ピジョン
PIGEON CORPORATION
最終更新日: 2026年3月29日
世界中の赤ちゃんと家族に愛を届ける、哺乳びんのパイオニア
世界中の赤ちゃんとご家族に最も信頼される育児用品メーカーであり続けること。
この会社ってなに?
あなたが生まれた時、あるいは親戚や友人に赤ちゃんが生まれた時、当たり前のように使われていたかもしれないのがピジョンの哺乳びんです。実はピジョンは哺乳びんの国内トップメーカーで、多くの病院や家庭で信頼されています。それだけではありません。お出かけに使うベビーカーやおしりふき、赤ちゃんの肌を守るスキンケア用品まで、子育てのあらゆる場面を支える製品を開発しています。最近では、少し大きくなった子ども向けのシャンプーなども発売しており、赤ちゃんの時から成長に合わせてあなたの生活に寄り添っている会社です。
育児用品国内トップのピジョンは、FY2025に売上高1,091.7億円(前期比4.8%増)、営業利益131.58億円(同8.4%増)を見込む増収増益計画で底打ちからの回復を狙っています。長年の課題であった中国市場への高い依存と国内の少子化という逆風に対し、新ブランド「ピジョンキッズ」で幼児向け市場へ本格参入する「エイジアップ」戦略を始動しました。同時に欧米市場への展開も加速させており、これらの新規事業が今後の成長ドライバーとなるか投資家の注目が集まっています。
会社概要
- 業種
- その他製品
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都中央区日本橋久松町4-4
- 公式
- www.pigeon.co.jp
社長プロフィール

私たちは世界中の赤ちゃんとご家族に最高の製品とサービスを届けることを使命としています。現在、中国市場への依存度を下げ、欧米市場への展開を加速させるとともに、新たに『ピジョンキッズ』ブランドを立ち上げ幼児向け市場へも本格参入します。これら成長戦略を通じて、企業価値のさらなる向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
創業者、仲田祐一が母親たちの負担を軽くしたいという想いから会社を設立。「母乳実感®」の原型となる哺乳器の開発に乗り出す。
事業の多角化と海外展開を見据え、平和の象徴である「鳩(Pigeon)」を社名に冠し、新たなスタートを切る。
着実な成長を背景に株式を上場。社会的な信用を高め、さらなる事業拡大のための基盤を築いた。
巨大な潜在市場である中国での事業を本格化。高品質な製品が評価され、後の主要な収益の柱へと成長する。
新型コロナウイルスの影響や、中国市場における競争激化、出生数減少など、複数の困難に直面し、業績が一時的に低迷する。
「選択と集中」を進めるため、介護サービス事業の子会社株式を譲渡。経営資源をコア事業であるベビー・ママ事業に集中させる。
ベビー用品市場の縮小に対応し、2~6歳の幼児向け新ブランドを立ち上げ。「エイジアップ」戦略で新たな成長領域を開拓する。
中国依存からの脱却とグローバルでの持続的成長を目指し、欧米市場の開拓を加速。営業利益率16%という高い目標を掲げる。
注目ポイント
国内のベビー市場が伸び悩む中、新たに幼児向けブランド「ピジョンキッズ」を立ち上げ。顧客の成長に合わせた商品展開で、新たな収益源を育てています。
売上の約4割を占める中国市場に続き、今後は欧米市場へ本格的に攻勢をかけます。中期経営計画では「中国依存からの脱却」を掲げ、さらなるグローバル化を目指します。
安定した財務基盤を背景に、株主への利益還元に積極的です。高い配当利回りは、投資家にとって長期的に企業を応援したくなる魅力の一つです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 74円 | 100.8% |
| FY2022/3 | 76円 | 106.0% |
| FY2023/3 | 76円 | 122.5% |
| FY2024/3 | 76円 | 108.6% |
| FY2025/3 | 76円 | 106.1% |
株主優待制度は現在実施しておりません。
配当方針として安定的な株主還元を掲げ、長期的な視点での配当維持を優先しています。昨今は純利益の変動により配当性向が100%を超える年度もありますが、強固なキャッシュフローを背景に配当額を維持する姿勢が明確です。今後も財務健全性を維持しつつ、持続的な利益成長を通じた配当還元を目指しています。
同業比較(収益性)
その他製品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上高は、国内の少子化という逆風があるものの、海外市場でのブランド展開や新カテゴリーへの参入により右肩上がりの成長基調を維持しています。FY2025/3には売上高が約1,092億円、営業利益が約132億円に達し、前年比で増収増益を達成しました。今期もキッズ市場への本格参入などの成長戦略が寄与し、過去最高売上を更新する見通しです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 11.4% | 9.0% | 14.3% |
| FY2022/3 | 10.7% | 8.4% | 12.8% |
| FY2023/3 | 9.2% | 7.4% | 11.4% |
| FY2024/3 | 9.9% | 7.7% | 11.7% |
| FY2025/3 | 10.0% | 7.8% | 12.1% |
営業利益率は11%から14%台で安定推移しており、プレミアム戦略による高付加価値製品の販売が収益性を支えています。ROEは10%前後を維持しており、資本効率を重視した経営が一定の成果を上げています。今後、市場競争が激化する中、さらなる利益率の向上が持続的な成長には不可欠です。
財務は安全?
自己資本比率は75%超と非常に高い水準を保っており、極めて強固な財務体質を構築しています。これまで有利子負債がゼロに近い無借金経営を続けてきましたが、直近では成長投資に向けた資金調達により、わずかな負債を計上する段階に移行しました。盤石な資産背景が、安定した配当や中長期の成長投資を可能にしています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 109億円 | -55.9億円 | -86.9億円 | 53.0億円 |
| FY2022/3 | 132億円 | -56.6億円 | -96.7億円 | 75.5億円 |
| FY2023/3 | 145億円 | -54.7億円 | -103億円 | 90.6億円 |
| FY2024/3 | 143億円 | -11.4億円 | -106億円 | 131億円 |
| FY2025/3 | 131億円 | -31.4億円 | -108億円 | 99.1億円 |
営業活動によるキャッシュフローは年間130億円から145億円規模で安定しており、本業で着実に現金を創出できています。投資活動では設備投資を継続しつつも、近年は潤沢なフリーキャッシュフローを確保している点が強みです。この資金を活用し、株主への還元や将来の成長に向けた戦略的投資を積極的に実施しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 146億円 | 58.6億円 | 40.0% |
| FY2022/3 | 135億円 | 48.8億円 | 36.3% |
| FY2023/3 | 115億円 | 41.0億円 | 35.6% |
| FY2024/3 | 133億円 | 49.1億円 | 37.0% |
| FY2025/3 | 137億円 | 51.1億円 | 37.4% |
実効税率は概ね35%から40%程度で推移しています。海外事業の拡大に伴い、現地の税制や為替の影響が税負担率に反映されています。将来の税負担を最適化するため、国際的な税務戦略の適正化を継続しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 820万円 | 3,066人 | - |
従業員平均年収は820万円と、国内の製造業や日用品メーカーの水準と比較しても高めであり、安定した収益基盤が反映されています。少子化という逆風の中でも、高付加価値な製品開発やグローバル展開を推進することで、従業員への利益還元を維持する企業姿勢がうかがえます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。
株主構成は海外投資家および金融機関が中心となっており、日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託口が上位を占める安定的な構造です。創業家関連の出資や事業法人も一部見られますが、機関投資家の保有比率が高いため、市場環境や経営戦略の変化が株価に反映されやすい体質といえます。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、連結子会社26社を抱えるグローバル体制を敷いており、中国や北米を含む海外市場の動向が業績に直結するセグメント構成となっています。事業リスクとしては、主要市場における出生数の減少や、原材料価格の高騰、地政学リスクなどが、持続的な利益成長に対する重要な課題として認識されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が33.4%と高く、多様性を重視した経営陣の構成と実効性の高い監査体制が整備されています。企業規模に応じた適切なガバナンス体制を構築しており、透明性を高めることで中長期的な企業価値向上を目指す姿勢が統合報告書等からも見て取れます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,097億円 | 1,092億円 | 1,092億円 | -0.5% |
| FY2024 | 1,010億円 | — | 1,042億円 | +3.1% |
| FY2023 | 1,000億円 | — | 945億円 | -5.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 129億円 | 132億円 | 132億円 | +2.0% |
| FY2024 | 114億円 | — | 121億円 | +6.5% |
| FY2023 | 124億円 | — | 107億円 | -13.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2028年満期の第9次中期経営計画では、売上高1,400億円、営業利益率16.0%という挑戦的な目標を掲げています。FY2025実績ベースの進捗率は約75-80%であり、目標達成にはもう一段の成長加速が不可欠です。特に営業利益率16.0%の達成は、中国依存からの脱却と、高付加価値製品が中心となる欧米市場・キッズ市場での成功が鍵となります。過去の業績予想は未達も見られましたが、直近2年はプラス乖離で着地しており、経営の精度は向上していると評価できます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXを大幅に下回る(アンダーパフォーム)状況が続いています。この主な背景には、最大の収益源であった中国事業の成長鈍化と競争激化、そして国内の少子化という構造的な課題があります。株価が長期にわたり下落トレンドを形成したことが、配当利回りだけではカバーしきれず、TSRを押し下げる最大の要因となりました。経営陣もこの状況を重く受け止めており、資本コストや株価を意識した経営への転換をIRで表明しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 107.8万円 | +7.8万円 | 7.8% |
| FY2022 | 58.4万円 | -41.6万円 | -41.6% |
| FY2023 | 59.5万円 | -40.5万円 | -40.5% |
| FY2024 | 47.9万円 | -52.1万円 | -52.1% |
| FY2025 | 45.6万円 | -54.4万円 | -54.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PERは同程度ですが、PBRは割高、配当利回りは魅力的な水準にあります。これは、市場が同社のブランド力や資産価値を高く評価しつつも、近年の利益成長の鈍化を株価に織り込んでいることを示唆します。信用倍率は10倍を超えており、将来の株価上昇を期待した個人投資家の買いが多い状況ですが、需給面では上値が重くなる可能性も考えられます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2025年12月期決算にて、売上高1091.7億円、営業利益131.58億円を達成し増収増益を記録しました。
幼児向け新ブランド「ピジョンキッズ」を立ち上げ、キッズ市場への本格参入を表明しました。
ジャパン・アクティベーション・キャピタルと戦略的パートナーシップ契約を締結しました。
最新ニュース
ピジョン まとめ
ひとめ診断
「哺乳びんの王者が中国依存からの脱却を目指し、キッズ市場と欧米展開で再成長を模索するベビー界の巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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