ダイキョーニシカワ4246
DaikyoNishikawa Corporation
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段運転しているクルマのバンパーや、ダッシュボードといった内装部品。実はその多くをダイキョーニシカワのような会社が作っています。プラスチックを使って、軽くて丈夫、そしてデザイン性の高い部品を製造しているのです。特にマツダのクルマに乗っている方なら、同社の製品に毎日触れている可能性が非常に高いでしょう。普段は直接目にすることのない部品メーカーですが、あなたのカーライフの安全性と快適性を陰で支えている、まさに縁の下の力持ちのような存在です。
自動車用の樹脂部品メーカーで、売上の7割以上をマツダ向けが占める。2022期には赤字転落したが、顧客の生産回復に伴い業績はV字回復。2025期は売上高1685.6億円、営業利益100.04億円と増収増益を達成した。今後はマツダ依存からの脱却が経営課題であり、トヨタ向けEV部品供給など新規顧客開拓を進めている。株価はPBR0.70倍と割安水準にあり、株主還元強化も進めている点が注目される。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 3月
- 本社
- 広島県東広島市寺家産業団地5番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.2% | 1.6% | - |
| 2022/03期 | 2.7% | 1.3% | - |
| 2023/03期 | 0.7% | 0.3% | - |
| 2024/03期 | 7.2% | 3.6% | 5.5% |
| 2025/03期 | 7.5% | 4.1% | 5.9% |
| 3Q FY2026/3 | 8.2%(累計) | 4.0%(累計) | 6.4% |
売上高営業利益率は、2022/03期の赤字局面から着実に改善し、直近では約6%の安定した水準を確保しています。自動車業界における厳しいコスト競争の中でも、技術力に基づく付加価値の向上と効率化により、ROE(自己資本利益率)は7%台まで上昇しました。今後は更なる生産性向上を通じて、中長期目標である9%のROE達成に向けた収益基盤の強化を推進します。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,502億円 | — | 25.4億円 | 35.8円 | - |
| 2022/03期 | 1,167億円 | — | 20.9億円 | -29.4円 | -22.3% |
| 2023/03期 | 1,457億円 | — | 5.2億円 | 7.3円 | +24.9% |
| 2024/03期 | 1,590億円 | 86.9億円 | 57.8億円 | 81.3円 | +9.1% |
| 2025/03期 | 1,686億円 | 100億円 | 65.0億円 | 91.4円 | +6.0% |
当社の売上高は、マツダ向けを中心とする自動車関連部品の安定的な需要を背景に、2025/03期には約1,686億円まで拡大する成長基調にあります。2022/03期には一時的な収益悪化を経験しましたが、その後のコスト構造改革や生産効率の改善が奏功し、利益水準は順調に回復しました。2026/03期予想では、市場環境の不透明感を反映し微減を見込むものの、持続的な高収益体制の構築を目指しています。 【3Q 2026/03期実績】売上1237億円(通期予想比75%)、営業利益79億円(同112%)、純利益64億円(同123%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業は自動車用樹脂製品の製造・販売で、樹脂の軽量化技術を強みに展開しています。リスク要因として、特定顧客(マツダ)への依存度の高さが挙げられますが、近年は取引先開拓や海外事業の再編を進め、事業ポートフォリオの分散化に注力しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2026期 | 71億円 | 71億円 | — | 修正なし |
| 2025期 | 95億円 | 95億円 | 100億円 | +5.3% |
| 2024期 | 82億円 | 82億円 | 87億円 | +6.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2026期 | 1,658億円 | 1,658億円 | — | 修正なし |
| 2025期 | 1,690億円 | 1,690億円 | 1,686億円 | -0.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2027年度を最終年度とする中期経営計画では、連結売上高1,800億円、営業利益率7%を目標に掲げています。初年度である2025期実績は売上高1685.6億円(進捗率93.6%)と順調な滑り出しを見せた一方、営業利益率は5.9%(進捗率85.0%)と課題を残しました。主要顧客であるマツダの生産動向に大きく左右される事業構造から脱却し、目標達成に向けて新規顧客開拓と収益性改善が急務となります。業績予想は期初計画を上回る傾向があり、経営の安定感は評価できます。
最新ニュース
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競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比28.3%増の84.9億円と好調な推移を示した。
主要株主による株式売出と、需給改善を狙った23億円を上限とする自社株買いを実施した。
タイの連結子会社2社を統合し、製品群の一貫提案体制を強化する組織再編を実行した。
AC Biode社との実証実験を通じ、廃プラスチック資源の循環利用技術への取り組みを開始した。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は大幅に向上しており、自己資本比率は2025/03期時点で56.5%と高い水準を維持しています。かつて無借金経営を維持していましたが、成長投資に伴う有利子負債のコントロールを図りつつ、強固なネット資産基盤を構築しました。資産効率の最適化を図ることで、不確実な経済環境にも耐えうる筋肉質なバランスシートを実現しています。 【3Q 2026/03期】総資産1635億円、純資産896億円、自己資本比率48.4%、有利子負債257億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 168億円 | 176億円 | 85.7億円 | 7.8億円 |
| 2022/03期 | 37.0億円 | 201億円 | 35.8億円 | 164億円 |
| 2023/03期 | 140億円 | 89.9億円 | 76.2億円 | 50.6億円 |
| 2024/03期 | 204億円 | 15.9億円 | 88.0億円 | 220億円 |
| 2025/03期 | 168億円 | 75.8億円 | 183億円 | 92.0億円 |
営業キャッシュフローは堅調に推移しており、本業による稼ぐ力が安定しています。2024/03期には投資回収が寄与し約220億円のフリーキャッシュフローを創出しました。潤沢なキャッシュは、借入金の返済や自社株買いといった株主還元、および将来の成長に向けた戦略的投資へと機動的に充当されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は14.3%であり、多様性の確保に向けて改善の余地があります。監査体制は監査役会設置会社として機能しており、自動車部品専業として一定の規模(連結子会社14社)を擁しながらも、堅実なガバナンス体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 567万円 | 5,779人 | - |
従業員平均年収は567万円で、自動車部品業界の中では堅実な水準を維持しています。マツダ車向け部品が売上の大半を占めるという事業構造上、顧客メーカーの生産動向や自動車業界全体の景況感に連動して給与水準も推移する傾向にあります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。2022期以降、同社のTSRはTOPIX(東証株価指数)のパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。これは、2022期に赤字転落するなど業績が一時的に悪化したことや、自動車部品セクター全体が低PBRで評価される市場環境が背景にあります。株価は回復基調にあるものの、市場全体の成長率には追いついていない状況を示唆しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2017/03期 | 28円 | 20.4% |
| 2018/03期 | 34円 | 19.3% |
| 2019/03期 | 34円 | 23.2% |
| 2020/03期 | 30円 | 43.3% |
| 2021/03期 | 30円 | 83.9% |
| 2022/03期 | 30円 | - |
| 2023/03期 | 30円 | 411.0% |
| 2024/03期 | 32円 | 39.3% |
| 2025/03期 | 36円 | 39.4% |
株主優待制度は既に廃止されています。
配当方針は「DOE3.0%基準」を掲げ、連結配当性向30%程度を目安とした安定的かつ継続的な利益還元を基本としています。株主優待を廃止する一方で、増配を継続し株主への直接的なキャッシュリターンを重視する姿勢を明確にしました。今後も経営基盤を強化しながら、資本効率を意識した還元策を維持する方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 162.8万円 | 62.8万円 | 62.8% |
| 2022期 | 121.5万円 | 21.5万円 | 21.5% |
| 2023期 | 148.8万円 | 48.8万円 | 48.8% |
| 2024期 | 180.8万円 | 80.8万円 | 80.8% |
| 2025期 | 153.0万円 | 53.0万円 | 53.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は38.42倍と高い水準にあり、信用買い残が積み上がっている状況は、将来的な売り圧力への警戒が必要です。業界比較では、PBRが自動車部品セクターの平均(約0.6倍)を若干上回るものの、依然として解散価値を下回る割安な水準にあります。一方で、配当利回りは4%を超え、業界平均を大きく上回る魅力的な水準です。この高配当が株価の下支え要因となる可能性があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 53.9億円 | 28.5億円 | 52.9% |
| 2022/03期 | -9.8億円 | 0円 | - |
| 2023/03期 | 28.6億円 | 23.5億円 | 81.9% |
| 2024/03期 | 87.8億円 | 29.9億円 | 34.1% |
| 2025/03期 | 96.9億円 | 31.9億円 | 32.9% |
税引前利益の変動に伴い法人税等の支払額も連動しています。2023/03期には利益水準に対して税負担率が高まりましたが、近年の業績回復とともに実効税率は標準的な水準に収束しています。適切な税務管理を通じて、実効税率をコントロールする体制を整えています。
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ダイキョーニシカワ まとめ
「マツダ依存からの脱却を目指す、自動車樹脂部品のスペシャリスト」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。