フルヤ金属7826
FURUYA METAL CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンのきれいな画面、実はその裏側でフルヤ金属の技術が活躍しているかもしれません。同社は「イリジウム」という非常に希少な金属を使って、有機ELディスプレイの心臓部となる材料を作っており、その世界シェアはなんと9割以上です。普段私たちが目にする製品そのものではありませんが、パソコンのデータ保存に使われるハードディスクから、クリーンな未来をつくる水素エネルギー技術まで、社会の進化を支える重要な役割を担っている会社です。
フルヤ金属は、イリジウムやルテニウムなどプラチナグループメタル(PGM)に特化した工業用貴金属製品のトップメーカーです。2025期は売上高573.8億円、営業利益95.38億円を計上しましたが、来期2026期は市況変動を反映し売上高550.0億円、営業利益75.0億円と一時的な調整を見込んでいます。半導体や有機EL向け材料で世界シェア9割超の製品群がもたらす圧倒的な技術的優位性に加え、水素エネルギー分野での東芝との提携など、次世代技術への展開も加速させており中長期的な成長が期待されます。
会社概要
- 業種
- その他製品
- 決算期
- 6月
- 本社
- 東京都豊島区南大塚2-37-5
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/06期 | 2.3% | 1.8% | 4.9% |
| 2017/06期 | 3.3% | 2.5% | 5.9% |
| 2018/06期 | 14.6% | 11.1% | 16.2% |
| 2019/06期 | 17.3% | 10.4% | 20.8% |
| 2020/06期 | 17.8% | 8.2% | 16.1% |
| 2021/06期 | 32.1% | 15.7% | 30.9% |
| 2022/06期 | 28.0% | 14.2% | 28.8% |
| 2023/06期 | 23.2% | 11.7% | 23.9% |
| 2024/06期 | 14.1% | 7.4% | 20.6% |
| 2025/06期 | 10.3% | 5.5% | 16.6% |
| 2Q FY2026/6 | 7.6%(累計) | 4.1%(累計) | 17.0% |
同社は技術的優位性を背景に高い利益率を維持してきましたが、直近では原材料市況の変動や設備投資先行の影響により営業利益率は低下傾向にあります。かつては30%近い営業利益率を誇っていましたが、足元では16.6%前後まで推移しており、コスト構造の見直しや付加価値製品へのシフトが重要な局面です。ROE(自己資本利益率)についても、資産拡大に伴う効率性の低下が見られるため、今後の資産効率向上が課題となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/06期 | 338億円 | 105億円 | 68.9億円 | 293.8円 | +48.3% |
| 2022/06期 | 453億円 | 131億円 | 91.4億円 | 375.1円 | +33.9% |
| 2023/06期 | 481億円 | 115億円 | 94.1億円 | 385.6円 | +6.2% |
| 2024/06期 | 475億円 | 98.1億円 | 74.1億円 | 322.5円 | -1.2% |
| 2025/06期 | 574億円 | 95.4億円 | 64.7億円 | 263.3円 | +20.7% |
フルヤ金属は、ルテニウムやイリジウムなど希少なプラチナグループメタルの加工技術で世界トップクラスのシェアを誇り、半導体やディスプレイ産業の発展を支えています。近年の売上高は堅調に推移しており、2025年3月期には過去最高水準の約574億円を記録しました。今後は新千歳工場の稼働など、成長市場に向けた生産能力の増強がさらなる収益貢献を期待されています。 【2Q 2026/06期実績】売上439億円(通期予想比80%)、営業利益74億円(同99%)、純利益50億円(同104%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
その他製品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
プラチナ、イリジウム、ルテニウムなどの貴金属を用いた工業用製品が収益の柱であり、半導体製造装置や水素社会実現に向けたPEM水電解用MEAなどの先端産業向け需要が成長を牽引しています。希少金属の価格変動リスクや地政学的な調達リスクを、リサイクル事業の強化によって低減する経営戦略をとっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 560億円 | — | 574億円 | +2.5% |
| 2024期 | 536億円 | — | 475億円 | -11.3% |
| 2023期 | 465億円 | — | 481億円 | +3.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 120億円 | — | 95億円 | -20.5% |
| 2024期 | 102億円 | — | 98億円 | -3.8% |
| 2023期 | 137億円 | — | 115億円 | -16.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、2026期の業績目標として売上高550.0億円、営業利益75.0億円を掲げています。直近の2025期実績では売上高が目標を上回るなど進捗は順調に見えますが、利益面では市況の変動を受けやすく、期初予想と実績の乖離が目立ちます。株主還元として配当性向25%以上を目標としており、こちらは安定的です。全体としてトップラインの成長力は評価できるものの、収益性の安定化が今後の課題と言えるでしょう。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025期の売上高573.8億円、営業利益95.38億円を達成し、強固な収益基盤を証明。
東芝エネルギーシステムズとイリジウムの供給網構築に向けた戦略的パートナーシップを推進。
第2四半期累計の経常利益が前年同期比28.7%増となるなど、成長モメンタムが加速。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務状況は非常に堅固であり、実質無借金経営を継続している点が最大の強みです。2025年3月期時点で総資産は約1,239億円に達し、自己資本比率は50%以上の高い水準を安定的に維持しています。手厚いキャッシュポジションを背景に、成長投資や研究開発を積極的に行える財務基盤が確立されています。 【2Q 2026/06期】総資産1219億円、純資産673億円、自己資本比率55.1%、有利子負債212億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/06期 | 10.5億円 | 2.6億円 | 9.3億円 | 7.9億円 |
| 2017/06期 | 4.2億円 | 1.1億円 | 2.5億円 | 3.1億円 |
| 2018/06期 | 30.5億円 | 4.6億円 | 7.4億円 | 25.9億円 |
| 2019/06期 | 24.6億円 | 7.5億円 | 18.9億円 | 32.1億円 |
| 2020/06期 | 6.6億円 | 9.9億円 | 6.2億円 | 3.2億円 |
| 2021/06期 | 34.5億円 | 21.1億円 | 76.8億円 | 55.6億円 |
| 2022/06期 | 12.3億円 | 17.9億円 | 27.2億円 | 30.1億円 |
| 2023/06期 | 4.6億円 | 23.3億円 | 20.2億円 | 27.9億円 |
| 2024/06期 | 32.1億円 | 21.9億円 | 81.4億円 | 10.2億円 |
| 2025/06期 | 9.2億円 | 49.4億円 | 47.9億円 | 40.1億円 |
営業キャッシュフローは貴金属市況や在庫の影響を受けやすく、年度によって変動が見られます。特に近年は新工場建設や生産設備増強に伴う大規模な投資キャッシュフローの支出が続いており、これがFCF(フリーキャッシュフロー)の一時的なマイナス要因となっています。しかし、これらは将来の収益拡大を見据えた戦略的投資であり、資金調達も含めて中長期的な成長基盤を整える過程にあります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/06期 | 14.3円 | 105.1% |
| 2017/06期 | 14.3円 | 71.6% |
| 2018/06期 | 28.6円 | 30.2% |
| 2019/06期 | 20円 | 17.4% |
| 2020/06期 | 22.9円 | 18.4% |
| 2021/06期 | 42.9円 | 14.6% |
| 2022/06期 | 73円 | 19.5% |
| 2023/06期 | 73円 | 18.9% |
| 2024/06期 | 286円 | 88.7% |
| 2025/06期 | 96円 | 36.5% |
株主優待制度は実施していません。
同社は中期経営計画において配当性向25%以上を目標に掲げ、業績に応じた利益還元を基本方針としています。近年は大規模な設備投資を優先していますが、持続的な成長を通じて株主への還元強化を図る姿勢を示しています。今後も収益拡大に合わせて配当水準が維持・向上されるかが注目されます。
株の売買状況と今後の予定
PERは32.6倍と業界平均に比べて割高で、市場からの高い成長期待が伺えます。一方でPBRは業界平均並みです。信用取引では、信用買い残が売り残を大幅に上回る29.72倍となっており、将来の株価上昇を見込む個人投資家が多いことを示唆しています。ただし、これは将来的な売り圧力ともなり得るため注意が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/06期 | 8.2億円 | 4.8億円 | 58.3% |
| 2017/06期 | 9.4億円 | 4.4億円 | 46.5% |
| 2018/06期 | 34.5億円 | 10.8億円 | 31.2% |
| 2019/06期 | 44.8億円 | 17.8億円 | 39.6% |
| 2020/06期 | 37.6億円 | 12.2億円 | 32.5% |
| 2021/06期 | 106億円 | 36.7億円 | 34.7% |
| 2022/06期 | 133億円 | 41.5億円 | 31.2% |
| 2023/06期 | 124億円 | 29.8億円 | 24.0% |
| 2024/06期 | 107億円 | 32.8億円 | 30.7% |
| 2025/06期 | 93.9億円 | 29.2億円 | 31.1% |
法人税等の負担率は概ね30%前後で推移しており、連結納税制度や税効果会計の影響を受けつつも、日本国内の標準的な税率水準と整合しています。利益水準の変動に合わせて納税額も調整される構造です。予測年度については、経常利益の見通しに対し標準的な税率を適用して算出されています。
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フルヤ金属 まとめ
「最先端技術の心臓部を握る、希少金属の絶対王者」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。