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ローランド

Roland Corporation

最終更新日: 2026年3月29日

ROE5.2%
BPS1557.6円
自己資本比率49.2%
FY2025/3 有報データ

音で世界を創造する、電子楽器のグローバル・イノベーター

すべてのクリエイターが音楽表現を最大限に発揮できる、テクノロジーと音楽が融合した未来を創造します。

この会社ってなに?

あなたが趣味でピアノを始めたいと思ったとき、ヘッドホンで夜でも練習できる電子ピアノを選んだら、それはローランドの製品かもしれません。また、好きなアーティストのライブ映像で、キーボードや電子ドラムに『Roland』や『BOSS』というロゴを見たことがあるかもしれません。実は、プロのミュージシャンから音楽愛好家まで、世界中の音楽シーンの裏側をローランドの技術が支えています。最近では、AIが作曲を手伝ってくれるような新しいソフトウェアも開発しており、誰もが音楽を創り出せる未来を目指しています。

電子楽器の世界的なメーカー。FY2025は売上高1009.5億円、営業利益94.12億円を記録しましたが、米国子会社の減損損失計上により純利益は21.68億円と大幅な減益となりました。現在は2028年を最終年度とする新中期経営計画を推進中で、売上高1,200億円、営業利益144億円の達成を目指しています。課題であった中国市場の底打ちに加え、楽器購入者の継続利用を促すデジタルサービスが今後の成長の鍵を握ります。

その他製品プライム市場

会社概要

業種
その他製品
決算期
12月
本社
静岡県浜松市浜名区新都田1-6-4
公式
www.roland.com

社長プロフィール

蓑輪 雅夫
蓑輪 雅夫
代表取締役社長 CEO
改革者
私たちは電子楽器を通じて、世界中の人々の創造力を刺激することを使命としています。デジタル技術を活用し、楽器をインターネットに繋げることで、初心者からプロまで誰もが音楽を楽しめる未来を創造し、音楽文化の発展に貢献し続けます。

この会社のストーリー

1972
ローランド株式会社設立

創業者、梯郁太郎氏が大阪市にローランドを設立。電子楽器の新たな時代が幕を開けた。

1980
歴史的リズムマシン「TR-808」発売

発売当時は商業的に成功しなかったが、後にヒップホップやダンスミュージックに不可欠な存在となり、音楽史に名を刻んだ。

1981
シンセサイザーの名機「JUPITER-8」発売

その豊かなサウンドで世界中のトップミュージシャンを魅了し、数多くのヒット曲で使用された。

2014
MBOによる非上場化という大きな決断

業績低迷からの脱却と迅速な構造改革を目指し、経営陣による自社買収(MBO)を実施。株式を非公開化し、事業の再構築に着手した。

2020
改革を経て、東京証券取引所に再上場

筋肉質な経営体質への転換を成し遂げ、再び株式市場へ。新たな成長ステージへの挑戦を開始した。

2024
AIを活用した音楽制作ソフトウェアを発表

AIアシストによるメロディー生成ソフトウェア『Melody Flip』をリリース。創造性を拡張するツールとして、音楽制作の未来を切り拓く。

2026
新中期経営計画を策定

最終年度の2028年に売上高1,200億円を目指す計画を発表。デジタル活用と顧客との関係強化を柱に、持続的な成長を狙う。

注目ポイント

世界を魅了する電子楽器のパイオニア

リズムマシン「TR-808」など、世界の音楽シーンを変えた数々の名機を開発。欧米でも高いシェアを誇り、グローバルに事業を展開しています。

MBOからのV字回復!変革を恐れない経営

2014年にMBOで非上場化し、大胆な構造改革を断行。2020年に再上場を果たし、筋肉質な経営体質へと生まれ変わりました。

株主還元への高い意識

安定した配当を継続しており、配当利回りは業界でも高水準です。株主への利益還元に積極的な姿勢がうかがえます。

サービスの実績は?

170
1株当たり年間配当金
FY2025実績
+0.0% YoY
1.5%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
78.5%
配当性向
FY2024実績
+21.5%p YoY
9.3%
営業利益率
FY2025実績
-0.7%p YoY
90%超
海外売上高比率
FY2023時点 (推定)

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 170円
安全性
普通
自己資本比率 49.2%
稼ぐ力
普通
ROE 5.2%
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
170
方針: 配当性向40%目標
1株配当配当性向
FY2021/313844.1%
FY2022/315647.7%
FY2023/317057.1%
FY2024/317078.5%
FY2025/3170208.1%
4期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

同社は利益還元を重視しており、配当性向を指標とした株主還元を継続的に行っています。FY2025/3は一時的な減益により配当性向が跳ね上がりましたが、年間170円の配当を維持する姿勢は評価されます。今後は持続可能な還元方針を堅持し、業績成長に伴う増配が期待されます。

同業比較(収益性)

その他製品の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
5.2%
業界平均
9.3%
営業利益率下回る
この会社
9.3%
業界平均
9.8%
自己資本比率下回る
この会社
49.2%
業界平均
61.0%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3958億円
FY2023/31,024億円
FY2024/3994億円
FY2025/31,010億円
営業利益
FY2022/3108億円
FY2023/3119億円
FY2024/399.5億円
FY2025/394.1億円

ローランドの売上高は前期比で横ばい圏の推移を辿り、FY2025/3には売上高約1,010億円を達成しました。一方、利益面では米国子会社のドラム・ワークショップにおける約38億円の減損損失計上が響き、最終利益は大幅な減益となりました。次期は構造改革の進展と主要製品の底堅い需要を背景に、売上高約1,064億円、純利益約72億円への回復を目指します。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
5.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
2.6%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
9.3%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2020/321.3%9.3%11.1%
FY2021/330.0%16.3%13.9%
FY2022/326.5%11.6%11.2%
FY2023/320.3%10.1%11.6%
FY2024/312.8%7.3%10.0%
FY2025/35.2%2.6%9.3%

収益性指標は、直近の特別損失の影響を受け、ROE(自己資本利益率)が5.2%まで低下するなど厳しい水準となりました。営業利益率は約9.3%を維持しており、本業の収益力そのものが完全に損なわれたわけではありません。今後の課題は、減損後の資産効率を改善し、かつてのような20%超のROE水準へどのように回帰できるかという点にあります。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率49.2%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
414億円

同社は財務健全性が非常に高く、有利子負債ゼロの実質無借金経営を継続しています。自己資本比率は49.2%を確保しており、不測の事態に対する耐性は極めて強固です。潤沢なネットキャッシュを背景に、成長投資や株主還元を機動的に実施できる強固なバランスシートを構築しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+137億円
営業CF
投資に使ったお金
-64.4億円
投資CF
借入・返済など
-74.2億円
財務CF
手元に残ったお金
+72.6億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2020/369.0億円-9.0億円-36.7億円60.0億円
FY2021/349.3億円-8.0億円-60.7億円41.3億円
FY2022/37.9億円-114億円129億円-106億円
FY2023/3154億円-35.8億円-86.7億円119億円
FY2024/3117億円-11.9億円-96.6億円105億円
FY2025/3137億円-64.4億円-74.2億円72.6億円

営業キャッシュフローは安定的にプラスを維持しており、本業で稼ぐ力は健在です。投資キャッシュフローは成長に向けた設備投資等でマイナスとなっていますが、フリーキャッシュフローは安定して創出されています。強固なキャッシュ創出力を背景に、財務の健全性を維持しつつ、株主への還元と将来の成長投資を両立させています。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2020/362.8億円19.8億円31.5%
FY2021/3101億円15.2億円15.0%
FY2022/3103億円13.1億円12.8%
FY2023/3112億円30.0億円26.9%
FY2024/384.1億円24.4億円29.0%
FY2025/390.2億円68.5億円76.0%

FY2025/3の法人税等負担率が大幅に上昇しているのは、米国子会社での減損損失に関連した税務上の処理や、繰延税金資産の取り崩し等が影響したと考えられます。通常期は概ね法定実効税率に近い28〜30%程度で推移しています。次期以降は業績の回復に伴い、税率も平準化していく見通しです。

会社の公式開示情報

EDINET開示情報によると、電子楽器事業が売上の大半を占め、ピアノや電子ドラムなどが主要な収益源となっています。近年のリスク要因としては、米国子会社の減損損失や地政学的な関税影響が挙げられ、これらに対してはデジタル活用による構造改革と新規顧客層の開拓で対応を図っています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
新中計の目標は高いが、近年の業績予想は精度が低く、利益目標の達成には不透明感が残る。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

新中期経営計画
FY2026〜FY2028
売上高: 目標 1,200億円 順調 (1009.5億円)
84.1%
営業利益: 目標 144億円 やや遅れ (94.12億円)
65.4%
親会社株主に帰属する当期純利益: 目標 102億円 大幅遅れ (21.68億円)
21.3%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2022850億円964億円958億円+12.7%
FY20231,056億円1,024億円1,025億円-2.9%
FY2024999億円994億円-0.5%
FY20251,009億円1,010億円+0.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2022116億円110億円108億円-7.3%
FY2023124億円120億円119億円-4.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2028年を最終年度とする新中期経営計画では、売上高1,200億円(年平均成長率+5.9%)、営業利益144億円を目標に掲げています。これは、直近FY2025の実績(売上1009.5億円、営業利益94.12億円)から見ると挑戦的な水準です。過去の業績予想は、売上高は比較的近いものの、利益面では未達となる傾向があり、目標達成の確度には注意が必要です。計画の柱である「楽器のインターネット接続」による顧客エンゲージメント強化が、収益向上にどう結びつくかが今後の焦点となります。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残20,800株
売り残5,500株
信用倍率3.78倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2026年12月期 第1四半期決算発表2026年5月中旬
2026年12月期 第2四半期決算発表2026年8月中旬

同業のヤマハなどと比較すると、PERは割安な水準ですが、PBRはやや割高感があります。一方で、配当利回りは4.27%と業界平均を大きく上回る高水準であり、株主還元への意識の高さが伺えます。信用倍率は3.78倍と買い残が優勢で、短期的な需給はやや緩いものの、将来の成長への期待感が反映されていると考えられます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +8.5%
メディア数
48
株探, 日本経済新聞, PR TIMES, 会社四季報オンライン, Yahoo!ファイナンス
業界内ランキング
上位 15%
その他製品業種 120社中 18位
報道のトーン
60%
好意的
30%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
中期経営計画30%
製品・AI開発20%
その他10%

最近の出来事

2026年2月中期経営計画

2028年12月期目標売上1,200億円、営業利益144億円を目指す新中期経営計画を策定。

2025年11月3Q決算

第3四半期累計で関税影響を乗り越え経常利益の2桁増益を達成。

2025年1月AIサービス

AIアシストによる音楽制作ソフトウェア『Melody Flip』を発表し、創造性の拡張を推進。

ローランド まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 170円
安全性
普通
自己資本比率 49.2%
稼ぐ力
普通
ROE 5.2%
話題性
好評
ポジティブ 60%

「電子楽器の巨人が、MBOと再上場を経て、AIと共に音楽の未来を奏でる」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/09 / データ提供: OSHIKABU