クリナップ7955
Cleanup Corporation
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うキッチン、もしかしたらクリナップ製かもしれません。クリナップは、日本で初めてシステムキッチンを開発した会社の一つで、特にサビや汚れに強いステンレス製のキッチンで有名です。マイホームを建てたり、リフォームを考えたりするとき、住宅展示場やショールームで「こんなキッチンが欲しいな」と憧れるような、機能的で美しいキッチンをたくさん作っています。普段何気なく目にしているそのピカピカのキッチンの裏側で、クリナップの技術が活躍しているのです。
システムキッチン大手のクリナップは、2025期に売上高1,299.9億円(前期比1.6%増)、営業利益20.70億円(同60.7%増)を達成し、増収増益で着地しました。2024期は原材料価格の高騰で大幅な減益に見舞われましたが、価格改定や高付加価値製品への注力で収益性が回復傾向にあります。今後は、国内のリフォーム需要の取り込みと、伊高級キッチンメーカーとの提携による超高級市場の開拓が成長の鍵となります。
会社概要
- 業種
- その他製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都荒川区西日暮里6-22-22
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.3% | 2.1% | - |
| 2022/03期 | 5.9% | 3.7% | - |
| 2023/03期 | 4.6% | 2.9% | - |
| 2024/03期 | 2.6% | 1.6% | 1.0% |
| 2025/03期 | 3.0% | 1.9% | 1.6% |
| 3Q FY2026/3 | 5.5%(累計) | 3.3%(累計) | 3.9% |
ROEは2022/03期の5.8%をピークに低下傾向にあり、足元では3%前後で推移しています。営業利益率も原材料高の影響を受けて2024/03期には1.0%まで落ち込みましたが、その後は緩やかな改善に向かっています。収益体質の抜本的な強化が求められる局面であり、高付加価値商品へのシフトが今後の鍵となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,042億円 | — | 17.5億円 | 47.3円 | - |
| 2022/03期 | 1,133億円 | — | 31.6億円 | 85.5円 | +8.8% |
| 2023/03期 | 1,240億円 | — | 25.2億円 | 68.4円 | +9.4% |
| 2024/03期 | 1,280億円 | 12.8億円 | 14.7億円 | 40.0円 | +3.2% |
| 2025/03期 | 1,300億円 | 20.7億円 | 17.2億円 | 47.7円 | +1.6% |
売上高は安定した国内需要を背景に2021/03期の約1,042億円から2025/03期には約1,300億円まで継続的な増収基調を維持しています。一方で、原材料価格の高騰や円安によるコスト増が利益を圧迫し、営業利益は2024/03期に約13億円まで低下しました。しかし、2026/03期には構造改革の進展と価格転嫁の効果により、業績回復が鮮明となる見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上1020億円(通期予想比74%)、営業利益40億円(同158%)、純利益31億円(同166%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
その他製品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力であるシステムキッチン事業を中心に、浴槽や洗面機器を含む住宅設備機器の製造・販売を一体的に展開しています。原材料価格の変動や為替リスクを主要な事業リスクとして開示しており、効率的な生産体制の構築と収益構造の改善が経営課題です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 21億円 | 20億円 | 21億円 | -1.4% |
| 2024期 | 44億円 | — | 13億円 | 大幅未達 |
| 2023期 | 40億円 | — | 30億円 | -24.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,340億円 | — | 1,300億円 | -3.0% |
| 2024期 | 1,310億円 | — | 1,280億円 | -2.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では2026期に売上高1,380億円、営業利益25億円を目標としています。2025期実績は売上高1,299.9億円(進捗率94.2%)、営業利益20.70億円(進捗率82.8%)と、目標達成にはもう一段の収益性改善が必要です。特に2024期の営業利益は期初予想44億円に対し実績12.82億円と大幅な未達に終わっており、外部環境の変化に対する耐性が課題です。今後は高付加価値製品の販売強化とコスト管理が計画達成の鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025年3月期決算にて営業利益20.70億円を達成し、安定的な経営基盤を維持。
上期経常利益を従来予想から2.6倍へ上方修正し、収益性の改善が鮮明に。
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比76.1%増の43.9億円となり大幅増益を実現。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は60%台前半を維持しており、極めて高い財務健全性を確保しています。2024/03期以降、設備投資等の必要資金調達のため有利子負債が増加していますが、依然として総資産に対する負債の割合は低水準です。安定した自己資本を背景に、強固な経営基盤を保持しています。 【3Q 2026/03期】総資産971億円、純資産595億円、自己資本比率58.8%、有利子負債82億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 26.6億円 | 16.0億円 | 12.3億円 | 10.6億円 |
| 2022/03期 | 57.8億円 | 26.2億円 | 36.4億円 | 31.6億円 |
| 2023/03期 | 43.0億円 | 22.9億円 | 20.3億円 | 20.2億円 |
| 2024/03期 | 24.3億円 | 53.6億円 | 5.7億円 | 29.3億円 |
| 2025/03期 | 43.5億円 | 45.0億円 | 2.5億円 | 1.5億円 |
営業活動によるキャッシュフローは概ね安定してプラスを維持しており、本業による稼ぐ力は備わっています。一方で、2024/03期以降は生産体制の再構築や設備更新に伴う投資支出が膨らみ、フリーキャッシュフローが一時的にマイナスとなる年度が発生しました。今後は、こうした戦略的投資による成長回帰が収益向上に寄与するかどうかが注目されます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は9.1%であり、さらなる登用が課題となります。監査体制としては監査等委員会設置会社を採用し、適正な業務執行を監視する体制を整えています。連結子会社8社を擁し、いわきと岡山の2大生産拠点を軸に強固なガバナンスと経営基盤を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 538万円 | 3,516人 | - |
従業員の平均年収は538万円であり、製造業界の平均的な水準にあります。原材料価格の高騰や住宅市場の動向による収益の変動を受けつつも、安定した雇用と賃金水準の維持に努めています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年で市場平均であるTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、原材料価格の高騰による収益性の悪化や、国内市場の成熟による成長性の鈍化が株価に反映された結果と考えられます。配当は安定的に実施されているものの、株価上昇が限定的であったため、総合的な株主リターンは市場平均に及びませんでした。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 20円 | 244.2% |
| 2017/03期 | 20円 | 59.6% |
| 2018/03期 | 20円 | 1492.5% |
| 2019/03期 | 20円 | - |
| 2020/03期 | 20円 | 50.1% |
| 2021/03期 | 20円 | 42.2% |
| 2022/03期 | 23円 | 26.9% |
| 2023/03期 | 26円 | 38.0% |
| 2024/03期 | 31円 | 77.6% |
| 2025/03期 | 31円 | 65.0% |
現在、株主優待制度は実施していません。
同社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、安定的な配当の継続を基本方針としています。近年は配当水準を引き上げており、2024/03期以降は年間31円の配当を維持しています。業績変動がある中でも株主還元を重視する姿勢を示しており、中長期的な信頼の維持に努めています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 105.2万円 | 5.2万円 | 5.2% |
| 2022期 | 107.1万円 | 7.1万円 | 7.1% |
| 2023期 | 142.1万円 | 42.1万円 | 42.1% |
| 2024期 | 166.5万円 | 66.5万円 | 66.5% |
| 2025期 | 146.9万円 | 46.9万円 | 46.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRが0.61倍と、解散価値を示す1倍を大きく下回っており、資産価値の観点からは割安と判断される水準です。PERは18.8倍で業界平均並み、配当利回りは3.21%と比較的高い魅力があります。信用倍率は5.35倍と買い残が多く、将来の株価上昇を期待する投資家が多い一方で、需給面での重さも懸念されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 27.1億円 | 9.7億円 | 35.7% |
| 2022/03期 | 42.6億円 | 11.1億円 | 26.0% |
| 2023/03期 | 35.6億円 | 10.4億円 | 29.2% |
| 2024/03期 | 18.1億円 | 3.4億円 | 18.9% |
| 2025/03期 | 26.2億円 | 9.0億円 | 34.4% |
法人税等の支払額は、税引前当期純利益の増減に連動して推移しています。2024/03期は利益水準の低下に伴い納税額が約3.4億円まで減少しましたが、その後は利益の回復とともに正常な水準へ戻る見通しです。実効税率は年度により変動がありますが、概ね標準的な税率の範囲内で推移しています。
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「ステンレスキッチンの老舗が、原材料高を乗り越えリフォーム・中高級市場で再成長を目指す堅実メーカー」
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