を続けているものの、それを上回るペースで株価が下落していることが主な原因です。業績、特に利益面の低迷が株価の重しとなり、株主へのトータルリターンを押し下げている状況です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 6円 | 19.8% |
| 2017/03期 | 7円 | 16.4% |
| 2018/03期 | 8円 | 14.8% |
| 2019/03期 | 9円 | 12.0% |
| 2020/03期 | 10円 | 12.2% |
| 2021/03期 | 11円 | 17.4% |
| 2022/03期 | 12円 | 14.8% |
| 2023/03期 | 13円 | 24.1% |
| 2024/03期 | 14円 | 29.0% |
| 2025/03期 | 15円 | - |
現在、株主優待制度は実施していません。
当社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、安定的かつ継続的な配当の実施を基本方針としています。業績が一時的に低迷した局面でも配当を維持・増配しており、株主還元を重視する経営姿勢が伺えます。今後も成長投資とのバランスを考慮しつつ、安定的配当の維持を目指す方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 139.2万円 | 39.2万円 | 39.2% |
| 2022期 | 101.6万円 | 1.6万円 | 1.6% |
| 2023期 | 65.9万円 | 34.1万円 | -34.1% |
| 2024期 | 48.0万円 | 52.0万円 | -52.0% |
| 2025期 | 38.8万円 | 61.2万円 | -61.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPERは10.5倍、PBRは0.62倍と、精密機器セクターの平均(PER30倍、PBR2.5倍)と比較して著しく割安な水準にあります。これは近年の利益の伸び悩みや最終赤字を市場が織り込んでいるためと考えられます。一方、信用買い残が売り残の4.68倍と高く、将来の株価上昇を見込む個人投資家が多いものの、需給面での重しとなる可能性もあります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 21.3億円 | 4.6億円 | 21.7% |
| 2022/03期 | 25.9億円 | 4.5億円 | 17.6% |
| 2023/03期 | 20.4億円 | 6.2億円 | 30.3% |
| 2024/03期 | 18.4億円 | 5.7億円 | 31.0% |
| 2025/03期 | 14.9億円 | 19.5億円 | 131.0% |
平時は法定実効税率に近い水準で推移してきましたが、2025/03期期は純損失計上等の特殊要因により一時的に税負担率が急上昇しました。この数値は会計上の繰延税金資産の取り崩し等が影響していると考えられます。次期以降は事業の黒字化に伴い、再び標準的な税率水準へ戻る見通しです。
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日本エム・ディ・エム まとめ
「『骨』関連医療機器の専門商社、増収続くも利益は足踏み。PBR1倍割れからの再起を狙う状態」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。