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河合楽器製作所7952

Kawai Musical Instruments Manufacturing Co.,Ltd.

プライムUpdated 2026/03/29
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 95円
安全性
普通
自己資本比率 48.0%
稼ぐ力
普通
ROE 1.2%(累計)
話題性
好評
ポジ 55%

この会社ってなに?

あなたが子どもの頃にピアノを習っていたなら、その教室は「カワイ音楽教室」だったかもしれません。あるいは、学校の音楽室やコンサートホールで目にするグランドピアノの蓋に「KAWAI」というロゴを見かけたことがあるでしょう。同社は、世界中のピアニストから愛される高品質なピアノを作り続けている会社です。最近では電子ピアノにも力を入れており、あなたが趣味で楽器を始めようと思ったとき、その選択肢の一つを提供しているのも河合楽器製作所なのです。

ピアノの世界的大手である同社は、2025期決算で売上高729.2億円、営業利益3.16億円と、中国・欧州市場の不振を背景に大幅な減益を記録しました。この厳しい状況を打開すべく、2035年を最終年度とする10カ年の新中期経営計画「KAWAI 十年の計」を始動。最終年度に売上高1,300億円、営業利益150億円という壮大な目標を掲げています。直近の2026期は売上高760億円、営業利益15億円の回復予想で、長期的な成長戦略の第一歩を踏み出しています。

その他製品プライム市場

会社概要

業種
その他製品
決算期
3月
本社
静岡県浜松市中央区寺島町200番地

サービスの実績は?

-9.1%
売上高成長率
2025期実績 (YoY)
-90.3%
営業利益成長率
2025期実績 (YoY)
95
1株当たり配当金
2025期実績
+11.8% YoY
201.7%
配当性向
2025期実績
2,811
従業員数
2025年時点
2,594万円
従業員一人当たり売上高
2025期実績
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
1.2%(累計)
株主資本の利回り
ROA
0.6%(累計)
総資産の活用度
Op. Margin
0.0%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/03期9.2%4.2%-
2022/03期16.4%7.8%-
2023/03期10.2%5.3%-
2024/03期6.8%3.9%4.1%
2025/03期0.9%0.5%0.4%
3Q FY2026/31.2%(累計)0.6%(累計)0.0%

収益性は、販売減と固定費負担が重くのしかかり、営業利益率は2022/03期の7.8%から2025/03期には0.4%まで低下するなど厳しい状況が続いています。ROE(自己資本利益率)も同様に、資本効率の低下を反映して1%を下回る低水準で推移しています。現在は、中長期的な収益性向上を目指し、高付加価値製品へのシフトや業務プロセスの抜本的な見直しに注力しています。

儲かってるの?

まあまあです
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/03期675億円25.8億円300.2円-
2022/03期857億円50.5億円587.2円+26.9%
2023/03期878億円36.7億円427.3円+2.4%
2024/03期802億円32.5億円27.8億円323.7円-8.6%
2025/03期729億円3.2億円4.0億円47.1円-9.1%

河合楽器製作所の業績は、世界的なピアノ需要の減退や中国市場の停滞を受け、売上高は2022/03期の約857億円をピークに減少基調が続いています。2025/03期には営業利益が約3億円まで急減するなど、利益面で厳しい局面が続きましたが、現在は構造改革を推進中です。2026年3月期には、ピアノ・電子楽器事業の再編と収益構造の改善により、利益水準の回復に向けた転換点を迎えると予想されています。 【3Q 2026/03期実績】売上533億円(通期予想比70%)、営業利益2百万円(同0%)、純利益4.6億円(同56%)。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

その他製品の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
1.2%(累計)
業界平均
9.6%
営業利益率下回る
この会社
0.0%
業界平均
9.8%
自己資本比率下回る
この会社
48.0%
業界平均
60.7%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

1億7,700万円
取締役5名の合計

主な事業セグメントは楽器製造販売と音楽教室事業です。中国・欧州の景気減速によるピアノ販売の苦戦がリスク要因として挙げられますが、新規の中期経営計画「KAWAI 十年の計」を通じ、デジタル技術の融合や戦略的提携による収益回復を目指しています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
新10カ年計画は壮大だが、直近の業績と予想精度が厳しく、実現性には不透明感が残る。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「KAWAI 十年の計」
2026期〜2035期
売上高: 目標 1,300億円 大幅遅れ (72.92億円 (FY2025実績))
5.6%
営業利益: 目標 150億円 大幅遅れ (3.16億円 (FY2025実績))
2.1%
ROE: 目標 8%以上 大幅遅れ (0.93% (FY2025実績))
11.6%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2022期770億円857億円+11.3%
2023期890億円878億円-1.4%
2025期775億円729億円-5.9%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2022期40億円67億円+67.4%
2023期50億円50億円+0.9%
2025期10億円3億円-68.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

業績低迷を背景に、2035年3月期を最終年度とする10カ年の新中計「KAWAI 十年の計」を策定。最終年度に売上高1,300億円、営業利益150億円という高い目標を掲げました。ただし、直近の2025期は期初予想を大幅に下回る大幅減益で着地しており、まずは足元の収益力回復が急務です。計画の序盤は「足腰を鍛える期間」と位置付けられており、投資家は長期的な視点での進捗を見守る必要があります。

どんな話題が多い?

業績・決算40%
経営戦略・新中計25%
海外拠点・直営店20%
提携・AI技術15%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
32
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES ほか
業界内ランキング
上位 40%
その他製品 420社中 168位
報道のトーン
55%
好意的
30%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2026年1月業務提携

英ROLI社と戦略的パートナーシップを締結し、電子ピアノ製品へのAI技術導入を強化。

2025年12月新規出店

米国ミズーリ州およびコロラド州に直営店を相次いでオープンし、北米での販売網を強化。

2025年3月新中計発表

2035年3月期を最終年度とする10カ年の中期経営計画「KAWAI 十年の計」を策定し、構造改革に着手。

社長プロフィール

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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率48.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
103億円
借金(有利子負債)
Net Assets
448億円
会社の純資産

財務健全性は、過去の利益蓄積により自己資本比率は2025/03期時点で60.2%と安定した水準を維持しています。一方で、事業投資や構造改革への対応に伴い、2024/03期以降には有利子負債が約189億円発生しており、手元資金の活用による成長戦略の遂行が求められています。総資産約740億円のうち純資産が厚く、盤石な基盤を維持しながら将来の事業拡大に向けた投資判断を行っている段階です。 【3Q 2026/03期】総資産764億円、純資産448億円、自己資本比率48.0%、有利子負債103億円。

お金の流れは?

本業で稼げていません
Operating CF
-17.0億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-22.9億円
投資に使ったお金
Financing CF
-10.3億円
借入・返済など
Free CF
-39.9億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/03期49.4億円9.0億円48.0億円40.4億円
2022/03期50.8億円8.8億円18.0億円42.0億円
2023/03期6.1億円13.6億円22.7億円19.8億円
2024/03期14.4億円9.4億円18.4億円5.0億円
2025/03期17.0億円22.9億円10.3億円39.9億円

営業キャッシュフローは本業の不振により一時的にマイナスとなる年度があるなど現金創出力が不安定な推移を見せています。投資活動では国内外の拠点整備や新製品開発に向けた支出が継続しており、FCF(フリーキャッシュフロー)も赤字となる場面が見受けられます。今後は、収益体質の改善を通じて営業キャッシュフローを安定化させ、持続的な投資と株主還元を両立できる構造への転換が急務となっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 1名(10.0% 男性 9
10%
90%
監査報酬
4,100万円
連結子会社数
21
設備投資額
23.7億円
平均勤続年数(従業員)
21.2
臨時従業員数
369

女性役員比率は10.0%と、取締役会の多様性確保が今後の重要な経営課題です。監査体制については監査役会設置会社として適正なモニタリングを実施しており、買収防衛策の廃止を決定するなど、資本効率とガバナンスの最適化に向けた経営改革を推進しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主45.6%
浮動株54.4%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関28.9%
事業法人等16.6%
外国法人等24.4%
個人その他29.1%
証券会社0.9%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はエイチエスビーシー ブローキング セキュリティーズ(アジア) (常任代理人 香港上海銀行東京支店)・河合社団・住友不動産。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,051,000株)12.17%
エイチエスビーシー ブローキング セキュリティーズ(アジア) (常任代理人 香港上海銀行東京支店)(810,000株)9.38%
株式会社河合社団(477,000株)5.53%
住友不動産株式会社(441,000株)5.11%
河合楽器取引先持株会(394,000株)4.57%
カワイ従業員持株会(329,000株)3.81%
明治安田生命保険相互会社(300,000株)3.47%
株式会社学研ホールディングス(278,000株)3.22%
東京海上日動火災保険株式会社(275,000株)3.18%
MURAKAMI TAKATERU (常任代理人 三田証券株式会社)(243,000株)2.81%

同社は創業家関連の株式会社河合社団や持株会が安定株主として名を連ねており、強固な経営基盤を有しています。一方で、日本マスタートラスト信託銀行などの信託口や海外機関投資家の保有も一定比率を占めており、創業家の影響力を残しつつも市場からの規律を意識した株主構成といえます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります
2なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります
31.経済状況の変化によるリスク 当社グループが事業活動を行っている国内、欧米及び中国等の市場において、景気後退により急激に個人消費が低迷した場合、当社グループが提供する製品やサービスの需要の減少や価格競争が激化することによって、当社グループの業績が悪化する可能性があります
4当社グループでは、グローバルでの経済状況の変化を注意深く見守り、状況に応じた対応が取れるように対策を行っております
52.為替変動リスク 当社グループの主力事業である楽器事業における販売先は海外が多く、また主要な原材料である木材や多くの楽器部品を輸入しています

社員の給料はどのくらい?

平均年収
590万円
従業員数
2,811
平均年齢
45.2歳
平均年収従業員数前年比
当期590万円2,811-

従業員平均年収は590万円となっており、ピアノ製造を中心とした製造業という業態を考慮すると標準的な水準です。長年勤続する従業員が多く、ベテラン層が安定した給与を受け取っている構造ですが、今後の成長戦略に向けた人材投資や処遇改善が課題となっています。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、2021期を除きTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、特に2023期以降の業績停滞と、それに伴う株価の軟調な推移が主な要因です。配当は維持・増配傾向にあるものの、株価下落が響き、市場平均を大きく下回るリターンにとどまっています。新中計による業績回復が、TSRを改善させるための最大の鍵となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
95
方針: 安定配当
1株配当配当性向
2016/03期4822.7%
2017/03期5027.0%
2018/03期5022.3%
2019/03期5523.4%
2020/03期5530.5%
2021/03期5518.3%
2022/03期7512.8%
2023/03期8519.9%
2024/03期9529.3%
2025/03期95201.6%
9期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

同社は安定配当を維持する方針をとっており、業績が大きく落ち込んだ2025/03期期も年間95円の配当を据え置きました。その結果、一時的に配当性向が200%を超えるなど株主還元を優先する姿勢が際立っています。今後は収益力の早期回復による配当性向の適正化が重要な焦点となります。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 134.7万円 になりました (34.7万円)
+34.7%
年度末時点評価額損益TSR
2021期147.0万円47.0万円47.0%
2022期140.6万円40.6万円40.6%
2023期135.0万円35.0万円35.0%
2024期161.5万円61.5万円61.5%
2025期134.7万円34.7万円34.7%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残45,700株
売り残51,800株
信用倍率0.88倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月中旬
第99期定時株主総会2026年6月下旬

特筆すべきはPBRの低さで、0.55倍と業界平均を大きく下回っており、資産価値の観点からは割安と評価できます。一方、PERは30.0倍と、減益局面にあることを考慮すると割高感があります。信用倍率は0.88倍と売り残が買い残を上回る拮抗状態で、株価の方向性については市場の見方が分かれている状況です。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/03期40.0億円14.2億円35.6%
2022/03期73.0億円22.6億円30.9%
2023/03期56.4億円19.7億円34.9%
2024/03期42.0億円14.2億円33.8%
2025/03期4.7億円6,900万円14.6%

法人税等は利益の変動に合わせて大きく増減しており、業績が好調だった2022/03期には約23億円を納税しました。一方、利益が急減した2025/03期には納税額も約0.7億円まで圧縮されています。翌期の税負担率の変動は、一時的な特別損益や税効果会計の影響を考慮した一時的な歪みが生じている可能性があります。

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河合楽器製作所 まとめ

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 95円
安全性
普通
自己資本比率 48.0%
稼ぐ力
普通
ROE 1.2%(累計)
話題性
好評
ポジ 55%

「ピアノの名門が、業績V字回復を期して10カ年の壮大な経営計画を奏で始めた状態」

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DISCLAIMER

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最終更新: 2026/05/24 / データ提供: OSHIKABU