前澤化成工業
MAEZAWA KASEI INDUSTRIES CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月29日
見えないところで暮らしを支える、水インフラのトップランナー
私たちは、水環境を総合的にプロデュースし、「ひと」と「地球」の未来に貢献します。
この会社ってなに?
あなたが家で料理をしたり、お風呂に入ったり、トイレを使ったりするとき、当たり前のように水が流れていきますよね。その水の通り道である水道管や下水管をつなぐ部品の多くで、実は前澤化成工業の製品が活躍しています。普段は地面の下や壁の中に隠れていて目にすることはありませんが、私たちの快適で衛生的な暮らしを静かに支えている「縁の下の力持ち」です。あなたの家のインフラも、この会社の製品が支えているかもしれません。
前澤化成工業は、塩ビ製の上下水道関連製品を主力とするBtoBインフラ企業です。FY2025は売上高241.7億円、営業利益21.64億円と増収増益を達成し、安定した成長軌道にあります。国内のインフラ更新需要を背景に堅調な業績を維持しており、株主還元にも積極的です。2025年10月に予定されている前澤工業との経営統合により、事業基盤の強化と収益力向上を目指しており、今後のシナジー創出が最大の注目点となります。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋小網町17-10
- 公式
- www.maezawa-k.co.jp
社長プロフィール

私たちの使命は、暮らしに欠かせない上下水道インフラを支え、安全・安心な社会の実現に貢献することです。中期経営計画「SHIFT 2026」のもと、既存事業の競争力強化と新規事業の創出による事業領域の拡大を両輪とし、持続的な成長と企業価値の向上を目指してまいります。
この会社のストーリー
創業者前澤丹次郎が、東京都千代田区にて個人経営の前澤バルブ工業所を設立。水道用バルブの製造を開始し、社会インフラを支える事業が幕を開ける。
前澤化成工業株式会社を設立し法人化。戦後の復興期の中、塩化ビニル製品の将来性に着目し、上下水道用プラスチック製品分野へ進出する。
東京証券取引所市場第二部に株式を上場。これを機に、全国各地に営業拠点を設立し、全国規模での事業展開を加速させる。
東京証券取引所市場第一部に指定替えとなる。社会的な信用を高め、水インフラ業界におけるリーディングカンパニーとしての地位を固める。
環境問題への意識の高まりを受け、家庭用浄化槽「マエザワ浄化槽」の製造・販売を開始。水処理システムの分野へ本格的に参入する。
東京証券取引所の市場再編に伴い、プライム市場へ移行。さらなるガバナンス強化と持続的成長へのコミットメントを新たにする。
新たな3カ年の中期経営計画「SHIFT 2026」を策定。既存事業の強化に加え、M&Aや新規事業創出による成長戦略を本格化させる。
前澤工業株式会社と共同持株会社を設立し、経営統合を予定。両社の強みを結集し、水インフラ分野での総合力を高め、新たな成長ステージを目指す。
注目ポイント
塩ビ製の継ぎ手など、上下水道関連製品が事業の柱です。その多くが高いシェアを誇り、国内の水インフラに不可欠な存在として安定した事業基盤を築いています。
配当と株主優待を合わせた利回りが高く、株主還元に積極的です。株主優待では、食品や電化製品などと交換できる「プレミアム優待倶楽部」のポイントがもらえます。
2026年に前澤工業と経営統合し、共同持株会社を設立予定。両社の技術力や販路を融合させ、水インフラの総合企業として、さらなる成長と事業領域の拡大を目指します。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 35円 | 68.6% |
| FY2022/3 | 50円 | 93.0% |
| FY2023/3 | 50円 | 50.7% |
| FY2024/3 | 50円 | 54.4% |
| FY2025/3 | 69円 | 59.7% |
| 必要株数 | 300株以上(約69万円) |
| 金額相当 | 約3,000円相当〜 |
| 権利確定月 | 6月・12月 |
配当方針として、安定的な株主還元と業績成長を両立させる姿勢を明確にしています。特にFY2025/3には年間配当を69円に増配しており、業績拡大を反映した還元強化が目立ちます。今後は配当性向の目標を意識しつつ、株主優待と合わせたトータルリターンの向上に努める方針です。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
前澤化成工業の業績は、上下水道関連製品の安定した需要を背景に底堅く推移しており、売上高はFY2021/3の約210億円からFY2025/3には約242億円まで順調に拡大しました。特に営業利益は効率化の進展により利益率が改善し、直近では約21.6億円と高い水準を維持しています。今後は前澤工業との経営統合によるシナジー効果が期待され、FY2026/3も増収増益の継続を計画しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2.0% | 1.7% | 4.4% |
| FY2022/3 | 2.1% | 1.8% | 6.1% |
| FY2023/3 | 3.8% | 3.1% | 8.3% |
| FY2024/3 | 3.4% | 2.8% | 7.4% |
| FY2025/3 | 4.1% | 3.4% | 9.0% |
収益性については、営業利益率がFY2021/3の4.4%からFY2025/3には9.0%まで着実に上昇しており、製造プロセスの改善と高付加価値製品へのシフトが功を奏しています。ROE(自己資本利益率)も4%台へ向上し、限られた経営資源からより多くの利益を生み出す体制が整ってきました。効率性を重視した経営指標の改善は、今後のさらなる企業価値向上の裏付けとなっています。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は80%超という強固な水準を維持しており、実質無借金経営に近い安定した財務基盤を有しています。FY2024/3以降は一時的に有利子負債が発生していますが、総資産に対する割合は軽微であり、経営の安全性は揺らいでいません。積み上がった純資産により、不況時や新規投資にも対応可能な高い耐性を備えています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 21.7億円 | -6.4億円 | -5.4億円 | 15.3億円 |
| FY2022/3 | 17.5億円 | -6.9億円 | -6.8億円 | 10.6億円 |
| FY2023/3 | 17.8億円 | -15.9億円 | -8.1億円 | 1.9億円 |
| FY2024/3 | 26.1億円 | -7.6億円 | -8.1億円 | 18.5億円 |
| FY2025/3 | 18.7億円 | -4.6億円 | -8.5億円 | 14.2億円 |
営業活動によるキャッシュフローは常にプラスを維持しており、本業で着実に現金を稼ぎ出す力が定着しています。FY2024/3には営業CFが26億円を超え過去最高水準に達するなど、利益成長がキャッシュ創出力に直結しました。投資活動は将来の成長に向けた適度な支出に留まっており、強固なフリーキャッシュフロー(自由に使える資金)を配当等の株主還元に回せる健全なサイクルを構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.3億円 | 4.8億円 | 38.7% |
| FY2022/3 | 16.3億円 | 8.3億円 | 51.0% |
| FY2023/3 | 22.3億円 | 7.6億円 | 34.3% |
| FY2024/3 | 20.7億円 | 7.1億円 | 34.3% |
| FY2025/3 | 25.1億円 | 7.9億円 | 31.6% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動に連動しており、適正な納税が行われています。過去には一時的な会計上の要因で税負担率が上昇した年もありましたが、近年は概ね30%前後で安定しています。FY2026/3については、制度適用や税効果会計の調整により一時的に実効税率が低下する見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 651万円 | 558人 | - |
従業員平均年収は651万円であり、化学・プラスチック業界の水準と比較しても堅実な給与水準といえます。長年培った上下水道関連製品での安定した収益基盤が、社員の着実な報酬を支える背景となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は前澤工業・前澤給装工業・SMBC日興証券。
大株主には信託銀行の信託口が上位を占めており、機関投資家の保有比率が高い安定的な株主構成です。また、前澤工業や前澤給装工業といった関連企業が主要株主に名を連ねており、前澤グループとしての密接なネットワークがうかがえます。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINETデータでは、塩ビ製の上下水道関連製品を主力としたニッチトップ戦略の強みが顕著です。原材料価格の変動や自然災害による建設需要への影響といった事業リスクを抱えつつも、持続的な成長に向けた設備投資と財務体質の維持が重視されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%にとどまっていますが、監査等委員会設置会社を採用し、経営監視機能を強化しています。連結子会社2社を擁し、経営統合やM&Aを通じた効率的なグループガバナンス体制の構築を進めている企業規模です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 245億円 | — | 242億円 | -1.3% |
| FY2024 | 236億円 | — | 239億円 | +1.4% |
| FY2023 | 226億円 | — | 235億円 | +3.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 20億円 | — | 22億円 | +8.2% |
| FY2024 | 16億円 | — | 18億円 | +12.2% |
| FY2023 | 11億円 | — | 19億円 | +70.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「SHIFT 2026」では、FY2026に売上高250億円、営業利益22億円を目標としています。FY2025実績時点で売上高進捗率96.7%、営業利益進捗率98.4%と、目標達成に向けて極めて順調に進んでいます。近年の業績予想は期初時点で保守的な傾向が強く、特に利益面では3期連続で期初予想を大幅に上回って着地しており、堅実な経営姿勢がうかがえます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSR(株主総利回り)は、FY2024まではTOPIXをアンダーパフォームする期間もありましたが、FY2025には209.7%となり、TOPIX(213.4%)とほぼ同水準までキャッチアップしています。これは、堅調な業績と増配による株価上昇が背景にあります。特にFY2025の配当金は69円と前期の50円から大幅に増加しており、株主還元強化の姿勢がTSRの向上に大きく貢献しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 105.9万円 | +5.9万円 | 5.9% |
| FY2022 | 136.8万円 | +36.8万円 | 36.8% |
| FY2023 | 166.1万円 | +66.1万円 | 66.1% |
| FY2024 | 193.6万円 | +93.6万円 | 93.6% |
| FY2025 | 209.7万円 | +109.7万円 | 109.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは0.81倍と業界平均(1.2倍)を下回り、資産価値に対して株価が割安な水準にあることを示唆しています。配当利回りは3.06%と業界平均より高く、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。信用倍率は0.56倍と売り残が多く、株価の上昇局面では売り方の買い戻し(踏み上げ)による一段高も期待される需給環境です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2024年度から2026年度までを対象とする中期経営計画「SHIFT 2026」を公表し、成長戦略を明確化。
前澤工業株式会社との間で共同持株会社設立に向けた経営統合契約を締結し、事業基盤の強化へ。
2026年3月期第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比12.7%増の21.2億円に到達する好調な決算を発表。
最新ニュース
前澤化成工業 まとめ
ひとめ診断
「見えない生活インフラを支える塩ビの巨人、経営統合で次なる成長ステージへ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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