フルヤ金属
FURUYA METAL CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月29日
希少金属の匠、世界の先端技術を支える隠れた巨人
PGM(プラチナグループメタル)の持つ無限の可能性を技術で引き出し、先端産業の発展と持続可能な社会の実現に貢献する未来を創造します。
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンのきれいな画面、実はその裏側でフルヤ金属の技術が活躍しているかもしれません。同社は「イリジウム」という非常に希少な金属を使って、有機ELディスプレイの心臓部となる材料を作っており、その世界シェアはなんと9割以上です。普段私たちが目にする製品そのものではありませんが、パソコンのデータ保存に使われるハードディスクから、クリーンな未来をつくる水素エネルギー技術まで、社会の進化を支える重要な役割を担っている会社です。
フルヤ金属は、イリジウムやルテニウムなどプラチナグループメタル(PGM)に特化した工業用貴金属製品のトップメーカーです。FY2025は売上高573.8億円、営業利益95.38億円を計上しましたが、来期FY2026は市況変動を反映し売上高550.0億円、営業利益75.0億円と一時的な調整を見込んでいます。半導体や有機EL向け材料で世界シェア9割超の製品群がもたらす圧倒的な技術的優位性に加え、水素エネルギー分野での東芝との提携など、次世代技術への展開も加速させており中長期的な成長が期待されます。
会社概要
- 業種
- その他製品
- 決算期
- 6月
- 本社
- 東京都豊島区南大塚2-37-5
- 公式
- www.furuyametals.co.jp
社長プロフィール

当社はプラチナグループメタル(PGM)の持つ無限の可能性を追求し、そのユニークな特性を活かした製品で社会の発展に貢献してきました。これからも『PGMのトータルカンパニー』として、高度な技術開発力とリサイクル体制を強みに、持続可能な未来の実現を目指して挑戦を続けます。
この会社のストーリー
創業者・古屋榮が個人商店として創業。白金(プラチナ)るつぼの製造・販売を開始し、日本の科学技術の黎明期を支える一歩を踏み出す。
株式会社フルヤ金属を設立。工業用貴金属製品の製造・販売を本格化し、高度経済成長期の産業界のニーズに応えていく。
半導体の記録媒体に使われる薄膜材料の開発に着手。これが後のハードディスク向けルテニウムターゲットの世界的シェア獲得に繋がる大きな一歩となる。
ジャスダック証券取引所に上場。企業としての透明性を高め、さらなる成長に向けた資金調達と社会的な信用の獲得を果たす。
スマートフォンなどに使われる有機ELディスプレイ向けに、イリジウム化合物の量産を開始。後に世界シェア9割以上を占める主力製品へと成長する。
東芝エネルギーシステムズと提携。次世代エネルギーとして期待されるグリーン水素製造装置に不可欠なイリジウムの安定供給網構築に向け協力する。
東京証券取引所プライム市場へ市場区分を変更。日本を代表する企業の一社として、グローバルな成長戦略を加速させる。
伸長する半導体需要に応えるため、新千歳工場の稼働を予定。生産能力を大幅に増強し、さらなる事業拡大を目指す。
注目ポイント
スマホの有機ELディスプレイに不可欠な「イリジウム化合物」で世界シェア9割以上を達成。私たちの生活に欠かせない製品を、その技術力で根底から支えています。
次世代半導体の材料やグリーン水素製造の触媒など、世界の成長を牽引する分野で重要な役割を担っています。未来のテクノロジーはフルヤ金属なしでは語れません。
地球上に僅かしかないプラチナグループメタルを扱うからこそ、使用済み製品から高効率で回収・精製する技術を確立。持続可能な社会に貢献するビジネスモデルが強みです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 150円 | 14.6% |
| FY2022/3 | 255円 | 19.5% |
| FY2023/3 | 255円 | 18.9% |
| FY2024/3 | 286円 | 88.7% |
| FY2025/3 | 96円 | 36.5% |
株主優待制度は実施していません。
同社は中期経営計画において配当性向25%以上を目標に掲げ、業績に応じた利益還元を基本方針としています。近年は大規模な設備投資を優先していますが、持続的な成長を通じて株主への還元強化を図る姿勢を示しています。今後も収益拡大に合わせて配当水準が維持・向上されるかが注目されます。
同業比較(収益性)
その他製品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
フルヤ金属は、ルテニウムやイリジウムなど希少なプラチナグループメタルの加工技術で世界トップクラスのシェアを誇り、半導体やディスプレイ産業の発展を支えています。近年の売上高は堅調に推移しており、2025年3月期には過去最高水準の約574億円を記録しました。今後は新千歳工場の稼働など、成長市場に向けた生産能力の増強がさらなる収益貢献を期待されています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 24.2% | 12.4% | 30.9% |
| FY2022/3 | 24.9% | 12.6% | 28.8% |
| FY2023/3 | 21.2% | 10.7% | 23.9% |
| FY2024/3 | 12.2% | 6.6% | 20.6% |
| FY2025/3 | 10.0% | 5.2% | 16.6% |
同社は技術的優位性を背景に高い利益率を維持してきましたが、直近では原材料市況の変動や設備投資先行の影響により営業利益率は低下傾向にあります。かつては30%近い営業利益率を誇っていましたが、足元では16.6%前後まで推移しており、コスト構造の見直しや付加価値製品へのシフトが重要な局面です。ROE(自己資本利益率)についても、資産拡大に伴う効率性の低下が見られるため、今後の資産効率向上が課題となります。
財務は安全?
財務状況は非常に堅固であり、実質無借金経営を継続している点が最大の強みです。2025年3月期時点で総資産は約1,239億円に達し、自己資本比率は50%以上の高い水準を安定的に維持しています。手厚いキャッシュポジションを背景に、成長投資や研究開発を積極的に行える財務基盤が確立されています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -34.5億円 | -21.1億円 | 76.8億円 | -55.6億円 |
| FY2022/3 | -12.3億円 | -17.9億円 | 27.2億円 | -30.1億円 |
| FY2023/3 | -4.6億円 | -23.3億円 | 20.2億円 | -27.9億円 |
| FY2024/3 | 32.1億円 | -21.9億円 | 81.4億円 | 10.2億円 |
| FY2025/3 | 9.2億円 | -49.4億円 | 47.9億円 | -40.1億円 |
営業キャッシュフローは貴金属市況や在庫の影響を受けやすく、年度によって変動が見られます。特に近年は新工場建設や生産設備増強に伴う大規模な投資キャッシュフローの支出が続いており、これがFCF(フリーキャッシュフロー)の一時的なマイナス要因となっています。しかし、これらは将来の収益拡大を見据えた戦略的投資であり、資金調達も含めて中長期的な成長基盤を整える過程にあります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 106億円 | 36.7億円 | 34.7% |
| FY2022/3 | 133億円 | 41.5億円 | 31.2% |
| FY2023/3 | 124億円 | 29.8億円 | 24.0% |
| FY2024/3 | 107億円 | 32.8億円 | 30.7% |
| FY2025/3 | 93.9億円 | 29.2億円 | 31.1% |
法人税等の負担率は概ね30%前後で推移しており、連結納税制度や税効果会計の影響を受けつつも、日本国内の標準的な税率水準と整合しています。利益水準の変動に合わせて納税額も調整される構造です。予測年度については、経常利益の見通しに対し標準的な税率を適用して算出されています。
会社の公式開示情報
プラチナ、イリジウム、ルテニウムなどの貴金属を用いた工業用製品が収益の柱であり、半導体製造装置や水素社会実現に向けたPEM水電解用MEAなどの先端産業向け需要が成長を牽引しています。希少金属の価格変動リスクや地政学的な調達リスクを、リサイクル事業の強化によって低減する経営戦略をとっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 560億円 | — | 574億円 | +2.5% |
| FY2024 | 536億円 | — | 475億円 | -11.3% |
| FY2023 | 465億円 | — | 481億円 | +3.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 120億円 | — | 95億円 | -20.5% |
| FY2024 | 102億円 | — | 98億円 | -3.8% |
| FY2023 | 137億円 | — | 115億円 | -16.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、FY2026の業績目標として売上高550.0億円、営業利益75.0億円を掲げています。直近のFY2025実績では売上高が目標を上回るなど進捗は順調に見えますが、利益面では市況の変動を受けやすく、期初予想と実績の乖離が目立ちます。株主還元として配当性向25%以上を目標としており、こちらは安定的です。全体としてトップラインの成長力は評価できるものの、収益性の安定化が今後の課題と言えるでしょう。
株の売買状況と今後の予定
PERは32.6倍と業界平均に比べて割高で、市場からの高い成長期待が伺えます。一方でPBRは業界平均並みです。信用取引では、信用買い残が売り残を大幅に上回る29.72倍となっており、将来の株価上昇を見込む個人投資家が多いことを示唆しています。ただし、これは将来的な売り圧力ともなり得るため注意が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2025の売上高573.8億円、営業利益95.38億円を達成し、強固な収益基盤を証明。
東芝エネルギーシステムズとイリジウムの供給網構築に向けた戦略的パートナーシップを推進。
第2四半期累計の経常利益が前年同期比28.7%増となるなど、成長モメンタムが加速。
最新ニュース
フルヤ金属 まとめ
ひとめ診断
「最先端技術の心臓部を握る、希少金属の絶対王者」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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