三光合成
SANKO GOSEI LTD.
最終更新日: 2026年3月29日
プラスチック成形技術で世界を走るクルマを支える、グローバル企業
プラスチックの持つ無限の可能性を追求し、革新的な技術と製品を通じて、人々の快適な暮らしと持続可能な社会の実現に貢献することを目指します。
この会社ってなに?
あなたが毎日乗っているかもしれない自動車。そのドアハンドルやバンパー、インパネといった内外装部品の多くは、実は三光合成のような専門メーカーが作っています。普段何気なく目にしている車のプラスチック部品の裏側で、同社は金型の設計から製品の製造までを一貫して手がけているのです。また、夏場に活躍するエアコンの部品など、家電製品の中にも同社の技術が活かされています。まさに、私たちの快適な暮らしを陰で支える「縁の下の力持ち」のような存在と言えるでしょう。
三光合成は自動車向けを主軸とするプラスチック部品メーカーで、業績は好調に推移しています。直近の2025年5月期決算では、売上高911.0億円、営業利益56.56億円を達成し、4期連続の最高益更新と増配を実現しました。主要取引先であるトヨタ自動車のEV(電気自動車)戦略に対応するため、チェコや米国インディアナ州の工場へ大型投資を決定しており、グローバルな生産体制を強化しています。この積極的な海外展開と旺盛な自動車部品需要を背景に、今後の更なる成長が期待される企業です。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 5月
- 本社
- 富山県南砺市土生新1200
- 公式
- www.sankogosei.co.jp
社長プロフィール

創業以来、プラスチックの可能性を追求し、金型技術と成形技術を核にお客様の多様なニーズに応えてきました。グローバルな事業展開を強みとし、環境変化に迅速に対応することで、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。
この会社のストーリー
富山県でプラスチック工業として創業。プラスチックの可能性を信じ、新たなものづくりへの挑戦を開始した。
本格的に事業を拡大するため会社を設立。プラスチック成形メーカーとしての基盤を築き始めた。
日本証券業協会に株式を店頭登録し、企業としての信頼性と知名度を高め、さらなる成長への足がかりを掴んだ。
樹脂金型メーカーの積水工機製作所を完全子会社化し、米Bhar Inc.の事業を譲受。M&Aを通じて技術力とグローバル展開を加速させた。
東京証券取引所市場第二部へ市場変更。企業の成長と安定性が市場に認められた重要な節目となった。
前期経常利益を大幅に上方修正し、10期ぶりの最高益を達成。株主への還元も強化し、2円の増配を発表した。
米国インディアナ工場へ100億円、チェコ工場へも拡張投資を発表。EV化の潮流に乗り、グローバル市場での競争力強化へ大きく舵を切った。
注目ポイント
主要取引先であるトヨタのEV生産に対応するため、チェコや米国の工場へ大規模投資を決定。世界を舞台に成長を加速させています。
業績は好調で、4期連続の経常最高益を見込んでいます。それに伴い増配も継続しており、株主への還元意欲が高い企業です。
自動車の内外装部品などを、金型の設計・製作から成形まで一貫して手掛けています。この高い技術力がグローバルな競争力の源泉です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 11円 | 25.7% |
| FY2022/3 | 14円 | 23.6% |
| FY2023/3 | 16円 | 23.3% |
| FY2024/3 | 20円 | 23.3% |
| FY2025/3 | 24円 | 19.0% |
株主優待制度は廃止されました。
配当については、業績連動を基本としつつ5期連続の増配を実施するなど、株主への利益還元を強化しています。配当性向は20%前後で推移しており、成長投資と還元策のバランスを重視した経営を行っています。今後はさらなる成長投資と安定的な利益成長を基盤とした還元が期待されます。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
三光合成の業績は、自動車内外装を中心とした樹脂部品の国内外での需要拡大を背景に、過去5年間で売上高を大きく伸ばし成長基調を維持しています。特に海外拠点への積極投資が奏功し、利益面でもFY2025/3には純利益が約38.6億円に達するなど高い収益性を実現しました。次期FY2026/3も最高益更新を見込み、安定した成長軌道を歩んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.3% | 2.3% | 4.4% |
| FY2022/3 | 7.8% | 3.1% | 3.9% |
| FY2023/3 | 8.1% | 3.2% | 4.3% |
| FY2024/3 | 8.6% | 3.5% | 4.4% |
| FY2025/3 | 11.8% | 5.1% | 6.2% |
収益性については、コスト管理の徹底と高付加価値な金型設計・製造の一貫生産体制により、営業利益率は直近で6.2%まで着実に向上しています。ROE(自己資本利益率)も11.8%へと上昇しており、投下資本に対して効率的な利益を生み出していることが分かります。規模の経済と技術力を背景に、筋肉質な体質への変革が成功しています。
財務は安全?
財務健全性は、利益の蓄積により純資産が積み上がり、自己資本比率が42.3%へ改善するなど非常に良好です。特筆すべきは、有利子負債を最小限に抑えた実質無借金経営を継続している点で、強固な財務基盤が将来の投資余力を支えています。1株当たり純資産(BPS)も着実に上昇しており、株主価値の安定した向上が示されています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 35.3億円 | -33.4億円 | -1.0億円 | 1.9億円 |
| FY2022/3 | 30.1億円 | -23.5億円 | -23.6億円 | 6.6億円 |
| FY2023/3 | 67.9億円 | -28.7億円 | -22.5億円 | 39.2億円 |
| FY2024/3 | 57.0億円 | -49.4億円 | -1.1億円 | 7.5億円 |
| FY2025/3 | 91.4億円 | -58.9億円 | -9.8億円 | 32.5億円 |
営業キャッシュフローは本業の順調な拡大を反映してFY2025/3には約91億円まで急増しました。国内外での工場新増設といった積極的な設備投資を継続しながらも、潤沢な営業キャッシュフローによりフリーキャッシュフローをプラスで維持しています。この強固なキャッシュ創出力が、配当の継続的な増額や財務体質の改善を支えています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 19.5億円 | 6.5億円 | 33.3% |
| FY2022/3 | 24.2億円 | 6.0億円 | 25.0% |
| FY2023/3 | 34.7億円 | 13.7億円 | 39.6% |
| FY2024/3 | 39.3億円 | 13.2億円 | 33.5% |
| FY2025/3 | 51.9億円 | 13.4億円 | 25.7% |
実効税率は年によって変動していますが、概ね法定実効税率に近い水準で推移しています。FY2022/3やFY2025/3において税負担率が一時的に低下しているのは、繰延税金資産の取り崩しや税効果会計の影響を受けたものと考えられます。利益水準の向上に伴い、法人税等の納税額も年々増加しており、社会への貢献を果たしています。
会社の公式開示情報
主な事業セグメントは自動車内外装などの樹脂部品製造であり、トヨタ自動車等の大手メーカーを主要取引先として世界各地で展開しています。リスク要因として、自動車産業の生産動向や原材料価格の変動、および海外連結子会社での係争リスクなど、国際的な事業展開に伴う法的・経済的リスクが開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 950億円 | 940億円 | 911億円 | -4.1% |
| FY2024 | 850億円 | — | 938億円 | +10.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 48億円 | 61億円 | 57億円 | +17.8% |
| FY2024 | 38億円 | — | 41億円 | +8.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な中期経営計画の数値を公表していませんが、2026年5月期に売上高営業利益率8%、2028年5月期に10%という定性的な目標を掲げています。直近のFY2025実績は6.21%とまだ道半ばですが、利益率は改善傾向にあります。FY2025の会社予想は売上高が期初予想から未達となった一方、営業利益は大幅に上振れしており、利益体質の強化が進んでいることが伺えます。
株の売買状況と今後の予定
同社のPER(6.7倍)とPBR(0.83倍)は、業界平均と比較して著しく割安な水準にあります。これは市場が同社の成長性をまだ十分に織り込んでいない可能性を示唆します。一方で信用買い残が多く、信用倍率は9.71倍と高めのため、将来的な株価上昇局面では戻り売りの圧力に注意が必要です。配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への意識も評価できます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
トヨタ自動車のEV生産開始に伴い、チェコ工場の生産能力を3倍以上へ拡張することを発表。
前期経常利益の好調を背景に、4期連続最高益および増配を発表。
今村証券によるレーティング「OUTPERFORM」の継続発表。
最新ニュース
三光合成 まとめ
ひとめ診断
「自動車向けプラスチック部品の老舗が、EVシフトの波に乗り海外でアクセル全開」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「化学」に分類される他の企業
『びっくりするほど良い商品』を武器に高収益を誇ったD2Cの雄が、成長の壁をM&Aで乗り越えようと模索している
化粧品大手コーセーが持株会社制へ移行。19年ぶり社長交代で脱・創業家経営に踏み出し、M&Aによるグローバル成長を加速
総合化学国内最大手が化学回帰で収益構造を抜本改革
創業360年超の老舗が、自動車部品メーカーと化学品商社の『二刀流』でホンダ経済圏を支える企業
25期連続増配のグローバル日用品メーカー、新中計で2030年売上1.5兆円を目指す
塗料アジア首位・世界4位 -- ウットラム傘下でアセット・アセンブラー型M&Aを推進し7期連続最高益
繊維の名門が、液晶フィルムから水処理膜、果てはコロナ診断薬まで手掛ける『素材の総合商社』へ変貌中
メタノールから半導体材料まで、世界トップシェア製品を複数持つ総合化学メーカー