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共同印刷

Kyodo Printing Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月29日

ROE5.3%
BPS209.7円
自己資本比率49.8%
FY2025/3 有報データ

120年以上の歴史を礎に、印刷の枠を超え『共にある未来』を創造する総合ソリューション企業

私たちは、彩り豊かなコミュニケーションを通じて、人と社会と未来をつなぎ、世界中の人々のより良い暮らしと、持続可能な社会の実現に貢献します。

この会社ってなに?

あなたが毎日使う歯磨き粉や化粧品のチューブ、実はその多くを共同印刷が作っているかもしれません。また、お財布に入っているクレジットカードやポイントカード、あるいは会社の社員証といったICカードも、同社が手掛ける得意分野の一つです。スーパーで目にする食品のパッケージや、自宅に届く公共料金の請求書など、普段あまり意識しない『印刷』とその周辺技術が、私たちの暮らしの様々な場面を支えています。本や雑誌だけでなく、生活に欠かせない製品の裏側で、共同印刷は重要な役割を担っているのです。

総合印刷業界3位の老舗企業。FY2025は売上高999.8億円、営業利益23.31億円を達成。伝統的な出版・商業印刷の需要減を、ICカードなどの情報セキュリティ事業や、化粧品・食品向けチューブなどの生活・産業資材事業で補う収益構造へと転換を進めています。FY2026は営業利益28.00億円への成長を見込んでおり、非印刷分野への事業ポートフォリオ改革が利益率改善の鍵を握ります。

その他製品プライム市場

会社概要

業種
その他製品
決算期
3月
本社
東京都文京区小石川4丁目14番12号
公式
www.kyodoprinting.co.jp

社長プロフィール

大橋 輝臣
大橋 輝臣
代表取締役社長
挑戦者
私たちは創業以来培ってきた技術と信頼を基盤に、大きな変革の時代に挑戦しています。印刷事業で培った強みを活かしつつ、情報コミュニケーション、生活・産業、エレクトロニクスの各分野で新たな価値を創造し、社会課題の解決に貢献することで『共にある未来』の実現を目指します。

この会社のストーリー

1897
創業 - 博進社としてスタート

出版・商業印刷を目的として東京・牛込に「博進社」を創業。これが、120年以上にわたる共同印刷の歴史のはじまりとなる。

1925
共同印刷株式会社の設立

博進社と精美堂が合併し「共同印刷株式会社」が誕生。総合印刷会社としての基盤を確立し、さらなる成長への道を歩み始める。

1949
東京証券取引所に上場

戦後の復興期を経て、企業としての社会的な信頼を高め、さらなる飛躍を目指して東京証券取引所に株式を上場する。

1980s
事業の多角化と技術革新

従来の出版・商業印刷に加え、ビジネスフォームやチューブ製品などの生活・産業資材分野へ進出。ICカードの開発にも着手し、事業の多角化を推進した。

2017
新サービス「CRooM+」の開始

企業と会員とのコミュニケーション活性化を支援する新サービスを開始。印刷で培ったノウハウを活かし、デジタルソリューション分野での事業を強化する。

2023
非印刷分野への注力と理念体系の刷新

長期ビジョンを策定し、「非印刷に重心を移す」戦略を明確化。時代の変化に対応し、情報セキュリティや産業資材など新たな収益の柱の育成を加速させる。

2024
グループ会社の再編と連携強化

グループ会社である共同印刷西日本と共同エフテックの合併を発表。グループ全体の経営資源を最適化し、シナジーを創出することで競争力を高める。

2025
『共にある未来』へ

中期経営計画に基づき、既存事業の強化と新規事業の創出を両輪で推進。サステナブルな社会の実現に貢献し、持続的な企業価値向上を目指す。

注目ポイント

伝統から革新へ、事業ポートフォリオの転換

総合印刷3位の老舗でありながら、収益源は情報セキュリティや生活・産業資材へとシフト。「非印刷分野」への事業転換を進め、時代の変化に対応する柔軟性が魅力です。

株主への安定した利益還元

PBRは0.7倍台と割安感がありながら、配当とQUOカードなどの株主優待を合わせた利回りは魅力的な水準です。株主還元への意識も高く、長期保有に向いています。

BPOやDX支援など、未来への成長投資

「相続事務支援BPOサービス」や企業のDXを支援するソリューションなど、社会のニーズに応える新規事業を積極的に展開。印刷業で培った信頼と技術を武器に、新たな成長領域を切り拓いています。

サービスの実績は?

999.8億円
連結売上高
FY2025実績
+3.1% YoY
23.31億円
連結営業利益
FY2025実績
+47.8% YoY
33.10億円
連結純利益
FY2025実績
+121.4% YoY
140
1株当たり配当金
FY2025実績
+40.0% YoY
47.8%
営業利益成長率 (YoY)
FY2025実績

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 35円
安全性
普通
自己資本比率 49.8%
稼ぐ力
普通
ROE 5.3%
話題性
普通
ポジティブ 30%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
35
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2021/32525.8%
FY2022/32529.9%
FY2023/32562.8%
FY2024/32550.2%
FY2025/33530.4%
1期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月・9月

株主還元を重要な経営方針と位置づけており、安定的な配当の維持と強化に努めています。業績連動を考慮しつつ、長期保有株主を優遇する優待制度を組み合わせることで、中長期的な株主の育成を図っています。今後も資本効率を意識した持続的な還元強化を目指す方針です。

同業比較(収益性)

その他製品の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
5.3%
業界平均
9.1%
営業利益率下回る
この会社
2.3%
業界平均
10.1%
自己資本比率下回る
この会社
49.8%
業界平均
66.2%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3884億円
FY2023/3934億円
FY2024/3970億円
FY2025/31,000億円
営業利益
FY2022/37.6億円
FY2023/37.8億円
FY2024/315.8億円
FY2025/323.3億円

当社の売上高は堅調に推移し、直近のFY2025/3には約1,000億円の大台に到達しました。利益面では、構造改革や高付加価値製品へのシフトが奏功し、営業利益は前期比で大幅な伸長を見せています。次期(FY2026/3)もさらなる増収増益を見込んでおり、既存の印刷事業から情報・産業資材等の成長領域へのポートフォリオ転換が業績を牽引する見通しです。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
5.3%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
2.6%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
2.3%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/31.3%0.6%0.7%
FY2022/31.1%0.5%0.9%
FY2023/32.2%1.0%0.8%
FY2024/32.4%1.1%1.6%
FY2025/35.3%2.6%2.3%

収益性指標は改善基調にあり、営業利益率はFY2021/3の0.7%から直近では2.3%へと着実に上昇しています。ROE(自己資本利益率)も5.3%まで向上しており、資本効率の改善を経営の重要課題と位置づけています。依然として印刷業界特有の競争環境下にはありますが、付加価値の高いソリューション事業への転換が着実に利益率の底上げに寄与しています。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率49.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
235億円
会社の純資産
629億円

自己資本比率は約50%前後を維持しており、強固な財務基盤を保持しています。直近では有利子負債が約235億円存在しますが、総資産に対する規模は適切に管理されており、健全性は保たれています。資産効率の向上に向けた取り組みを継続しており、安定した経営基盤を背景とした成長投資と株主還元を両立できる財務余力を有しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+67.4億円
営業CF
投資に使ったお金
-9.0億円
投資CF
借入・返済など
-46.4億円
財務CF
手元に残ったお金
+58.4億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/356.4億円-74.0億円15.3億円-17.6億円
FY2022/354.2億円-66.3億円-26.2億円-12.1億円
FY2023/3234億円-44.2億円-174億円190億円
FY2024/331.1億円-29.1億円2.7億円2.0億円
FY2025/367.4億円-9.0億円-46.4億円58.4億円

営業キャッシュフローは本業の稼ぐ力を反映して安定的であり、直近では約67億円の営業キャッシュ・インを確保しています。投資キャッシュフローは設備投資や事業開発に向けて適宜支出していますが、フリーキャッシュフローは黒字を維持しています。潤沢な手元資金を背景に、成長投資に加え、積極的な株主還元を実行できる体制を整えています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1人材基盤 当社グループは、価値創造人材を確保及び強化する仕組みと環境の整備に努めております
2災害・パンデミック」においてリスク認識をしております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/313.4億円5.2億円38.7%
FY2022/313.0億円6.2億円47.4%
FY2023/312.9億円3,600万円2.8%
FY2024/320.8億円5.9億円28.2%
FY2025/327.5億円0円0.0%

法人税等の支払いは税引前利益の変動や税務上の繰越欠損金の活用により年度ごとに大きく異なります。特に直近期においては、税務上の措置により実質的な法人税負担が軽微となっている影響が利益に反映されています。今後も利益成長に伴い、適正な税務処理を通じて企業価値を最大化する方針です。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
638万円
従業員数
3,215
平均年齢
45.1歳
平均年収従業員数前年比
当期638万円3,215-

平均年収は638万円と、印刷業界の平均的な水準に位置しています。業績に連動した配分やデジタル事業への転換による収益性向上が、今後の給与水準引き上げに向けた重要な鍵となります。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主51.6%
浮動株48.4%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関27.7%
事業法人等23.9%
外国法人等8.6%
個人その他37.5%
証券会社2.2%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は東京インキ。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社 (信託口)(681,000株)9.35%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(退職給付信託口・DIC株式会社口)(600,000株)8.23%
東京インキ株式会社(583,000株)8%
株式会社日本カストディ銀行(信託E口)(255,000株)3.5%
artience株式会社(216,000株)2.97%
朝日生命保険相互会社(200,000株)2.74%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(191,000株)2.62%
株式会社みずほ銀行(189,000株)2.59%
INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)(170,000株)2.34%
共同印刷従業員持株会(165,000株)2.27%

主要株主に信託銀行や大手金融機関が名を連ねており、安定的な機関投資家比率が高い構成です。創業家や特定企業による支配色は薄く、従業員持株会も一定の保有割合を維持しており、経営の独立性と安定性を両立させています。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億4,900万円
取締役7名の合計

出版・商業印刷を核としつつ、BPO(業務代行)や情報セキュリティ分野へのシフトを加速させています。設備投資額が約49.4億円に達するなど、印刷からデジタルトランスフォーメーション(DX)関連への事業ポートフォリオ変革に向けた積極的な投資姿勢が鮮明です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 2名(18.2% 男性 9
18%
82%
監査報酬
4,300万円
連結子会社数
15
設備投資額
49.4億円
平均勤続年数(従業員)
16.4
臨時従業員数
519

女性役員比率は18.2%であり、登用が進みつつある段階です。15社の連結子会社を抱えるグループ経営体制を敷いており、監査体制については4,300万円の監査報酬を支払うなど、適正なガバナンスとコンプライアンスの維持に注力しています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
過去の中計は取り下げ。近年の業績予想は未達が目立ち、計画達成力には課題が残る。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

FY2026 業績予想
FY2026
売上高: 目標 1,035億円 順調 (999.8億円)
96.6%
営業利益: 目標 28億円 順調 (23.31億円)
83.3%
純利益: 目標 38.5億円 順調 (33.10億円)
86%
(旧)中期経営計画
FY2021~FY2024
営業利益: 目標 未達(目標取り下げ) 未達 (15.77億円 (FY2024))
0%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202523億円23億円+1.3%
FY202417億円16億円-7.2%
FY202311億円8億円-29.5%
FY20229億円8億円-16.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

同社は過去に策定した中期経営計画の目標数値を取り下げており、計画達成には課題が見られます。近年の業績予想も、FY2025こそほぼ計画通りに着地したものの、それ以前は期初予想を達成できない年度が続いており、投資家としては慎重な評価が必要です。現在は、FY2026の業績予想(営業利益28億円)を新たな目標としていますが、この達成可否が今後の信頼性を左右するでしょう。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、配当込みTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。これは、株価が市場全体の成長に比べて伸び悩んできたことを示しています。特に、伝統的な印刷事業の縮小懸念が株価の重しとなり、非印刷分野への事業転換による収益性改善が、まだ株主リターンに十分結びついていないことが背景にあると考えられます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+71.5%
100万円 →171.5万円
71.5万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021113.6万円+13.6万円13.6%
FY2022109.1万円+9.1万円9.1%
FY2023112.3万円+12.3万円12.3%
FY2024142.4万円+42.4万円42.4%
FY2025171.5万円+71.5万円71.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残95,300株
売り残不明
信用倍率2.65倍
2026年3月20日時点
今後の予定
2026年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
2026年3月期 第2四半期決算発表2026年11月上旬
2027年3月期 本決算発表2027年5月中旬

信用倍率は2.65倍と比較的落ち着いており、過熱感はありません。業界平均と比較すると、PER・PBRともに割安な水準にあり、特にPBRは解散価値とされる1倍を大きく下回っています。これは、市場が同社の資本効率や将来の成長性に対して、まだ評価しきれていないことを示唆しており、今後の非印刷事業の成長が株価水準を是正する鍵となります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「中立
報道件数(30日)
42
前月比 +5.4%
メディア数
18
日本経済新聞, PR TIMES, 株探, Yahoo!ファイナンス
業界内ランキング
上位 35%
その他製品業種 400社中 140位
報道のトーン
30%
好意的
50%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・財務40%
新製品開発25%
組織再編20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月新製品

意匠性ICカード「TOMOWEL Chic METAL」を発表し、高付加価値事業を強化。

2025年12月資本政策

公募・売出を実施し、資本効率の最適化と流動性の向上を図る。

2024年5月グループ再編

連結子会社である共同印刷西日本とエフテックの吸収合併による経営効率化を実行。

共同印刷 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 35円
安全性
普通
自己資本比率 49.8%
稼ぐ力
普通
ROE 5.3%
話題性
普通
ポジティブ 30%

「『印刷』の名を背負いながら、ICカードやデータ処理で生き残りをかける老舗企業の構造転換劇」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU