フランスベッドホールディングス7840
FRANCE BED HOLDINGS CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段ぐっすり眠っているベッド、もしかしたら「フランスベッド」の製品かもしれません。同社は日本を代表するベッドメーカーの一つです。それだけではありません。もしあなたやご家族が入院したり、介護施設に入居したりした際、そこにあるベッドや車椅子も、実はフランスベッドホールディングスが提供している可能性があります。同社は介護用品のレンタル事業にも力を入れており、高齢化が進む日本の社会を陰で支える重要な役割を担っています。あなたの暮らしの「快適な眠り」と「安心な介護」のすぐそばに、この会社はいるのです。
フランスベッドホールディングスは、主力であるベッド製造販売に加え、介護用品レンタルやリネンサプライなどのメディカルサービス事業を成長の柱としています。2025年3月期の連結業績は売上高605.6億円、営業利益46.96億円と堅調に推移しました。しかし、事業環境の変化を理由に2027年3月期を最終年度とする中期経営計画の業績目標を取り下げており、今後の成長戦略の再構築が注目されます。高齢化社会を背景とした福祉用具市場の拡大をM&Aも活用しながら着実に捉えていくことが課題です。
会社概要
- 業種
- その他製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都新宿区西新宿6-22-1 新宿スクエアタワー5F
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.1% | 3.7% | - |
| 2022/03期 | 6.8% | 4.0% | - |
| 2023/03期 | 7.1% | 4.2% | - |
| 2024/03期 | 8.2% | 4.7% | 7.8% |
| 2025/03期 | 7.5% | 4.2% | 7.8% |
| 3Q FY2026/3 | 4.9%(累計) | 2.7%(累計) | 6.9% |
収益性は、営業利益率が6%台から直近では7.8%まで緩やかに向上しており、付加価値の高いメディカルサービス事業の拡大が貢献しています。ROEは2024/03期期に8.2%と目標水準に達したものの、2025/03期期には7.3%へ低下しており、効率的な資産活用が継続的な課題です。ROA(総資産利益率)も4%台で安定推移しており、安定した収益基盤と投資効率の維持が同社の収益性を支えています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 524億円 | — | 22.9億円 | 59.9円 | - |
| 2022/03期 | 544億円 | — | 25.6億円 | 69.3円 | +3.8% |
| 2023/03期 | 586億円 | — | 27.0億円 | 74.8円 | +7.7% |
| 2024/03期 | 592億円 | 45.9億円 | 31.3億円 | 87.3円 | +1.0% |
| 2025/03期 | 606億円 | 47.0億円 | 29.5億円 | 85.3円 | +2.4% |
フランスベッドホールディングスの業績は、高齢化社会に伴う福祉用具レンタルや介護ベッド事業の堅調な推移により、売上高が2021/03期期の約524億円から2025/03期期の約606億円へと着実に成長しています。一方で、資材高騰や販管費の増加により営業利益率は一定水準で推移しており、直近では業績目標を取り下げるなど、市場環境の厳しさも示唆されています。今後は高付加価値商品の展開や、不採算拠点の整理を通じた収益構造の適正化による利益成長の再加速が焦点となります。 【3Q 2026/03期実績】売上448億円(通期予想比72%)、営業利益31億円(同65%)、純利益19億円(同61%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
その他製品の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
売上高の多くをメディカルサービス事業が占めており、福祉用具や介護ベッドのレンタル・販売が全社の安定的な収益源となっています。少子高齢化による市場拡大の一方で、原材料費の高騰や少子化による家具需要の減退を事業リスクとして認識し、機動的な経営対応が求められています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 610億円 | — | 606億円 | -0.7% |
| 2024期 | 605億円 | — | 592億円 | -2.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 48億円 | — | 47億円 | -2.2% |
| 2024期 | 49億円 | — | 46億円 | -5.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2024年3月期に終了した旧中期経営計画では、売上高目標は達成したものの、営業利益は未達に終わりました。2025年5月に新たに策定した2027年3月期を最終年度とする中期経営計画は、事業環境の変化を理由に2026年2月に業績目標が取り下げられました。これにより、現在は次期中期経営計画の策定が待たれる状況です。業績予想の精度もやや下振れ傾向にあり、市場環境の変化に対応した計画策定と着実な実行力が今後の評価の鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
事業環境の悪化に伴い、中期経営計画を目標取り下げとする決定を下した。
基幹マットレスの全面リニューアルおよび仙川での体験型新店舗を開設した。
2025期において売上高605.6億円、営業利益46.96億円の業績を確保した。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は2025/03期期時点で57.2%という強固な水準を維持しています。かつては無借金経営を誇っていましたが、近年は事業成長への投資やリース債務等を背景に有利子負債を抱える構成へと変化しました。潤沢な自己資本を背景に、将来の成長投資や株主還元を両立できる財務体質を確保しています。 【3Q 2026/03期】総資産671億円、純資産393億円、自己資本比率55.5%、有利子負債77億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 104億円 | 70.0億円 | 19.2億円 | 34.1億円 |
| 2022/03期 | 60.1億円 | 77.8億円 | 3.2億円 | 17.7億円 |
| 2023/03期 | 89.3億円 | 66.9億円 | 26.6億円 | 22.4億円 |
| 2024/03期 | 78.3億円 | 56.2億円 | 6.3億円 | 22.1億円 |
| 2025/03期 | 74.5億円 | 49.3億円 | 25.0億円 | 25.2億円 |
本業で安定して稼ぐ営業キャッシュフローを原資に、福祉用具のレンタル資産や物流設備への投資を継続している点が特徴です。フリーキャッシュフローは投資時期により変動するものの、概ねプラスを維持しており、キャッシュ創出力は安定しています。手元資金を活用しつつ、株主還元を強化しながら事業基盤を拡充する持続可能な投資サイクルを形成しています。
この会社のガバナンスは?
社外取締役を登用しガバナンス体制の強化を図っていますが、女性役員比率は10.0%と低水準であり、今後多様性の確保が課題です。8つの連結子会社を統括する持株会社体制の下、監査報酬として6,100万円を投じ、厳格な監査体制の維持に努めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 733万円 | 1,812人 | - |
従業員平均年収は733万円と、製造・小売業界の中では比較的安定した高い水準を維持しています。長年の事業運営で培われた福利厚生の充実や、介護・福祉領域という需要が底堅い市場での収益基盤が、社員の給与水準を支える背景となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。2025期では自社TSRが162.3%に対しTOPIXは213.4%でした。これは、同社の安定的ながらも緩やかな成長ペースに対し、同期間の株式市場全体、特に成長株が大きく上昇したことが背景にあります。安定配当を重視する株主構成である一方、株価上昇によるキャピタルゲインが市場平均に及ばず、結果としてTSRがTOPIXを下回る状況が続いています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2017/03期 | 25円 | 52.5% |
| 2018/03期 | 25円 | 55.7% |
| 2019/03期 | 28円 | 42.4% |
| 2020/03期 | 28円 | 71.7% |
| 2021/03期 | 30円 | 50.1% |
| 2022/03期 | 33円 | 47.6% |
| 2023/03期 | 36円 | 48.1% |
| 2024/03期 | 39円 | 44.7% |
| 2025/03期 | 40円 | 46.9% |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は安定的な配当維持を基本方針としつつ、長期的な増配による株主還元を重視しています。配当性向は40%台後半を維持しており、業績成長に伴う利益還元姿勢が明確です。株主優待制度と合わせた総合的な利回りによって、長期保有を促す還元政策をとっています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 109.4万円 | 9.4万円 | 9.4% |
| 2022期 | 101.6万円 | 1.6万円 | 1.6% |
| 2023期 | 126.7万円 | 26.7万円 | 26.7% |
| 2024期 | 156.2万円 | 56.2万円 | 56.2% |
| 2025期 | 162.3万円 | 62.3万円 | 62.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用取引では売り残が買い残を大幅に上回る信用倍率0.07倍となっており、将来の株価下落を見込む投資家が多い一方、株価が上昇した際の買い戻し(踏み上げ)への期待も内包しています。PER・PBRは業界平均と比較して割安な水準にあり、一方で配当利回りは2.94%と魅力的です。株価の割安感と高い配当利回りが、今後の株価を下支えする可能性があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 34.5億円 | 11.6億円 | 33.5% |
| 2022/03期 | 39.6億円 | 14.0億円 | 35.4% |
| 2023/03期 | 44.9億円 | 17.8億円 | 39.8% |
| 2024/03期 | 46.6億円 | 15.2億円 | 32.7% |
| 2025/03期 | 46.9億円 | 17.4億円 | 37.1% |
法人税等の支払額は税引前利益の変動に連動しており、実効税率は概ね30%台前半から40%弱の間で推移しています。これは日本の標準的な税率水準であり、特定の過大な税負担や税務メリットの偏りは見られません。税引前利益が約47億円規模で推移する中、適切な税務処理によって安定的な納税を行っています。
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「老舗ベッドメーカーが、介護・福祉の追い風に乗りメディカルサービス企業へと変貌中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。