前澤化成工業7925
MAEZAWA KASEI INDUSTRIES CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが家で料理をしたり、お風呂に入ったり、トイレを使ったりするとき、当たり前のように水が流れていきますよね。その水の通り道である水道管や下水管をつなぐ部品の多くで、実は前澤化成工業の製品が活躍しています。普段は地面の下や壁の中に隠れていて目にすることはありませんが、私たちの快適で衛生的な暮らしを静かに支えている「縁の下の力持ち」です。あなたの家のインフラも、この会社の製品が支えているかもしれません。
前澤化成工業は、塩ビ製の上下水道関連製品を主力とするBtoBインフラ企業です。2025期は売上高241.7億円、営業利益21.64億円と増収増益を達成し、安定した成長軌道にあります。国内のインフラ更新需要を背景に堅調な業績を維持しており、株主還元にも積極的です。2025年10月に予定されている前澤工業との経営統合により、事業基盤の強化と収益力向上を目指しており、今後のシナジー創出が最大の注目点となります。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋小網町17-10
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2.0% | 1.7% | - |
| 2022/03期 | 2.1% | 1.8% | - |
| 2023/03期 | 3.9% | 3.2% | - |
| 2024/03期 | 3.5% | 2.8% | 7.4% |
| 2025/03期 | 4.2% | 3.5% | 9.0% |
| 3Q FY2026/3 | 4.1%(累計) | 3.1%(累計) | 9.5% |
収益性については、営業利益率が2021/03期の4.4%から2025/03期には9.0%まで着実に上昇しており、製造プロセスの改善と高付加価値製品へのシフトが功を奏しています。ROE(自己資本利益率)も4%台へ向上し、限られた経営資源からより多くの利益を生み出す体制が整ってきました。効率性を重視した経営指標の改善は、今後のさらなる企業価値向上の裏付けとなっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 210億円 | — | 7.5億円 | 51.0円 | - |
| 2022/03期 | 219億円 | — | 8.0億円 | 53.8円 | +4.3% |
| 2023/03期 | 235億円 | — | 14.6億円 | 98.6円 | +7.4% |
| 2024/03期 | 239億円 | 17.7億円 | 13.6億円 | 91.8円 | +1.8% |
| 2025/03期 | 242億円 | 21.6億円 | 17.1億円 | 115.5円 | +1.0% |
前澤化成工業の業績は、上下水道関連製品の安定した需要を背景に底堅く推移しており、売上高は2021/03期の約210億円から2025/03期には約242億円まで順調に拡大しました。特に営業利益は効率化の進展により利益率が改善し、直近では約21.6億円と高い水準を維持しています。今後は前澤工業との経営統合によるシナジー効果が期待され、2026/03期も増収増益の継続を計画しています。 【3Q 2026/03期実績】売上186億円(通期予想比74%)、営業利益18億円(同80%)、純利益16億円(同91%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINETデータでは、塩ビ製の上下水道関連製品を主力としたニッチトップ戦略の強みが顕著です。原材料価格の変動や自然災害による建設需要への影響といった事業リスクを抱えつつも、持続的な成長に向けた設備投資と財務体質の維持が重視されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 245億円 | — | 242億円 | -1.3% |
| 2024期 | 236億円 | — | 239億円 | +1.4% |
| 2023期 | 226億円 | — | 235億円 | +3.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 20億円 | — | 22億円 | +8.2% |
| 2024期 | 16億円 | — | 18億円 | +12.2% |
| 2023期 | 11億円 | — | 19億円 | +70.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「SHIFT 2026」では、2026期に売上高250億円、営業利益22億円を目標としています。2025期実績時点で売上高進捗率96.7%、営業利益進捗率98.4%と、目標達成に向けて極めて順調に進んでいます。近年の業績予想は期初時点で保守的な傾向が強く、特に利益面では3期連続で期初予想を大幅に上回って着地しており、堅実な経営姿勢がうかがえます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2024年度から2026年度までを対象とする中期経営計画「SHIFT 2026」を公表し、成長戦略を明確化。
前澤工業株式会社との間で共同持株会社設立に向けた経営統合契約を締結し、事業基盤の強化へ。
2026年3月期第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比12.7%増の21.2億円に到達する好調な決算を発表。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は80%超という強固な水準を維持しており、実質無借金経営に近い安定した財務基盤を有しています。2024/03期以降は一時的に有利子負債が発生していますが、総資産に対する割合は軽微であり、経営の安全性は揺らいでいません。積み上がった純資産により、不況時や新規投資にも対応可能な高い耐性を備えています。 【3Q 2026/03期】総資産517億円、純資産431億円、自己資本比率74.8%、有利子負債3.3億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 21.7億円 | 6.4億円 | 5.4億円 | 15.3億円 |
| 2022/03期 | 17.5億円 | 6.9億円 | 6.8億円 | 10.6億円 |
| 2023/03期 | 17.8億円 | 15.9億円 | 8.1億円 | 1.9億円 |
| 2024/03期 | 26.1億円 | 7.6億円 | 8.1億円 | 18.5億円 |
| 2025/03期 | 18.7億円 | 4.6億円 | 8.5億円 | 14.2億円 |
営業活動によるキャッシュフローは常にプラスを維持しており、本業で着実に現金を稼ぎ出す力が定着しています。2024/03期には営業CFが26億円を超え過去最高水準に達するなど、利益成長がキャッシュ創出力に直結しました。投資活動は将来の成長に向けた適度な支出に留まっており、強固なフリーキャッシュフロー(自由に使える資金)を配当等の株主還元に回せる健全なサイクルを構築しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%にとどまっていますが、監査等委員会設置会社を採用し、経営監視機能を強化しています。連結子会社2社を擁し、経営統合やM&Aを通じた効率的なグループガバナンス体制の構築を進めている企業規模です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 651万円 | 558人 | - |
従業員平均年収は651万円であり、化学・プラスチック業界の水準と比較しても堅実な給与水準といえます。長年培った上下水道関連製品での安定した収益基盤が、社員の着実な報酬を支える背景となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、2024期まではTOPIXをアンダーパフォームする期間もありましたが、2025期には209.7%となり、TOPIX(213.4%)とほぼ同水準までキャッチアップしています。これは、堅調な業績と増配による株価上昇が背景にあります。特に2025期の配当金は69円と前期の50円から大幅に増加しており、株主還元強化の姿勢がTSRの向上に大きく貢献しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 30円 | 70.1% |
| 2017/03期 | 30円 | 74.1% |
| 2018/03期 | 30円 | 335.9% |
| 2019/03期 | 33円 | 74.5% |
| 2020/03期 | 35円 | 76.6% |
| 2021/03期 | 35円 | 68.6% |
| 2022/03期 | 50円 | 93.0% |
| 2023/03期 | 50円 | 50.7% |
| 2024/03期 | 50円 | 54.4% |
| 2025/03期 | 69円 | 59.7% |
| 必要株数 | 300株以上(約69万円) |
| 金額相当 | 約3,000円相当〜 |
| 権利確定月 | 6月・12月 |
配当方針として、安定的な株主還元と業績成長を両立させる姿勢を明確にしています。特に2025/03期には年間配当を69円に増配しており、業績拡大を反映した還元強化が目立ちます。今後は配当性向の目標を意識しつつ、株主優待と合わせたトータルリターンの向上に努める方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 105.9万円 | 5.9万円 | 5.9% |
| 2022期 | 136.8万円 | 36.8万円 | 36.8% |
| 2023期 | 166.1万円 | 66.1万円 | 66.1% |
| 2024期 | 193.6万円 | 93.6万円 | 93.6% |
| 2025期 | 209.7万円 | 109.7万円 | 109.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは0.81倍と業界平均(1.2倍)を下回り、資産価値に対して株価が割安な水準にあることを示唆しています。配当利回りは3.06%と業界平均より高く、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。信用倍率は0.56倍と売り残が多く、株価の上昇局面では売り方の買い戻し(踏み上げ)による一段高も期待される需給環境です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 12.3億円 | 4.8億円 | 38.7% |
| 2022/03期 | 16.3億円 | 8.3億円 | 51.0% |
| 2023/03期 | 22.3億円 | 7.6億円 | 34.3% |
| 2024/03期 | 20.7億円 | 7.1億円 | 34.3% |
| 2025/03期 | 25.1億円 | 7.9億円 | 31.6% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動に連動しており、適正な納税が行われています。過去には一時的な会計上の要因で税負担率が上昇した年もありましたが、近年は概ね30%前後で安定しています。2026/03期については、制度適用や税効果会計の調整により一時的に実効税率が低下する見通しです。
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※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。