7600プライム

日本エム・ディ・エム

Japan Medical Dynamic Marketing,INC.

最終更新日: 2026年3月29日

ROE-1.9%
BPS93.4円
自己資本比率73.3%
FY2025/3 有報データ

人生100年時代の“歩く”を支える、整形外科医療のパイオニア

整形外科分野のリーディングカンパニーとして、再生医療分野へも挑戦し、革新的な治療法で世界中の人々の健康に貢献します。

この会社ってなに?

もし、あなたやご家族がスポーツや事故で骨折してしまった時、手術で骨を固定するために使われる金属のプレートやネジを想像してみてください。また、おじいちゃんやおばあちゃんが膝や股関節の痛みに悩み、人工関節を入れる手術を受けることもあるかもしれません。日本エム・ディ・エムは、まさにそうした手術で使われる骨接合材料や人工関節を開発し、全国の病院に届けている会社です。普段の生活では目にすることはありませんが、日本の整形外科医療の最前線を、縁の下の力持ちとして支えているのです。

日本エム・ディ・エムは、骨接合材料や人工関節など整形外科分野の医療機器を扱う専門企業です。FY2025は売上高251.1億円(前期比8.3%増)と増収を維持したものの、米国での訴訟関連費用等が響き、営業利益は15.55億円(同10.9%減)、最終損益は4.61億円の赤字に転落しました。株価はPBR0.62倍と解散価値を大きく下回る水準にあり、市場の評価は厳しい状況です。FY2026は営業利益18.5億円への回復を見込む新中期経営計画「1st Stage」を掲げており、収益性の改善が最大の焦点となります。

精密機器プライム市場

会社概要

業種
精密機器
決算期
3月
本社
東京都新宿区市谷台町12-2
公式
www.jmdm.co.jp

社長プロフィール

弘中 俊行
弘中 俊行
代表取締役社長
ビジョナリー
私たちは、高齢化社会の進展に伴い重要性が増す整形外科分野において、優れた医療機器を提供することを使命としています。医療現場のニーズに的確に応える製品開発とサービス提供を通じて、患者様のQOL(生活の質)向上に貢献し、持続的な企業価値の向上を目指してまいります。

この会社のストーリー

1973
日本エム・ディ・エム設立

医療機器の輸入販売を目的として、東京都新宿区に株式会社日本エム・ディ・エムを設立。整形外科分野での歩みが始まる。

1998
株式を店頭登録し、公開企業へ

日本証券業協会(現:JASDAQ)に株式を店頭登録。企業としての信頼性を高め、さらなる成長への基盤を築く。

2000
東証二部へ上場

株式を東京証券取引所市場第二部に上場。脊椎固定器具の販売を開始し、事業領域を拡大する。

2005
自社開発製品の販売開始

初の自社開発製品である骨接合材料の販売を開始。輸入販売商社からメーカーへと進化を遂げる。

2013
米国子会社を設立し、海外展開を本格化

米国カリフォルニア州に子会社「Ortho Development Corporation」を設立。海外での製造・開発・販売体制を強化する。

2021
三井化学との資本業務提携

三井化学株式会社と資本業務提携を締結。両社の技術力や販売網を活かし、新たなシナジー創出を目指す。

2024
新長期ビジョン「RT500」を策定

「再生医療への挑戦」と「売上高500億円」を目指す長期ビジョン「RT500」を発表。次の成長ステージへ向けた新たな挑戦が始まる。

注目ポイント

高齢化社会で伸びる整形外科分野

骨接合材料や人工関節といった製品は、高齢化が進む日本や世界でますます需要が高まる分野です。社会貢献と事業成長の両立が期待できます。

商社とメーカーの二刀流

海外の優れた医療機器を輸入販売する商社機能と、自社で製品を開発・製造するメーカー機能の両方を持ち合わせています。これにより幅広い医療ニーズに対応可能です。

未来を拓く「再生医療」への挑戦

長期ビジョン「RT500」を掲げ、再生医療という最先端分野への挑戦を表明。従来の治療法にとどまらない、未来の医療を創る企業へと進化を目指しています。

サービスの実績は?

251.1億円
連結売上高
FY2025実績
+8.3% YoY
15
1株当たり配当金
FY2025実績
5期連続増配
29.0%
配当性向
FY2024実績
FY25は赤字
488
連結従業員数
2023年3月末時点
5,145万円
従業員一人当たり売上高
FY2025実績ベース
+8.3% YoY

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 15円
安全性
安定
自己資本比率 73.3%
稼ぐ力
低い
ROE -1.9%
話題性
不評
ポジティブ 15%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
15
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2021/31117.4%
FY2022/31214.8%
FY2023/31324.1%
FY2024/31429.0%
FY2025/3150.2%
4期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

当社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、安定的かつ継続的な配当の実施を基本方針としています。業績が一時的に低迷した局面でも配当を維持・増配しており、株主還元を重視する経営姿勢が伺えます。今後も成長投資とのバランスを考慮しつつ、安定的配当の維持を目指す方針です。

同業比較(収益性)

精密機器の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
-1.9%
業界平均
8.9%
営業利益率下回る
この会社
6.2%
業界平均
13.4%
自己資本比率上回る
この会社
73.3%
業界平均
61.6%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3192億円
FY2023/3213億円
FY2024/3232億円
FY2025/3251億円
営業利益
FY2022/326.6億円
FY2023/320.2億円
FY2024/317.5億円
FY2025/315.6億円

当社の売上高は整形外科分野の堅調な製品需要により251億円まで順調に拡大を続けています。一方で、利益面では円安による調達コスト増に加え、製造間接費の増加が重石となり、FY2025/3期には純損益が赤字に転落しました。FY2026/3期は収益改善に向けた販管費の効率化や価格転嫁が進み、14.5億円の黒字復帰を見込む強気な予想を立てています。

稼ぐ力はどのくらい?

赤字で稼げていません
ROE
-1.9%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
-1.4%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
6.2%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/38.9%6.6%13.0%
FY2022/39.9%7.8%13.9%
FY2023/36.1%4.8%9.5%
FY2024/35.0%4.0%7.5%
FY2025/3-1.9%-1.4%6.2%

過去数年は営業利益率が10%台で安定していましたが、直近ではコスト増の影響により営業利益率は6.2%まで低下しています。ROE(自己資本利益率)についても、利益水準の低下を受けてFY2025/3期にはマイナスへと沈みました。今後は事業ポートフォリオの最適化を通じて、収益性の再構築と効率的な資本活用が喫緊の課題となっています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率73.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
64.8億円
会社の純資産
247億円

総資産は堅実に積み上がり336億円規模に達していますが、事業投資のための借入増加により自己資本比率は73.3%へ低下しました。有利子負債も近年発生していますが、依然として強固な資産基盤を維持しています。将来的には適切な財務レバレッジの管理により、資本効率を重視した経営への移行が求められています。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+10.5億円
営業CF
投資に使ったお金
-16.7億円
投資CF
借入・返済など
+14.9億円
財務CF
手元に残ったお金
-6.2億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/326.0億円-13.4億円-13.1億円12.5億円
FY2022/331.1億円-17.5億円-12.9億円13.6億円
FY2023/321.9億円-14.8億円-5.1億円7.0億円
FY2024/321.0億円-18.0億円-8.4億円3.0億円
FY2025/310.5億円-16.7億円14.9億円-6.2億円

営業活動によるキャッシュフローは本業の成長により一定の創出を維持していますが、近年は設備投資等の支出が先行しフリーキャッシュフローが圧迫されています。FY2025/3期には赤字の影響や投資負担からマイナスに転じましたが、財務活動により資金を確保して事業を支えています。今後は営業キャッシュフローの回復を伴う、持続的な投資サイクルへの回帰が期待されます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関連する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、主として以下のようなものがあります
2なお、当社グループの事業等はこれら以外にも様々なリスクを伴っており、ここに記載されたものがリスクのすべてではありません
3当社グループはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、可能な限りリスク発生の防止に努め、リスクが発生した場合の的確な対応に努めていく方針です
4また、文中において将来について記載した事項は、当連結会計年度末において判断したものであります
5(サプライチェーンに関するリスク) 当社グループが販売する製商品等は、ODEV社から調達する自社製品の他、販売提携契約等に基づいた他社からの仕入商品もあります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/321.3億円4.6億円21.7%
FY2022/325.9億円4.6億円17.6%
FY2023/320.4億円6.2億円30.3%
FY2024/318.4億円5.7億円31.0%
FY2025/314.9億円19.5億円131.0%

平時は法定実効税率に近い水準で推移してきましたが、FY2025/3期は純損失計上等の特殊要因により一時的に税負担率が急上昇しました。この数値は会計上の繰延税金資産の取り崩し等が影響していると考えられます。次期以降は事業の黒字化に伴い、再び標準的な税率水準へ戻る見通しです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
747万円
従業員数
538
平均年齢
39.2歳
平均年収従業員数前年比
当期747万円538-

従業員平均年収は747万円であり、精密機器・医療機器業界の平均的な水準と比較しても安定した報酬体系を維持しています。過去には業績連動型の報酬制度を導入するなど、企業収益の拡大に従業員の賃金が反映されやすい仕組みを志向しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主44.2%
浮動株55.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関13.3%
事業法人等30.9%
外国法人等14.9%
個人その他38.6%
証券会社2.3%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は三井化学・MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券)。

三井化学株式会社(7,942,000株)30.01%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(2,198,000株)8.3%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(1,178,000株)4.45%
渡邉 崇史(1,168,000株)4.41%
MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)(1,033,000株)3.9%
渡辺 康夫(1,012,000株)3.82%
島崎 一宏(893,000株)3.37%
CACEIS BANK/QUINTET LUXEMBOURG SUBAC/UCITS CUSTOMERS ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店)(429,000株)1.62%
日下部 博(390,000株)1.47%
BNY GCM CLIENT ACCTS M JPRD AC ISG(FE-AC) (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(253,000株)0.95%

筆頭株主である三井化学株式会社が30.01%の株式を保有しており、強い影響力を持つ安定株主となっています。その他には信託銀行等の機関投資家が名を連ねる一方、創業家関連と見られる個人株主も一定比率を保有しており、経営方針に中長期的な視点が求められる構成です。

会社の公式開示情報

役員報酬

7,700万円
取締役3名の合計

事業リスクとして、国内外の医療機器規制の強化や、製品品質管理に伴う訴訟リスクが挙げられます。整形外科分野に特化しており、収益の源泉が特定の医療ニーズに依存しているため、市場競争の激化や為替変動、さらにはコンプライアンス上の問題が業績に直結しやすい構造です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 2名(22.2% 男性 7
22%
78%
監査報酬
2,700万円
連結子会社数
2
設備投資額
16.7億円
平均勤続年数(従業員)
11.9

女性役員比率が22.0%と、日本の上場企業平均を上回る多様性を確保しています。監査等委員会設置会社として、社外取締役を多用した透明性の高い経営体制を構築しており、企業規模に見合った適正なリスク管理が図られています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
売上は計画に近づくも、利益目標は大幅未達が続いており、収益性改善が急務。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

長期VISION「RT500」 / 中期経営計画「1st Stage」
FY2025~FY2027
連結売上高: 目標 300億円 順調 (251.1億円)
83.7%
営業利益: 目標 18.5億円 順調 (15.55億円)
84.1%
ROE: 目標 8.0%以上 大幅遅れ (-1.8%)
0%
(旧)中期経営計画 MODE2023
FY2021~FY2023
連結売上高: 目標 220億円 未達 (213.1億円)
96.9%
営業利益: 目標 35億円 未達 (20.24億円)
57.8%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025252億円251億円-0.4%
FY2024233億円232億円-0.5%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202519億円16億円-16.0%
FY202425億円17億円-30.2%
FY202328億円20億円-27.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

新中期経営計画「1st Stage」では、最終年度のFY2027に連結売上高300億円、営業利益18.5億円を目標としています。FY2025実績は売上高251.1億円、営業利益15.55億円と、売上・利益ともに進捗率は80%台半ばです。しかし、過去の中計や近年の業績予想では、利益目標の大幅な未達が常態化しており、計画達成の蓋然性には注意が必要です。特に米国子会社の収益性改善とコスト管理が計画達成の鍵を握ります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

同社のTSR(株主総利回り)は、過去5年間でTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」が続いています。特にFY2025には自社TSRが38.8%まで低下し、TOPIX(213.4%)との差が大きく開きました。これは、増配を続けているものの、それを上回るペースで株価が下落していることが主な原因です。業績、特に利益面の低迷が株価の重しとなり、株主へのトータルリターンを押し下げている状況です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-61.2%
100万円 →38.8万円
-61.2万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021139.2万円+39.2万円39.2%
FY2022101.6万円+1.6万円1.6%
FY202365.9万円-34.1万円-34.1%
FY202448.0万円-52.0万円-52.0%
FY202538.8万円-61.2万円-61.2%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残1,817,700株
売り残388,000株
信用倍率4.68倍
2026年3月6日時点
今後の予定
2026年3月期 第1四半期決算発表2025年7月下旬
定時株主総会2025年6月23日

同社のPERは10.5倍、PBRは0.62倍と、精密機器セクターの平均(PER30倍、PBR2.5倍)と比較して著しく割安な水準にあります。これは近年の利益の伸び悩みや最終赤字を市場が織り込んでいるためと考えられます。一方、信用買い残が売り残の4.68倍と高く、将来の株価上昇を見込む個人投資家が多いものの、需給面での重しとなる可能性もあります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
42
前月比 -15.5%
メディア数
18
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 会社四季報オンライン, 財経新聞 ほか
業界内ランキング
上位 35%
精密機器業界 280社中 98位
報道のトーン
15%
好意的
25%
中立
60%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績修正・決算50%
人事・ガバナンス25%
株価・市況15%
資本業務提携10%

最近の出来事

2025年8月業績修正

2026年3月期中間期および通期業績予想の下方修正を発表し、市場の期待を下回る見通しが示されました。

2026年1月決算減益

第3四半期決算にて大幅な減収減益を報告し、製造コスト増加等が収益を圧迫しました。

2026年3月人事異動

監査役の辞任など、経営陣およびガバナンス体制の見直しに関する適時開示が行われました。

最新ニュース

ネガティブ
監査役の辞任及び異動に関するお知らせ
3/27 · 日本経済新聞
ネガティブ
2026年3月期第3四半期決算短信発表、減収減益
1/30 · Yahoo!ファイナンス
ネガティブ
2026年3月期通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
10/30 · 日本経済新聞
ネガティブ
2026年3月期中間期および通期業績予想の修正を発表
9/5 · 株予報Pro

日本エム・ディ・エム まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 15円
安全性
安定
自己資本比率 73.3%
稼ぐ力
低い
ROE -1.9%
話題性
不評
ポジティブ 15%

「『骨』関連医療機器の専門商社、増収続くも利益は足踏み。PBR1倍割れからの再起を狙う状態」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU