三光合成7888
SANKO GOSEI LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日乗っているかもしれない自動車。そのドアハンドルやバンパー、インパネといった内外装部品の多くは、実は三光合成のような専門メーカーが作っています。普段何気なく目にしている車のプラスチック部品の裏側で、同社は金型の設計から製品の製造までを一貫して手がけているのです。また、夏場に活躍するエアコンの部品など、家電製品の中にも同社の技術が活かされています。まさに、私たちの快適な暮らしを陰で支える「縁の下の力持ち」のような存在と言えるでしょう。
三光合成は自動車向けを主軸とするプラスチック部品メーカーで、業績は好調に推移しています。直近の2025年5月期決算では、売上高911.0億円、営業利益56.56億円を達成し、4期連続の最高益更新と増配を実現しました。主要取引先であるトヨタ自動車のEV(電気自動車)戦略に対応するため、チェコや米国インディアナ州の工場へ大型投資を決定しており、グローバルな生産体制を強化しています。この積極的な海外展開と旺盛な自動車部品需要を背景に、今後の更なる成長が期待される企業です。
会社概要
- 業種
- 化学
- 決算期
- 5月
- 本社
- 富山県南砺市土生新1200
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/05期 | 8.3% | 2.7% | 3.9% |
| 2017/05期 | 8.2% | 2.7% | 4.2% |
| 2018/05期 | 11.7% | 4.1% | 4.9% |
| 2019/05期 | 7.4% | 2.9% | 4.1% |
| 2020/05期 | 2.1% | 0.8% | 1.4% |
| 2021/05期 | 6.6% | 2.5% | 4.4% |
| 2022/05期 | 8.3% | 3.1% | 3.9% |
| 2023/05期 | 8.5% | 3.4% | 4.3% |
| 2024/05期 | 9.3% | 3.7% | 4.4% |
| 2025/05期 | 12.2% | 5.1% | 6.2% |
| 3Q FY2026/5 | 9.6%(累計) | 3.7%(累計) | 6.5% |
収益性については、コスト管理の徹底と高付加価値な金型設計・製造の一貫生産体制により、営業利益率は直近で6.2%まで着実に向上しています。ROE(自己資本利益率)も11.8%へと上昇しており、投下資本に対して効率的な利益を生み出していることが分かります。規模の経済と技術力を背景に、筋肉質な体質への変革が成功しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/05期 | 551億円 | 24.1億円 | 13.0億円 | 42.7円 | +8.7% |
| 2022/05期 | 657億円 | 25.4億円 | 18.1億円 | 59.4円 | +19.1% |
| 2023/05期 | 811億円 | 34.8億円 | 21.0億円 | 68.8円 | +23.5% |
| 2024/05期 | 938億円 | 41.3億円 | 26.1億円 | 85.7円 | +15.6% |
| 2025/05期 | 911億円 | 56.6億円 | 38.6億円 | 126.5円 | -2.9% |
三光合成の業績は、自動車内外装を中心とした樹脂部品の国内外での需要拡大を背景に、過去5年間で売上高を大きく伸ばし成長基調を維持しています。特に海外拠点への積極投資が奏功し、利益面でも2025/03期には純利益が約38.6億円に達するなど高い収益性を実現しました。次期2026/03期も最高益更新を見込み、安定した成長軌道を歩んでいます。 【3Q 2026/05期実績】売上729億円(通期予想比78%)、営業利益48億円(同78%)、純利益30億円(同74%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
化学の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
主な事業セグメントは自動車内外装などの樹脂部品製造であり、トヨタ自動車等の大手メーカーを主要取引先として世界各地で展開しています。リスク要因として、自動車産業の生産動向や原材料価格の変動、および海外連結子会社での係争リスクなど、国際的な事業展開に伴う法的・経済的リスクが開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 950億円 | 940億円 | 911億円 | -4.1% |
| 2024期 | 850億円 | — | 938億円 | +10.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 48億円 | 61億円 | 57億円 | +17.8% |
| 2024期 | 38億円 | — | 41億円 | +8.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な中期経営計画の数値を公表していませんが、2026年5月期に売上高営業利益率8%、2028年5月期に10%という定性的な目標を掲げています。直近の2025期実績は6.21%とまだ道半ばですが、利益率は改善傾向にあります。2025期の会社予想は売上高が期初予想から未達となった一方、営業利益は大幅に上振れしており、利益体質の強化が進んでいることが伺えます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
トヨタ自動車のEV生産開始に伴い、チェコ工場の生産能力を3倍以上へ拡張することを発表。
前期経常利益の好調を背景に、4期連続最高益および増配を発表。
今村証券によるレーティング「OUTPERFORM」の継続発表。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は、利益の蓄積により純資産が積み上がり、自己資本比率が42.3%へ改善するなど非常に良好です。特筆すべきは、有利子負債を最小限に抑えた実質無借金経営を継続している点で、強固な財務基盤が将来の投資余力を支えています。1株当たり純資産(BPS)も着実に上昇しており、株主価値の安定した向上が示されています。 【3Q 2026/05期】総資産830億円、純資産369億円、自己資本比率38.4%、有利子負債212億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/05期 | 30.2億円 | 13.1億円 | 9.9億円 | 17.1億円 |
| 2017/05期 | 44.4億円 | 20.1億円 | 13.4億円 | 24.4億円 |
| 2018/05期 | 40.4億円 | 29.5億円 | 6.3億円 | 10.8億円 |
| 2019/05期 | 29.9億円 | 28.0億円 | 7,400万円 | 1.9億円 |
| 2020/05期 | 16.1億円 | 27.8億円 | 17.3億円 | 11.7億円 |
| 2021/05期 | 35.3億円 | 33.4億円 | 1.0億円 | 1.9億円 |
| 2022/05期 | 30.1億円 | 23.5億円 | 23.6億円 | 6.6億円 |
| 2023/05期 | 67.9億円 | 28.7億円 | 22.5億円 | 39.2億円 |
| 2024/05期 | 57.0億円 | 49.4億円 | 1.1億円 | 7.5億円 |
| 2025/05期 | 91.4億円 | 58.9億円 | 9.8億円 | 32.5億円 |
営業キャッシュフローは本業の順調な拡大を反映して2025/03期には約91億円まで急増しました。国内外での工場新増設といった積極的な設備投資を継続しながらも、潤沢な営業キャッシュフローによりフリーキャッシュフローをプラスで維持しています。この強固なキャッシュ創出力が、配当の継続的な増額や財務体質の改善を支えています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/05期 | 10円 | 21.4% |
| 2017/05期 | 10円 | 21.5% |
| 2018/05期 | 12円 | 16.5% |
| 2019/05期 | 14円 | 30.6% |
| 2020/05期 | 9円 | - |
| 2021/05期 | 11円 | 25.7% |
| 2022/05期 | 14円 | 23.6% |
| 2023/05期 | 16円 | 23.3% |
| 2024/05期 | 20円 | 23.3% |
| 2025/05期 | 24円 | 19.0% |
株主優待制度は廃止されました。
配当については、業績連動を基本としつつ5期連続の増配を実施するなど、株主への利益還元を強化しています。配当性向は20%前後で推移しており、成長投資と還元策のバランスを重視した経営を行っています。今後はさらなる成長投資と安定的な利益成長を基盤とした還元が期待されます。
株の売買状況と今後の予定
同社のPER(6.7倍)とPBR(0.83倍)は、業界平均と比較して著しく割安な水準にあります。これは市場が同社の成長性をまだ十分に織り込んでいない可能性を示唆します。一方で信用買い残が多く、信用倍率は9.71倍と高めのため、将来的な株価上昇局面では戻り売りの圧力に注意が必要です。配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への意識も評価できます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/05期 | 13.5億円 | 1.9億円 | 14.5% |
| 2017/05期 | 22.5億円 | 10.7億円 | 47.3% |
| 2018/05期 | 26.2億円 | 7.7億円 | 29.2% |
| 2019/05期 | 20.6億円 | 7.1億円 | 34.5% |
| 2020/05期 | 2.0億円 | 6.0億円 | 304.0% |
| 2021/05期 | 19.5億円 | 6.5億円 | 33.3% |
| 2022/05期 | 24.2億円 | 6.0億円 | 25.0% |
| 2023/05期 | 34.7億円 | 13.7億円 | 39.6% |
| 2024/05期 | 39.3億円 | 13.2億円 | 33.5% |
| 2025/05期 | 51.9億円 | 13.4億円 | 25.7% |
実効税率は年によって変動していますが、概ね法定実効税率に近い水準で推移しています。2022/03期や2025/03期において税負担率が一時的に低下しているのは、繰延税金資産の取り崩しや税効果会計の影響を受けたものと考えられます。利益水準の向上に伴い、法人税等の納税額も年々増加しており、社会への貢献を果たしています。
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三光合成 まとめ
「自動車向けプラスチック部品の老舗が、EVシフトの波に乗り海外でアクセル全開」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。