7955プライム

クリナップ

Cleanup Corporation

最終更新日: 2026年3月29日

ROE3.0%
BPS152.5円
自己資本比率63.1%
FY2025/3 有報データ

ステンレス技術で日本の食文化を支える、システムキッチンのパイオニア

キッチンを単なる調理の場から、家族が集い、創造性を育む暮らしの中心へと進化させ、サステナブルな未来の食文化を創造することを目指します。

この会社ってなに?

あなたが毎日使うキッチン、もしかしたらクリナップ製かもしれません。クリナップは、日本で初めてシステムキッチンを開発した会社の一つで、特にサビや汚れに強いステンレス製のキッチンで有名です。マイホームを建てたり、リフォームを考えたりするとき、住宅展示場やショールームで「こんなキッチンが欲しいな」と憧れるような、機能的で美しいキッチンをたくさん作っています。普段何気なく目にしているそのピカピカのキッチンの裏側で、クリナップの技術が活躍しているのです。

システムキッチン大手のクリナップは、FY2025に売上高1,299.9億円(前期比1.6%増)、営業利益20.70億円(同60.7%増)を達成し、増収増益で着地しました。FY2024は原材料価格の高騰で大幅な減益に見舞われましたが、価格改定や高付加価値製品への注力で収益性が回復傾向にあります。今後は、国内のリフォーム需要の取り込みと、伊高級キッチンメーカーとの提携による超高級市場の開拓が成長の鍵となります。

その他製品プライム市場

会社概要

業種
その他製品
決算期
3月
本社
東京都荒川区西日暮里6-22-22
公式
cleanup.jp

社長プロフィール

竹内 宏
竹内 宏
代表取締役 社長執行役員
改革者
私たちは、創業以来培ってきた「ステンレス加工技術」というコア・コンピタンスを磨き続け、日本の食文化を支えてきました。これからもお客様の暮らしに寄り添い、事業の「変革と創造」に挑戦することで、キッチンから笑顔を創り、持続的な成長を目指してまいります。

この会社のストーリー

1949
座卓製造から始まった、クリナップの原点

創業者の井上兄弟が、東京都荒川区で個人事業として座卓(ちゃぶ台)の製造販売を開始。戦後の日本の暮らしを豊かにしたいという想いが、ものづくりの出発点でした。

1960
ステンレス流し台への事業転換

洋風化する暮らしの変化を捉え、座卓製造から撤退し、当時まだ珍しかったステンレス流し台の製造販売へ大きく舵を切りました。この決断が、後の飛躍の礎となります。

1973
業界初!システムキッチンを発表

「厨房の家具化」をコンセプトに、日本で初めて調理台・流し台・コンロ台などを一体化した「システムキッチン」を開発・発表。日本のキッチン文化に革命を起こしました。

1983
「クリナップ」へ商号変更

システムキッチンが主力製品となり、ブランド名が広く浸透したことから、商号を「クリナップ株式会社」に変更。新たなブランドイメージで全国展開を加速させました。

1988
東京証券取引所第二部に上場

安定した成長を背景に、株式を上場。社会的な信用を高め、さらなる事業拡大のための経営基盤を確立しました。

2011
東日本大震災からの復興と生産体制強化

主力工場がある福島県いわき市が被災。困難な状況を乗り越え、生産を再開するとともに、岡山工場との二極生産体制を構築し、リスク分散と供給能力の強化を図りました。

2023
「未来キッチンプロジェクト」始動

システムキッチン発売50周年を機に、サステナブルな未来を見据えた「未来キッチンプロジェクト」を始動。キッチンをLDKから解放し、暮らしの新たな可能性を提案しています。

注目ポイント

日本の食文化を変えたシステムキッチンの先駆者

1973年に日本で初めてシステムキッチンを発表したパイオニア企業。以来、半世紀にわたり日本のキッチンを進化させ、豊かな食生活を支え続けています。

独自のステンレス技術力

耐久性や清掃性に優れたステンレスにこだわり、独自の加工技術を磨き続けています。高品質なステンレスキャビネットは他社にはない強みであり、長年愛される理由です。

安定した財務基盤と株主還元

自己資本比率60%超という健全な財務体質を誇ります。安定した経営基盤のもと、着実な配当を実施しており、長期的な視点で安心して応援できる企業です。

サービスの実績は?

1.6%
売上高成長率 (YoY)
FY2025実績
+60.7% (営業利益)
31
1株当たり年間配当金
FY2025実績
前期比 ±0円
3,516
従業員数 (連結)
2025年3月末時点
3,697万円
従業員一人当たり売上高
FY2025実績ベース

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 31円
安全性
安定
自己資本比率 63.1%
稼ぐ力
普通
ROE 3.0%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
31
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2021/32042.2%
FY2022/32326.9%
FY2023/32638.0%
FY2024/33177.6%
FY2025/33165.0%
4期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

同社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、安定的な配当の継続を基本方針としています。近年は配当水準を引き上げており、FY2024/3以降は年間31円の配当を維持しています。業績変動がある中でも株主還元を重視する姿勢を示しており、中長期的な信頼の維持に努めています。

同業比較(収益性)

その他製品の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
3.0%
業界平均
9.2%
営業利益率下回る
この会社
1.6%
業界平均
10.1%
自己資本比率下回る
この会社
63.1%
業界平均
65.8%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,133億円
FY2023/31,240億円
FY2024/31,280億円
FY2025/31,300億円
営業利益
FY2022/338.0億円
FY2023/330.1億円
FY2024/312.8億円
FY2025/320.7億円

売上高は安定した国内需要を背景にFY2021/3の約1,042億円からFY2025/3には約1,300億円まで継続的な増収基調を維持しています。一方で、原材料価格の高騰や円安によるコスト増が利益を圧迫し、営業利益はFY2024/3に約13億円まで低下しました。しかし、FY2026/3には構造改革の進展と価格転嫁の効果により、業績回復が鮮明となる見通しです。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
3.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
1.9%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
1.6%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/33.3%2.1%2.5%
FY2022/35.8%3.7%3.3%
FY2023/34.5%2.9%2.4%
FY2024/32.6%1.6%1.0%
FY2025/33.0%1.9%1.6%

ROEはFY2022/3の5.8%をピークに低下傾向にあり、足元では3%前後で推移しています。営業利益率も原材料高の影響を受けてFY2024/3には1.0%まで落ち込みましたが、その後は緩やかな改善に向かっています。収益体質の抜本的な強化が求められる局面であり、高付加価値商品へのシフトが今後の鍵となります。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率63.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
165億円
会社の純資産
571億円

自己資本比率は60%台前半を維持しており、極めて高い財務健全性を確保しています。FY2024/3以降、設備投資等の必要資金調達のため有利子負債が増加していますが、依然として総資産に対する負債の割合は低水準です。安定した自己資本を背景に、強固な経営基盤を保持しています。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+43.5億円
営業CF
投資に使ったお金
-45.0億円
投資CF
借入・返済など
+2.5億円
財務CF
手元に残ったお金
-1.5億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/326.6億円-16.0億円12.3億円10.6億円
FY2022/357.8億円-26.2億円-36.4億円31.6億円
FY2023/343.0億円-22.9億円-20.3億円20.2億円
FY2024/324.3億円-53.6億円-5.7億円-29.3億円
FY2025/343.5億円-45.0億円2.5億円-1.5億円

営業活動によるキャッシュフローは概ね安定してプラスを維持しており、本業による稼ぐ力は備わっています。一方で、FY2024/3以降は生産体制の再構築や設備更新に伴う投資支出が膨らみ、フリーキャッシュフローが一時的にマイナスとなる年度が発生しました。今後は、こうした戦略的投資による成長回帰が収益向上に寄与するかどうかが注目されます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1経済状況の変動 当社グループの営業収入のほとんどは国内需要によるものであるため、国内の経済状況の動向に影響を受けます
2労働安全衛生に係る災害、違反、賠償責任 当社グループは、労働災害の防止や従業員の安全と健康管理の為、安全衛生体制の整備・強化を行っておりますが、不測の事態により重大な労働災害、法令違反が発生した場合には、行政処分による操業停止、賠償責任等の負担増により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/327.1億円9.7億円35.7%
FY2022/342.6億円11.1億円26.0%
FY2023/335.6億円10.4億円29.2%
FY2024/318.1億円3.4億円18.9%
FY2025/326.2億円9.0億円34.4%

法人税等の支払額は、税引前当期純利益の増減に連動して推移しています。FY2024/3は利益水準の低下に伴い納税額が約3.4億円まで減少しましたが、その後は利益の回復とともに正常な水準へ戻る見通しです。実効税率は年度により変動がありますが、概ね標準的な税率の範囲内で推移しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
538万円
従業員数
3,516
平均年齢
41歳
平均年収従業員数前年比
当期538万円3,516-

従業員の平均年収は538万円であり、製造業界の平均的な水準にあります。原材料価格の高騰や住宅市場の動向による収益の変動を受けつつも、安定した雇用と賃金水準の維持に努めています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主51.1%
浮動株48.9%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関14.5%
事業法人等36.6%
外国法人等7.7%
個人その他40%
証券会社1.2%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は井上・タカヤス・クリナップ社員持株会。

株式会社井上(8,609,000株)23.87%
クリナップ真栄会(2,415,000株)6.69%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(2,364,000株)6.55%
クリナップ共進会(2,190,000株)6.07%
株式会社タカヤス(1,885,000株)5.22%
クリナップ社員持株会(1,812,000株)5.02%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY (常任代理人 株式会社みずほ銀行)(802,000株)2.22%
株式会社三菱UFJ銀行(757,000株)2.1%
株式会社日本カストディ銀行(713,000株)1.97%
株式会社ミツウロコグループホールディングス(597,000株)1.65%

創業家である株式会社井上が筆頭株主として23.87%を保有しており、強い影響力を維持しています。また、クリナップ真栄会やクリナップ共進会といった関連団体や社員持株会が上位株主の多くを占めており、安定した株主構成である一方、浮動株の比率は限定的です。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億800万円
取締役5名の合計

主力であるシステムキッチン事業を中心に、浴槽や洗面機器を含む住宅設備機器の製造・販売を一体的に展開しています。原材料価格の変動や為替リスクを主要な事業リスクとして開示しており、効率的な生産体制の構築と収益構造の改善が経営課題です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 1名(9.1% 男性 10
9%
91%
監査報酬
3,400万円
連結子会社数
8
設備投資額
52.4億円
平均勤続年数(従業員)
15.1

女性役員比率は9.1%であり、さらなる登用が課題となります。監査体制としては監査等委員会設置会社を採用し、適正な業務執行を監視する体制を整えています。連結子会社8社を擁し、いわきと岡山の2大生産拠点を軸に強固なガバナンスと経営基盤を構築しています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
原材料高騰の影響で過去の業績予想は未達が多く、現中計も目標達成には課題が残る。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画 (2024-2026年度)
FY2024-FY2026
売上高: 目標 1,380億円 順調 (1,299.9億円)
94.2%
営業利益: 目標 25億円 順調 (20.70億円)
82.8%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202521億円20億円21億円-1.4%
FY202444億円13億円大幅未達
FY202340億円30億円-24.7%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251,340億円1,300億円-3.0%
FY20241,310億円1,280億円-2.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画ではFY2026に売上高1,380億円、営業利益25億円を目標としています。FY2025実績は売上高1,299.9億円(進捗率94.2%)、営業利益20.70億円(進捗率82.8%)と、目標達成にはもう一段の収益性改善が必要です。特にFY2024の営業利益は期初予想44億円に対し実績12.82億円と大幅な未達に終わっており、外部環境の変化に対する耐性が課題です。今後は高付加価値製品の販売強化とコスト管理が計画達成の鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年で市場平均であるTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、原材料価格の高騰による収益性の悪化や、国内市場の成熟による成長性の鈍化が株価に反映された結果と考えられます。配当は安定的に実施されているものの、株価上昇が限定的であったため、総合的な株主リターンは市場平均に及びませんでした。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+46.9%
100万円 →146.9万円
46.9万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021105.2万円+5.2万円5.2%
FY2022107.1万円+7.1万円7.1%
FY2023142.1万円+42.1万円42.1%
FY2024166.5万円+66.5万円66.5%
FY2025146.9万円+46.9万円46.9%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残162,700株
売り残30,400株
信用倍率5.35倍
2026年3月20日時点時点
今後の予定
2026年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
定時株主総会2026年6月下旬

PBRが0.61倍と、解散価値を示す1倍を大きく下回っており、資産価値の観点からは割安と判断される水準です。PERは18.8倍で業界平均並み、配当利回りは3.21%と比較的高い魅力があります。信用倍率は5.35倍と買い残が多く、将来の株価上昇を期待する投資家が多い一方で、需給面での重さも懸念されます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
18
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 東洋経済オンライン
業界内ランキング
上位 35%
その他製品業種 800社中 280位
報道のトーン
65%
好意的
30%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績修正50%
新製品開発20%
株主構成・IR20%
その他10%

最近の出来事

2025年5月決算発表

2025年3月期決算にて営業利益20.70億円を達成し、安定的な経営基盤を維持。

2025年10月業績修正

上期経常利益を従来予想から2.6倍へ上方修正し、収益性の改善が鮮明に。

2026年2月第3四半期好調

第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比76.1%増の43.9億円となり大幅増益を実現。

クリナップ まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 31円
安全性
安定
自己資本比率 63.1%
稼ぐ力
普通
ROE 3.0%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「ステンレスキッチンの老舗が、原材料高を乗り越えリフォーム・中高級市場で再成長を目指す堅実メーカー」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

同じ業種の企業

その他製品」に分類される他の企業

免責事項:本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。 特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。 報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。 記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU