未来工業7931
MIRAI INDUSTRY CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが自宅やオフィスで照明のスイッチを入れたり、コンセントにプラグを差し込んだりする時、その壁の裏側では未来工業の製品が活躍しているかもしれません。同社は、電気の配線を保護するパイプや、それらを壁に固定するボックスなど、建物のインフラを支える部品を作っています。普段は目に触れることはありませんが、私たちが安全で快適に電気を使えるのは、同社のような企業の「使いやすさ」を追求した製品のおかげです。DIYで自宅の電気工事をする際には、ホームセンターで同社のロゴが付いたカラフルな製品を見かけることもあるでしょう。
電設資材メーカーの未来工業は、独自の製品開発力で高い利益率を誇ります。2025期は売上高451.1億円(前期比+2.3%)、営業利益68.97億円(同-6.0%)と増収減益で着地しました。これは原材料価格の高騰などが影響したものの、営業利益率は15.3%と高水準を維持しています。次期2026期は売上高469.1億円、営業利益61.49億円の増収減益を見込んでおり、資本効率を重視した経営と株主還元の強化が今後の焦点となります。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 3月
- 本社
- 岐阜県安八郡輪之内町楡俣1695-1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.1% | 4.8% | - |
| 2022/03期 | 5.4% | 4.2% | - |
| 2023/03期 | 5.6% | 4.4% | - |
| 2024/03期 | 10.2% | 8.0% | 16.6% |
| 2025/03期 | 9.3% | 7.4% | 15.3% |
| 3Q FY2025/3 | 7.3%(累計) | 5.7%(累計) | 15.5% |
当社の収益性は、2024/03期以降、営業利益率が15%超の水準へと大きく改善しました。これは独自の製造管理手法と高付加価値な製品ラインナップにより高い収益性を確保できているためです。ROEも2024/03期には10.1%に達しており、資本効率の面でも着実な向上を実現しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 361億円 | — | 28.3億円 | 164.6円 | — |
| 2022/03期 | 369億円 | — | 25.3億円 | 147.3円 | +2.3% |
| 2023/03期 | 396億円 | — | 27.4億円 | 159.4円 | +7.2% |
| 2024/03期 | 441億円 | 73.3億円 | 51.2億円 | 304.5円 | +11.4% |
| 2025/03期 | 451億円 | 69.0億円 | 48.3億円 | 299.6円 | +2.3% |
未来工業の業績は、電設資材等の販売が堅調に推移し、売上高は2021/03期の約361億円から2025/03期には約451億円まで拡大しました。特に2024/03期には営業利益が約73億円と大幅に伸長し、以降も高水準の利益体質を維持しています。次期2026/03期も成長継続を予想しており、ニッチ市場における競争力の高さが業績を牽引しています。 【3Q 2025/03期実績】売上354億円(通期予想比75%)、営業利益55億円(同89%)、純利益38億円(同90%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
電設資材・管材の製造販売を主軸とし、約2万点もの独自製品を保有することで高い営業利益率を誇るニッチトップ企業です。事業リスクとしては、原材料価格の高騰や国内建設市場の動向が挙げられますが、多岐にわたる製品群と安定的な顧客基盤によりリスク耐性は十分にあります。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 452億円 | — | 451億円 | -0.1% |
| 2024期 | 431億円 | — | 441億円 | +2.2% |
| 2023期 | 392億円 | — | 396億円 | +0.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 61億円 | — | 69億円 | +13.0% |
| 2024期 | 56億円 | — | 73億円 | +29.9% |
| 2023期 | 34億円 | — | 40億円 | +17.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
過去の中期経営計画「中期経営計画2024」では売上高、営業利益率、ROEの全目標を達成しており、計画遂行能力は高いと評価できます。また、近年の業績予想は保守的に見積もる傾向があり、特に営業利益は期初予想を大幅に上回って着地するケースが続いています。2026期は減益予想ですが、これもコスト増を慎重に織り込んだ結果であり、実績が上振れする可能性も十分に考えられます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
ナレッジ管理ツール「ナレカン」を全社的に導入し、業務効率化とDX推進を本格化させました。
26年3月期第3四半期決算にて、連結経常利益が前年同期比3.6%減となり、コスト増の影響が示唆されました。
取締役会の実効性に関する評価結果を開示し、ガバナンス体制の継続的な強化を公表しました。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれもFY2025/3末時点
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は2025/03期時点で79.2%に達する強固なバランスシートを誇ります。有利子負債は極めて限定的で、無借金に近い極めて保守的かつ健全な経営が特徴です。豊富な自己資本を背景に、将来の成長投資や株主還元を行うための余力は十分です。 【3Q 2025/03期】総資産673億円、純資産548億円、自己資本比率78.9%、有利子負債4.6億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 50.2億円 | ▲19.2億円 | ▲8.2億円 | 31.0億円 |
| 2022/03期 | 60.4億円 | ▲19.1億円 | ▲9.4億円 | 41.3億円 |
| 2023/03期 | 40.0億円 | ▲19.7億円 | ▲9.8億円 | 20.3億円 |
| 2024/03期 | 46.8億円 | ▲31.8億円 | ▲49.5億円 | 15.0億円 |
| 2025/03期 | 75.3億円 | ▲35.5億円 | ▲26.4億円 | 39.9億円 |
営業キャッシュフローは一貫してプラスで推移しており、安定した本業の稼ぎが盤石な財務基盤を支えています。投資キャッシュフローは工場の設備更新やDX推進などの成長投資に充てられており、将来を見据えた資本配分がなされています。潤沢なフリーキャッシュフロー(約40億円)により、配当などの株主還元を安定的に実施できる体制が整っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%と発展途上ですが、強固な監査体制と長年の高収益体質により、極めて安定した経営基盤を構築しています。連結子会社7社を擁し、従業員1,271名を抱える規模の中で、透明性の高い経営と独特の企業文化を融合させるガバナンス体制が特徴です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 645万円 | 1,271人 | - |
従業員の平均年収は645万円と、製造業の中でも非常に高い水準を維持しています。これは、独自の高付加価値製品による高い収益力を社員に積極的に還元する企業姿勢と、残業ゼロを掲げるなど生産性を重視する経営方針が奏功しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、2024期および2025期においてTOPIXを上回る(アウトパフォーム)パフォーマンスを達成しました。これは、好調な業績を背景とした大幅な増配が株価上昇に加えて株主総利回りを押し上げたことが主な要因です。特に2024期には1株あたり配当を50円から150円へと3倍に引き上げており、株主還元への強い姿勢が市場に評価されました。一方で、それ以前の2021期から2023期にかけてはTOPIXを下回っており、株価の停滞が課題でした。近年の積極的な還元策がTSR向上に直結した形です。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 32円 | 30.8% |
| 2017/03期 | 32円 | 32.1% |
| 2018/03期 | 32円 | 25.3% |
| 2019/03期 | 40円 | 22.5% |
| 2020/03期 | 40円 | 25.4% |
| 2021/03期 | 40円 | 24.3% |
| 2022/03期 | 50円 | 33.9% |
| 2023/03期 | 50円 | 31.4% |
| 2024/03期 | 150円 | 49.3% |
| 2025/03期 | 150円 | 50.1% |
株主優待制度は実施していません。
未来工業は、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけており、安定的な配当の継続を基本方針としています。近年は業績の向上に伴い配当水準を引き上げており、配当性向は50%前後を目安とした積極的な還元姿勢を示しています。今後も強固な財務体質を活かし、持続的な利益成長に応じた配当を行うことを目指しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 108.9万円 | 8.9万円 | 8.9% |
| 2022期 | 98.2万円 | ▲1.8万円 | -1.8% |
| 2023期 | 99.6万円 | ▲0.4万円 | -0.4% |
| 2024期 | 286.8万円 | 186.8万円 | 186.8% |
| 2025期 | 256.6万円 | 156.6万円 | 156.6% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
市場の評価を見ると、未来工業のPER(12.4倍)およびPBR(1.00倍)は、電気機器業界の平均(PER 15.9倍、PBR 2.0倍)と比較して割安な水準にあります。これは、同社の安定性を評価しつつも、爆発的な成長への期待は限定的であることを示唆しています。一方で、配当利回りは4.60%と業界平均を大幅に上回っており、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。信用倍率は2.98倍と比較的落ち着いており、需給バランスは安定していると言えるでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 41.2億円 | 12.9億円 | 31.4% |
| 2022/03期 | 39.5億円 | 14.2億円 | 36.0% |
| 2023/03期 | 41.5億円 | 14.1億円 | 34.0% |
| 2024/03期 | 74.8億円 | 23.6億円 | 31.6% |
| 2025/03期 | 70.7億円 | 22.3億円 | 31.6% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動に概ね連動しており、適正に納税が行われています。実効税率は概ね31%から36%の範囲で推移しており、国内製造業としての標準的な水準です。利益水準が高い2024/03期以降は、約22億円規模の納税を行っており、社会への貢献を果たしています。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
未来工業 まとめ
「『常に考える』を社是に、ニッチな電設資材で圧倒的な利益率を叩き出す『超ホワイト企業』」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。