小松ウオール工業
KOMATSU WALL INDUSTRY CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月29日
空間を自在にデザインする、間仕切り国内トップメーカー
先進的な空間ソリューションを通じて、人々の創造性を引き出し、豊かな未来社会の実現に貢献します。
この会社ってなに?
あなたが普段働くオフィスや、通っていた学校の教室を思い出してみてください。大きな部屋を会議室や個別のブースに分けている「壁」、それが小松ウオール工業の主力製品である「間仕切り」です。特に、会議の人数に合わせて部屋の広さを自由に変えられるような動く壁(可動間仕切り)では、国内トップシェアを誇ります。最近では、リモートワークと出社を組み合わせた働き方に合わせて、集中できる個室や開放的なミーティングスペースを作る需要が増えています。あなたが快適に過ごす空間の裏側で、同社の技術が活躍しているのです。
オフィス向け間仕切りで国内首位を誇るメーカー。FY2025は売上高446.2億円、営業利益36.35億円と堅調な業績を維持しました。好調なオフィス需要を背景に、FY2026は売上高465.0億円(前期比4.2%増)、営業利益40.60億円(同11.7%増)と力強い成長を見込んでいます。中期経営計画「NEXT VISION 2028」の目標を上方修正し、株主資本配当率(DOE)6%を掲げるなど、資本効率と株主還元を強く意識した経営姿勢に転換しており、市場の評価が高まっています。
会社概要
- 業種
- その他製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 石川県小松市工業団地1丁目72番地
- 公式
- www.komatsuwall.co.jp
社長プロフィール

「空間を通じて社会に価値を創造する」という理念のもと、オフィス空間の多様化するニーズに応える製品開発に取り組んでいます。これからもお客様の創造性を刺激する空間づくりに貢献し、企業価値の向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
石川県小松市にて小松ウォール工業株式会社を設立。移動間仕切りの製造販売を開始し、新たな空間活用の可能性を提案する。
本社及び工場を現在の石川県小松市工業団地へ新築移転。本格的な生産体制を構築し、事業拡大の礎を築く。
業界で初めて不燃性能を持つ移動間仕切「スーパーウォール80」を開発。高い安全性とデザイン性を両立し、市場の信頼を獲得する。
大阪証券取引所市場第二部に株式を上場(現 東京証券取引所プライム市場)。社会的な信用を高め、さらなる飛躍を目指す。
アルミ大型移動間仕切「ウェルスライド」がグッドデザイン賞を受賞。技術力だけでなく、高いデザイン性も評価される。
「NEXT VISION 2028」を策定し、既存事業の成長と新規製品の創出を柱とする新たな成長戦略をスタートさせる。
資本コストや株価を意識した経営を掲げ、配当方針をDOE(株主資本配当率)6%に引き上げるなど、株主への還元を大幅に強化。
中期経営計画の最終年度。オフィス需要の変化を捉え、持続的な成長と企業価値向上を目指し、未来の働く環境を提案し続ける。
注目ポイント
オフィスビル向けなどの間仕切り総合メーカーとして国内トップシェアを誇ります。特に可動間仕切に強く、多くのオフィスや施設で採用されています。
株主資本配当率(DOE)6%を目標に掲げ、安定した高配当を実現。4期連続の増配を発表するなど、株主への利益還元に積極的です。
多様化するオフィス需要に応え、デザイン性や機能性の高い製品を次々と開発。地上138mでのフルオープンを実現した「SKYDOOR」など、業界の常識を覆す挑戦を続けています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 42.5円 | 48.5% |
| FY2022/3 | 42.5円 | 63.5% |
| FY2023/3 | 62.5円 | 41.9% |
現在、株主優待制度は実施されていません。
同社は資本効率を重視し、株主資本コストを上回るROEの達成と安定的な配当を経営の重要課題としています。現在は株主還元を大幅に強化しており、特にDOE(株主資本配当率)6%を基準とした配当方針を掲げています。この方針変更により、利益成長と連動した増配が継続的に行われる見込みです。
同業比較(収益性)
その他製品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
小松ウオール工業は、オフィスビルの間仕切り市場における国内首位の地位を背景とした堅調な業績を維持しています。FY2023/3には売上高が約435億円へ大幅に伸長し、以降もオフィス需要の取り込みにより増収基調を継続しています。FY2026/3予想では売上高465億円、純利益29億円を見込んでおり、高水準な成長が続いています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 4.6% | 3.9% | 7.0% |
| FY2022/3 | 3.5% | 2.9% | 5.2% |
| FY2023/3 | 7.3% | 5.8% | 8.4% |
| FY2025/3 | 7.0% | 5.7% | 8.1% |
収益性については、販管費の抑制や高付加価値製品の販売が寄与し、営業利益率は8%台後半で安定的に推移しています。FY2023/3には営業利益が約36億円に達し、ROEも7%台まで向上しました。今後も高付加価値な製品構成比の拡大を通じて、資本効率の更なる改善が期待されます。
財務は安全?
財務状況は極めて健全であり、有利子負債が実質ゼロの無借金経営を維持している点が最大の特徴です。自己資本比率は80%を超える高い水準で推移しており、強固な財務基盤が築かれています。潤沢な手元資金を背景に、成長投資や株主還元を柔軟に実施できる体制が整っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 32.6億円 | -7.0億円 | -8.0億円 | 25.6億円 |
| FY2022/3 | 28.7億円 | -15.3億円 | -8.1億円 | 13.4億円 |
| FY2023/3 | 42.7億円 | -11.7億円 | -10.6億円 | 31.0億円 |
| FY2025/3 | 33.3億円 | -4.7億円 | -27.3億円 | 28.6億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調により常に高いプラスを維持しており、安定した稼ぐ力を証明しています。投資活動には継続的な設備投資を充てていますが、営業キャッシュフローの範囲内で十分に賄えています。財務キャッシュフローについては配当支払いや自己株式取得を積極的に実施しており、株主還元を強化する姿勢が鮮明です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 24.1億円 | 7.9億円 | 32.8% |
| FY2022/3 | 18.5億円 | 6.1億円 | 32.9% |
| FY2023/3 | 37.3億円 | 9.6億円 | 25.6% |
| FY2025/3 | 37.6億円 | 11.1億円 | 29.4% |
法人税等の支払いは、利益水準の拡大に伴い増加傾向にあります。実効税率は概ね30%前後で推移しており、日本の標準的な税負担水準と整合的です。各期の利益変動に応じた適切な納税が行われており、税務上の特筆すべき変動はありません。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 636万円 | 1,399人 | - |
従業員平均年収は636万円となっており、間仕切り業界および製造業の水準と比較しても十分な競争力を備えていると言えます。業績拡大に伴うベースアップや、利益配分を意識した賃金体系が維持されていることが背景にあると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はKANO・小松ウオール工業従業員持株会。
上位株主には創業家関連と思われるKANO株式会社が19.29%を保有しており、安定株主の存在が支配権の安定に寄与しています。機関投資家である信託銀行等の保有も一定数見られますが、持株会や関連会社による保有を合わせると、強固な経営体制を維持している構成といえます。
会社の公式開示情報
役員報酬
オフィスビル向け間仕切りを中心とした安定的な事業構造を強みとしていますが、原材料価格の変動や建設需要に依存する事業リスクを抱えています。環境対応製品の拡充など、市場環境の変化に対するリスク低減策を継続的に開示しています。
この会社のガバナンスは?
監査等委員会設置会社を採用しており、監督機能を強化しています。女性役員比率25%を達成しており、多様性を尊重した経営体制の構築が進んでいる点は、上場企業としてのガバナンス評価を高める要因となります。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 460億円 | — | 446億円 | -3.0% |
| FY2024 | 400億円 | — | 436億円 | +8.9% |
| FY2023 | 380億円 | — | 378億円 | -0.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 38億円 | — | 36億円 | -4.3% |
| FY2024 | 29億円 | — | 36億円 | +25.5% |
| FY2023 | 28億円 | — | 23億円 | -16.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「NEXT VISION 2028」では、最終年度に売上高550億円、営業利益53億円という高い目標を掲げています。これは当初計画から上方修正されたもので、資本コストや株価を意識した経営への転換を目指す強い意志がうかがえます。直近の業績予想の精度は期によってばらつきがありますが、FY2024には会社予想を大幅に上回る好決算を達成しており、計画達成への期待が高まっています。今後の進捗を注視する必要があります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、FY2022以降TOPIXを一貫して下回るアンダーパフォームとなっています。これは、同社の安定的な配当にもかかわらず、市場全体の成長率と比較して株価の伸びが限定的だったことを示唆しています。しかし、直近の株価上昇と増配方針の強化により、今後はTSRが改善し、TOPIXをアウトパフォームする可能性を秘めています。資本効率を重視する新経営方針が、株主価値の向上にどう結びつくかが注目されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 107.1万円 | +7.1万円 | 7.1% |
| FY2022 | 102.0万円 | +2.0万円 | 2.0% |
| FY2023 | 115.8万円 | +15.8万円 | 15.8% |
| FY2024 | 182.3万円 | +82.3万円 | 82.3% |
| FY2025 | 176.2万円 | +76.2万円 | 76.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPER・PBRはやや割安な水準にありますが、配当利回りは4.25%と非常に魅力的です。信用倍率は2.56倍と比較的落ち着いており、過熱感は限定的です。今後は、4月下旬に発表される通期決算が株価の方向性を決める重要なイベントとなります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
中期経営計画「NEXT VISION 2028」の定量目標を上方修正し、資本コストを意識した経営を強化。
第2四半期累計の経常利益が前年同期比16.4%増を達成し、好調な受注背景を証明。
累計経常利益が24.9億円に達し、通期予想に向けた順調な進捗を見せている。
最新ニュース
小松ウオール工業 まとめ
ひとめ診断
「『オフィスを仕切る壁』で国内首位、多様化する働き方を追い風に高配当・高成長を目指す堅実メーカー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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